東方氷娘記   作:亜莉守

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第三話

「で、私のところに来たと」

「うん、無理かな?」

 

ここは里の寺子屋。道すがら野菜を貰った。チルノって有名人なんだね。そしてここに住んでいるのが上白沢慧音さん。二十歳くらいだろうか、背が高い。あと不思議な帽子をかぶっている。

 

「無理じゃないが、この子は…人間か?」

「へ? 何でさ」

 

いきなりな発言に驚いた。僕は普通に人間のはずだけど。少なくとも自分はそう思ってるし紫もそう言っていた。

 

「冬場のこいつや冬の妖怪と一緒に居たのに凍らないとはな」

「えっと…それはどういう意味ですか?」

「こいつは冬になると力が強くなるんだ。本人も制御しにくくなるくらいな。それに冬の妖怪は寒さを操るというし………」

 

まあ、寒かったのは当然かな? そこまで寒くなかったし、レティがなんとかしてくれたのかな?

 

「ちょっと寒いなぁとは思ってましたけど、別に何ともなかったし」

「つまり「寒さに耐える程度の能力」ってことか」

 

考え込みだす上白沢さん。そんな能力はどんな役に立つのだろう? 冬場しか活用の糸口がないように思える。

その様子にチルノが呆れて声をかけた。

 

「それよりけーねー、いい?」

「それは構わないぞ。いつからにする?」

「いつにしようかなぁ? 明乃、どう思う?」

 

この母親が娘を習い事に出すかのような雰囲気。あれ、まさかとは思うけど。

 

「えっと、チルノ 僕の年齢わかってる?」

「え? 八か九くらいじゃないの?」

「………ごめん、僕、今十五だから」

 

ぴしりと二人が固まる。ごめんね、身長が普通の子よりちっちゃくて。

こほんと慧音さんがから咳をして仕切りなおす。チルノがじぃっと僕のことを見た。

 

「へぇ、じゃあどっちかというと知識がいるって感じね」

「ごめん、文字とかはちゃんと書けるから」

 

学校じゃあそこそこ成績良かったんだよ? こっちだと色々オーバーテクらしいけど。紫にちょっと釘を刺されたし。

 

「じゃあ、私の助手を頼めるか?」

「助手? 妹紅がいるのに? あいつなら普通に手伝うでしょ?」

 

知り合いかな? チルノも知っているみたいだ。

 

「妹紅は文字は書けるがあまり上手くないんだ。阿求に頼むのもしのびないしな」

「わかりました。僕なんかでよければ手伝います」

 

僕は慧音さんの手伝いをすることになったのだ。

その後、慧音さんに通貨事情を教えてもらったり、付近の地図などを貰って一時帰宅の途に就いた。

 

 

――― 少女移動中。

 

 

「チルノ、湖の真ん中になんか陸地が書いてあるけどこれ何?」

 

家に帰り、貰った地図をさっそく広げてみる。

湖の真ん中に陸地が書いてある。こんなの見たことないけど……。

 

「あーそこ? 紅魔館っていう吸血鬼の館があるのよ。基本的に近寄らないようにね。門番はともかく、そこの主は食えないし面倒だから。そういえば人間の従者がいるとか誰かが言ってたわね」

「へぇ、吸血鬼の従者が人間なんだ」

「大方能力持ちね。紅魔館にはなるべく近づかないこと」

「はーい」

 

人間かぁ。男の人なのかな、女の人なのかな。仲良くしてみたいなぁなんて考えていた。まあ、行かないけど、チルノみたいに空を飛べるわけじゃないから。





慧音先生登場、ついでにフラグを立ててみた。

明乃、いつか飛べるようになるさ。

明乃とチルノの家は湖のほとりにある設定。さすがにかまくら違うよ。溶けちゃいますし。
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