ナニモンなんじゃ? スジモンじゃあ!!   作:年中裸足の人

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ネームドとの初戦闘描写なので、ご容赦を
筆が乗り今話も文章が長いです


その筋の者(スジモン)と白き真実と仮初の英雄

バトルしようぜ!

 

ほえる!(恐喝)

はねる!(指を)

そらをとぶ!(高飛び)

トライアタック!(三重苦)

メガトンパンチ!(タイマン)

 

バトルしようぜ!スジモンバトル!!

 

皆さんはスジモンバトルはお好きですか?

私はもちろんクソくらえでございます。

 

という事で私は今うずまき島の砂浜にいる。

スジモンバトルでは無くポケモンバトルをする為に

 

昨日Nにポケモン勝負しようやとメンチを切られ、断る度胸が無く、嫌々ながらも勝負する為に赴きましたイェイ!

 

最初は昨日と同じ砂浜でやる流れだったが、人目につきたくないし、大惨事になるかもという事でタンバシティから離れたうずまき島へ

クルーザーだと難しいので、ここまで現地の人に船を出してもらい、Nはレシラムで来た。

後ほど迎えにくる手筈なのでこの場は私とNの二人きりだ

 

普段は渦潮で島に近づく事もできないのだが、今日は運良く渦潮が発生していなかったので、上陸してバトルできる程広い浜を探して戦う羽目に

周りに人はおりません。

野生ポケモンはまあ、ちらほらいる感じ まさにうってつけ

 

てか朝早くから砂浜にいるとか結構待たせた感じ?

それとも野宿? 一夜を海岸で過ごすって相当だぞ

 

 

「ここならレシラムも気兼ねなく戦えるね。じゃあ、やろうか」

 

「ああわかった」

 

やっぱレシラムとやるのかぁー 

一体だけとは言え伝説と戦うとか手持ちがやられる事前提じゃないすか!いじめや!いじめ!

しかもこの人アデクさん倒す腕前だからチャンピオンクラスの実力もあるんですよ

これはワンサイドゲームか?

 

「自己紹介をしよう ボクはN レシラムのトモダチだ さあ行くよ!」

 

 

ポケモントレーナーの 

Nが しょうぶを しかけてきた!

 

 

「レシラム始めようか」

「モエルーワ!!」

 

「頼んだぞ グソクムシャ」

「グソォ!」

 

レシラムの咆哮で空気が揺れ、肌にビリビリとその威厳が伝わってくる。手が震えておる‥ええいままよ!私はグソクムシャを繰り出す グソクムシャはいつも以上に張り切った様子だ。戦いが好きだから武者震いしているのかもしれん。私は怖くて震えてる。

 

しかし正面から見るとデカいな‥レシラムは

流石は伝説のポケモン‥ 昨日とは違い戦闘スイッチに入るとプレッシャーが半端ない‥!脇汗やばいって

ここは先手必勝!

 

「グソクムシャ であいがしら」

「グソォ!」

 

ボールから出た勢いを利用してそのままであいがしらでレシラムに接近し大きな爪の一撃をお見舞いする。こうかはいまひとつなのだが、今はこれで良い

グソクムシャはレシラムと密着する状況だ

 

「早い‥!だがレシラムには効かないね レシラム!尻尾で振り払うんだ!」

「ンバーニッガ!」

 

間合いの無い密着状態であればレシラムの動きも封じれる。であいがしらは攻撃では無く、瞬時に密着する為に使った。

 

レシラムは尻尾の薙ぎ払いでグソクムシャを引き剥がそうとするがこれはチャンス!

相手は振り払う事に意識を向けている。グソクムシャは左腕の装甲で尻尾の攻撃を受け流しつつ、軸足を起点に体を回して衝撃を受け流す。

そしてレシラムが体勢を整えようと体を捻らせた‥そう!この時だ!

 

「グソクムシャ! アクアブレイク!」

「グソソォ!」

 

「シュボッ‥!!」

 

水で形成した刀で体勢を整える隙を与えずに胴体にアクアブレイクを叩き込む

これには思わずレシラムも体勢が崩れた。

重い一撃だろぉ!流石に効いたっしょ!

 

「うん 良い一撃だね キミの思いが伝わるよ‥じゃあ少し空の旅にいこうかレシラム」

 

「ンバーニガ!」

 

レシラムは翼を動かした風圧でグソクムシャを引き離す。グソクムシャが一瞬怯んだ隙をついて空へと羽ばたくと、勢いのままレシラムは天空へと飛び立っていく。ワールドツアーか?ヘタレウスならぬ

ヘタレシラム‥って失礼すぎますね 

 

まさか島を一周して‥ってちょっ! 早いって! 

