ナニモンなんじゃ? スジモンじゃあ!!   作:年中裸足の人

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今回も主人公はっちゃけるので苦手な方要注意です。



その筋の者(スジモン)と聖なるドラゴンポケモン使い

 

 

突然ですが皆様方大朗報です。

なんと知らない間にあのゲーセンスジモン野郎がウチの組に入りました! ()ったぜ!!遺影(イエイ)!!最悪!!

 

 

最近ただでさえプラズマ団員を多く見かけるのだが、ジョウトってスジモン多くない? 

カントーから密輸入した外来種のスジモンことワビ組が現地スジモンを駆逐しつつありスジモンの生態系も狂いに狂っているのだろう。

 

スジモンに囲まれ私の身体と精神はボロボロだ!!

と言う事で休息も兼ねて私は今フスベにいるべ。

 

 

フスベシティ

しずかな やまあいの まち

 

 

こおりのぬけみちとかいう激ヤバトラウマスポットを超えた先にある山に囲まれた限界集落の様な町。

茅葺き屋根の住居が多く、ドラゴンタイプつかいの聖地らしい

 

フスベは山間のドチャクソど田舎なので温泉があるらしく、体を労わる為にも湯治として訪れた。

私は秘湯とも言える湯を手持ちのポケモン達と堪能していた。素晴らしいテルマエだ‥極楽〜極楽〜♪

 

背中に墨も無いので入りたい放題。お付きの組員は墨が入っている奴もいるので入れません。皆外で見張り番です。一人で入れて嬉しいぜ!

 

大人のお姉さんを堪能する為にもまずは体を休ませよう。あと女湯を覗くのは犯罪だし迷惑だから私はやらん。筋金入りの犯罪者だからね

 

そして、私はしばらく町を散策した。ちなみに組員は適当に仕事を振り遠ざけた。一人最高!

 

見渡す限りの山と美味い水。溢れる自然の美しさ

ふむ風光明媚というのはこの事を言うのだな

山紫水明とも呼ぶべきか。言葉に迷う美しさだ

夜は星空が綺麗だろうな

 

自然は体を癒す。大人のお姉さんは心を癒す。

これが真理なり

 

 

 

「ちょっと、そこのあなたいいかしら?」

 

「ん?」

 

何やら後ろの方で麗しい女性の声が聞こえたのでそちらに振り向くと私は思わず声を上げたくなった。

ネームドや!またしても!しかも推し!やったぜ。

 

「その着流し姿‥間違いないわ。みんなが言っていた通りね」

 

水色のポニテ!

クソダサノースリーブのボディスーツ!

ロングブーツに黒マント!

おお!これは!!

 

なんとワンダフル! 憎たらしいほどエレガント!

そしてとってもグラマラス!

 

ナニモンなんじゃあ??

 

「あなたは‥」

 

「わたしはイブキ!フスベジムのジムリーダーにして聖なる最強のドラゴンポケモン使いよ!」

 

 

おお!肩書き長え!そして右手を前に突き出しドヤ顔で決めポーズを取っている。クソダセェ!

けど可愛い!さすが推しや。

そう!イブキさんですね! 

 

ツンデレクソダサコーデトレーナー!

よく見ると叡智な衣装!グラマラス!

最胸(さいきょう)!いや最高!でも何で私に声かけたんじゃ?

 

「ふふふ‥驚いたわよね?光栄に思いなさい。最強のドラゴンポケモン使いに声をかけられた事に!」

 

「本当に光栄です。麗しのイブキさんにお会いできる事に感謝を」

 

「あら?あなた分かってるじゃない。

さすがはあのワビ組の組長さんね」

 

‥まあそうですよね。着流し姿は目立ちますからね。マーク早いなぁ‥ 推しに声かけられるのは嬉しいんだが‥複雑だねぇ‥

 

「‥でしたら俺をどうするのですか?」

 

「‥別に取って食う様な真似はしないわ。なるほど、流石は裏社会最強の男‥風格からして強さは健在の様ね‥」

 

取って食われたいですね どうぞ美味しく召し上がってほしい。あとすんません見栄です。

実際は惰弱、貧弱、最弱ですわよ。私は

 

それでわたしに何の用すか?イブキさん。

 

 

 

 

 

「単刀直入に言うわ

わたしとポケモン勝負をしなさい」

 

 

 

 

‥?

 

ゑ!?

 

why!!

 

どうして!?

