ナニモンなんじゃ? スジモンじゃあ!!   作:年中裸足の人

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誤字報告ありがとうございます。
今回のゲストはナニモンなんじゃあ?



その筋の者(スジモン)と元暴れん坊のスジモン

 

 

男には引いてはいけない時がある。

 

それは信念を守る為か━━

 

はたまた大事な存在を守る為か━━

 

負けると分かっていても立ち上がらなければ

己が恥ずかしくて堪らない。

 

嘘か本当かは分からないが

かの福沢諭吉先生も同じ事を言っていた。

 

人間は負けると分かっていても戦わなければ

ならない時がある。

たとえ負けても勝っても 男子は男子なり━━と

 

 

そうだ。

大事なモノを守る為、私は立ちあがろう。

 

いざ、出陣!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥

 

運には勝てなかったよ‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝負は時の運。

そして私は勝負に負けた。

 

‥と言う事でどうも敗北者です。

 

 

前半の気合いはなんだったのかと思うかも知れないが、あれは己への鼓舞だ。

私は今コガネシティのゲーセンにいる。

 

 

コガネシティ

にぎわいの おおがた とし

 

 

 

豪華絢爛金ぴか賑やか華やかな街とはよく言ったもので街は人で多く賑わい活気に溢れている。

前世の大阪がモデルとなっている為、関西弁ならぬコガネ弁が町を飛び交い、カントーとは違った空気がいい味を出している。

 

コガネに来る前若頭のチャイブから連絡があり、カントーは比較的落ち着いたそうで私に会いに行くとかほざいていたが、正直来ないで欲しい。

私への監視はお腹いっぱいですぅっ!

オェ!!(嘔吐)

 

話が脱線したが、私は仕事もありコガネにきた。

コガネのゲーセンをウチの組のシノギに出来るかどうかを考えており、ゲーセンのオーナーを買収する事を検討していたが、私がゲーセン欲に耐えられず思わず突撃してしまった。

 

 

 

結果は敗北‥有り金を吸われてしまった。

くそぉ!これで10万か‥ まずいな‥

 

あのタマムシの惨敗から何を学んだ?

ゴミ山!組長!敗北者!! 組長!敗北!大敗北!!

 

世はまさに大敗北時代!!!

 

 

「くそぉ!全然勝てねぇえ!やっぱ無理だろコレ!」

 

私の隣にいる客が駄々をこねている様だが、気持ちわかるぜ‥ もう台パンしたい‥

 

メガヤンマの風圧で更地にしてやりたい気分だ!

ゲーセン破壊は気持ちいいZOY!!

 

「‥あ、すみません。うるさかったですよね。」

 

「いえいえお気になさらず、そう言うものですよね。」

 

隣の客が私に謝罪してきたので私も向き直り、返答する。いえいえ。滅相もない。

隣にいるのは坊主頭の中肉中背の男だった。

うむ。知らん人じゃな

 

「‥あれ?もしかしてあなたワビ組の組長さんですか?」

 

え?うそなんでバレたんや!

まさかリーグ委員会の刺客か!? こんな所で何やってるんだよ!

 

「‥それが何か?」

 

「やっぱり!着流しだから違うかなと思いましたが、当たってよかったです。俺ですよ!あの時タマムシのポケセンで暴れてた時に‥」

 

ん? タマムシ?ポケセン?‥ってあれ?

まさかこの男‥ あの小太りゲーセンスジモンか!?

まじかよ!出所したのか!シャバに出るの早くない?

まさか刑務官ボコして脱獄した感じ?

 

「あの時は本当にすみませんでした。組長さんのスピアーに対しても失礼な事をしてしまい‥」

 

「もう済んだ事だから、気にしなくていい。」

 

いいよ。

あの事は許さんから別にね(小物ムーブ)

 

「‥いえ。それでも‥その‥」

 

「折角だし、色々と話を聞かせてくれないか?積もる話もあるだろう。」

 

ムショ帰りかぁ

ちょっと後学として色々と教えてもらえる?

そのほら‥スジモンだからムショに、ぶち込まれた時どうすればいいかとかね?

 

「え?なんでそんなに俺のことを‥ わかりました。ちょっと場所を変えましょうか。」

 

いいからムショに必要なものが何か教えろ!

ちょっと歩きながら駄弁ろうぜ。

賄賂とか、同部屋の人対策とか脱走道具とか教えてよ。ぐへへ

 

 

 

 

 

 

 

‥‥

 

 

 

 

 

「なるほど、そんな事が‥」

 

「はい。そうだったんです。一応模範囚としてなんとか1年で刑期終えれました。」

 

こいつ本当にあのゲーセン野郎か?