ジェット機並みに早く飛んでおる! 

目で追えん速さや!どこに行った!?

 

しばらく空を回ったかと思ったらすぐに下降してグソクムシャを視界に収める。あ、これやばいかも

 

「クロスフレイム!」

「シュボォ!!」

 

「グソォ!? グソォォ!!」

 

ドォン!と空からの巨大な十字の火炎弾がグソクムシャを襲う。最早隕石の如き迫力!超こわい!

アウトレンジや!やばい死ぬ!逃げろんだよォ!

 

私は逃げ出そうとしたが、的確にグソクムシャを襲い私に直接的な被害はなかったが、爆発の熱風を感じ取り、その威力を目の当たりにする。めちゃあっつ! 

何と言うコントロール力や!下手すると辺り一帯火の海になるぜ‥これは

 

「グソォ‥!」

 

いちげきひっさつ! ではないがほぼひんし近くまで削られた。なんて威力だ‥!奴は最強桁違い

グソクムシャは特性ききかいひを発動し、膝をつきながらも私のボールに戻る。ありがとう 少しだけ休んでてくれ

 

「なるほど‥グソクムシャの特性なのかな? 次はどの子かな? キミの‥いやキミたちの声を聞かせてくれ!」

 

ひょええ‥ こうしてみるとラスボスにしか見えんよNさん‥ まあラスボスだったんだけど

ここはちょっとこの子に出てもらうか‥

 

「メガヤンマ 頼むぞ」

「メガァン! メガャァァア!!」

 

相変わらずうるさ 鼓膜壊しにきてんだろ

それと風圧ヤバすぎぃ! 砂塵でNまで見えんとか最早特性すなおこし だろこれ

メガヤンマは私に顔を向けると何度も頷き指示を待つ

 

「キミか‥! 熱い思いを感じるよ ボクも嬉しいさ キミとの話はとても気持ちがいい」

 

「メガヤア! ヤァン!アマア!!」

 

何を通じ合っているんじゃ 私もいれてよー!

あったまきた! メガヤンマ! 私とのコンビネーション見せてやろうぜ!

 

「メガヤンマ エアスラッシュ!」

「メガァ!!メヤンアー!!」

 

「レシラム りゅうのはどう!」

「ルーワモ!!」

 

二つの技が交錯し、大きな爆発が煙幕となり辺りを覆いつくした。相打ちいや、りゅうのはどうの方が威力は上回っており、爆発する直前に押し負けてしまいメガヤンマにダメージが入る。 

 

「メガァアア‥!!」

 

メガヤンマの羽の力はバカ強く、そのエアスラッシュで何体も倒してきたし、押し負ける事もない無敗の技がたった今敗れた いや強すぎぃ! 

 

「メガヤンマ ちょうおんぱで場所を特定して、そこにげんしのちからだ」

 

「メガァア!ア‥‥ メガァ! ヤンマアアア!」

 

ちょうおんぱの反射音で場所を特定しそこにげんしのちからを叩き込む!

天才で完璧な作戦だぜぇ!オラぁ!

 

「メガヤンマの声が聞こえるね レシラムまた飛びあがろう!」

「ンバーニ!」

 

ダメみたいですね メガヤンマの声で作戦バレてしもうた ポケモンの声聞くとかカンニングやろ! 反則!不正!卑怯! 私もポケモンの声聞けたらなー

 

「メガヤンマも飛んで、レシラムを追いかけろ」

「メガヤァン!ヤンマア!!!」

 

煙幕から抜け出すと同時に煙幕が晴れて、再び辺り一帯の光景を目にする。いやぁあ これは‥

地形が‥すごい変わったねー 天変地異かな?

 

「ふぅん‥ レシラムに追いつくのはすごいね。ついて来れるかな?」

 

「メガヤンマ 追い抜く気持ちで空をかけろ」

 

メガヤンマの特性はかそく 時間が経つほどにスピードが上がる。超速いはずなのだが、レシラムのターボに勝てん パワー、スピードもあるとかチート過ぎる

 

そして二つの軌跡による空中戦が始まる。互いに空を駆け抜け 追い越し追い越されのドッグファイト

点と点が交わり線になる。これぞスカイバトル! 

カロスで影の薄く妙にキツイバトル一位(自論)を獲得したという激やばバトルの様な迫力だ!

 

「シュボ!」

「メガァアアアア!!!」

 

だがレシラムの方が優位だ。羽を自在に動かし方向転換してもレシラムの炎を使った推進力には敵わない。そしてレシラムがメガヤンマを射程に捉える

 

「ここだレシラム りゅうのはどう!」

「ルーワ!」

 

「メガヤンマ サイコキネシスで軌道をずらしつつ突貫!」

「メガァ!‥ヤァンマァ!」

 

まずい!これは避けられん! 

