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「ふむ、なるほど‥とうとうジムリーダー達も動く事態になったか‥」
「はい。恐らく我らでは無く、我らと取引したハンター共を捕まえる為かと‥」
地下牢の如き暗黒空間。この場には年老いた男と若き男の二人のみ。二人の周りに小さな蝋燭が置かれていた。
「今イッシュで我らは表立っての活動ができない。だからこそ遠きジョウトで機会を伺った‥本当に尻尾を掴まれた訳では無いのだな?‥」
「‥‥はい。最近、我らが取引によって得たポケモン達‥巷で言う失踪や誘拐について勘繰っている様ですが、まだ背後にいる我らの尻尾を完全に掴んだ訳では無いかと」
彼ら二人の胸元にはPとSのイニシャルを崩し、盾のデザインを組み入れたプラズマ団のロゴが入っていた。更には年老いた男の背後にはそのプラズマ団の旗が壁に貼り付けてあったのだ
「‥それならまだ良い。カントーからジョウトに流れ着いた無粋な輩を相手にするのも面倒だが、我らがそ奴らの後ろ盾となる事で警察やリーグの連中に見つからず穏便に済んでいるのもまた事実‥」
「七賢人様‥では活動については‥」
「引き続きこのまま進める。ゲーチス様のお力になる為にも更なる戦力強化と人員の確保が急務だ」
「おおせのままに!」
年老いた男が立ち上がると奥の暗闇の空間へと消え、その後ろに若い男が続いていく。
残された暗黒の空間はまるで今後のジョウトを表す様な先の見えない暗闇か━━
それを知るものは誰もいない。
‥‥
‥‥‥‥‥
そうだ。エンジュ、いこう
思い立ったが吉日 私はそう決意した。
アカネさんにカラマネロ‥じゃなかった絡まれた日から約7日。再び仕事に忙殺される日々が続き、事務所を作る際どの立地が良いのかとか伝統意識の高い人たちとの接し方に苦悩したりとかあったが久々にゆっくりできそうだ。
つまり‥オフ!今日は観光するぞ!
という事で今はジョウト地方の古都 エンジュシティにいます!
エンジュシティ
れきしが ながれる まち
ふむ‥
やはり観光名所!和風な建造物が多くて綺麗やね
前世での日本人の魂が喜んでいるみたいだぜ
テンション上がりまくるなぁ
「ねえ、あの人の服装カッコよくない‥?顔怖いけど」
「ガラルでは見ない服だよね‥!ってこら聞こえるよ‥!あとこれ食べたらあっちにも行こうよ!」
おおーっと 可愛らしい金髪のミニスカート少女達の目をひいちゃったかぁ? そう私は白地に金色のホウオウを刺繍したド派手な着流しを着用しております!
私の顔を怖がっている様だけど、気のせいでしょ!気のせい(涙目)
実は私、和服着てエンジュシティ観光するの夢だったんですよ!夢叶って嬉しー!最高!
そして今は茶屋で団子とお茶を嗜んでます!
ンンン!!甘露!甘露!
どや?和服来て、茶屋で団子は絵になるやろー
あ、ちなみに黒地に金の刺繍ギャラドス版着流しもあるが今洗濯中
あれはもろに極道を彷彿させる奴だから、今日着なくてよかったかも
(ああ‥幸せ‥至高のひとときじゃあ〜)
と私が考えていた時いつの間にか女の子達はどこかに行ってしまい、この場には私一人だけ。
ひとりぼっちだが心地よいぼっちだった
それほどまでにこの空気を堪能していた。
いやぁ眺めもいいね。
茶屋特有のあの赤い縁台と赤い和傘の隙間から見えるすずのとうがいいんだわ あとお茶がおいしい
もうここに住もうかな。
そうだ。エンジュ、住もう
「いいふりそでですね!そこの方!」
? なんだー?
何か後ろの方で可愛らしい声が聞こえたが一体‥
「あなたですよ! すごく美しいふりそでです!このキレイな刺繍と色合いはまさに至高の美ですね!」
どうやら私らしい。
肩をツンツンされた為、振り返るとそこにいたのは女の子。黒髪ツインテールに振袖風のミニスカ着物を着た子だ。ふむふむ‥今後に期待やな!
成長した姿が楽しみな美少女でもあるが、私を見ても怖がらないとは‥大した奴だ。
「ありがとう 君の服もいい服だ。」
「そうでしょう! 私の尊敬する方がデザインされた服なのですから!」
女の子はその場でくるくるーと回転する
おお!振袖の袖が動く所はやっぱ美しいよなぁ
この女の子の振袖は可愛らしさと美しさを両立しつつ、更には着物らしさも失われていない。伝統を忘れずにミニスカ要素も組み入れた新たな美を兼ね備えている。
既存の概念にも囚われないその姿勢!素晴らしい
芸術は爆発だぁ!