めっちゃ礼儀正しいし、痩せてるし、坊主だし。

結局何もわからんかったわ。このクソボケがぁ!

 

今、適当に街のベンチに座り駄弁っているのだが、私たちに近づくモノたちはいない。だってこんな着流しスジモンフェイスと隣の坊主頭とか事案だろ!

スジモンタッグにしか見えんからみんな遠巻きに見てくるぜ。ちゅらい‥

 

「それでその‥俺のポケモン達は元気にしてますか?」

 

「ん?ああ。すこぶる元気だぞ」

 

そうそう。このゲーセンスジモンがムショにぶち込まれた事をきっかけに手持ちポケモンはウチの組で預かることになった。

 

ムショにぶち込む前に契約書書かせて、ウチの組が預かることを約束させる事で、やべえ奴からポケモンを引き剥がしつつ、組の労働力確保にも繋がるって訳よ。さすがヤクザだぜ!

 

今はチャイブがこいつの手持ちを預かっているのだが、手持ちがバンギラス、ボスゴドラ、サザンドラと強すぎる。手入れ面倒だからチャイブに投げた。それほどだるいし育てるのクソむずいんだぞ‥

 

なんでゲーセンスジモンはこいつら育てられたんだよ‥ジムリーダーとかブリーダーやれよ

何でああなったんや‥全く

 

「それはよかった‥ 大事な奴らなので‥」

 

「‥‥」

 

マカロンで釣られた薄情な連中だけどな!

全く笑っちゃいますよね‥ 手持ちに見捨てられるなんて恥ずかしくないの? 

 

‥私は見捨てられないよね?大丈夫だよね?

 

と私が適当に考えていると遠くから何やらこっちに向かって走ってくる男がいた。

 

見覚えがあるような‥

 

(ん?あれは‥)

 

だんだん近づいてくるとその全貌が明らかになってくる。あのスーツ姿とパンチパーマ‥ おいまじか

 

「お疲れ様です兄貴‥いえ組長!遅くなりました!」

 

私に会うなり、膝に手を置き頭を下げてくる。

なんでぇ!? 噂をすればチャイブくぅーん!?

もう来たのぉおおおおん!? 来るって言ってたけど早すぎないぃいい!?電話から2時間経ってないんだけどテレポートとか使ったんか?

もしくはこうそくいどう?

 

「チャイブか‥いや、むしろ早いぞ。まさかテレポートで来たのか?」

 

「ご冗談を!あれですよ!ヤマブキからリニアで来ました!物凄く早いですねアレは!」

 

あ、そっかぁ。リニアかぁ‥ あれめっちゃ早いらしいね。ヤマブキからコガネまで1時間かからんらしい。私乗った事ないの 羨ましいわ

何でテメェは乗れたんだよこのスジモンやろう!

 

「カントーの仕事も一区切りついたので‥ってあれ?組長。隣の方は?」

 

「ああ。以前タマムシで暴れてた男だ。出所したらしくてな ちょっと話していた。」

 

「は、はじめまして‥その事についてはご迷惑をおかけしました‥!」

 

スジモン同士の邂逅だ。全く感動しないね

チャイブはおう。と手を上げてゲーセンスジモンと向き合う。まさか‥

目と目が合えば‥スジモンバトル(タイマン)か!?

 

「へぇえ‥聞いた話だが、確かタマムシで組長と戦ったらしいな。」

 

「え?ええ。組長さんのスピアーには歯が立ちませんでしたが‥」

 

始まりませんでした。よかった。

バトルになったらコガネ出禁あるかもねしらんけど

 

 

その後も何か二人は話し込んでいた。結構盛り上がってるみたいだが、二人が話しているのを見て私はこう思った

 

「早く帰りたい」と

 

何でスジモンらと一緒に過ごさなあかんのじゃ

もう嫌やわ

コガネに来たからアカネさんに会いたいわ 

アカネさんいつでも遊びに来い的な事言ってたから、私の体の匂いの件とか聞きたいのだ。

一刻も早くこの場を立ち去りたい。

 

ネームドをダシにするのはファンとしてはアレだが

ここでは勘弁してほしい。一刻も早くスジモン空間から抜け出したいのだ。

あとジムトレーナーのお姉さんとイチャイチャしたい

 

さてどうするか‥

 

「あれ?組長どうしました?立ち上がったりして‥」

 

「組長さん?」

 

「‥‥」

 

なんか適当な事言ってその場を離れるか。こいつら付いてくるの嫌だし、なんかそれっぽい事言っとこ

 

「‥ちょっと野暮用でな。二人は着いてこなくていい招かれざる来客でな‥チャイブに後の裁量は任せる。その男の件よろしく頼む。」

 

「‥え?来客?組長まさか‥ わかりました!お気をつけて‥」

 

「組長さん。色々とありがとうございました!」

 

二人に背を向けて、私は歩き出す。来客なんておらんわ!それっぽく言わんと一人でいけないんや!

