アルトリア・ペンドラゴンが行くオーバーロード【王国救済編】   作:アルトリア・ブラック(Main)

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第四話『番外席次とアルトリア』

アルトリアはガセフの部下達の鍛錬を付けてから彼らの成長を見て、この世界の人間の可能性を

 

(…人間の限界値は30レベルくらいで、才能がある人は40レベルしか行かないか…異形種はレベル50まで行く可能性は高いけど…)

 

アルトリアと共に鍛錬する兵士達はどれだけ頑張っても20レベルに満たなかった。

 

(まぁ、レベル100も行ったら凄いよなぁ…)

 

《ユグドラシル》のようにみんな強くてレベル100まで行く事ができる当たり前の世界ではないのだ。

 

アルトリアは剣をしまうと、兵士たちは「はー、疲れた」と言いながら地面に座り込む

 

「お疲れ様です。みなさん」

 

「マジで強いなぁ、アルトリアさん」

 

「本当に人間なのかよぉ…」

 

そう言いながら兵士たちは笑いかけてくる

 

そうこうしていると…

 

「ガセフ戦士長!!」

 

兵士の一人が王宮から降りてくるガセフに気付いたのかやってくる

 

アルトリアも振り向く

 

「これから任務のために出向くぞ」

 

「「「はい!!!」」」

 

 

 

 

 

 

それからガセフ達一軍は聖王国とスレイン法国、王国がある地点にやってくる。

 

(…王は、王国の村に被害が及ぶ可能性のある魔獣を倒してほしいと言われたが…)

 

ガセフ達は何事もなく任務を終えるだろうと思っていた。

 

「あれはスレイン法国の…!」

 

「漆黒聖典…!?」

 

目の前に現れたのは漆黒聖典の一軍だった。

 

(何故彼らが…!落ち着け…彼らとは敵対関係にない。話せば…)

 

いくら国家が違うといえど藪から棒に攻撃をしてくるとは思えない。

 

ガゼフは部下達を落ち着かせるために手を上げ静止する。

 

あちらもこちらに気付いたのか警戒しながら通り過ぎようとした時…

 

「ガゼフ下がってください」

 

アルトリアが前に出てくる

 

「アルトリア、どうし…」

 

アルトリアを見ると、異常なほど警戒しているのが分かる。

 

彼女が見ているのは一人のフードを被った少女を見つめていた。

 

今まで見たアルトリアとは違う。明らかに警戒度が凄い

 

すると、フードを被った少女が突然、止まり体を震わせていた。

 

「…しより…人、みつけ…た!」

 

小さくて聞こえないが、興奮した声が聞こえてくる

 

「ーー!落ち着いてください!」

 

もう一人の若々しい男が必死に止めているのが見える。

 

「ここにいたの、私より強い奴!」

 

「ロード・キャメロット!!!」

 

アルトリアが何処からか出したのか大きな盾を出し、ガセフ一行を爆風から守る

 

「アルトリア!!」

 

アルトリアはその盾を消すと、聖剣を構え、フードの少女を見る

 

フードの少女はフードを外す

 

「!」

 

少女の見た目はどう見ても人間ではなく、長い髪は片方が白銀、もう片方が漆黒の色をしている。

 

髪と同様瞳の色も左右で異なっており、その特徴はエルフに似ている面があった。

 

アルトリアが聖剣を構える

 

「…ガゼフ。少し離れてください」

 

「……」

 

ガセフはアルトリアを見て少し下がる

 

「戦士長!」

 

部下の言葉を遮るようにアルトリアとフードの少女の間に爆発が起こる

 

激しい剣戟が聞こえてくる

 

 

 

 

 

 

ーアルトリアー

 

ガゼフ達との任務はいつも通り終わるはずだった。

 

しかし、スレイン法国の一団と遭遇した時、違和感を感じた。

 

違和感、というよりかはこの世界に来て初めて感じる脅威

 