りゅうのはどうをもろに受けるとひんしは確定だ 

だから少しでも技の軌道をズラす!それしかない!

メガヤンマはそのままレシラムに向けて突っ込んでいく‥ここ!今だ!

 

「エアスラッシュ!」

「‥メェガァア! ヤン‥!!」

 

ゼロ距離でエラスラッシュを叩き込む!これならかわせないな!レシラムもこれは想定していなかった様で攻撃が命中する

 

「ルーワッ!?」

 

しかしりゅうのはどうの軌道の全てはズラせず、何回か命中し根性で耐えていたメガヤンマの体力が尽きてひんしに

 

「メガァア‥」

 

「ありがとう よくやってくれた」

 

お疲れさま。あのレシラム相手によくやったよ本当に ゆっくり休んでくれ。

 

「まさかあんな危険な戦法を取るとはね‥ でもメガヤンマは全く嫌がっていなかった‥ むしろ力になれたと喜んでいた‥ これも信頼のなせる技といえるのかな」

 

「‥‥」

 

「やはり キミたちの信頼は強固だね ポケモン勝負でこんなに話したのはゼクロムとの戦い以来だ‥!」

 

「ンバーニンガガ!!」

 

つ、つええよ レシラム硬すぎんよぉ〜

全然削れてる気がしない 伝説ポケモンのプレッシャーといい とっとと終わらせたいわ

こんなのと相対したんか?BW主人公は‥

 

‥ん?グソクムシャのボールが揺れている? 次行きたいんか? だが無理はするなよ 

 

「さぁ‥ 次のポケモンは誰かな?」

 

私はグソクムシャを繰り出して勝負を再開する。

ここからが本番だぜ! なぁグソクムシャ!

 

「グソォ!」

 

 

 

 

 

 

 

‥‥

‥‥‥‥

 

 

 

 

「‥ハァ‥!」

 

やべえ息が上がって呼吸が苦しい‥!

あれからグソクムシャはひんしになり、カイロスもやられてしまった。自慢の不良殺法を何回かお見舞いしたが歯が立たず敗れた。残るはスピアーのみ。

あーしんどい 

 

「やはり期待以上だね‥ これは 」

 

「モエルーワ!!」

 

お世辞ありがとうございます

手も足も出ないとはまさにこの事だ格が違いすぎる。レシラムも余裕があり表情が変わらない 赤ん坊vsスポーツ選手みたいな圧倒的格の差!

遊ばれている様だ

 

ボロボロにやられてばっかりで、手持ちの強さを引き出せない自分に腹が立ちます立ちます

Nはまあよくやったよキミは。と私を気遣ってくれているみたいだ 優し過ぎる‥

情けなくて涙がでますよー(精神ズタボロ)

 

私はスピアーのボールを取り出して思いっきり投げた

 

「スピアー行くぞ」

「スピッ!」

 

「スピアーか‥ すごいね‥熱い気持ちを感じるよ‥!」

 

「スピッ!スピピー!」

 

「ふふっ‥ そうだね‥ 勝負だから手加減はしないさ。もう一段‥いや二段ギアを上げていくよ!」

 

私置いてけぼり

何二人して盛り上がっとんねん いつのまに仲良くなったんすか‥ 私より楽しく話してない?

辛いぜ 私ちょっと横になるね

 

てか今までやっぱ手加減してたのか!?

これ以上ギア上げるとか勘弁してー!

 

「スピアー 高速で接近してドリルライナー!」

「スピッ!」

 

「レシラム!かわすんだ」

「シュボボ!」

 

スピアーが両手のドリルを回転させた超高速スピードで接近しレシラムに迫る。レシラムは回避行動に移るが、私のスピアーの方が若干早かった。勢いのままレシラムに一撃叩き込んだ

 

「ルーワッ‥!!」

 

「レシラム! すごい威力だ‥ これまで以上の一撃だね」

 

こうかはばつぐんだ!

ドゴンッ!と重い一撃が腹部に命中し、あのレシラムも余裕のある表情が崩れ少しだけよろめいた。流石私の手持ち最強のポケモンや!頼りになるぜ!

 

「なるほど‥文字通りのパートナー‥これまで以上に強い絆と信頼を感じる。これが人とポケモンの織りなすハーモニーか‥」

「モエルーワ!」

 

「ボクも同じだよレシラム こっちも全力で行こうか!りゅうのはどう!」

 

レシラムのりゅうのはどうがスピアーを襲うも、スピアーは上昇して回避。

その後もレシラムの周りを旋回し、急降下、急旋回で技をかわし続けて翻弄するが隙が無く攻撃できない。さてどうするか

 

「レシラム!じんつうりきでスピアーを堕とすんだ!」

「ルールワー!」

 

「スピッ!?」

 

あ、やべ!こうかばつぐんやん!