 

 

 

 

 

 

‥‥

‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

「悪いわね。わざわざ竜の穴まで来てもらって。でもここでなら気兼ねなくやれるわ!」

 

何故かそのままバトルする流れになり、りゅうのあなまで拉致られた私です。

 

勝手に入るのは不味いのだが、見張りのじいさんに「イブキ様が許したのならば大丈夫です。」との事

私の許しを得てないんだが??

 

「わたしは最強のドラゴンポケモン使い!だから負けるわけにはいかないの」

 

聖なるはどうした?あと最強てか最胸(さいきょう)だけどね最早。

わかる?その胸のデカさ‥!アカネさんと同じかそれ以上にしか見えん‥!服が悲鳴を上げているのかのようだ‥素晴らしい!!

聖なるでは無く性なるであったか‥

 

「最胸か‥」

 

「ええ。最強という称号に表社会も裏社会も関係ないわ」

 

「龍は一匹でいい。という事か‥」

 

私は思わずそう呟く。

カイリューが如く。龍という称号は一つだけ

それだけだと言わんばかりに。

 

やっぱり男心くすぐられるね‥!

譲れないものの為に意地をかける勝負は燃えるぜ

イブキさんは男のロマンをわかってらっしゃる‥!

 

「よく分かっているじゃない‥そう。ドラゴン使いとして一匹‥いえ一人でいいのよ。その称号は」

 

やけに燃えてますね。まあここまで来た以上引き下がるとイブキさん駄々こねそうだし乗ってやりますか

 

そんな肩書きはいらねえ だが龍は一匹でいい

付き合ってやるぜ そのくだらねえ戦いに!!

‥って感じです? セリフもろパクリですまない‥

 

あとヤクザ脱ぎは必要?ちなみに私は着流しだから脱いだらほぼすっぽんぽんや。パンツしか残らん

早脱ぎはスジモンの必修科目だからね

頑張って習得しました。

披露する機会あるかわからんが

 

「一対一の勝負よ。一番信頼できるポケモンを繰り出しなさい。」

 

「ええ望む所です。」

 

私とイブキさんは互いに向き合うと距離を取り、バトル体勢に移る。洞窟内とはいえ周りは広く、私とイブキさん以外誰もいない。

イブキさんと私はボールを手にするとそれを投げてそれぞれポケモンを繰り出していく。

 

「行きなさい!キングドラ!」

「ドォー!」

 

「スピアー出番だ」

「スピッ!!」

 

スピアー出番だぜ!最胸が相手なら不足なし!

やってやるよ!

 

キングドラ強そぉ‥てか空中に浮けるんだ‥

まあドラゴンタイプだし浮けるだろ!(投げやり)

 

「‥かなり鍛え抜かれたスピアーね。遠慮なく行かせてもらうわ!キングドラ!ハイドロポンプ!」

「ドォー!!」

 

「スピアー上昇して回避!」

「スピ!」

 

スピアーはキングドラのハイドロポンプを上昇してかわす。かなりのスピードと威力だ。かわした先の大岩を抉り取る威力は大抵じゃないな

 

「‥流石ね。難なくかわすか‥もっとギアを上げていくわよ!キングドラ!あまごい!」

「ドォー!」

 

「スピアーミサイルばり!」

「スピ!」

 

キングドラがあまごいを放った瞬間の隙を狙い、ミサイルばりを叩き込む。高速で飛翔する針をキングドラはかわせず、放った針5つが全て命中した。

 

「ドォー!?」

「キングドラ!?やるわね‥!」

 

いえいえ、何とか当てられましたよ。

流石に鍛えられているのかそこまで痛くなさそうだ。

今あまごいによって辺り一帯に雨が降っているのだがこれは厄介だなぁ

 

「スピ‥」

 

雨で羽が濡れちゃうから飛行精度が落ちるんすよ。スピアーの強みは高速で飛び回れる事なのだが、アドバンテージ失うのは痛いですね‥本当に痛い

 

「どう?羽が濡れると力が出にくいでしょ?これで動きは封じれたわ。さぁ!行きなさいキングドラ!」

「ドォラ!」

 

ドヤ顔で胸を張るイブキさん。その時に胸もぶるんと揺れた。雨で服が濡れるのも別の意味でやばい。おお‥!眼福!男のロマンを揺らすとは本当に分かっていらっしゃる‥!集中できん!!