 

まぁ何やら視線らしきモノを感じるが気のせいだろう!スジモンに好奇の目線を向ける酔狂なやつだな!うん!

 

さて、アカネさんはいるかなー?

綺麗なお姉さんまっててねーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side チャイブ

 

 

 

「組長‥行ってしまったか‥」

 

ワビ組組長が若頭のチャイブと坊主頭の男に背を向けてその場を後にした。何やら事情があるみたいだが彼もワビ組の組長だ。色々と忙しいのだろう。

 

「なるほどな。組長はこれを俺に任せると‥」

 

チャイブの手に握られていたのは一つのモンスターボール。だがそれはチャイブの手持ちのポケモンではない。つまり‥

 

「まさか‥俺のポケモンですか‥?」

 

「そうだ あんたのポケモンだよ。組長は俺の腕を見込んで託したんだ。」

 

そう。坊主頭の手持ちの一体だ。

チャイブはボールからポケモンを繰り出すと中から出てきたのはバンギラス。バンギラスがボールから出ると困惑した様子で辺りをキョロキョロしている。

 

「バンギラス‥俺だよ‥久しぶりだな」

 

「バン‥!?」

 

バンギラスは驚いた様子で坊主頭の男に目をやる。無理もない。一年ほど主人の手を離れたバンギラスの、目の前にその主人が現れれば驚くものだ。

 

「ごめんな‥あの時組長さんのバトルでお前の事弱いなんて言って‥弱いのは俺の方だったよ‥」

 

男はバンギラスの体に身を寄せると涙を流して必死で謝る。バンギラスも彼の気持ちを受け取ったのか男の肩に優しくそっと手を置いた。あの時の傍若無人振りを働いた事が嘘のように

 

「組長に感謝しろよ。本来であればトレーナー資格を剥奪した奴には御法度だが、あんたの気持ちを汲んだんだ。」

 

(全く‥兄貴も粋だな。俺がリニアで来る事を読んでコガネにいたのか‥この事を俺にさせる為に‥全く敵わねえな‥)

 

男の話を聞くにコガネでパチンコをしていた時に組長と出会ったという。組長はおそらく男の事を突き止めていたのだろう。警戒させない様に接触する為にパチンコという話題で近づいたのだ。

 

(ムショから出所した奴は世間様から嫌がられる。当然だが居場所も無く、仲間もいねえ‥だから再犯する奴も少なくない‥)

 

刑務所から出所した者の世間的な目線は冷たい。前科持ちという肩書きが人々を遠ざける。働き口も住む場所にありつくのが困難になる。それ故に再犯し、刑務所に戻りたがる人間も少なく無い。

 

(兄貴はこの男が本当に反省したのかこの目で確かめたんだな‥ そして本当に反省している姿を見て後は俺に託したんだ。「お前がいいならそのポケモンを返してやれ」と)

 

トレーナー資格を剥奪された者のポケモンの所有は許されない。資格の認定試験を再度受けなくてはならないが前科持ちでの再認定はかなり難しい。おそらく坊主頭のトレーナー資格の再認定は取れないだろう。

 

つまり正規でのトレーナー活動はできない。

何が言いたいのかというと━━

 

(この男をワビ組にスカウトしろ‥って事だな。確かにこの男の手持ちのバンギラスとサザンドラにボスゴドラはかなり強い‥俺でも手を焼いたぜ‥)

 

男性の手持ちのポケモンはどれも育成に手間がかかり、強力な個体ばかり。チャイブも最初は手を焼いたが、相棒のコノヨザルがかくとうタイプだった事もあり力関係を分からせた。

 

組長には最初から上下関係は分かっていたのか平伏していたが、敢えてチャイブに託したのは彼の成長に繋げる為でも有ったのだ。

 

「あんたのポケモンは俺が預かっている。サザンドラとボスゴドラ‥皆強くてあんたの育成手腕には頭が上がらないぜ」

 

「‥ありがとうございます。何から何まで‥」

 

