Infinite・Avenger -無限の彼方の復讐者ー 作:MAI²
AGPラファール&山田先生を衝動買いしたので初投稿です。
背面の接続に少々難を感じますが、クオリティは素晴らしいっすね。
開封の際、ドコとは言いませんがデカァァイッ!説明不要ッ!って声に出ました。
バックパックの事だよ?ホントホント、オデ、ウソ、ツガナイ゛。
機体の描写にも活かしたい所存。
「…………………………………ぁ…?」
はっと目を開けると、まず視界に飛び込んだのは陽の光の眩しさ。
見覚えのある壁、吊るされた幕には去年卒業した筈の中学の名。
目の前には、幾分か幼く見える学生の背中。
身に纏う制服は、まだ身に不釣り合いな大きさ。
『これにて、⚪︎⚪︎中学校 入学式を閉式します』
『一同、礼』
「………は?」
思わず声が漏れた。
(は、なんっ……い、生きて、る……?)
思わず服を捲り、直接腹を触って確かめる。
鍛えられてすらいない、いたって平凡な腹筋と、少し早まっている心臓の鼓動の感触が返ってくるだけ。
だが、そこに確かに、己が生命を感じた。
(だって…あの時、確かに僕は…腹、を……い、意識だって……)
「……………ッ…!」
燃え盛る炎の熱、焼けるような痛み、自分の中から命が失われていく感覚。
それら全てを鮮明に脳裏によぎり、思わず嘔吐く。
(あ、マズい)
困惑する周囲の生徒を押し除け、迷わずトイレに駆け込んだ。
「ッ…ハァッ!………コヒュッ…!……ァ…オエッ…!」
次々と流れる
心が軋みを上げ、それに合わせるように目の前へと吐き出す。
胃が空になり、胃液すら出なくなって、それでもひたすらに嘔吐く。
「…………ハァ…………ハァッ………ハァ……フ、ゥ」
暫くして漸くおさまった。
様子を見に来た担任の声に返す気力も無く、只々浅く呼吸を繰り返すだけ。
壁にもたれ掛かり、地べたに座り込む。
「……………………………………ッ」
久しく感じ頬を流れる涙の感触、果たしてそれは、ただ吐いた際の反射か、それとも………。
入学初日から体調不良の早退を言い渡され、一人寂しく帰路に着いた。
◇◇◇
「……………」
懐かしく感じる道のりを、気怠い体を引き摺って、逸る気持ちを抑えながら進み、着いたのは、少し古さを感じさせる平凡な一軒家。
鞄のポケットを探れば、記憶通りの場所に…あった。
「……………………」
震える手で鍵を差し込み、回す。
覚束ない足で、玄関に入って、そのまま後ろ手で鍵を閉める。
「…………ッ」
靴を揃えるのも忘れ、荷物も放って、奥の部屋ーー家族の仏壇の前に出る。
「……………………………ぅあ……あ…ああ、あぁぁあぁぁぁぁぁあぁっ…!」
そこで限界だった。
両の目から流れる涙を拭くことも忘れ、崩れ落ち、それでも視線を前に向けたまま泣いた。
この時点で亡くなって数ヶ月もしない祖母と違い、まだ幼い頃に亡くなった父と母は、ここにはいない。
遺体は、見つかっていない。
それでも、ここが僕にとって唯一、家族との繋がりを感じられる場所だった。
たった一人で生きていくことになっても、ここにいれば一人じゃないと思える場所だった。
盆と年末には帰ると言って、学園に入学してからも、一度たりとも忘れた事はなかった。
それでも、世界は残酷だった。
次に目にしたのは、無惨にも焼け落ちたこの家と、瓦礫に押し潰されたこの部屋。
連絡を受け、学園から許可を取り大急ぎで向かった。
放火だそうだ、犯人は女尊男卑思想に染まった女。
ISに乗った男が許せないと叫び散らしていたのを覚えている。
捕まった様だが、どうせ直ぐに釈放されていたのだろう。
だから、僕にとってこの部屋は、より特別な意味をもつ場所になっている。
文字通り、二度と見ることの叶わない場所だと、そう、思っていたから。
「……………………………」
一通り泣き腫らし、漸く落ち着いた頃にはとっくに日も傾いていた。
線香をあげ、手を合わせ、部屋を後にする。
帰っている途中でも考えてはいたが、どうやら自分は過去に戻っているらしい。
アレはこの先起こる未来なのだと、理性と本能の両方が告げていた。
蔑む目、嘲笑、振るわれる暴力、奪われる尊厳、絶たれる繋がり。
それら全てが、紛れもない現実。
「………ふざけろ…!」
手に思わず力が入る。
加減を間違えたか、爪が掌を僅かに突き破り血が流れた。
「奪わせない、此処も、僕も……!」
力だ、何者の敵意にも屈しない力が、自分を自分たらしめる力が必要だ。
「3年だ、この3年で変わってやる…!そして見返すんだ、僕の敵をーーー俺の!敵を‼︎」
もう誰にも利用されてやらない、壊されてやらない。
俺の味方で無いのなら、全部全部壊すだけだ。
「俺はただ、俺の為に…!」
「そう、俺はただ、俺の為だけに翔ぶんだ……」
三年前、覚悟を決めたあの日を思い出し、誰に聞かれずともポツりと呟く。
周囲では、いろんな人間が、騒々しく動き出していた。
「う、動いた…⁉︎」
「学園と政府に連絡を!早く!」
「あれ、テレビカメラじゃないか…?」
『ご覧ください!なんと!2人目です‼︎1人目の織斑 一夏君に続いて、2人目の男性操縦者が見つかりました!名前はーーーーー』
