「はぁー、美味かったぜ。ごちそうさま」
目の前には空になったおかゆのお椀。魔理沙も自力で頑張ったらしく家の中は整理整頓されていた。おかげでお椀見つけるのが楽だったよ。最初の時は全部片付けながらだからすごく時間かかったもんなぁ。
「はい、お粗末さまでした」
「私の分までごめんなさいね」
アリスには普通の食事を用意した。
「いいよ別に。好きで作ってるから、ところでだけど名前は?」
そういえば聞いていなかった。
「私の名前はアリス、アリス・マーガトロイド。よろしく」
「そっか、僕は明乃っていうんだ。よろしくね、アリス」
アリスに笑いかければアリスの顔が一気に晴れ渡る。どうしたんだろう?
「アリス?」
「な、なにかしら魔理沙?」
何だろう、アリスから若干残念な雰囲気がする。紫と似たような
「今何考えた?」
「いや、私の昔の服着せたらかわいいなぁって」
「そんなわけないじゃん」
「いいえ、絶対に似合うわ! 」
そういうとアリスが出て行った。一体何をしに行くつもりだろう?
「似合わないと思うけどなぁ」
アリスのお下がりってことはふわふわのフリルが付いた服でしょ? 多分似合わないよ。
「そうか? わたしは似合うと思うぜ。そうだ、わたしの昔着てたや…けほっ」
「大人しく寝てる! もう、風邪悪化したらどうするの?」
「わりぃ、わりぃ」
何かこう、危機感ないよね。風邪でも悪化したら大変だよ?
「子守唄でも歌おうか?」
「止めてくれ、個人的にプライドがなくなる」
「そう? まあ、もうそろそろおとなしく寝てよ?」
「はーい」
――― 少女睡眠中。
「戻ったわ」
「あ、お帰りなさいアリス」
鍋の火をとろ火に変える。魔理沙のミニ八卦炉便利だよね。ガスみたいに危なくないし。
え? 泥棒だって? 借りました。寝る直前に許可とったから大丈夫。
「何作ってるの?」
「保存食、何か作っておかないと危ない気がするから」
魔理沙って何でか知らないけど生活関係無頓着なんだよね。とりあえず一か月持ちそうなものを作っている真っ最中。
「あ、危ないって?」
「餓死とかその辺の意味で」
「そ、そこまで酷かったのあいつ」
このご時世で餓死は無いと思うよ。流石にね。妖怪に食われたの方がまだ現実味があるね。
「料理は出来るのに何でやらないんだろうね。いや、食材がないのか」
「そういえばそうよね」
「そういうわけで作れるときに作らないと」
本気で餓死されるのは嫌だし。
「なるほど。なんか、あなたがお母さんみたいね」
「あはは、そうかもね」
あんな大きな子育てた覚えはないよー、とかね。自分が結婚して子供ができるってビジョンが全くわかないや。
「ところでだけど、これ着てみない?」
「これを?」
渡されたのは水色を基調とした僕くらいのサイズの服、フリルとかが目いっぱいついていてなんとも可愛らしい。
「えー」
「ね?」
「いや、こういうの似合わな「そんなことないから!」
少女強制着替え中。
何故だか自分の中の紫像とアリス像がおかしなことになってます。
相変わらず明乃さんは身長135~40の間のイメージです。なのにお母さん、一番お母さん。