「それだけの腕が有りながら何故あんな真似をしたのかは問わん。それを腐らせるのは余りに勿体無い。どうだ?ワビ組に来ないか?あんたのポケモンもそれを望んでいるはずだ。」

 

「‥‥」

 

何故彼がタマムシのポケモンセンターで暴れていたのか、些細な事かもしれない。だが彼のポケモン育成の腕前は一流だ。それを腐らせるのは余りに勿体無いと感じていた。他にも理由はあるとチャイブは続けて言葉を発した。

 

「今あんたはトレーナー資格を失っている。正規の手続きでの再認定はかなり困難だ。前科持ちだと尚な。あんたはこれからどうするんだ?」

 

トレーナー資格を失うと他にもポケモンセンターなどの公共機関の利用が実質不可能になる。

つまり日常生活が過ごせない。それを危惧したのだ

 

「俺は‥罪を償いたいです‥刑務所で思い知らされましたよ。俺は生かされているんだって‥だからこそ世間様の役に立って恩返しをしたい‥もっと罪を償いたい‥!!」

 

男は拳を握りしめてその思いを発露した。今までの愚行は消えない。だが今はそれを反省して未来の為に活かそうとしているのだ。その強い思いがチャイブの胸に突き刺さり、彼を助けたいと本気で思ったのだ。

 

「なら尚更だな。知っているか?最近ジョウトでポケモンの失踪事件が相次いでいるがそれはプラズマ団の仕業だ。ワビ組がジョウトに進出したのはそいつらの野望を食い止める為だ。」

 

「‥え!?」

 

ジョウトで活動するプラズマ団。イッシュから逃げ延びた残党とはいえ見過ごせるものではない。ワビ組も彼らを独自に取り締まっているのだ。

 

「カタギの衆から略奪する組織など筋が通らん。裏社会の流儀として、世話になっている表側の世界の人間に迷惑をかけるなど言語道断だ。なのに奴らは己の正義を笠に着て好き勝手やっていやがる‥!それの何が正義だ‥!仁義を欠いて人の世など渡れるものか!」

 

チャイブは怒りに震えて声が込み上がる。自分たちの目的の為に罪のないモノを利用するその性根に怒りが収まらなかったのだ。それを見た坊主頭の男はチャイブの熱さに感化されつつあった

 

「奴らはジョウトの平穏を乱す存在だ。そいつらを野放しにしておくとどうなる?ジョウトは無法者がのさばる地域となり、混沌とした世界になるぞ‥!俺はそれは嫌なんだ。兄貴‥いや組長もそれを強く望んでいる。だからあんたの力が必要なんだ!頼む!!」

 

チャイブは男に頭を下げて懇願する。最初は軽いスカウトの気持ちで声をかけたのだが、男の罪を償う気持ちにチャイブも熱くなってしまった。そんな姿を見て心が動かない訳などない。男はチャイブに優しく声をかけていた。

 

「チャイブさん‥俺はジョウトで生まれました。俺もジョウトが好きなんだって今気づきましたよ‥俺もジョウトを守りたい‥!お役に立てるかわかりませんが、協力させてください!」

 

「ありがとう‥!だが本当にいいんだな?ワビ組にいるとこれまでの様な生活は送れなくなるぞ‥」

 

トレーナー資格を失い、正規での活動が出来ない事はジムへの挑戦は勿論、交流戦やポケモン交換も不可になる。つまり表社会ではもう生きていけない。裏社会の人間として生きねばならないのだ。それはこれまでの生き方とは異なる生き方を強いる形になるが、それでも良いのか本心を聞きたかったのだ。

 

「いいんです。出所した俺に居場所なんて無いし、これも何かの縁‥こう言った形でジョウトを守り、恩を少しでも返せたのならそれでいいんです‥!」

 

男は覚悟を決めていた。男は元々最強のトレーナーを目指して各地を旅していた。しかし強さに囚われトレーナーとして大事なモノを失った。更には自分以上の才能の持ち主が周りに現れ心は澱み腐っていったのだ。

 

その行く末がゲームセンターでの現実逃避。周りへの他責。それが彼のこれまでだった。

だが今は違う。過去を捨てて、新しく生まれ変わる為にワビ組に入り裏社会から表世界への罪滅ぼしをすると決意したのだ。

 

「分かった。後で盃を交わすぞ。それから組の教育方針を徹底的に叩き込む!覚悟しておけ」

 

「は、はい!よろしくお願いします!!」

 