スピアーはじんつうりきで一瞬ひるみ、その隙に地面に叩きつけられボロボロに よろよろになりながらもスピアーは体勢を立て直した。

 

「スピアー大丈夫か!?」

「スピッ‥!」

 

強がってはいるが、かなりのダメージだ。

一撃でこんなにボロボロにされるとは‥

さっきよりパワーが違い過ぎる!このままやっても埒が明かない。次の攻撃で決着をつけないと

 

「スピアー次の攻撃に全霊を込めろ。かつてない程の一撃を叩き込む!」

「スピッ!」

 

「ボク達も全てを出し切るつもりでいこうかレシラム!」

「モエルーワ!!」

 

「スピアー!ドリルライナー!!」

「レシラム!クロスフレイム!!」

 

相手の指示よりも前にスピアーの方が早かった。私の出す指示を予測したのだろう 猛スピードでレシラムの目前に接近するが相手も早かった。

クロスフレイムとドリルライナーがぶつかり、激しく拮抗していた。

 

「いけえ!スピアー!」

「レシラム!押し切るんだ!」

 

後は気持ちで押し切るのみ!ドリルで貫けぇ!

あとここ映画のワンシーンみたいでいいね。

主人公になった気持ちだぜ!

気持ちはサトシ!本体はスジモン!

 

「スピピー!スピッ!」

 

「なに!? そんな事を言うのか!?」

 

Nがスピアーの言葉に驚いていた。

まるでそんな事言うなんて!?ひどい!みたいな感じ

あれスピアーさん。Nさんに暴言吐いちゃった感じ? 相当イラついているのか!?

 

「そうか‥」

 

あ、まずい!! Nも下を向いちゃったし、めっちゃ傷ついてるやん! すみません!うちのスピアーが!!こら謝りなさい!って

そうこうしているうちにドカァン!と爆発が起こり、またもや煙に包まれていく。煤のようなこげ臭い香りが鼻をつつく。

 

そして煙が晴れた時、私が見えたのは

砂浜に倒れたスピアーとその横で優雅に立つレシラムの姿。

 

スピアーが負けた 私達の敗北だ

 

 

 

めのまえが まっくらになった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レシラムと勝負してくれてありがとう。キミたちは強いね」

「モエルーワ!」

 

あれから時間が経ち、私はNとレシラムの横に座っていた。海を見ながら昨日お礼で貰ったきのみを私、N、レシラムでむしゃむしゃした レシラムもNも美味しそうに食べている様でよかった 私ももう一口‥ああーうめぇ

 

うずまき島の砂浜も変わり果てた様相で、洞窟の奥で眠っているルギアもブチギレそうだな‥と内心ヒヤヒヤしているが今の所何も無いから大丈夫なのか?

 

手持ちポケモンも回復して、今はボールの中で休んでいる みんなもありがとうね。

そしてNからお情けの言葉を頂く私だが、落ち込んでなどいない

 

だって伝説だよー! いくら私の手持ちだったとしてプロのスポーツ選手に負けても落ち込む訳ないじゃん!こっち素人みたいなもんだし!(負け惜しみ)

 

伝説に勝てる訳ねえだろうがぁああ!!

 

 

 

「‥ここのポケモン達‥まるで未知のものを見る様な‥上位の者に畏怖するかのような目は一体‥」

 

「‥‥」

 

え?それルギアじゃない?

ルギアブチギレ案件じゃないすかそれ。これはヤバイなぁ‥!海の神を怒らせちゃったかぁ‥ 安眠してる横で騒音たてたら、そら迷惑ですわなぁ!

その怒りを野生のポケモンは感じ取ったのかも!

レシラムも怖いけどやっぱ海の神のお膝元だから

そっちの方が恐れが勝っちゃったかー!

 

あーどうしよ! 疲れたし何もしたくないわ

そや!雲でも数えるかー と空を見上げると

あら虹がかかっている!綺麗やん!こんなにハッキリ虹が見えたのは初めてや!感動しますわねー

すると隣にいたNが虹を指差し私に話しかけてきた

 

「あのポケモンは? 虹を通り過ぎた七色のポケモン‥君の着ている服に刺繍されたポケモンの様だが‥」

 

な、なんだって!? 私には何も見えなかったぞ!