 

「キングドラ!もう一度ハイドロポンプ!」

「ドォー!」

 

「スピアー!急降下しろ!」

「スピ!‥スピッ‥!?」

 

ドロポンを放つ瞬間を狙い、急降下するも、やはり雨により羽が上手く動かず一瞬の隙が生まれる。それを見計らったかの様にドロポンがスピアーを襲う。直撃は避けたがスピアーの足に技が掠った

超早い!これが本気すか!?勘弁してください!!

 

「くっ‥!早いわね。でもさっきよりは全然遅い。次は当てるわ。更にハイドロポンプよ!」

「ドォー!」

 

「スピィーッ!!」

 

ドォン!とスピアーに技が命中し、大きく吹き飛ばされる。何とか体勢を立て直すも、スピアーはかなりのダメージを負った。もう一回当たったらひんしだな‥

 

てかさっきより威力高くね?しかもキングドラのスピードも早いし。これってもしかして‥

 

「特性すいすいか‥」

 

「そうよ。キングドラの特性で雨が降ればみずタイプの威力は上がり更に素早くなるの。つまりあなたは圧倒的不利ってことよ。」

 

やべえ!雨パかよ!これ勝てなくね?

ドロポンを食らい、びしょ濡れなスピアーくん羽が動かしづらそうや。

 

「いっきに決めるわ。ハイドロポンプ!」

 

「引き付けてからドリルライナーで回避!」

 

クソ早ドロポンかんべんしてー

スピアーはドリルライナーで体を回転させた勢いで回避するが全てはかわしきれず足に掠る。いや強すぎ!

 

「直撃は免れたか‥ でも時間の問題ね。キングドラ!りゅうのはどうで追い詰めて!」

「ドラァ!」

 

「スピアー!ドリルライナーで回避!」

「スピィ!」

 

ドリルライナーである程度体についた水気を飛ばせたから、飛行はそこそこ安定するだろう。

それでもこっちが不利です。はい

 

「もう一度!りゅうのはどう!」

「ドォー!」

 

「更にりゅうのはどう!」

「ドォーン!」

 

「スピアー後退して距離を取れ」

「スピ!」

 

めちゃくちゃりゅうのはどうを連発しているが、ドロポン打たないのはあれか?PP切れ的な奴?

しらんけど。

特性すいすいが発揮するドロポンと比べて、威力は低く、遅いから難なくかわせるけど舐めプか?

それならありがたいんやが。

 

(ん?何でスピアー壁際に追い込まれてんの?)

 

‥なんか技をかわし続けたらスピアーが岩壁の壁際に追い込まれたんですけど。逃げ場が無いんですけど、なにこれは?

 

「かかったわね。壁際まで追い詰めればいくらスピアーでもかわせないわ。羽が濡れているからなおね。これで最大威力のハイドロポンプをお見舞いできるわ」

 

「‥‥」

 

しまったああ!つまりあれか!追い込み漁的な奴で壁際にスピアーを追い込んだのか!頭いい!私はアホ!

りゅうのはどうのグミ撃ちはその為だったんですね!

 

「スピ‥」

 

スピアーは私に顔を向けると助けて!と言いたそうな表情で私を見ていた。すまん詰んだわ。と私はスピアーを見る。私も諦めの表情からか多少笑みを浮かべていたのかもしれない。それを見てイブキさんは顔をムッとさせて私に話しかける。

 

「なに?負けを認めて潔く終わろうとしているのかしら?拍子抜けよ‥裏社会最強も大した事ないのね。」

 

いえ最胸はあなたです。私は度胸もないものなので

 

「‥!?スピ!!スピ!!」

 

ちょ。スピアー何そんなに叫んどる。静かにせんか!

イブキさんも鬱陶しがっているぞ!

 

「‥あれ(・・)が使えるというのは嘘なのかしらね‥すぐに終わらせてあげるわ。キングドラ準備なさい」

「ドォー!」

 

「スピアー頼むぞ」

「!スピ!」

 

私はスピアーに懇願した。頼むからスピアー君静かにしてくれへんか。と

それが分かったようでスピアーは私の顔を見てわかりました!とでも言うように静かになった。ええ子や!

何かを見計らっている様だが。気のせいだろ!

 

「キングドラ!しっかり溜めて最大威力のハイドロポンプよ!」

「ドォー!」

 

「スピ!」

 

キングドラが溜めているドロポンを放とうとした時、私は降参しようと手を上げた。

すまんスピアー!降参しよ!

君がひんしになったら意味が‥!ってあれ!