「よし。じゃあジョウトでの組の拠点まで組の若い衆が案内する。それまで待ってろ」

 

チャイブは懐から携帯端末を取り出し、コガネに到着した事と新しく組に入る人間がいる事を伝え、部下に迎えにくる様に連絡を取る。

 

(兄貴‥さすがですよ。こんな奴に目をつけるなんて、人を見抜く才能はあなたの方が遥かに上です)

 

(元プラズマ団のあいつからも聞きましたよ。兄貴が元プラズマ団員としてケジメをつけろ。とそいつに言った事も‥ワビ組には色んな奴らがいる。そいつら全員と向き合うなんて、並大抵じゃ無い‥)

 

元プラズマ団員の組員といいこの目の前の男といい、ワビ組には訳ありの組員が多い。しかし組長はそんな者達とも正面から向き合い、己の運命と向き合わせている。なんという度量の深さと先導力であろうか。

 

(兄貴!必ずプラズマ団の野望を食い止めるて、ジョウトを守りましょう!俺達であいつらにカタギを食い物にする事のケジメをつけさせます!)

 

チャイブは覚悟を決めていた。裏社会の人間の一人として影からジョウトを守る。そして裏社会に生きる者達の居場所を守る為にも

 

(‥そういえば、兄貴は野暮用があると言っていた。来客と言っていたが、おそらく俺も感じていた兄貴へのあの視線の事だろう‥只者ではない‥)

 

(兄貴‥兄貴は超強いですがどうかお気をつけて‥)

 

ワビ組の組長への視線の主が組長の言う来客の事なのだろう

組長はその視線の主と交流をするのだろうか。

 

その視線の主は敵か味方か

はたまた別の何かか━━

 

それを知るのは組長のみぞ知る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方ワビ組組長‥

 

 

 

 

 

 

 

「失礼。あなたがあのワビ組の組長かな?」

 

「‥そうですが‥あなたは?」

 

 

「失敬。わたしはリョクシという。あなたとはお話ししたい事があるのだ。‥世界の在り方についてな‥」

 

ワビ組組長はコガネの路地裏で一人の男性に声をかけられていた。

その男こそジョウトで暗躍するプラズマ団残党のリーダー的立ち位置の存在

 

ゲーチスへの強い心酔と合理的世界を目指す男

 

 

━━七賢人リョクシ

 

 

 

ジョウトにて暗躍するプラズマ団の実質リーダー

そしてカントー最大の裏社会組織ワビ組の組長という二つの闇の組織の長が邂逅した。

 

これは新たなる波乱の幕開けとなるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ちょっと近道してコガネジム行こうと思ったら何か知らん人に絡まれたんやが‥)

 

(うわ‥てかなんだこのおっさん!? 全身黒ずくめやん!怪し!!)

 

 

 

 

‥なんか怪しいおっさんに絡まれたなと内心では戦々恐々している組長であった‥

 





主人公‥ゲーセンで10万溶かした。組長なので一応手持ちの金には困らない。ゲーセンスジモンのポケモンが懐いていたのは高級マカロンのおかげ。こいつの人徳では全く無い。

ゲーセンスジモン‥模範囚として出所後、めでたくワビ組に入る。収監中に色々と反省し謙虚になった。手持ちも彼の事を心配していたが、マカロンと比べると負ける。
彼について知りたい方は
その筋の者(スジモン)と暴れん坊のスジモン
をご一読下さい。

チャイブ‥ワビ組若頭。ワビ組特権を使いリニアで来た。カントーも落ち着き、ジョウトでのプラズマ団問題を心配して組長の元を訪れる。
手持ちはゴロンダ、ドクロッグ、ルチャブル、コノヨザル四体のかくとうタイプ使い。
大半が密猟者から保護したポケモンで、皆望んで彼の手持ちになった。

リョクシ‥七賢人のおっさんでジョウトに流れ着いたプラズマ団残党のリーダーポジ。BW本編とキャラ違うかもと思う方、今作ではこんな感じのキャラなのでリョクシ推しの方いたらすまない。


トレーナー資格を失うと基本公共サービスを使えなくなり犯罪行為や法律を犯し、逮捕される事で資格を失う。一応救済措置はあるがかなり厳しめ。

ワビ組は一応犯罪組織であるが、かなりグレーな部分が多く厳しく取り締まると裏社会が混乱して犯罪の温床になるかも知れないとトレーナー資格は事実上警察も黙認している。
まあ取り上げてもワビ組は偽造したトレーナー資格を発行する可能性もある為やらないという事でもあるが

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