「見事だな。このデザインと美しさは芸術だ」
「おお!流石はふりそでお兄さん!このデザインを分かってくださいましたか!!」
ふりそでお兄さんって‥
ちょっと女装趣味の人に聞こえますね
振袖女装の趣味に聞こえるからやめてもらえるかしら
「すまないが私の着ている服は振袖では無いんだ」
「ええ!?ふりそでじゃないんですか!? じゃあ、ふりそでから 進化したというのですか!?」
ええ!とショックを受けている女の子こと、ふりそでちゃん。どうやら着物全てを振り袖だと勘違いしているようだった。
実は私の着ている服はメガシンカしたメガふりそでなんだ(大嘘)
「私のは着流しと呼ばれてるな。振袖は基本未婚の女性が着るものだから」
「なるほど‥ 確かにふりそでは女性しかいませんね‥勉強になりました!と言う事は他にも‥?」
素直でよろしい!結構いい子やん
育ちが良いのか 言葉遣いも丁寧だし、所作も作法も弁えている。これは良いとこのお嬢様か?
「あまり詳しくは無いが、浴衣とか色留袖とか黒留袖と言うのがあるかな」
「おおーすごいです!色々知ってるんですね!」
浴衣は夏のロマン。黒留袖はスジモンのロマンや
浴衣はヒロインが着るの良いよね。サイコー!
黒留袖は人妻ヒロインが着る感じかな
人妻ヒロインってなんだ‥?
「他にも教えて欲しいです!特に美しいものについて!あの綺麗な建物とか!」
え?マジで食いついてくるやん
これ最後まで付き合う感じ? 女の子が建物を指差してる建物は歴史的建造物やんけ!
観光案内せえ!っちゅう事ですか‥
「綺麗なモノや美しいものが好きなんだね。君は」
「はい!尊敬する方も美しいですしフェアリーの如く華やかになりたいので!」
ふむふむ。その人も気になるが先ず君の名は?と私が名前を聞くと、目の前のふりそでガールはハッと私に向き直り、口を開いた。
「私キリカと言います。よろしくお願いします!」
‥‥
‥‥‥
「先生あれは?」
「すずのとう。伝説のポケモンホウオウが降り立つといわれる建物だな」
「先生!あの焼失した建物は?」
「やけたとう。150年前の火事で焼け落ちた塔で亡くなった3匹のポケモンをホウオウが甦らせた伝説があるみたいだ」
どうも観光ガイドスジモンです。
今は彼女に頼まれ街のガイドをしているのだが、まさかここまで懐かれるとは思わんかった。
なんかてきとーに話聞いたり相槌うったら「先生!」と呼ばれる様に。何故に?
私のこのスジモンフェイスから用心棒的な意味で「先生」って言ってるんか?
先生、ちょっとお時間頂けます?
「すごい!流石先生!お詳しいんですね!」
よせやい!(照れ隠し)
まあ原作知識とガイドブックの知識を言っているだけなので、全然すごくない。スゴイのはこの子の素直力と柔軟力と将来性だ。
ふむふむ。何か教えたくなる様なこの気持ち‥
いわゆる弟子みたいなものだろうか?可愛がりたくなるのもわかる。
孤児院時代、私をしごいた院長もこんな気持ちだったのだろうか。
んな訳ないか。あの人良識あって人の距離感取るのくそ上手いのに何でネモ並にバトルの執着強いんだろ
「私はカロスから来たので詳しくないんですけど、先生はジョウト出身なんですか?」
「いやカントー出身だ。ジョウトは仕事の都合でね」
色々と散策しながら話をしたが、結構気になるポイントがあった。彼女は一人で来たわけではなく、別の人と同行し、その人の仕事の事情で今は一人でいる事とか。あとはカロス、ふりそで、キリカ‥
うーん‥どこかで聞いた事あるような、ないような
思い浮かぶのはカロスのクノエジム関係だが‥
ジムトレーナーの名前が思い出せん
もしくは存在感の強かったモブか‥うむわからん!
「仕事というと、服やデザイン関係ですか?そんな良いふりそ‥じゃなかった着流しですから!」
「まあ服(役)には関係あるな。それに今度はちゃんと振袖と間違えずに言えたな。えらいぞ」
えへへーとにやけるキリカちゃんを褒める
ニコニコかわいい!うん。えらいぞ!
カタギポイント+2525910点!
女の子は褒めてお姫様扱いして伸ばす。これ基本なり
弟子を持ったらこうなるんかなー。いや娘を持った父親の様な感じかこれ?キリカちゃんは私の娘だった?
