道なりに進んでいけば、ホ○ワーツもびっくりな図書室へと辿りついた。
本棚の間を飛びながら、魔理沙が呟く。
「ふむ、一冊くらい持って行ってもばれなさそうだよな」
「そうだったとしても盗むな。差し入れ持ってくのやめるよ」
基本的に泥棒はいけないことだよね。ご飯で餌付け(チルノが言ってた)されている魔理沙には差し入れが無いのはきついみたいですぐに言った。
「後生なんて勘弁しろください」
「分かればよろしい」
うん、やっぱり犯罪はダメでしょ。
「それにしても無駄に広い図書室だね。ここにある本一生で読み切るとか無理だよ」
「だな。まあ、人間やめれば多分全部読むことも可能か?」
「あー、確かに」
人間やめるって具体的にどうするのか知らないけどね。
グダグダ話しながら飛んでいたら突然爆音が響いた。
「「?!」」
―― 少女驚愕中。
メイドと巫女が対峙していた。お互いに少々ボロボロになっている。
「中々に強いのね。流石といったところかしら?」
「そうかもね、まあここで負ける気なんてさらさらないもの。あいつらに負けるわけにはいかないもの」
「ん? どういうことよ」
巫女の発言に少し疑問を持ったらしく、メイドが尋ねた。
「あら、言わなかったかしら。明乃と魔理沙も来てるのよ。あいつらは直感で地下へと向かってるわ」
「嘘でしょ」
メイドが素で驚いた。
「嘘言うタイプに見えるかしら」
「とりあえずあなたを倒して明乃たちを止めないと」
メイドがスペルカードを取り出した。そして、素早く宣誓する。
メイド秘儀『殺人ドール』
弾幕が張られていくが巫女はそれを上手くすり抜ける。
「甘い!」
「くっ」
メイドが焦る。
「むしろ隙だらけじゃない」
「あ」
巫女が放った弾幕に気が付かなかったメイドは先ほどまでの長期戦など全く感じさせないほどあっさりと墜落した。
「さぁ、会わせてくれるかしら」
巫女が笑えばメイドは歯ぎしりする。
「強い……でも、お嬢様ならあるいは」
―― 少女復帰中。
状況を整理しよう。いきなり爆音が聞こえたと思ったら紫色の髪の女の子と見覚えのある白黒金髪の女性が弾幕勝負してた。
「えーっと、あれって亜里沙さんだよね?」
「ああ、あの無駄にそっくりなのは確かにあいつだ」
うん、やっぱりあれ亜里沙さんなんだ。何やってるんだろう。
「なんでここの図書室なんかに居るんだろう?」
「なーなー、わたし気づいたんだが」
「ん?」
何か心当たりでもあるのかな?
「……泥棒しに来たんじゃね」
「あー、外見似てるしそれはありか」
「外見は余計だ!!」
いや、血は争えないっていうかさ。そういうもんじゃないの? そう言ってみたら魔理沙はさらに怒ったような顔をした。
「あ、魔理沙 あそこ」
「ん? あ、扉か?」
そこには赤く魔法陣が無数に張られた扉があった。この先に僕を『呼んで』いる誰かが居る。そう、確信した。
「これ、破るのはきついぜ?」
「そうなの? 僕、魔法はいまいち分からないから、魔理沙頼みだよ?」
「だよなー。ちょっと待ってろよ」
魔理沙は僕を下すと勢いよく飛んで行って、数冊の本を抱えて帰ってきた。
「魔理沙、それは?」
「
魔理沙は本をバラバラとめくりながら片手にペンを持ってメモを取っていく。結構早い、魔理沙って意外とすごいかも
「うーん、三つはわたしの実力でも解けるが最後の一つが無理だな」
「そう?」
「難しいってわけじゃないんだが、解いたらどうなるかがわからん」
「ん?」
なんだろう? 解けるけど解けないみたいなニュアンスな気がするんだけど。
「トラップみたいなもんが掛かってるんだよ。どんな反撃が来るかわからないってわけだ」
「そうなんだ。これ見ただけで分かるなんて魔理沙凄いね」
「お、おう」
素直にそう言えば魔理沙は顔を赤くした。そういえば魔理沙って褒められなれてないんだよね。
「で? どうすんだよ」
「うーん、この先なのはわかってるんだけどね」
そこに今度は墜落音がした。どっちが墜落したのかはわからないけど弾幕勝負が終わったらしい。
「お、魔法陣が消えてるぜ」
「あ、ラッキー」
どうやらこの魔方陣を張った人間の方が負けたらしい。
やれこれ幸いにと僕らは扉をくぐった。
―― 少女移動中。
「……ん」
赤い目をした金色の髪の少女は気配を察して首を上げた。
たまには魔理沙が活躍してもいいと思うんだ。
多分魔理沙があそこまでできた理由は亜里沙の研究資料を受け継いだからじゃないかな?
あ、番外の方でクロスオーバーとコラボやってます。コラボについては募集してますのでお気軽にどうぞ。