戦神騎士の中にはまだ登場していない人物もいますが、一応掲載しておきます。
なお、本編で描写されている以上の情報は一切ありません。
読まなくても支障は無いものです。
簡単な振り返りとしてご利用ください。
このお話は多数の人物が登場する上、大陸各地で情勢が動きます。
そのため、各章の終了時点でこういったまとめをしていきたいと思います。
戦神騎士達の動向については、これまで通りあとがきにも掲載します。
●大陸各地の大まかな情勢と地図画像(第1章終了時点)
・中央:竜神の国オズワルドが大戦と南方統治により疲弊。
・東方:太陽の国シンガと五枝水軍が本格衝突を開始。
・西方:月の国マーブリスが戦神の軍と連携。北方の二勢力へ対抗。
・南方:オズワルドの南方総督府に第四王子が着任。腰を据える方針へ。
・北方:"蛮地"と神聖国家オラトリアが連携。マーブリスを攻撃。
●主要な勢力及び人物
■戦神の国フォルラザ
戦神を信仰する、"戦神の民"の国。
"戦神の民"は物心ついた頃から武器を握り、軍に入れば死者すら出る調練を受ける。
白銀の武器と漆黒の鎧を装備する、百人力の最精鋭"戦神騎士"を擁した。
周辺諸国を蹂躙して大陸南方の覇者となったが、竜神の国オズワルドに敗れて滅亡。
結果的に大戦の余波によって、大陸全土の情勢を乱すこととなった。
■戦神の軍
フォルラザ滅亡の夜、ノーラがローランと共に再起と復讐を誓い、動き出した。
生き残った戦神騎士十人は全て動向が判明。本格的な連携を開始。
大陸中に分散し、人材や飛竜への対抗策を探し求める。
・ローラン
大剣使いの戦神騎士。本来は騎兵。実力は凡庸。
年齢は二十半ば。それなりに大柄。容姿は少し男前程度。
ノーラとは同期で、最も武を競った間柄。
ノーラ曰く、「都合良く鈍感になる」男。
エルフの老婆ルルシェから、戦神の武具を欺く首飾りと黄金のスクロールを貰った。
従者の少女ナツメと共に、探究の国ラガニアを目指す。
・ノーラ
旗槍使いの戦神騎士。戦神の軍の指揮官。
年齢は二十半ば。短く切り揃えた赤髪と赤い瞳を持つ、怜悧な美人。
ローランとは同期で、最も武を競った間柄。十回中七回はローランに勝つ実力。
指揮官として気を張っているが、腹を割った相手には素の自分をさらけ出す。
後輩のニコル及び兵士達二十人を連れて、月の国マーブリスへ助力することに。
・ニコル
双剣使いの戦神騎士。初陣で百人斬りを為し、史上最年少で叙任された天才。
年齢はまだ成人の十五歳にも達しておらず、小柄で茶髪な少年。
非常に聡いが、それ以上に生意気。
ノーラの指揮下で行動。
・イオ
魔術士の戦神騎士。
ローランよりいくつか歳上。茶髪の房を側頭で束ねた、垂れ目で小柄な女。
普段は軽薄で幼稚な言動をするが、聡明さも併せ持ち、心の奥底には激情を秘める。
ローランに対して、ラガニアを目指すように助言。自身もまた、大陸東方に入った。
・グリムロ
鎖付き大斧を使う戦神騎士。かつての戦神騎士団副長。
熊のような大男。個人の武力は戦神騎士最強と称される。
頭の中は戦のこと以外空っぽだと皆に思われている。
オズワルドに単独で潜入したが、ノーラに諫められて撤退。現在は大砂漠の隠れ里で待機。
・ジェラルド
魔術剣士の戦神騎士。古参の老人。
氷の魔術を得意とし、武力も知力も戦神騎士の上澄み。
ノーラに大陸西方の人材を紹介。ローランの依頼を受けて、大河川傍の森で魔物を掃討した。
東方を通って、北方を目指す。
・ウィルフレッド
槍使いの戦神騎士。槍の腕前は騎士団随一と謳われた。本来は騎兵。
ローランより歳上。人当たりも頭も良い優男。確かな情勢判断能力と統率力を持つ。
ケイトとは同期。
オズワルドの南方総督府を攪乱するために潜伏中。
・アレクシス
