Infinite・Avenger -無限の彼方の復讐者ー 作:MAI²
書ける内に書きまくれの精神で初投稿です。
友人「日間ランキング入りおめでとう」
「ぃやったー!」
友人「なんかめちゃみてもらってんじゃん」
「感想も貰っちゃ、やる気も鰻上りよ」
友人「チョロすぎて草なんだよね」
「なんだぁ?てめぇ……」
IS学園 とある整備室
「………3年か、長かったような、短かったような」
今俺は、一つのISの前に立っていた。
深緑の装甲と、大型シールドを携えたサブアームが特徴的な量産型IS“ラファール・リヴァイヴ”
ISスーツの襟や袖を調整しながら、思い出すのは過去の歩み。
初めての出会いはIS適性検査会場だった。
ここから『僕』の人生が一変した。
次は、入学前の実技試験。
初めてISを纏い翔び、初めてISを用いた暴力を知った。
男性操縦者のデータの為と、専用機が貸し出されることになった時、直ぐにコイツを俺は望んだ。
そこからは激動の日々だった。
身も心もコイツと一緒に傷付きながら共に空を翔けた。
最期のあの瞬間まで。
「雪待、準備が出来た。ISに乗り込め」
「…はい」
同じ結末だけは決して辿ってたまるもんか。
「
山田先生の合図と共に、ISが今の俺を憶えていく。
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「……終わったか」
「どうですか?何処か変な所は無いですか?」
「大丈夫、です」
一体となった腕を持ち上げ、マニュピレーターを握り込むように具合を確かめる。
あぁ、今この瞬間から、コレが俺のISに……。
「途中、システムに異変が見られたが…」
「どうやら、絶対防御の出力が通常規格より高く設定されてますね…何故でしょう?」
「コアに何かしらの不備が…?」
少し離れた所でタブレットを見ながら何やら話し込んでいる。
小声で話しているつもりなんだろうが、ハイパーセンサーはしっかりその声を拾っている。
にしても、絶対防御が…ね。
(思い当たる節は、確かに多いが……今のコイツがソレを知る由も無い…よな?)
「兎も角、動く分には問題ないでしょう?構いませんよ、俺は。絶対防御のソレだって、それだけ俺が死ににくくなるんですし」
「そんな、ISに乗ってて死ぬだなんて……」
「……………」
冗談を、と言いたげな山田先生と、何も言わない織斑先生。
死ぬ時は死ぬんだがな、ISに乗ってても。
「
「学園内の予備や別の装備を使用する時は申請が必要になるが、使用制限は特に無い。好きに使え」
「そうですか、なら早速ですがーー」
「まあ待て、それともう一つ、お前に伝えておくことがある」
「……何です?」
入ってこい、と織斑先生が呼びかけると、整備室に一人の生徒が入って来て、って
「やっほ〜ユッキー」
「布仏さん?」
「あぁ、機体の整備や調整は布仏に頼むといい。腕は保証する」
「今日から、ユッキーの専属メカニックって事で〜よろしく〜」
「だから日程を知って………ってことは」
かつては、彼女の手を借りながら機体の整備を行なっていた身としては、彼女の腕を疑ってるわけでは無い、無いんだが。
つまり、あれか。
これから俺と布仏さんが一緒に居る機会が確実に増える訳で。
…出来るだけ距離、置きたかったんだけどなぁ………。
(どんな顔してればいいか、分からなくなるんだよ……)
良くも悪くも、この人が
心の中が、嬉しさと虚しさでグチャグチャになる。
「……よろしく、お願いします」
「お願いされました〜♪」
胸の痛みは務めて無視する。
一先ず、俺はこの先に控えたクラス代表決定戦に向け、出来るだけの準備を始めるのを決意するのだった。
「そういえば、アリーナって使えたり…」
「すいません、今月は既に予約が埋まってて…」
「…ですよね」
翔ぶのは、それまでお預けみたいだな。
◇◇◇
私、布仏 本音。
少し特別な家に生まれた、今年16歳になるIS学園の生徒。
まぁ、私の家の事は置いておいて。