「オイオイ、マジか2人目かー…あン?どうした?」
「……この顔……いえ、まさか……!」
「先輩、これ…!」
「…まさか見つかるとは、な…ハァ、仕事が増えるな…」
「はぁ?何それ、誰だよ⁉︎なんでいっくん以外がIS動かせてるのさ⁈」
「おぉ〜なんだかすごい事になりそう〜あ、かんちゃーん、そこのお菓子取って〜」
『今度こそ、今度こそは一緒に…!』
『
あの悲劇を、避けれぬ運命と呼ぶのなら。
これは、俺がその運命に真っ向から抗うための物語。
俺の、未来へ向けた復讐の物語である。
◼️◼️◼️
4月×日
今日からIS学園に通うことになった、なってしまった。事故とは言えあんな情けない様を見せておいて入学試験に合格したのは何かの間違いだと思う。というより間違いであって欲しかった。いっそ不合格ならば、と考えたがおそらくその時は僕は実験施設送りになって解剖されてたかもしれない、どちらにしろ地獄である。
実技試験の時に受けた傷がまだ痛む。絶対防御があるとは言えよく生きていたものだ。本気を出した教師に、初心者も初心者の自分が勝てる筈が無いのだ。
女の人の殴る蹴るには慣れてるつもりだったが、IS戦においてはまた別格の恐怖だった。本当は2度と乗りたく無い。そうも言ってられないんだろうけど。
登校初日から目を付けられるのは避けたいな。もう1人の男の子と仲良くなれれば良いけど。
行ってきます。
結果としては、散々な目にあった。よりにもよって国家代表候補生に目を付けられた。それも典型的な女尊男卑の人だ。セシリア・オルコットさん、イギリスの人らしい。
あ、織斑君はとても良い人だった。お互い不安の多い身同士仲良くなれた。
でも同時にトラブルにも巻き込まれた。
クラス代表というものを決めることになったのだが、男という点で織斑君が推薦された。僕は言わずもがな、と言いたいところだったがなんと織斑君自身が僕を推薦したことで巻き込まれた。そこまでは良かったと思う。僕が織斑君に譲れば良いだけの話だ。
そこでオルコットさんが爆発した。代表候補生である自分を差し置いて男が推薦されたのが気に食わなかったらしい。国を背負う者としては大分ギリギリな、いやもうアウトな発言がいくつかあった。
それに織斑君が噛み付いたのだ。売り言葉に買い言葉、あっという間に決闘することになった。僕も巻き込んで。
訳がわからない。
なんで僕も参加するのだろうか、負けたら奴隷になるとかまで言い出して。
そっちで勝手にやっててほしい。
抗議の意も含めて織斑先生(織斑君のお姉さんらしい、身内が担任は、ちょと、ズルい)に助けを求めたが取り合って貰えなかった。分かってるんだろうかこの人、日本とイギリスで戦争でも始めるつもりか。
救いがあったとすれば、布仏 本音さんと知り合えたことだろうか。考えすぎで頭が痛くなったので、糖分補給の為のチョコを食べていたら目を付けられてねだられた。
そう、ねだられた。
普段だったらカツアゲされるか盗られるかなのに、普通に話しかけられてお願いされたのだ。
まともに女の子と話したのは久しぶりだった。幼稚園以来ではないだろうか。
一先ず今後学校に行く時はお菓子を持ち歩こう。
そう言えば今日から急遽寮生活(なんと一人部屋だ、織斑君はどうだろうか)が始まったが、荷物を詰めたの織斑先生だったみたいだけど、この日記見られてないよね……大丈夫だと思いたい、流石にそこまでデリカシーのない人では無い、筈だ…。
何はともあれ、不安しかない。
明日も頑張ろう。
【死亡した2人目男性操縦者の日記より抜粋】
雪待 薊:(過去に)帰ったきたオリ主。吐いたり泣いたり覚悟完了したり初日から忙しい中坊。三年間は鍛えに鍛えて鍛えまくった。ある意味イッチーとは正反対。スマートなタイプのマッチョ。肉体のイメージは身長が伸びた三日月・オーガス。
放火犯:戦犯(そのX)。オリ主の帰る場所を奪った。
????:昔世界最強の弟を拉致ったことがあるらしい。一体何ータムさんなんだ…。恋人がテレビに釘付けになってたらしい。
????:おや?この顔見覚えが…?
??&??:初の男子生徒入学で忙しい教師陣。こういう学園モノの教員って、確実に過労になるよね…ってくらいイベント起こるからカワイソス。手を緩めるつもりもないが。
?:天災。異分子が娘に乗ってるから普通にキレた。IS二次はこの人を白くするか否か確実に別れると思うんだ。みんなはどうしたい?
??:お菓子食べてたら緊急ニュース流れてきた。少女が運命と出会うまであと少し。
日記:ほぼ毎日マメにつけてきた日記帳。「僕」の習慣。「俺」はしない。
IFではね、これが見つかるか否かで、地獄度が大きく変わると思うんだぁ…(ニチャァ)
「僕」:ガリガリ痣だらけモヤシぼでー。髪もボサボサ、目元も見えない。モブof隠キャ。
「俺」:ムキムキちょい傷ありナイスぼでー。髪は雑に切り揃えるだけ。意外と顔はいい。
待雪草:スノードロップ 「慰め」「希望」「恋の最初のまなざし」 「貴方の死を望む」
薊:「厳格」「独立」 「触れないで」「報復」
まだ、まだシリアス。