魔術士の戦神騎士。戦神騎士で唯一"治癒"の魔術が使える。
痩せた中年男。奇天烈な言動をする。
ウィルフレッドの指揮下で行動。
・ケイト
弓兵の戦神騎士。
ローランより歳上。気性の荒い女傑で、戦場においては凄まじい眼力を持つ。
ウィルフレッドとは同期。女性としては長身で大柄。
大山脈へ入ってきたオズワルドの部隊を殲滅した後、ウィルフレッドの指揮下に入った。
・ノア
大剣使いの戦神騎士。本来は騎兵。ローランが一対一で面倒を見た後輩。
年齢は二十歳にも満たない。金髪碧眼で、抜群の美人。
非常に無口で無愛想。命令には愚直なまでに従い、命令されなければほぼ動こうとしない。
ウィルフレッドの指揮下に入ったが、大陸西方のノーラへ合流予定。
■協力者たち
・"砂粒"
フォルラザの旧き同盟者である、精強無比の諜報集団。信仰の形は違うが、"戦神の民"。
大砂漠の下の隠れ里を本拠地とし、大陸全土に散らばっている。
秘密の業により、尋常ならざる情報伝達速度を持つ。
フォルラザ滅亡後も戦神の軍を手助けしてくれている、心強い味方。
・ナツメ
ローランが大陸南方の森で出会った少女。
年齢は十二歳。純白の髪と真紅の瞳を持ち、極めて端正な容貌を持つ。
地母神と人間の男の間に生まれ、山奥で育ったが、人攫いによって父を殺された。
広域の生物の動向と敵意を把握する、"地母神の瞳"の魔術を有する。
ルルシェによって"地母神の瞳"を封印され、容姿を欺かれて、ローランの従者となった。
旅立ちの時、ルルシェから一度だけ"地母神の瞳"が使えることを密かに聞かされる。
・ルルシェ
ローランが二度関わった、エルフの老婆。"緑賢"の異名を持つ。
地母神とエルフの男の間に生まれた、一際特別なエルフ。
一度目はローランに戦神の武具を欺く首飾りと黄金のスクロールを授けた。
二度目はナツメをローランの従者として生きられるようにして、ザリアに住む魔物"霊狼"を訪ねるように告げた。
■竜神の国オズワルド
竜神を信仰する、"竜神の民"の国。
一騎当千の最精鋭"飛竜兵"を擁する、大陸中央の覇者。
フォルラザを攻め滅ぼし、その都跡に南方総督府を設置した。
都に富を集約し、竜神の末裔である飛竜達に最高の待遇を与えて養う国。
大戦によって多数の将兵を失った上、獲得した南方の占領統治によって疲弊している。
・ディーン
南方総督へ新たに着任した、妾腹の第四王子。年齢は十六歳。
幼い頃から相方の飛竜ネリスと共にオズワルドの空を飛び続け、国の在り方を見てきた。
大陸南方を無惨な争いごとに巻き込まれない"俺の国"にする、という夢を持つ。
・ネリス
鮮血のように赤い鱗を持つ、比較的小柄な牝の飛竜。
ディーンと共にオズワルドの空を飛び、彼の愚痴を聞き続けてきた。
総督着任の夜、一度だけディーンと話した。
・ゲイリー
ディーンが抜擢した腹心。中年で隻眼の将。
フォルラザとの大戦を生き延びた、歴戦の軍人。
・オルソン
ディーンが抜擢した腹心。涼やかな容貌の若い文官。
都では不遇だった。
・"竜鱗"
オズワルドの諜報集団。
王が僻地の賤民に飛竜の鱗を与えて、特別に任命する。
諜報としては低劣。
■探究の国ラガニア
大陸東方の強国。"探究者"と呼ばれる魔術士の最精鋭を擁する。
黄金のスクロールを持つローランの、当面の目的地である。
・ヴァッセル
"探究者"を自称する老人。
杖やスクロール無しで魔術を行使する"探究"の果てに全裸となり、国を追われた。
・リファ
国仕えの探究者。イオの知人。
イオが手紙を送り、ローランと黄金のスクロールのことを予め伝えている。
■月の国マーブリス
大陸西方の覇者である、"月の民"の国。
国内の森に住むエルフ達を最精鋭"月影騎士"として密かに遇し、王族が親しく付き合っている。