デミウルゴスとは違った状況。デミウルゴスはスキルや攻撃方法を知っていたから対処が出来た。

 

しかし、今は違う。彼女の戦い方は初めて見るものだ。

 

(時間停止!?いや…これは…)

 

確かに《時間停止》なのだが、番外席次の彼女の攻撃はどう考えても違う

 

《時間停止》中にも関わらず、彼女は動いて攻撃してくる

 

しかも、その攻撃は無効化ではなく、普通に攻撃が貫通する仕組みになっている。

 

(このまま戦い続けるのは部が悪い…彼女を殺したくはなかったけど…)

 

アルトリアはふと目の前の存在を見る

 

「私より強い奴見つけた、でも、女…女同士で子供は作れないのかしら?でも…!作れる可能性が…」

 

とボソボソと呟いている

 

そんな彼女の目には狂気じみた感情の中に、悲しみや焦りといった感情が見え隠れするのが分かった。

 

「……」

 

アルトリアは番外席次を吹き飛ばすと少しだけ後退する。

 

「…アルトリア?」

 

ガセフは足を止め、聖剣を地に刺したアルトリアを見て怪訝な声を発する

 

「何をするつもりなんだ!アルトリア!」

 

番外席次が向かってくる。

 

手に鎌を持って走ってくる

 

《聖槍》はかなりの数のNPCのデータを保存できるが、それに欠点はある。

 

《ユグドラシル》の時、あまりにも強大すぎるワールドアイテムであったことから運営から一時期ペナルティとして『記憶の忘却』と『神霊化』というペナルティがあった。

 

『神霊化』についてはユグドラシル時代はペナルティどころかプラスであり、自身の周囲にギフト等といった権能を授けることができるようになり、ギルドの繁栄にも大きく役に立った。

 

しかし、転移した今、それはデスペナでしかなく、まずもって獅子王・アルトリアの権能に耐えれる人間など早々いない

 

5000人ほどの魂を保存できるというのはあくまで設定であり、実際は100レベルNPCを三人程度しか保存できないのである。

 

 

手に持った詠唱スキップの課金アイテムを見つめる

 

これは、本来なら《魔法詠唱者》が使うもので、アルトリアには不必要なものなのだが…

 

(…彼が大量に買って大量に渡してきたな…)

 

キャメロット城の東側にある街《ウルク》の支配者であり、ユグドラシルでは暴君と言われた英雄王を思い出す。

 

引退する日に要らないといったのに『今後必要になるかもしれないから持っておけ!』と強引に渡された記憶を思い出す

 

「聖槍、抜錨」

 

強烈な光の塔が出現し、凄まじいほどの圧が番外席次にのし掛かる

 

「アルト…リア…?」

 

姿が獅子王に戻っていることについて驚いているであろうガセフの声が聞こえてくる

 

「!《黒白》ニグルアルブム」

 

番外席次は遅れて攻撃技を発動させるが、アルトリアの攻撃は止まない。

 

「我が加護を受け入れよ。ここがお前達の最果ての地だ。私の手に収まる時だ…」

 

凄まじい光と共に番外席次の足元が光に飲み込まれて行く

 

「私…負けるの…?」

 

敗北を悟ったような表情

 

「…あぁ…死ぬの…これから死ぬのね」

 

アルトリアはそれを見て手を差し出す

 

「私は、殺さない。無辜の命は決して、我が手を取れ」

 

「…!」

 

このまま番外席次を聖槍に取り込む事は出来る

 

しかし、デメリットの方が多いのだ。

 

「敗北を認めた者に死は無意味」

 

番外席次は膝ほどまて光に飲み込まれかけていたが、アルトリアを見て笑い

 

「お人好しな人もいたのね」と言って手を伸ばす

 

「負けたわ…貴女が、男だったら良かったのに…」

 

手を取り起き上がらせる。

 

ゆっくりと近寄ってくる第一次席次とガゼフ達。

 

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