比企谷八幡に転生した俺は平和に生きたい   作:れぜ

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第2話

 

前回のあらすじ!おれが奉仕部部員になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)

 

紫陽花さんしゅきぃ……これではわたなれが好きな事しか伝わらないので改めて説明すると、半分通報モノの行為をしたにも関わらず何故かゆきのんは俺の入部を拒否しなかったのである。最もその後彼女は顔を赤くして部室から出て行ってしまったため、原作の部活動当てゲーム等のイベントは翌日に持ち越される羽目になった。そして現在。

 

 

「まだ色々把握できてなくてさ、ここって何部なん」

 

「当ててみたら?」

 

「―――奉仕部!」

 

「……正解よ、まだ何のヒントも無かったはずだけれど比企谷君はどうして分かったの?」

 

「野生の勘、かな」

 

「理由を聞いた私が馬鹿だったわ……」

 

 

一応主人公として作品の流れに沿おうとしたけど、チート(原作知識)を使いたい欲を抑えられなかった。一切のヒントも無しで即答えを導き出す、これでゆきのんは俺を千葉県随一の名探偵だと理解しただろう。

 

ドヤ顔で誇る俺に呆れた表情を浮かべるゆきのんは頭を抑えながらも席から立ち上がり。

 

 

「持つ者が持たざる者に慈悲の心を持ってこれを与える、人はそれをボランティアと呼ぶの。困っている人に救いの手を差し伸べる、この部の活動よ―――ようこそ奉仕部へ。歓迎するわ、先生に頼まれた以上あなたの問題を矯正してあげる。簡単に当てたという事は興味があるのだろうしもちろん嫌じゃないわよね」

 

 

室内へ吹き込んできた風でゆきのんの髪が流れるように揺れて絵になっている、流石はメインヒロイン……この雰囲気じゃ「俺魔法使いになりたいからホグワーツへ入学するために、イギリスまでの飛行機代バイトして貯めるんで入部できません」って昨日から考えてたやつ言いにくいじゃん。

 

いや前世分から合わせたら俺は童貞のまま30超えてるし絶対魔法使えるはずなんですよ!

 

9と4分の3番線ルートが消え、魔法使いとしての夢が潰えた俺は内心落ち込みながらもう一つの言い訳でゆきのんに抵抗すると決めた。

 

 

「ゆきのんもさっきの名探偵っぷりを見てるなら俺の頭が超優秀ってのは分かるでしょ、それに友達もいるしぼっちじゃな「もう一度ゆきのんって言ったら……どうなるか分かるかしら??」ごめんなさいでした」

 

「友達がいるというのは100歩譲って信じてあげてもいいわよ、でも平塚先生が昨日言ってたでしょ。あなたは周りから変人扱いされている、ただ本人はそれを自覚しておらず驚いていた。十分に問題アリだって言えると思わない?」

 

「正論ビームだ……」

 

 

平塚先生はサラッと言ってたけど結構ショックな情報だったんだよね、だっておかしくない?平和に生きるがモットーの俺が変人扱いされてるってさ。直近で思いつく事と言えば放送部へのリクエストでデスメタル希望して昼休み中に流したぐらいだよ、純粋に布教したい一心だったのにみんなからうるせぇ!って俺の元へ文句が凄かった。悲しい。

 

完全論破で勝利の笑みを浮かべるゆきのん……ぐぬぬッ。

 

 

「それじゃあ奉仕部先輩として俺にもっと奉仕について教えてくださいよ!本番込みで!」

 

「なっ」

 

「雪ノ下みたいな可愛い子が相手だなんて光栄だなぁ」

 

「何を言ってるのよエロ谷君!?」

 

「え?俺は純粋に活動内容について詳しく知りたかっただけですよ、本番も一通り教わったら覚えているかテストしてほしいという意味で……どうしたんですかそんなに顔赤くして、もしかして何か違う意味のご想像をしていらっしゃった?」

 

「……覚えてなさい」

 

 

どうやら引き分けに持ち込めたね―――だがまだ終わりじゃない。

 

昨日の強引にゆきのんへ迫った手段は……正直悪くなかったと思ってる、ただ失敗の原因を挙げるならパンチが弱かった。少女漫画ではダメだ、もっとこう過激なレディコミ風に行かないと。

 

 

「俺はいいよ、雪ノ下の想像通りの意味でも」

 

 

ゆきのんと同様に席を立った俺は昨日と同様に……超至近距離まで近づいた、鋭い目つきでこちらを睨みつけてくるが明らかに動揺を隠しきれていない。

 

 

「き、昨日に続いてまたこんな事をするのかしら?欲求不満なのかは知らないけれど私にそれを向けるのはやめなさい」

 

「向けちゃ……ダメ?」

 

「つ、ついに開き直ったのねこの男は……!」

 

「ねぇ教えてよ」

 

 

意味が分からないと言わんばかりに険しい顔になるゆきのん、やっぱりウブだなぁと思いつつも俺はトドメの一撃を叩きこむ。

 

 

「本当のご奉仕ってやつ、直接―――俺の体に」

 

 

さぞかし怒り心頭なはず、これで俺は間違いなく退部決定だろう。短い……短すぎる活動だったけど楽しかったよ、でも平和を望むからそっちに戻るね。

 

そう思い彼女の顔を見ると。

 

 

「……あぅ」

 

「あれっ」

 

 

頬を真っ赤に染めて目もグルグルと回り……何か想定外な反応に戸惑っていると、足音がこちらに近づいてくるのが聞こえてきた。そして足音の主は確定で。

 

 

「邪魔する、ぞ……?」

 

 

―――ノックをしない。

 

 

「平塚先生、これはで「……この男にご奉仕しろと命じられました」誤張するのやめてくれない!?俺命じてはいないよ!?」

 

 

逃げようとしたが時すでに遅し、俺の目の前には平塚先生の姿が。

 

 

「……私というものがありながら何をしてるんだ比企谷ー!!」

 

 

何か怒りのポイント違くないですか、そう疑問を口に出す前に正義の鉄拳が飛んできたので残念ながら聞く事は叶わなかった。

 

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