どけ!!私はお父さんだぞ!!!(存在しない記憶)
と私が思案しているとキリカちゃんは街の時計台を見てハッとした様な声で私に口を開いた。
「あ!先生ちょっと時間が‥ここで失礼します!色々とありがとうございました!」
「ああ。気をつけて」
はい!と返事をして曲がり角を駆け抜けるキリカちゃん。おそらく別行動した人と落ち合う時間を決めていたのだろう。少し寂しいが観光再開だ!
さて、これでぼっちタイムを堪能できるぜ!
そして私が観光再開するかと伸びをした後にダッ!ダッ!と慌ただしい足音というか走る音が徐々に近づいて来るのが聞こえた
「‥ハァ‥!‥ココガラ!ココガラ!!」
「ん?」
キリカちゃんが曲がった角とは反対側から金髪ミニスカ少女が現れた。‥この子は確か遠目から私の服を褒めて怖がっていた女の子?もう一人はいないのかな?
「すみません!ここに黒い服を来た男の人が通りませんでしたか!?ココガラが‥!その人たちに‥!」
「どうしたんだ?何かあったのか?」
涙目になり、その場でへたれ込むミニスカ少女。
事情を聞くと手持ちのココガラと戯れていた時、何やら黒い格好をした男達に珍しいポケモンだから触れさせてと近づいた時にあっという間にココガラを奪われたそうだ。
その男達の手持ちポケモンに足止めされ、もう一人のお友達は席を外していた為、すぐに行動できなかったそうだ。今は手がかりも掴めず街の人と協力しながらひたすらに街を駆け巡り、お友達とは二手に別れて探しているそうだが‥
「ココガラッ‥!ごめんね‥わたしがしっかりしていれば‥!」
「‥‥」
ミニスカ少女は涙をぼろぼろと流していた。悔しさと怒りのあまり鼻水も垂らし顔中涙と鼻水でぐしゃぐしゃだ。おまけにおしゃれな髪型も崩れ、服も汚れ膝も擦りむいたのか擦り傷が見えた。手持ちの為に転んでも立ち上がり探し続けたのだろうか
辛い筈だ。愛するポケモンが攫われるなどあってはならない。私はミニスカ少女にハンカチと常備しているチョコを渡して少女に優しく話しかけた。
「これを食べると心が落ち着く。それに安心してくれ私が必ず見つける‥!」
「え‥?ほんとに‥?」
「ああ‥筋を通す事を約束しよう。君は少し休んでくれ」
私は手持ちからカイロスを繰り出し、カイロスにミニスカ少女を見守る様に指示を出す。むしタイプが苦手な子でもカイロスなら大丈夫だろう。
ありがとうございます!と頭を大きく下げた少女とカイロッ!と気合いの入った返事をするカイロスに背を向けて私は駆け出した。
美少女を泣かすとは許せん!将来美人待ったなしの子の未来を潰すとはあってはならないのだ!
ミニスカ少女から離れた私はスピアーを繰り出して、空から怪しいやつがいないか索敵させた。しばらくするとスピアーが私の元に戻ってくる
「ススピッ!」
「あっちの方だな?スピアー案内を頼む」
スピアーがこっちです!と言わんばかりに私を誘導する。ちょっ‥そっち柵とか石垣とかあるからきついって
細い路地裏とか私有地っぽい所も通ってるんだけど不法侵入にならない?捕まらない?
まあ恐喝、インサイダー、闇金、違法賭博とか諸々やってるし今更か!(開き直り)
そしていつの間にかエンジュから離れた林道に入り、そこを抜けてまた別の道を進む。やべ疲れた‥ 着流し動きづらいんすよ‥ 帯も緩んできてはだけそう
スピアー早いって‥ 私を置いて先に行くなって
「‥おい!こりゃあ大収穫じゃねえか‥!こんな上手くいくなんてよ!」
「これは戦力になるのか?小さくて弱そうだぜ」
「ココ‥ガ‥」
黒ずくめの男達の怪しい現場を発見!
二人の足元にはココガラもいる。大分怯えている様だが、おそらくミニスカ少女のポケモンだろう。
私から見て黒ずくめの男どもは背を向けている。これは奇襲を仕掛けるアタックチャンス!
やべ緊張してきた‥ 緊張と捜索の疲れで息が上がってるぜ‥!ちょっと一休み、いや二休みしてからやな!
「スピ!」
あ、ちょっとスピアーさん先に行かないで、あなたも一休みしましょ? 気合い入るのもわかるけど二人いるんだぜ? 作戦立ててから行こうよ、ね?