どうした!私の動きを見てスピアーはなんか勝手に動いた。

 

スピアーは羽を高速で動かし、キングドラの真下に突っ込もうとしている。

 

「何で動けるの!?‥そうか!さっきのドリルライナーで羽についた水気を振り払っていたのね‥!キングドラ!いいわ!そのまま放ちなさい!」

「ドォー!!‥ドォー!?」

 

イブキさんは慌ててキングドラにドロポンを放つ様に指示を出すもそのドロポンが岩壁に跳ね返りキングドラに直撃した。スピアーすげええ!

 

「跳弾!?嘘でしょ‥!岩をも砕く威力の筈よ!」

「‥ドォ‥!」

 

「!そうか!角度ね!スピアーに気を取られ、ハイドロポンプを斜めの角度から壁に当てた。だから威力が半減し壁が砕けず、跳ね返されたのか‥!」

 

壁に跳ね返った技が当たりキングドラはすごい驚いていた。まあそりゃあ驚くわな。しかし驚く暇もなく、スピアーがキングドラに接近していた。

ちょっとスピアーさん?技打つのやめよう?降参しようとしてたんだからさ。ね?今出そうとしている技はやめよう!

 

「スピアー。ミサイルばりは━」

 

「スピィーッ!!」

 

やめろ。と言う暇も無くミサイルばりをキングドラに叩き込むスピアー 容赦ないね。ゼロ距離は鬼畜やん

 

「くっ‥!意表を突かれた!‥跳弾といい‥まさか‥これが狙いだったの!?なんと言う計略‥!」

「ドォー‥!」

 

いえ違います。スピアーが勝手にやった事です。

私は知りません(責任転嫁)てかスピアーブチギレてない? スピアーがかわらわりとドリルライナーを連発してます。すみませんイブキさん‥

 

「スピーッ! スピスピィ!!」

 

そしてスピアーの猛攻に耐えきれずキングドラは戦闘不能に。いやスピアー強すぎ!!

ちょっとドン引きだわ。

 

「ド‥ラ‥」

 

「‥そんな‥!わたしが負けるなんて‥嘘よ‥」

 

キングドラをボールに戻して、その場でへたり込むイブキさん。目が泳ぎさっきまで自信満々だった表情は一気に絶望の表情へと様変わりしていた。

一部の人が好む様な光景かもね。

 

「イブキさんありがとうございました。立てますか?」

 

「‥‥」

 

私もスピアーをボールに戻してイブキさんに近づき、手を差し出すもイブキさんは下を向いたまま立ちあがろうとしない。やべえ‥やり過ぎた。

HGSSの時も負けると駄々をこねて、ジムバッジを渡そうとしない事からかなりの負けず嫌いなのだろう。

 

「‥強いわね。さっきの事は謝るわ。本当にごめんなさい」

 

なんか謝られた。さっきの事って何?

裏社会がどうとか?的な奴?まあ事実だから何も言えないっすね。

 

「事実ですので‥お気になさらずとも‥」

 

「わたしに勝ったのだからもっと誇りなさい。でないとわたしが惨めになるでしょ?」

 

「そんな事は‥」

 

「‥いえ惨めね‥わたしは強さと程遠くなっちゃったわ‥まだ力が足りないと言うの‥?」

 

「最強を名乗ったのにこの体たらく‥ワタル以上のドラゴンポケモン使いになるのは無理なのかしら‥」

 

なんか闇落ちしそうなんですが。

すごく弱々しくて特性じしんかじょうの様な姿からは想像もつかないっすね。美しい女性のこんな姿なんか見てられないすよ。何か力になりたいぜ。

私は頭に浮かんだ言葉をふと口にした。

 

 

「力だけが本当の強さじゃない」

 

「‥え?」

 

そうだ。力だけが本当の強さじゃない。

私は孤児院の院長からそう教わった。

力以外にも強さはあると。それは優しさであったり、賢さとか体が丈夫であったりも当てはまるのだ

 

弱さは角度を変えればまた別の強さになるのだと。

イブキさんにもある筈だ。その強さが

 

「俺はそう教わりましたよ。弱さとは視点を変えればまた別の強さでもあると‥ イブキさんにはイブキさんだけの強みがある。バトルを通して分かりました。あなたは才能に溢れている。」

 

「‥‥」

 

イブキさんの体付きがまさにそうだ。

グラマラスな体型とその勝気な性格とクソダサファッションは力に優る本当の強さだ。つまり属性か?

それは美しく素晴らしい!それを才能と言わずして何と言うのか?

