続きになります
戦闘描写初心者なので大目に見てくれると嬉しいです!
タマムシシティ
たまむし にじいろ ゆめのいろ
カントー地方の中央部に位置する都市でカントー地方の商業・娯楽の中心地とも言えるだろう。デパートやゲーセン、旅館や定食屋。様々な商業施設が充実している。カントー有数の大都市の一つだ。
以前はポケモンマフィアことロケット団という激ヤバのスジモン集団が元締めのゲーセンによって様々なポケモンをコインと交換していたりと人身売買的でやばい感じだった
まあ今はロケット団がいないのでゲーセンはうちの組のシノギになってますがね。うまうまですわ。
ポケモンとコインの交換は流石にねぇ‥
なので、ブランド類の小物や海外旅行クルージーングチケットとか、サファリゾーン招待券といった物での交換に変えてます。時代ですなぁ。
ちなみにもっとコインを集めれば数量限定できんのおうかんやぎんのおうかんとも取引するよ
ゲームをやっていた身としては実物のロケット団をこの目で見てみたかった。しかし私が就活で出ている時には一般通過激強少年によって既に壊滅済み。無念
この街広くて迷うんだよなぁ
ちなみにお付きのスタッフ(若衆)は置いてきた
美人見て鼻の下伸ばす姿見られたくないし(自己中)
さて美人さんはいないかなー
「うるせーやんのか!」
ん?
何やら近くで揉め事の様子。
方角的に探していたポケセンの位置と噛み合うな。
ちょっとヤバそうだから急ぐか
美人さんは後!
駆け足で向かおう。うおお!命爆発!
「やめてください!他のお客様やポケモンもいますので!」
「うるせー!どいつもこいつも俺を馬鹿にしやがってぇぇ!!」
「‥アン‥ラッキー‥」
なにこれ?
ポケセンの揉め事想像以上じゃない?
何やら小太りの兄さんが発狂してジョーイさんに掴み掛かろうとしているし。最早スジモンやん
隣のラッキービビり抜かしてアンラッキーとか言ってるぞ
これはカスハラを超えたスジモンハラスメント。スジハラですね
他の客も咄嗟の事で何も出来ず呆然と立ち尽くすのみ。近くにいた人は「ジュンサーさんを呼べ!」とてんやわんやだ。
「おい、あの黒スーツの男‥まさか‥」
「ワビ組の人間だ‥!まずいぞあいつ‥」
「みんな逃げろ!ここは更地になるぅ!!」
私の姿を見て一目散に外へと駆け出すカタギの皆様。
それと反対に前進し小太りのスジモンに接近。その男の肩に手を置く。
「他の客も迷惑している。話なら俺が聞くがどうかしたのか?」
「はぁ!? 誰だよテメェ! 俺はゲーセンで負けてむしゃくしゃしてんだ!表出ろ!!」
バンッ!とカウンターを叩いた小太りスジモンはそそくさと表に出て行った。
‥びっくりしたぁ 急に音出すの心臓に悪いからやめてくれる?
それ以上に怖がっていたのは対応していたジョーイさんだ。新人さんなのかまだ歳若いジョーイさんみたいで恐怖のあまり涙目になり床にヘタレ込んでいる。可哀想に‥
表に出る前に私はジョーイさんの目線を合わせるようにその場で屈んで内側の胸ポケットに常備している一口チョコを箱ごとジョーイさんに渡した。
「大丈夫か?これを食べるとリラックスできるから食べるといい。」
「‥ひぇっ‥!?‥あ、ありがとう‥ございます。‥す、すみません。色々と迷惑かけちゃって‥!」
「こちらこそ遅くなって悪いな。あいつに話を聞いてくるから、それまで待ってるんだぞ。」
「‥ッ!はい!ありがとうございます!」
「ラッキー!」
ジョーイさんとラッキーに背を向けた私は外に向けて歩み出す。
めちゃくちゃ怖がられとるやん。あからさまに怖がるのはショックやね。
全然格好つかなくて草
まあ、私も極度の緊張で足がガクブルで脇汗がやばいからすぐこの場を去らなくてはな!
「よぉ、遅かったじゃねえか‥! 俺は今にもはち切れそうだぜ!このイラつき、ポケモン勝負で晴らさせてもらうぜ!!」
やべぇ‥ お怒りでらっしゃる
バトルコートに移動したが、その怒りでコートが震えている感じがした。
これはポケモン勝負終わらせないとお話できませんねぇ
緊張するぜぇ‥! だがやるしかない。
私は小太りスジモンに向き直ると腰に付けたモンスターボールを手に取る。いくぜ相棒!!
「スピアー出番だ」
「スピッ!」
「行け!バンギラス!」
「バンギ!!」
は?
ちょっとマジ過ぎない?
「スピアー!? そんな雑魚ポケ使うのか? 拍子抜けだぜ!」
「‥‥」
その発言に私の足の震えと脇汗はピタッと止まった。
雑魚ポケだと‥? 取り消せよ‥!今の言葉‥!!
