アルトリア・ペンドラゴンが行くオーバーロード【王国救済編】   作:アルトリア・ブラック(Main)

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第三話『兄妹みたいな関係』

悪魔騒動収束から数日後、アルトリアの元にガセフが来てリ・エスティーゼ王国の王自らアルトリアに会いたいと告げてきた。

 

「悪魔騒動を収束させたことについての礼を仰られたいそうだ」

 

「すっごい緊張します……胃が痛い…」

 

そう言うとガセフは笑い「怖い方ではないから大丈夫だ」と言ってくる

 

二人は王宮内を歩き、王が待っている所に行く

 

それから王と貴族達が入って来るのだが、この光景のいやらしさに眉間にシワが寄るのが分かる。

 

そして、短剣が授与されるのだが、見たところただの短剣で魔力のカケラもない物で少しガッカリする。

 

それから貴族達が話し始めるのは、悪魔騒動にて自分は何一つ解決していないと言うのに偉そうなことばかり言う貴族達

 

貴族達の話し方、派閥争い、それら全てが現実世界の社会を思い起こさせる

 

そして、貴族のいやらしい視線に苛々が募り始める。

 

(…あぁ、不快だな…凄く不快だ…)

 

彼ら貴族は豪華な装いに身を包み、偉そうなことばかりほざく

 

ランポッサ三世に言われ、お辞儀をして退出する

 

外に出るために騎士の後ろを歩いて退出する

 

(…凄く腐敗した社会だな、市民達はあそことは違って普通の生活は送れているみたいだけど…)

 

犯罪が跋扈し、人間が人間を売る人身売買が行われているのに貴族達はどこ吹く風、自分には一切関係ないというような素振り。

 

王自身ですら周りを見る余裕がない

 

(…リアルみたいな世界になる前になんとかしたいな…)

 

そう思ってまっすぐ帰っていると目の前に立派な馬車が止まる。

 

「アルトリア・ペンドラゴンか」

 

中から出て来たのは衣装と明らかに浮いている貴族が出てくる

 

いやらしい目はあそこにいる貴族となんら変わりない

 

男達が出て来て、アルトリアはため息をつく

 

 

 

 

 

 

 

 

ーガセフー

 

アルトリアが王との謁見を終えてから数時間後、自宅に戻ったのだが、ブレインが『アルトリアと一緒じゃねぇのか?』と聞いてくる

 

「帰ってきていないのか?」

 

部屋の中を見ると帰って来た形跡など微塵もなかった。

 

「てっきりお前と一緒に帰ってくると思ったんだが…何かあったのか?」

 

ブレインと二人で外を歩きながらアルトリアを探す

 

アルトリアは普通より強い上に悪魔騒動でアダマンタイト級冒険者イビルアイが強いと明言するくらいだ。

 

早々やられるとはおもっていないが…

 

すると…

 

少し離れた所から爆発音が響き渡る

 

「な、なんだ!?」

 

 

 

 

 

 

ーアルトリアー

 

知らない人には着いて行かないようにと良く言うのだが、この貴族の目つきからして何かおかしなものを感じ、ものは試しに着いて行ってみた。

 

早々にやられるつもりはないので、神器級の服で身を固めて行けば案の定、そこは奴隷やら人身売買やら普通に行われていた。

 

地下に放り投げられた所は人身売買で攫われた女の人たちが拷問されている場所だった。

 

いやらしい声に、泣き叫ぶ声

 

アルトリアは見た瞬間に虫酸が走り、聖剣をぶっ放し、家を破壊する

 

「さあ、逃げましょう」

 

そう言って女性達に声をかける

 

子供を抱え外に避難させると貴族の男達が醜く大声で吠える

 

「我々は伯爵だぞ!!こんなことをしてただで済むと思うな!!我々の力があれば貴様など、貴様のような貧民などどうとでもなんだぞ!」

 

「!」

 

その言葉に強烈な怒りと感情が沸き起こる

 

『貧困層の友人など作って何になる。まぁ、元より我々富裕層にあのような貧民など、不釣り合いた。お前に付いた虫は消して潰しておいたからな』

 

同じ人間であるのに、どうしてそんなことが出来るのだろう。

 

どうして、同じ人間なのに虐げることができるのだろう。

 

「ひっ!!」

 

強烈な殺気と怒りが男達を包み込む

 

姿が獅子王の姿にほんの数秒変化し

 

「……いいか、口の聞き方に気をつけろ、言葉という物はどんな魔法の篭った武器にも勝る物なんだ使うときは冷静に考えて使った方がいい」

 

泡を吹いて倒れ込む貴族

 

怒りによって自分の言っていることがよく分からなくなって行く

 

強烈な怒りが『竜人』としての形態に戻りかけた時…

 

「アルトリア!!!」

 

「!!」

 

大声が聞こえてきたと思ったらアルトリアの肩を掴んでくる人物がいた。

 