 

バトルの時胸にしか目がいかんかった。おかげでバトルに集中するのもやっとでしたよ。申し訳ない。

 

「あなたにはあなたにしか無い光るモノ(体つき)があるんです。バトルの時も私はそれに苦しめられた。(胸元)それを磨き上げた先にあるのが、あなたの強さにして唯一無二の求める最胸なのでは?」

 

「‥!!」

 

イブキさんはバッと私を見る。へたり込んだ態勢の為、私を見上げる形になる。つまり上目遣いがクソ可愛い。ギャップ萌えって奴だな!素晴らしい。

 

「‥そうなのね。力だけじゃない‥か。さすがメガシンカ使いは言う事が違うわね。」

 

え?なんで知っているんですか?

個人情報ダダ漏れじゃないすか。情報保護はどうなってんだ!情報保護は!

 

「なぜそれを?」

 

「この前カロスから研修の一環で来たジムリーダーマーシュから聞いたわ。ワビ組組長はあのメガシンカ(・・・・・)も使えるって‥」

 

「‥‥」

 

マーシュさん!懐い!色々と話したなぁ。カロス行きたいわー。最近ミアレ行きたい熱に目覚めちまってな‥カフェ巡りとか行きたいなぁ‥ローラースケートはやりたくないけど

 

てかあれ?私マーシュさんに組長な事伝えたっけ?

向こうが知ってるって事は私が話したんだな!覚えてねえ!多分そうだ、うん!

 

「反応からしてやっぱりメガシンカ出来るのね。わたしにはメガシンカをする程でも無いというの?」

 

「‥‥」

 

やべえええ!怒ってるか‥!

手を抜かれたと思ってるんだよね。あんなに力に固執するからそりゃあキレるわなぁ‥

 

‥申し訳無いが、今スピアナイトとメガネックレス身につけて無いから今この場ではどう足掻いても出来ませんのよ。特訓の時以外は外してるんす。

 

「‥今は難しいです。今の俺にメガシンカはキツイので‥」

 

私は思わず下を向く。

最近筋トレや特訓の甲斐もあり、メガネックレス着用も何とか苦には感じない程にはなったが、まだ重い

体力も付いてきたからか疲れにくくなったが辛い。

それもあるが今人前ではやれない理由がまだある。

 

それはカッコいいポーズが思い浮かばんのだ!!

 

私はメガシンカ時にポーズ取ってメガシンカしたいんだよね。マツブサさんとかアオギリさんみたいにね

なるべく厨二要素を消した自然体のポーズを模索中

 

それが決まらないからメガシンカがキツく感じる。

それまでは人前でのメガシンカはお預けさせて欲しいんすよ。でもいつかやる!いつかはわからんが!

期待はしてくれ!誰かカッコいいポーズ案を求む!

 

 

「‥そう。じゃあ決めたわ。次戦う時はメガシンカしなさいよね‥いいえ。わたしがさせるわ。それ位強くなるって今決めた!あなたはわたしのライバルよ!」

 

イブキさんは勢いよく立ち上がると、私を指差し強い口調で宣言する。え?まじ?ネームド様とライバルなんて!そんなの恐れ多いですよ! 

 

「‥いいんですか?俺がライバルで‥?俺如きに‥」

 

「ああもう!いいのよ!ウジウジするなんてらしく無いわね!わたしがそう決めたの!あなたも男なら付き合いなさい!!」

 

おお‥ 何かめちゃくちゃ強い口調で捲し立てる様に話すのはいいね。イブキさんはそのまま私に手を伸ばすと握手しろと無言で催促してくる。私はその手を握ると強く握ってくる。

グローブしているから感触は伝わらんが熱い何かが込み上げて来るぜ!

マーシュさんより大きい手だが、いいモノだな。

 

 

「‥あとさっきはその‥ありがとう‥!わたしにアドバイスくれて‥」

 

ぐはぁああああ!!

 

イブキの あざといしぐさ!

 

こうかははつぐんだ!

きゅうしょに あたった!

 

なんやこの可愛さ!うるうるした目つきで私を見てくるこのギャップは! 古来より伝わりし究極のギャップ萌えにして至高の属性TSUNDERE!

とでも言うのか‥最高すぎる‥!