安定した国だったが、フォルラザ滅亡後、北方の二勢力の侵略によって脅かされ始めた。
月影騎士は国家の戦争には直接参戦しないため、ノーラ達戦神の軍の助力を仰いだ。
ノーラの提案により防衛戦をしつつも、人材発掘をして国力を高めていく方針を取ることに。
・ヴェント
第三王子。まだ三十歳手前。豪胆で武芸を好む。
ノーラ達をマーブリス最南端の街ノックスで待ち構え、接触してきた。
その後、王の名代として正式に戦神の軍へ助力を願い、見返りを約した。
・ナギッサ
月影騎士のエルフ。人間で言えば十七、八歳ほどの外見の美少女。
ヴェントを子供の頃から見てきており、とりわけ親しくしている。
ノーラの友となり、戦神の軍のお目付け役として同行する。
■"蛮地"、神聖国家オラトリア
大陸北方の二勢力。
フォルラザ滅亡後、突如として大河川を渡り、マーブリスへ侵攻してきた。
"蛮地"は低俗な魔物を使役する秘儀を持ち、独特な武器を用いる。
オラトリアの兵士達は"治癒"の魔術が常時かけられているような生命力を誇る。
エルフの叡智や"砂粒"の諜報をもってしても、詳細は未だ不明。
■太陽の国シンガ、五枝水軍
大陸東方の二勢力。
シンガは東方の強国であり、五枝水軍は五枝川周辺に住む"川の民"。
五枝川と太陽平野の恵みを取り合って、長年小競り合いを繰り返していた。
しかし、太陽の王の急死をきっかけに衝突が本格化。
■大河川の都ク・アリエ
アリエ湖に築かれた、"川の民"の大商業都市。
表向きは中立地帯だが、実質的にオズワルドの属国状態。
また、五枝水軍に対しても一定の影響力がある。
■山岳国家ビード
大陸南端を囲む大山脈にかつて存在した、"山の民"の国。
最精鋭として、山を駆け回る怪鳥に跨る騎兵"山騎士"を擁した。
六年ほど前、フォルラザに侵攻されて滅亡。
しかし"山の民"は依然として大山脈に住まい、生き延びた山騎士もいる。
・レオン
双剣使いの山騎士。平凡な容姿の男。
餓死寸前だったニコルを救った後、大山脈に入ってきたノーラ達を村に招いた。
ニコル及びノーラと決闘。双方に敗北したが奮起し、大山脈を守ると誓った。
●その他
■この大陸の"神"について
エルフによれば、この大陸に実在する"神"と呼べる存在は四つ。
戦神、竜神、地母神、そして"霊狼"の長ガド。
ガド以外はもう、姿形を失くしているという。
・戦神
"戦神の民"に信仰される神。
白銀と吼える獅子を象徴とする。
託宣によって戦神騎士を選び、その中でも特別な者には旗槍を授けるとされる。
・竜神
"竜神の民"に信仰される神。
竜神の末裔として飛竜と水竜が存在する。
飛竜はオズワルドに協力しているが、水竜は人間の前には滅多に姿を現さない。
・地母神
末裔であるエルフ達に敬われる女神。
気まぐれに夢の中で男と交わり、強大な力を持った子を産み落とす。
交わりは極めて甘美なものであり、エルフですら長く惑乱される。
・"霊狼"の長ガド
大陸において最も旧き魔物の長。
未だに姿形を保ち、ザリアという高原地帯に一族を率いて住まう。
・その他の神
大陸の各国においては、四つの"神"以外も信仰されている。
マーブリスの"月の女神"やシンガの"太陽神"など。
■亜人について
現在、人間が認識している亜人は三種族である。
・エルフ
千年を超える長命と黄金の叡智で知られる種族。
杖やスクロール無しで高度な魔術を行使し、絶世の美貌を持つ。
人間の世では「エルフは奔放、気まぐれ、からかい癖あり」と語られる。
・ドワーフ
主に山に住む種族。
鉱物の在処を見つけたり、細工品を作ることを得意とする。
人間とは比較的交流することが多い亜人。
・ノーム
基本的に人間を怖がる種族とされ、交流はほぼ無い。
詳細は不明。