今日私が来ている着流しに刺繍されてる奴といえば、あれですよ!あれ!伝説のポケモンやないかい!サトシさんも見たと言うポケモンHGのパッケージ伝説!その名は━━

 

「ホウオウ‥!」

 

すずのとうと言うダンジョンを超えた先にいる伝ポケ!Nちょっと伝ポケに会いすぎじゃない?

もう英雄すぎるんよ

 

「ホウオウと言うのかい?神々しい名前だが一体‥」

 

「ジョウト地方に伝わる伝説のポケモンだ。見たものに幸運を授けるという。ここ うずまき島にいると言われる海の神ルギアとは言わば対の存在‥」

 

私は思わず厄介オタクぶりを発動!

教えてほしくもないのに教える特技を発揮!Nは聞き上手だね。私の言葉に耳を傾けまいと真剣に見ていた。やだ‥照れる‥!

 

「対の存在‥?」

 

「さしづめイッシュのレシラムとゼクロム。カロスのゼルネアス、イベルタルと言った所か‥」

 

「‥‥!」

 

Nはその発言に驚きを隠せないようだ。

無理もない。隣にいる伝説ポケモンと同列の存在が空を駆けているのだ。レシラムは何も言わずに空を見つめていた。何か思うことでもあるのかね

 

それにそう。パッケージのポケモンは対の存在だよね

実際HGはホウオウだし、SSはルギアだから対やな!

タイプ相性とかデザインとかね もろにそうやろ

白と黒、創造と破壊とかもそうかもね

 

「各地方には伝説ポケモンの存在や神話がある。有名なのはシンオウ神話だな」

 

「‥‥」

 

「伝説のポケモンもそうだが、神話の時代から遡ると必ずと言っていいほどポケモンと人が暮らしていた記述は残っている。つまり共存していたんだ ボールを使わずとも」

 

「‥なんだって!」

 

そうだ シンオウ神話によるとポケモンと結婚した人が昔いたらしく、当たり前だったようだ

レジェンズアルセウスの時代ではボール使ってたし、ボールを使わずに共存したのかは実のところ本当なのかはわからん!完全に主観や!すまん!

 

ゲームをしていた時の一文でそれをみた時は衝撃だった。シンオウを旅していた時も図書館やらでそういった書物を見て「ゲームと同じだ!すげぇ!」と感動したな。

あの時神話の話題とかで、とある美しき考古学者に絡まれたったけか。懐かしい‥もう一度会いたいな

多分向こうさんは覚えてないだろうけど

 

ちなみに私はポケモンではなく大人のお姉さんと結婚したいです。はい。

 

「‥いつかボクもそんな世界を目指してみたいな」

 

な、なんだってー!

Nはポケモンと結婚するのが夢だというのか?

確かにサーナイトとかマスカーニャに惹かれる人多いらしいけど、今この瞬間に心変わりしたのか!?

 

まあ趣味は人それぞれだから私は何も言わん

むしろ自分の意思(癖)を見つけて私は嬉しい

なるほど 人とポケモンが合法的に結婚する世界を作りたいんだな‥

だがその道は果てしなき修羅だぞ?

 

「Nなら出来るさ 英雄だからな」

 

「‥ボクに英雄の資格なんてない」

 

「君の進む道は果てしない修羅の道だ。そこを進む道は後の人間が進むべき道 今は英雄ではないが後に英雄と呼ばれる道程だ だが君は英雄の素質を待ち合わせている。」

 

「‥‥」

 

「素質ある英雄だからこそ、レシラムに認められたんじゃないのか?それだけでも自分が認めないのなら私が言おう」

 

「‥何をだい?」

 

「私の英雄は君だよ」

 

「!!」

 

お前は俺にとっての新たな光だ!みたいな感じです。

こんな堂々とポケモンと結婚する世界を作る宣言

自分の欲に忠実な人って尊敬するよね 

私からすればまさに英雄だ 

こんな事言うなんて嬉しいじゃん

もう応援するしかなくなっちゃったよ

 

「‥全くキミには調子を狂わされるな‥ しかし、キミは何故そこまで知っているんだい?キミは一体何者なんだ?」

 

真面目に生きたいスジモン 略してマジモンです

種族名クミチョー タイプは非行タイプです

 

知識についてはまあ、はい原作知識です

あとシンオウ行った時に本見ました!

他にもありますが大体そんな感じです!

 

「何者でもない。ただの迷い人さ」

 

「迷い人?」

 

「ああ 己の道を見誤り、彷徨い続ける愚か者さ」

 

「‥‥そうなんだ」

 

そうだ 私は道を見誤った 

本来であれば会社に就職して栄光の架け橋を進み、ポケモン達と慎ましく遊び、趣味に没頭する平穏な日々を送る筈だったが、今やスジモンという道に堕ちた。

 

そしてスジモンとしてヤバイ仕事を続けて、辞めれずに彷徨う日々を送っている。

 

あー泣きそ

どうしてこうなったんやろ 

 

「‥‥ありがとう キミと出会えたからボクの世界は大きく広がった もっと世界を見て回ってみようと思う。」

 

あー眩しい!

