アルトリア・ペンドラゴンが行くオーバーロード【王国救済編】   作:アルトリア・ブラック(Main)

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第二話『人間のために、世界の為に』

ーイビルアイ ー

 

ラナー王女付きの兵士であるクライムに『お前に才能がない』と偉そうなことを言っておいて、いざ自分が敵と相対したときに改めて己自身にも才能がなかったと呆れてしまう。

 

(……あの二人から引き離して戦えればいい方だ…)

 

ガガーランとティアの死体から離すために仮面の悪魔『ヤルダバオト』と戦おうとしていた時、目の前に何かが飛び出してくる

 

「!!」

 

ヤルダバオトはそれを見た瞬間に飛び上がり、空を舞う

 

(なっ!なんだ…?!)

 

とてつもない風が一瞬にして吹き荒れる。

 

バサバサと飛ぶ音が響く

 

イビルアイは顔を上げるとそこにいたのは青いドレスに白銀の甲冑を纏い、見目麗しい金髪翠眼の少女剣士がいた。

 

(…彼女が…ヤルダバオトを退かせたのか…?)

 

ヤルダバオトは飛びながらやって来た少女騎士が異質な存在だと判断したのか、更に上空に行き

 

「ここら辺で退散させて貰いましょう」

 

早々に退散しようとするヤルダバオトに向けて少女騎士が何かを察知し

 

「《次元封鎖》!」

 

ヤルダバオトの周囲に魔法がかけられる。

 

(…アレは、ヤルダバオトが仕掛けた魔法と同じ…?)

 

おそらく双方の実力は互角で、彼女は唯一、ヤルダバオトを倒すことができる存在

 

「貴公に聞きたいことが山ほどある。答えてもらおう」

 

「困りますね、私は一切答えれる情報は持ち合わせておりません」

 

「…私に嘘は通用しないぞ、貴公の攻撃技及び能力については兄から散々聞かされた。いや…ウルベルトさん本人から凄く自慢された思い出がある」

 

「!!!」

 

ヤルダバオトは【ウルベルト】という言葉に明らかに反応し、動揺していた。

 

「私は…いや、あの人はむやみな殺生は最も嫌いだろう。あの人が最も嫌いなのは、富裕層であり、なおかつ傲慢で人の命をオモチャのように弄ぶ輩だ。今、貴公が行っていることはあの人の思いに反した行為ではないのか」

 

「………れ…」

 

ヤルダバオトから強烈な殺気が漏れ出す

 

「あの御方の名を語るな!!!貴様に何がわかるっ!!」

 

怒号と共にヤルダバオトが飛んでくる

 

物凄い勢い音が響き渡り、イビルアイの前にいた二人が消えて少し離れた所から衝撃音が響き渡る

 

「なんという…戦いだ」

 

二人の戦いは常人では見えないほどの戦いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーアルトリアー

 

アルトリアが【デミウルゴス】について知ったのは、ナザリックに招かれた際に兄とウルベルトさんが口論しているのを間近で見た際の事だった。

 

「俺のデミウルゴスは最強ですぅ!おたくのなんの設定もないNPCとは違いますー!」

 

「甘いですね、設定が凝り固まりすぎて想像の余地がなくなっているじゃないですか」

 

「お二人ともー…せっかく、キャメロットからお客さん来てるんですよー」

 

「…たっちさん、妹さん放り出して喧嘩してて恥ずかしくないのー?」

 

「…兄ってゲームだと人格変わるんですね…」

 

モモンガさん、ペロロンチーノさんが二人の喧嘩を止める

 

「てわけで、俺のデミウルゴスは最強なんだよ!」

 

ウルベルトが楽しそうにNPCについて語っているのを思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

アルトリアは飛んできたデミウルゴスの攻撃を聖剣で弾く

 

「風よ!荒れ狂え!!」

 

地面をえぐるように聖剣から爆風が吹き荒れる。

 

(…転移してきてNPCにも意思があるなら、ここで時間をかけているのはまずい)

 

デミウルゴスは頭脳明晰と言っていたのを思い出す。

 

下手に長期戦に持ち込めば何が起こるか分からない。

 

周囲にルベドやアルベドがいるかもしれない可能性がある。

 

デミウルゴスが本形態になって攻撃をしようとしているのを見て、構えを変える。

 

(聖剣でNPCを葬るのは簡単だ…でも)

 

どうしても殺すという事に抵抗感を感じてしまう。

 

『モモンガさんに伝えて欲しい事があるんだ。あの人は多分今もゲームにログインしているだろうし』

 

ゲーム最終日、自分の元に兄からメールが届いていたのを思い出す。

 

兄の死後、ゲームなんてやろうとなんて思えなかった。

 

それでも、そのメールが来たことから伝えようとゲームにログインした。

 

どうあがいても、デミウルゴスは口を割ってくれないだろう。

 

「ウルベルトさん、ごめんなさい」

 

彼の創造主に心の中で謝罪し、武器を変える

 

武器は聖剣ではなく、聖槍に切り替える

 

《魔力の収集を確認。規定値を突破、第二段階、限定解錠を開始》

 

騎士王の状態で【獅子王】の主武器を使うのは危険行為に近いが、今、この戦闘の時に形態を戻している時間はない。

 

光の柱が両手から空に向けて伸びる

 

「聖槍、抜錨」

 

瞳の色が黄色みがかなり強い緑に変化する

 

「あの御方の名を…!!!口にするなぁぁぁあああ!!」

 

デミウルゴスらしからぬ大声が響き渡る

 

「ロンゴ・ミニアド!!!!!」

 

最大に近い出力でデミウルゴス目掛けて発射する。

 

強烈な光が爆発し、デミウルゴスを飲み込む

 

 

 

 

 

 

 




今回は短いですが、お許しください。

デミウルゴスは封印されたのでは無く殺害です。
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