スピアーは私の初めての手持ちポケモンにして最強の相棒だ。
これまでの修羅場もこいつと共に駆け抜けてきた
確かに端から見れば弱いポケモンと言えるだろう。
だがこいつは違う。こいつの強さを理解らせてやろうじゃねえか
「よく吠える達者な口だ。弱い奴程よく吠えるとは言い得て妙だ。」
「‥!この野郎!すぐ終わらせてやるよぉ! バンギラス!ストーンエッジ!」
相手は血管ピキピキで今にも破裂しそうな程の怒りだが、怒りで我を失うと何も考えられなくなる。
私も怒り心頭だが、頭は冷静。心はホットなげきりん状態だ。
それもこんらん効果なしのげきりん状態に近い。チートかな?
そして地面から突き出すストーンエッジがスピアーに襲いかかかろうとしていた。私はそれに慌てる事なく指示を出す。
「スピアー回避だ。まずは上昇。そのあと背後に回り込め。」
「スピッ!」
「な!? 速い!なんだこのスピード!?」
そうだ私のスピアーは速い。ものすごく速い。
標準速度はしんそく並みの速度だ。
4枚の羽を独自に動かし、急旋回、急上昇、急降下を本来のスピアーの倍以上のスピードで行う事が出来る。これぞ変態飛行!
これが私のスピアーの持ち味だ。
だがもう一つスピアーの強さの秘訣がある。
「くそ! ちょこまかと! 攻撃が当たらねえ! こうなったらてっぺきだ!守りを固めるぞ!!」
「バンギッ!」
「スピアーかわらわり。」
「スピッー!」
バンギラスの周りを旋回し、正面に回り込み、バンギラスの土手っ腹にかわらわりをぶち込んだ。
ガコン!という重く鈍い音が辺りに反響する。
一見するとバンギラスの硬さにスピアーが押し負けた感じがするが、実際は‥
「バ、バン‥ギラ‥」
「なっ!? バンギラス!? 嘘だろ!あのてっぺきを崩すなんて‥!」
そう。スピアーがゴリ押した。
私のスピアーの両手のドリルは鋼をも貫く。
これがスピアーの持つ強さの秘訣二つ目だ。
もしてっぺきで出来た瓦があったとしても余裕で何十枚もぶちまけるくらい強い。
いわ、あくタイプにかくとう技は四倍弱点。
今のかわらわりの一撃で大分フラフラだ。これは勝負ありか?
だがスピアーのかわらわりを耐えるとはあのバンギラスやるな。
「中々やるじゃねえか‥!スピアーにここまでやられるなんてよ。ここで勝負を決める! バンギラス!ストーンエッジ!」
「‥バ‥バンッ!!」
「よし。次もかわらわりで行くぞ。まずは様子を見てスピ━━
「スピッ!!」
アー」ってちょっと、指示出す前に動かないでくれる?
回避を指示しようとしたら、何とストーンエッジに突っ込んで行った。
ええ!? 何で突っ込んでいくの! 飛んで石に入るスピアーやん! まずいぞこれは!!
「ははっ! バカが! 自分からやられにきやがった! そのまま仕留めろバンギラス!」
「‥バンギ!」
ストーンエッジの衝撃の余波により砂埃が辺りに立ち込め、スピアーとバンギラスを覆い隠した。もくもくと砂埃が晴れた時に倒れていたのはバンギラス。スピアーはかわらわりをぶち込んだみたいだ。更にこうかばつぐんの技を喰らっているのに元気に飛び回っていた。
「嘘だろ!? バンギラスがやられるなんて‥!何でスピアーはピンピンしてる!?」
‥‥効かないねえ。むしだから!(タイプ一致2倍弱点)
ま、まあ私の相棒ですし、愛情込めて育ててますしこれくらい当然ですね(困惑)
ありがとうスピアー
「
「いや!まだ
「見苦しいですわ。」
「!?」
凛とした声が辺りに響き渡る。
声がした方向に目をやるとそこには黄色い着物姿の黒髪ショートボブの美女がいた。
美しい笑みを浮かべていたが、その声色からして怒り心頭のご様子。
こええ。スジモンよりおっかないよ。あのお方‥
「今の勝負で実力差は理解した筈ですよ。なのにまだポケモンを無為に傷つける様な真似をすれば━━」
「タマムシジム ジムリーダーのエリカがお相手致します。」
そこにはゲームで好きになった私の推しことエリカ様が金剛力士像顔負けの覇気を纏って佇んでいた。
あ、小太りスジモン終わったな。
主人公‥ワビ組というカントー地方の裏社会を席巻しつつある組織のボス。つまり反社。ヤ⚪︎ザのスジモン。組名は侘び寂びから。作者がレジェンズZAのサビ組に影響を受けたのもある。もしかしたら登場するかも‥?
スピアー♂‥主人公の最初の手持ちにして最も長く苦難を共にした相棒ポケモン。今回バンギラスのストーンエッジを強行突破したのはスピアーの強すぎる信頼が一周回り、主人公はここで回避の指示は出さず、攻めに入る筈!という考えに陥った為。これは信頼なのか?
エリカ様‥相手のポケモンをバカにしたり、手持ちポケモンが弱いと嘆くスジモントレーナーにブチギレ。普段温厚な人が怒ると想像以上に怖いよね。転生前の主人公はゲームのエリカ様の着物姿に一目惚れしていたなど推しの一人である。
※主人公は一人称は私だが人前では「俺」になる。これはスジモンモードに入る為のスイッチの役割と私だとスジモンとして格好がつかないから。