Nの目にハイライトが入り、希望に満ちた発言をしてくれて嬉しく思う。実はNはポケモンと結婚するのが夢 という人には言いづらいモノを打ち明けてくれて嬉しいんだが、秘密を共有するのが私なのがなー

 

私モブだからネームドと絡むのはちょっと気が引けると言いますか‥

 

私がドギマギしていると、Nは立ち上がりレシラムに軽く話しかけレシラムの翼を触る。そして手には光輝く純白の羽根を持ち、私にそれを差し出してきた

 

「これをキミに ボクとレシラムからのほんの些細な気持ちさ キミ達には本当に世話になったからね。改めてありがとう」

「モエルーワ!!」

 

レシラムの羽根!? え?やばくね! 

売ったらいくらするんだろう??

めっちゃ嬉しい!!が、とても恐れ多いです。

おお!何かのキーアイテムみたいだ

お守りにするぜ!

 

「ありがとう 大事にさせてもらう」

 

しんじつのはね をてにいれた!

 

私が羽根を受け取るとNとレシラムが私に向き直り、レシラムも咆哮に近い叫びをあげていた。

おお!スゴイ かっこいい!

 

「ボク達は先に行くよ またいつか会える時がきたらまた語ろう」

「ンバーニンガガッ!」

 

「ああ。楽しみにしてるぞ」

 

Nはレシラムの背に乗るとレシラムは翼を動かして、ゆっくりと飛び上がっていく。

 

「それじゃあ、サヨナラ‥!」

「また会おう‥!」

 

ターボエンジンの様にあっという間に空をかけるレシラムとN。一筋の飛行機雲か昼時の流星かそれは綺麗な輝きだった。

 

なんというか怒涛の2日間だったなー

さてと私もタンバに戻りますかね

 

 

 

 

 

 

 

side N

 

「彼はスゴイトレーナーだったねレシラム」

 

Nは着流しの男と別れレシラムで移動していた。今は小さな無人島に着陸し休憩をしている所だ。

 

「まさかレシラムとあそこまで張り合えるとは思わなかったよ。彼とトモダチの信頼はまさしく本物だ」

「ンバーニンガガ!」

 

レシラムが本気を出せば国一つ焼き払うのも容易である為、今回は加減をして戦いに臨んだ。ジムリーダークラスの人間が挑んでも何もさせずに瞬殺できるほどの力で。これだけの力量差があれば戦う前に降参する位しか無いだろう

 

しかしあのトレーナーは違った。

ポケモン達一匹一匹の強みを武器にした戦法や奇想天外の戦術にレシラムも不意を突かれた部分もあり、予想以上のダメージを受けた。 

思わずレシラムもヒートアップしそうになる程に

 

(あの腕前はジムリーダー‥いや、してんのうクラスはある‥それ程までに彼は強い‥!)

 

(それにボクの想像を超えた信頼‥あの時スピアーは言った「主人の理想を体現したい!」とゼクロムとトウコといい、彼とスピアーといい、理想を謳う物と出会うことが多いな)

 

理想と真実は対の存在

彼の強い理想は至って簡単だろう スピアーが言っていた人やポケモンを守りたい。その延長線上として

ポケモンと人の安寧を守る為が理想であるだろう

その一言に尽きる筈だ

かつて相対した「理想」と自身の「真実」は相容れない物だと思っていたが今は違う。

 

(モンスターボールが無くとも人とポケモンが繋がり、寄り添う世界‥ありのままの世界を大事にしつつ、ボクの意思をのせた新たな夢だ。彼はボクのこの突飛な夢を信じ、応援してくれた)

 

モンスターボールはポケモンを縛り付ける存在だと思っていたが違ったのだ。人とポケモンを繋ぐ象徴。ポケモンが人を信じる事の証。だからこそポケモンは人に懐き、頼りにする相手に尽くす喜びを得ている。

いつかそれに頼らずとも絆を育める世界を夢見ていたのだ。

 

(ボクに英雄なんて資格はない。だがキミは言っていた「私の英雄は君だ」と。ボクも誰かの英雄になれていたんだね。)

 

自分の考えや手段が間違いだった だから英雄の資格は無いとNは思っていた。だが自分を信じて夢を応援してくれる存在がいたのだ。

今は分裂したプラズマ団 Nを慕うメンバーも多くいたが、今のNの描く夢はおそらく理解されないだろう。本音を引き出してくれた事にNは深く感謝していた

 