 

「‥!勘違いしないで!あなたを倒すのはこのわたしよ。それまで負けるのは許さないわ。最強の称号は一旦預けておくけど、次こそは取り返すわ!」

 

「ええ。楽しみにしてます」

 

おお!王道にして懐かしき古き良きツンデレだぁ‥

絶滅危惧種じゃあないか。

今は様々なジャンルの「デレ」があるが、こう言うシンプルなツンデレが一番いいね。

 

「なに余裕ぶっているのよ!その笑みはまだ何か隠してるってことね!見てなさい!」

 

何この人?こんなキャラなの? やけにはっちゃっけてるみたいだがHGSSより後の世界線の筈なのに気持ち幼くなってない? アカネさんとかミカンさんより幼くなってるぞこの感じ。

 

なんか大型犬みたいで面白いかもこの人。

尻尾あったらめちゃくちゃ振っている感じするね

それはそれでありか‥

 

(ん?足音か?あそこの突き当たりからか?誰か来る感じ?)

 

と私が色々と思っているところに陰から足音が聞こえて私はそっちに意識が向く。

イブキさんも私の目線に反応して同じ方向を向くと、そこから人影が姿を現した。

 

 

 

 

 

 

 

「ほっほっほ。イブキや。良き相手と戦えたのう」

 

「なっ!?長老様!」

 

イブキさんは突如現れた立派なヒゲとハゲ頭の長老様と呼ぶじーさんの前で傅く。私はそれを見て長老様とやらに頭を下げる。長老様はうんうん。と頷くと私とイブキさんに目をやる。

 

「先ほどのポケモン勝負は二人とも素晴らしかったぞ。まさに手に汗握る戦いじゃな。」

 

「恐れいります。長老様!」

 

「ありがとうございます。」

 

私とイブキさんは長老様に頭を下げてお礼を言う。偉い人にはペコペコしないとね。年功序列ってやつさ。社畜必須のスキルだぜ!

 

「あの長老様?どうしてこちらに‥?」

 

「うむ。実はそこの着流しのお方に用があるのじゃ」

 

イブキさんが恐る恐る長老様に問いかける。

私に用?どう言う事なの?私は疑問符を浮かべていると、長老様が私に優しく話しかける。

 

「‥着流しのお方。あなたに客人じゃ。その者と会ってもらいたい。」

 

「私にですか?一体誰が‥?」

 

「実際に本人と会った方が早いからの。さあ頼むぞ。」

 

「はい長老様」

 

長老様の後ろから男性の声が聞こえ、私は意識をそちらに向ける。すると長老様の後ろの暗い陰からその人物が姿を現したのだ。

 

「うそ‥!来てたの‥!?」

 

「‥!?」

 

イブキさんと私は驚きと困惑の表情を浮かべていた。

それもそうだ。その人物とは逆立つ赤髪に黒マントの男だったのだ。

黒マントいえばご存知あの方だろう。

人にはかいこうせんを撃ち込んだサイコパスドラゴン使いのあやつじゃ

 

「はじめましてかな?俺はワタル。イブキが世話になった様だね。よろしく頼むよワビ組の組長君。」

 

腕を組みながら笑顔で自己紹介する伝説の元チャンピオンワタル。

やべえ‥!シロナさんと引き続いてワタルかよぉ!

 

やべえ逃げてええ‥!わざわざ会いに来るってあれだよな‥ジョウトを荒らしてるプラズマ団と同列に扱うワビ組を処罰する気だよ‥ 逃げてえんだけど

下手したらはかいこうせん撃つぜ‥この人は‥!

 

助けてイブキさん!私はイブキさんに目をやるも、イブキさんはワタルを見ろと言わんばかりに私を一瞥すると、私から目を逸らす。イブキさぁぁんんん!?

 

はかいこうせんはやめてくれぇ!!

 

 





主人公‥湯治でフスベに来たが、ポケモンバトルで折角の疲労が帳消しに。スピアーが怒っていたのは主人公の事を馬鹿にされたと思った為。推しのイブキと会えて嬉しいがライバルは荷が重いと胃痛気味。

イブキ‥フスベが誇るクソダサコーデツンデレジムリーダー。自称最強のドラゴンポケモン使いで天才的なバトルセンスを持っている。
裏社会最強と言われるワビ組組長に最強の二文字を賭けて戦うも敗北。彼に強引にライバル宣言をする。
ワタルは兄弟子でもある為、身近にライバルと呼べる人がいなかったからかライバルが出来て内心は嬉しく感じている。

長老様‥主人公とイブキの戦いを見ていた。孫のイブキの成長に喜んでいるが、まだ半人前だとイブキを認めない。力だけ求めるイブキに大事なものを見つけて成長してほしいと強く願っている。

ワタル‥ご存知黒マントの男。ククイ博士をボコしたり、人にはかいこうせん撃ったりと結構やらかしている人。妹弟子のイブキは彼に頭が上がらない。
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