「なんだこいつ!?それに後ろにもいやがる!」
「この野郎!俺たちプラズマ団に喧嘩売ろうってのかよ!」
あ、バレちゃった‥まずいぜ‥
スピアーの羽音に気付き、後ろを向いていた男達が振り返る。あれ?二人の服装BW2のプラズマ団(テロリスト仕様)衣装じゃね? ゲーチスモドキのスジモンはプラズマ団所属のマジモンのパチモンだった訳?
「プラズマ団?‥イッシュの?」
「そうさ!ポケモン解放の為にイッシュを支配しようとした正義の集団だ!」
「我らは海を超えた遠き地ジョウトで再起を図る崇高なるメンバーなのだ!」
つまり、プラズマ団ジョウトのすがた。ってこと?
リージョンフォームか。服装からしてBW2プラズマ団と同じ組織ってこと?何でジョウトに?わからん!
「見られた以上お前にはここで退場してもらう!プラズマ団の礎になれ!!」
「ハハッ!二体一だ!覚悟しろ!プラーズマー!!」
二人はボールを取り出し、臨戦体制に
やべえ!二体一か‥ こりゃあきついぜ!
スピアーは捜索で結構体力使ったから、少しでも休ませてあげたいが‥どうする一旦逃げて助けを呼ぶか?
プラズマ団だぞ 何でもありの連中だからな
と私が思案していた時、後ろから人の気配を感じた。何やら只者ではなさそうな気配‥
「あら、ちょいと待っとおくれやす。二体一?そら美しゅうあらしまへんな。」
「フィアフィア〜!」
「何だ!?誰だ!?」
「テメェ一体!?」
「‥‥!」
その声を聞き、思わず振り返る。え?うせやろ
なんでここにおるんじゃ? 地方間違えてない?
艶のある長い黒髪に袖が羽の様に大きく広がったピンク色の振袖にフリルスカート。
溢れるオーラはモデルの様でありながら、妖精の様な不思議な輝きを放つ美女と傍に寄り添うニンフィアたん。なんと美しくて可愛らしいコンビなのだろうか
「あのプラズマ団‥こら放っとけへんわ。着流しのお兄さん助太刀するで これで二体二やな タッグバトルと行こかお兄さん」
「フィルフィア〜!」
そのお方は私の隣までゆっくりと歩いてくると、私に柔らかな笑みを浮かべる。足元にいるニンフィアも手を貸すぞーと言わんばかりに私にウインクする。
‥やだステキ‥キュン‥
「あなたは‥」
「うちはマーシュやお兄さん よろしくやなぁ ほな はじめましょか」
「フィルフィーア!」
まさかのカロスのクノエジムリーダーのマーシュさんかよぉおおお! ここで会えるとは!
マーシュさんかわい! 美しい! 素晴らしい!
しかも共闘や! いいとこ見せるで!
こっちジムリーダーいるし、相手終わったな(確信)
次回プラズマ団したっぱ死す。
デュエルスタンバイ!
主人公‥エンジュ観光中にまたもや面倒ごとに巻き込まれたスジモン。
キリカ‥皆大好きふりぞてのキリカ。ジムトレーナーとしてマーシュに同行し、初めてジョウト地方を訪れた。XYよりまだ幼い部分がある為、かなり元気な子
マーシュ‥クノエシティのジムリーダー兼話題のカリスマ服飾デザイナー。今回は地方を超えたジムリーダー交流の一環としてジョウトに帰郷した
孤児院院長‥一般バトルジャンキー院長。子供達を愛し、教育は褒めて伸びすタイプだが、叩いて伸びる子は発破をかけて伸ばし、叱る時は叱るなど個々にあった指導を心掛けている為子供達から慕われているが、ネモ顔負けのバトルジャンキー過ぎるのがたまにキズ
ミニスカ少女‥ガラルから友達と二人でジョウト観光に来たが、大事なパートナーをプラズマ団に攫われた可哀想な子。カイロスの優しさに涙が止まらずにいる。見た目は、まんま剣盾のミニスカート。
プラズマ団‥ゲーチス派のしたっぱ。ユニフォームはBW2準拠だが、色は全身黒一色で統一したテロリスト風コーデ。ジョウトのポケモン誘拐失踪事件の黒幕でジョウトでの活動を活発化させている。
七賢人様‥一体何者なんじゃ‥?
この作品の時系列についてですが
ΩR.αS.FR.LG→HG.SS.PT→BW→BW2.XY
→SM.USUM→剣盾→SV→ZA で考えてます
細かい矛盾あるかと思いますがよろしくお願いします
あと最近立て込んでて今後の更新遅くなるかもです。
楽しみにしている方申し訳ない!