(ボクはキミを親しき友として尊敬している。キミの方こそ英雄だ。光の英雄では無く、裏に回って表の世界を支える影の英雄か‥)

 

彼の言葉には一つ一つに温かみがあった。愛があった。真実があった。理想があった。現実があった。

知識があった。

 

彼と話すたびに底知れなさを痛感したが不思議と不快感は無い。そこにあるのは未開の地を開拓する開拓者の様な高揚感。

 

(彼は自分の道を見誤り、彷徨っていると言っていた 各地方の神話を網羅する程の豊富な知識、人とポケモンを惹きつけるカリスマ、ボクの考えを諭し、新たな道を示す先導力はボクと年齢が近い訳がない。おそらく年代はもっと上か)

 

彼のこれまでの発言、特に神話に関してはまるで過去から今日まで見てきたかの様な発言だ。

吟遊詩人の様に歴史を語り継ぐ一族なのだろうか

 

(それにしてはあのカリスマと統率力の説明がつかない。豊富な知識 度量の深さや器の大きさ、ズバ抜けた才覚は並大抵じゃない‥)

 

吟遊詩人や歴史を後世に語り伝える人間であるのならば、人やポケモンを統率する力は不要な筈だ。だが彼には付いてくるポケモンがいる。組織の人間もいる。つまりそういう環境で育ったのではないのか

そういう教育をされなければ説明がつかない。

 

(さっきレシラムと戦った彼‥野生ポケモンから畏れられている様に見えた。あの目線は好奇な目か目上の者を尊敬するかのようで‥あれはまさに━━)

 

そして、うずまき島の野生ポケモンがN達の戦いを隠れて見ていたのだが、その目線がNでは無く彼の方に向いていた。英雄に立ち向かう勇者の好奇な目と海の神を畏れるが如く彼自身への畏怖か

 

その時Nに電流が走る

 

(そういう事か だからワビ組を作ったんだね。キミは世界を影で見守る事に徹する事にしたんだね)

 

 

 

 

 

 

 

(━━カロスの王よ)

 

抜けていたパズルのピースをはめるが如く、彼の発言や自身の過去の思い出と重ね合わせていく

 

(昔ボクが絵本で読んだ御伽話━━およそ3000年前にカロスで起きたとされる大戦争。その戦争を止めた賢王がおそらく彼だ。しかし戦争の元凶はその賢王だった。その王は玉座を追われ、呪いを受け不老不死になり、世界を放浪する償いの旅に出るという物語だが、まさか本当だったのか‥)

 

史実をベースにした御伽話。

幼い頃この本を無心で読んでいた事を思い出す

悲しき結末でいつも終わりに納得出来なかった。

 

彼の言う自分の道を見誤ったのは戦争の元凶を作り出してしまった事。この御伽話だと賢王は民衆の為に人やポケモンを癒す装置を作ったのだが、それを戦争の兵器に利用された。後にクーデターを起こされた時に元凶を作り出した責任を問われ、賢王は追放。

それが迷い人つまり彼の言う 彷徨い続ける愚か者という事になる。

 

更に物語の賢王も幼い時に両親を無くし孤児から成り上がる話でもあったから生まれは間違いないだろう

 

追放され各地を巡っていたからこそ神話や伝説のポケモンに詳しいのは当然だ。実際に当時の様子をその目で見たのだろう。

 

長い放浪が彼に豊富な知識を授けた。

異なる考えだけでは無く、ありのままの世界を大事にする事の重要性

人やポケモンに慕われるカリスマも王としての教育と長年の放浪の末の彼なりの哲学も含まれている筈だ。

 

彼が20代前半に見えるほど若々しいのも不老不死ならば納得できる。

 

見事にピースが当てはまる これは偶然ではない。

彼を彼たらしめるものだと言えるだろう。

 

そして何より彼は世界を愛している

その愛がポケモンとの信頼を生み、強さに磨きをかけていく。彼のポケモンが並のトレーナーよりも強いのは長年生きた愛の賜物という事だろうか。

 

ポケモンにだけは事情を話していたからポケモン達も彼の素性を知っていたのだろう。

 

自分は過去の人間だからこそ彼は表舞台には立たず、影から世界を、人とポケモンの営みを見守る事にしたのだ

カロスでは無くその地から遠く離れたカントーで

 

カロスにいるとカロスの民に手を貸してしまうのだろう王故に。それでは今を生きる民の為にならない

だから縁もゆかりも無いカントーで過ごしているのだ

 

Nに対しての夢の後押しも今の時代を生きる人間の役割として譲った

でなければあんな突飛な夢など信じない。

 