少し振り向くと、そこにいたのはガセフで更に後ろには青い顔をしているブレインがいた。

 

「……」

 

ガセフは走って来たのか深呼吸をしながら辺りを見渡す。

 

崩壊した貴族の屋敷にボロボロな衣服を着る女性や子供

 

剣を持っているアルトリア

 

「…アルトリア、状況だけ見ればお前が貴族を襲ったように見えてしまうが、これはお前がやったのか…」

 

「……そうですね、状況だけ見れば私が襲ったように見えるでしょう」

 

冷静になった頭で周りを見渡す

 

「ですが、彼女達から証言は得られます」

 

そう言ってガセフは女性の一人を見ると女性が強く頷く

 

 

それからその貴族は爵位剥奪で貴族社会から姿を消した。

 

それだけで社会は変わらなかった

 

(まぁ、一人二人消えたくらいでなんとかなるとは思ってもいなかったけど…)

 

彼らを変えるにはどうしたら良いのか分からない。

 

権力者は早々に変わらないのが特徴だ。

 

己の今の在り方に満足し、変わることを拒否する。

 

(…あの世界よりまともとはいえ…今の現状が続けば良い未来は絶対に待ってない。確か、ガセフが言ってたな…王は次の王を長男に譲るか次男に譲るか思案してるって、支持率や才能的に言えば次男の方が王としては向いてるけど、そうすると長男が可哀想だからどうするか思案しているとか…)

 

アルトリアは王の姿を思い出し、大げさにため息をつく

 

「……可哀想だからって言って国滅したらもっと可哀想だと思うんだけど…優柔不断って」

 

かといって一市民である己が何かしても何にもならないだろう。

 

そうこう悩んでいると、玄関が開く音がして一階に降りるとガセフが帰って来ていた。

 

「お帰りなさい」

 

そう言うとガセフが気づき『ただいま』と返ってくる。

 

「ご飯作っておきましたから食べてくださいね」

 

「ありがとう」

 

アルトリアは走って上に行こうとすると…

 

「アルトリア」

 

声をかけられて止まり振り向く

 

「はい?」

 

「…アルトリアは、王国に、王に仕えてみないか?」

 

その言葉にアルトリアが少し真顔で考えた後、微笑み

 

「ワガママを言うようですけど、王自らに仕えるのはなんか嫌です。仕えるならガセフのような人がいいですね」

 

そのハッキリとした物言いにガセフは苦笑いし「そうか、分かった。王にもそのように言ってみよう。明日から行けるか?」と言われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーガセフー

 

アルトリアがガセフの下に仕官すると決まってから数日後、アルトリアはガセフの部下達と急速に仲良くなって行った。

 

「それでよ!アルトリアさんが凄いんすよ!戦士長が見つけただけはある!!」

 

「そうだよな、料理も美味ぇし!なおかつ腕も立つし、美人だし!!何処かの国の騎士と言われても違和感全くねぇんだよな!」

 

弾丸のように褒めちぎる部下達にアルトリアが赤くなりながら「うぅ、そんな凄い人じゃないですよー…」と言っているのをみてガセフは笑ってしまう。

 

王に忠誠を誓い、今まではそれら全てに全身全霊で仕えていたが、今はもちろん、王に忠誠を誓うところは変わりないのだが、アルトリアと王が危険に晒されればアルトリアを優先して助けてしまう気がした。

 

(…妹のように可愛がるとはこういうことを言うんだな)

 

恋愛感情を彼女に向けたことはまるでない。

 

なんというか、自分は彼女に釣り合うような年齢でも強さも持ち合わせていないのだ。

 

「ガゼフー!助けてくださいー!」

 

そう言って走ってくる

 

「どうした?」

 

「皆さんが朝からずっと褒めちぎってくるんです!恥ずかしすぎて死にます!」

 

その言葉に笑うとアルトリアが「あ!笑いましたね!」とむくれてくる

 

「お兄ちゃんに甘えてるのかー?」

 

「やっぱり戦士長が一番好きなんだな〜」

 

「違いますっ!」

 

ぎゃいのぎゃいの騒ぐ彼らを見て笑うガゼフ

 




アルトリア
【騎士王】形態と【獅子王】の形態で戦い方及び口調等が変わる

《ユグドラシル時代》
ワールドチャンピオン三位であり、二位は兄のたっち・みー
一時期、二位になったり三位になったりと兄と派手にバトルを繰り広げていた。
ギルド・キャメロットにて個性の塊である友人達をなんとかコントロールしていたが、英雄王は唯一苦手だった。キャメロットのギルメン達は『ーー王』と王が付いていた。
ナザリックに招かれた事があり、ナザリック内で最も仲良しだったのはぶくぶく茶釜とやはりたっち・みーだった。
兄の影響は最も強く受けている。
兄の武器である《アースカリバー》と対を成す《エクスカリバー》を所持している。また、5000人ほどのデータ(魂)を保存できる《聖槍》を当時から持っていた。
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