私には密かな特技がある。
射撃やISの操縦に関しては平凡以下だが、機器類の整備や組み立て・分解といった作業には自信があった。
それに目をつけたたっちゃんーー更織 楯無、この学園の生徒会長だーーと織斑先生によって、私は2人目の男性IS操縦者である、雪待 薊の専属メカニックという名の、護衛兼監視役を命じられた。
といっても、私の実力を考えれば、監視としての側面の方が大きいのだろうが。
世界で2番目に見つかった、ISを動かせる男の子。
その第一印象は、不思議な男の子だった。
一見、近寄りがたい刺々しい雰囲気を纏っている姿が、何処か怯えて威嚇している子犬のように見えた。
初めて声をかけた時、お菓子につられてつい近づきすぎた私に、過剰なくらいに驚いた姿。
ISに触れて数ヶ月の初心者なのに、誰よりも落ち着いて授業を受ける姿。
一人寂しそうに、でも懐かしそうにお昼を食べる姿。
まるで同じ人物とは思えない、その雰囲気の変化。
そして今また、私は彼が分からなくなる。
「ここは、こうして……」
慣れた手つきで投影されたウィンドウを見比べながら、ISのパラメータを弄る姿。
なにより目を引くのが。
(同じだ)
外したパーツの置き方の癖が、器具を持つ時の癖が。
私ならこうする、と思った動きが、そっくりそのままなぞられる。
何時、誰に、何処で。
言いようのない感情が、自分の中に湧き上がる。
「むー……………」
面白くない。
任せられたのに、まるで自分が要らない子になってしまったようで。
長めに余らせた制服の袖で、座り込む彼の背をペチペチとはたく。
「っ?布仏さん……??」
「そこまで出来るなんて聞いてないな〜、何の為の専属だと思ってるのさ〜」
「……しまったな、浮かれてた…」
このこの〜と、理不尽な言いがかりをつけて。
自分でも自分が分からなくなる。
異性の友人なんて初めてでーーーー
「………………」
「………あれ、布仏さん?」
ふと疑問が起き上がる。
何故私は既に、こうも彼に心を許している?
「…あの……おーい?」
「……………………………ねぇ」
「はい?」
どうしてだろう。
心のどこかで、既に自分は彼を友人だと認識していた。
初めてあったばかりの筈の男の子を、だ。
普通はもっと、距離感とかそういうのがあるのではないか?
自分で言ってて何だが、そこまで私自身チョロくはなかった筈だ。
「私達、何処かで会ったことあった?」
「んな……⁈」
驚いた…いや、動揺した様な顔になるユッキー。
「い、いやぁ…つい数日前が、初めましてだ…よ?うん」
「……………ほんとうに?」
しどろもどろになりながら、変な言葉遣いになるその姿に確信する。
彼は何かを隠してる。
そして、それは私たちの間に、過去、何かがあったということで、間違いないはずだ。
「……………………」
ダメだ、何も思い出せない。
そもそも、家族以外で男の子と接した機会が少なすぎるのだ。
思い当たる心当たりも、既に該当しない。
「……ふ〜ん、そっか」
「……どうし「ねぇユッキー」っ?」
「私達、もう友達かな?」
「うぇ⁉︎」
雪待 薊
不思議な男の子。
「嫌、だった…?」
「いや、別に嫌なんてこと…は、ない…けど」
「なら、私とユッキーは友達。だから、ちゃんと頼ってね?」
「う…よろしく、お願い…します」
君は一体、何者なの?
君には一体、何が見えてるの?
君が抱えるソレを、何時かは私に教えて?
オリ主:専用機ゲットだぜ!スキルツリーは布仏さんの手で開拓済み。レベルは本人のちょい下程度。翼を手にしてウキウキである。核心突かれそうになって冷や汗が出た。
布仏さん:オリ主専属メカニック(という名の監視役)に就職。何でだろうね、他人な気がしないんだ。
布仏 本音:元々は生徒会からの命で監視目的で接触した。ある日見たあまりのボロボロ具合のISに思わず手を貸したのが運の尽き。そこからはあれよあれよと仲良くなって、気がつけば…。
:やっと繋がれた。やっと翔べる。もう二度と傷付けさせない……身も、心も。