(彼が素性を話さないのも無理はないね。突飛な話だから誰も信じないだろうさ。3000年は長過ぎる‥)

 

彼がどの様な経緯で呪いを受けて不老不死になったのかはわからない。彼の作り出した装置または兵器の呪いか。はたまた別の何かなのか

 

だが詮索するのは無粋である。

これは心の奥底にしまい彼と自分だけの秘密にするべきだとNは判断した。

 

(キミはボクの突飛な夢を笑わなかったからこそ、キミについてここまで辿り着けた。トウコと同じように何か運命の様なものを感じるよ)

 

かつてゼクロムと共に戦ったトレーナートウコ。彼女にはポケモンと人はどう在るべきかを考えるきっかけをくれた。そして彼からはありのままを受け入れる事。自身の意思を信じ、他者を尊重する大切さを教わった。2人のおかげでもうNは迷わないだろう

自身の大事にするモノがわかったのだから

 

(このまま世界を見て回ろう。イッシュに戻る頃にはボクはどの様な目線で世界を見ているのか楽しみだ)

 

隣にいる真実の化身レシラムもNの事を気にかけていた。そしてNがレシラムの背に乗り、その場を後にする決意を固めた。

 

「いこうかレシラム この世界の果てまで。まずはシンオウ地方にでもいってみようか」

 

「モエルーワ!」

 

そしてNとレシラムは空に飛び立っていった。

Nの冒険はまだ始まったばかり

 

始まりの風はどこか温かみのある優しい風だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方ワビ組組長‥

 

(中々迎えに来ないな‥ これ忘れられてる感じ?)

 

夕暮れ時にも関わらず、一人ポツンとうずまき島の砂浜に残されていたとさ

 





主人公‥Nのポケモン結婚合法化世界を目指す姿勢に尊敬心を持つ。その後何とかタンバに戻り、ミニリュウと幼女ちゃんにNの所在を聞かれたが、旅に出た事を話すとまたもや号泣された。別れ際「ありがとうおじちゃん!」と服装からおじさん認定され肩を落として帰った。年齢は20代前半 不老不死ではない

N‥ピュアでイノセントな心を持つが故に自身の世界を塗り替え突飛な夢を応援する主人公に脳を焼かれた事から尊い存在に仕立て上げる通称Nフィルターが発動した。
浅い事象も深読みできる便利機能だが、相手が格下やポンコツでも発動する為、仕様が悪過ぎるのが欠点
いつかモンスターボールが無くとも人とポケモンが共存できる世界を作るという新たな夢を持ち、神話を学ぶ為にシンオウ地方へと旅立って行った

レシラム‥Nを支える真実の英雄。主人公の事はあくまで一般人であるという真実を理解している為、Nの誇大妄想(Nにとっての真実)は正しくない事を咎めたいのだが、かつてポケモンの解放に取り憑かれたNは後に己自身が間違いだったと認めた為、今回も静観し自身で気付いてもらう事に決め込んだ。
傍にいる手持ちポケモンや組員よりかは彼の本質を少し見抜いている部分がある。さすが伝説

しんじつのはね
しんじつをもとめるモノに ちからをあたえる
じゅんぱくのはね ひかりをとりこみ けっして
かがやきを うしなわない 

Nからの贈り物 羽ばたく時に落ちる羽根とは違い、
新しく生え変わったモノを厳選した綺麗な羽根
レシラムの力が込められている為
朽ちず純白の輝きを放ち続ける。

野生ポケモン達‥(海の神クラスと戦うあの人間やべえ!自殺願望とかまじ尊敬するわ)

AZ‥(‥何か呼ばれた気がするが、気のせいか‥それよりもフラエッテは何処に‥)

海の神‥(外が騒々しいが悪意無いし許す!この力‥異国の英雄か?‥そして傍にいる者‥ふむ、優れたる操り人の資格あり!)

空飛ぶ虹色鳥‥(虹ばら撒いて散歩しよっと!ん?あの白い龍‥異国の英雄か。ものは試しで善の心フィルターかけとこ。邪な奴には見えない様にシャットアウト機能付きで)

御伽話‥幼少期Nが読んだ童話 3000年前のカロス地方を舞台に戦争、最終兵器、永遠に生きる男ことカロスの王についての史実をベースにした完全フィクションの絵本 地方や時代によって内容、結末、人物設定がかなり異なる。Nが読んだものは脚色されてはいるがオリジナルの童話に近いもの。

ポケモンが戦争で道具として使われ、王としての在り方も書かれている為、ポケモン解放の正当性、プラズマ団の王としての考え方などゲーチスが用意した洗脳道具として機能し、Nに大きな影響を与えた
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