ナニモンなんじゃ? スジモンじゃあ!!   作:年中裸足の人

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もちろんダークライは出ません
ただネタにしたかっただけです。すまんの



その筋の者(スジモン)&メガスピアーvsゲノセクトvsダークライ

 

 

『‥という事はワビ組の組長こと彼はチョウジタウンにいるのね?』

 

「そうだね。つながりのどうくつ、くらやみのほらあなに彼の姿は無かったそうだ。避難誘導を進めた現地のジムリーダー、ツクシ君やハヤト君達からそう連絡があってね」

 

ジョウト地方フスベシティにて、黒マントの男ことワタルが携帯端末で通話する相手はシロナだ。

二人の元王者が話しているのはプラズマ団アジトにワビ組が攻め込んだ事についてである。

 

「まさか、こんなにも早くアジトを攻めるとは思わなかったよ。我々でも全く掴めていなかったアジトの情報も先に掴んでいたとは恐るべしだ‥」

 

『そうね。リーグに情報を流したのはおそらく周辺住民の避難を急がせる為か‥優しい彼らしいわね 』

 

今現在もワビ組はプラズマ団拠点を攻め込んでいるが、驚くほどに周辺地域への被害は少ない。住民が避難した事もあるだろうが、ワビ組の者達が表社会の人間達へ被害を出さない様に配慮する姿勢が強い。

 

末端の組員に至るまで徹底した教育が行き届いているのだろう。その組織力は末恐ろしく感じる程だ。

 

しかしそんな事を話すために連絡をしたのではないとシロナはワタルに念押しし、本題に入った。

 

『時間がないから単刀直入に言うわ。チョウジタウンのプラズマ団アジトまで同行してほしいの。あのロケット団を相手取ったあなたなら、アジトの場所や中の経路も詳しいでしょ?』

 

約3年前のロケット団残党が起こしたラジオ塔占拠事件とチョウジタウンの怪電波騒動を解決した一人の少年。後にチャンピオンになるその少年の手助けをしたのが当時チャンピオンだったワタルだ

 

彼は少年と共に当時のロケット団アジトに乗り込み、ロケット団残党を退治した英雄でもある。

 

「別に構わないが‥そんなにもチョウジタウンの被害は凄いのかい?報告によるとヤナギさんの避難誘導で大きな被害は無いはずだが‥」

 

『‥被害というより彼が心配なのよ。彼は生き急いでいる‥いいえ。彼はプラズマ団と心中するかも知れない‥!己の身を犠牲にしても守るべきものの為に!』

 

「なんだって‥!?それは一大事だ!すぐ向かうよ。チョウジのポケモンセンターで落ち合おう。場所はわかるね?」

 

『ええ大丈夫よ。ありがとう。じゃあ後で‥!』

 

「ああ、すぐ向かうよ。」

 

ワタルが携帯端末の電源を切ると、後ろから小走りでワタルに近づく一人の若き女性。ワタルの従兄妹にしてフスベジムジムリーダーのイブキだ。

 

「ワタル。フスベの民間人の避難誘導は終わったわ。わたしは引き続き警備にあたるけど、あなたはどうするの?」

 

「イブキか‥ これからチョウジへ急ぐ必要があってね。今アジトに攻め込んでいるワビ組の組長君の所へ行くんだ。」

 

ワタルの発言にイブキは眉をあげ、驚きの表情を浮かべる。彼の実力ならばそんなに苦戦する事は無いとイブキは思っていたからだ。

 

「彼の元に?そんなにチョウジは緊迫しているの?」

 

「いや‥念には念をというのかな。‥彼が七賢人と差し違えないか心配でね」

 

差し違えるという言葉にイブキは思わず目を開きそうになるが彼はそんな事はしない。簡単に約束を破る男では無いと強く信じているからだ。

 

イブキは胸の前でぎゅっと手を握るとワタルに自身の思いを言葉にした。

 

「‥そう。でも彼なら大丈夫よ。わたしを打ち負かしたライバルだもの‥ 負けるはずが無い。わたしは信じているわ‥!」

 

「ははっ‥!君にそこまで思われる彼は本当に幸せものだね。改めて良き友を持ってよかったよ‥」

 

イブキの思いにワタルは感無量であった。イブキがここまで心から信頼する彼に対して改めて感謝の気持ちが強まったのだ。

 

自身の思いをイブキに向けてワタルだが、それを聞いたイブキは顔を真っ赤にしてワタルに強い口調で否定に入る。

 

 

「‥なっ!?だから違う!わたしはあいつに勝ち逃げされるのが嫌なの!あいつを倒して最強の称号を取り返す為に!あなたはいつも勘違いするわよね!」

 

 

「悪かったよイブキ。‥フスベは任せる。あとジムリーダーの統率と指揮も君に委ねる。任せたよ」

 

イブキは息を切らしワタルに怒鳴りつけていたが素直になりきれない彼女に苦笑していた。揶揄う時間もない為ワタルが折れる様な形で謝罪して気持ちを入れ替え、イブキにジョウトの命運を託したのだ。

 

ワタルの口ぶりから空気がガラリと変わる。イブキはそれを感じ取ると気持ちを入れ替え真剣な眼でワタルを見つめ彼の思いに答えようと口を開く。

 

「‥ええ任されたわ、ワタルも気をつけて。‥彼の事よろしく頼むわ。‥それと戻ったらわたしとバトルする様に彼に伝えておいて‥」

 

「ああ約束する。それじゃあよろしく頼むよ」

 

ワタルが手持ちのカイリューを繰り出してその背に乗り、カイリューが羽ばたくとあっという間にイブキの前から姿を消した。

雲を切り裂き空を翔けるその姿をイブキはじっと見つめていた。

 

 

(‥わたしは待つわ。あなたならプラズマ団なんて楽勝よね?負けるのだけは許さない‥ このわたしを惨めにさせないでよね‥!)

 

 

イブキは片膝を付き祈る様に手を握る。

それは彼の無事と勝利をただただ願う美しい思いであった。

 

 

 

‥‥‥‥

 

 

 

 

場所は変わりワビ組の別動隊も動きを加速させていた

 

 

 

「よし!つながりのどうくつ、くらやみのほらあなのプラズマ団アジトは制圧した。」

 

「お疲れ様ですチャイブのカシラ!何とかなりましたね。」

 

「ああ‥ジムリーダー達の迅速な避難活動で存分に動けたからな。後は組長の方だが向こうは手こずってる様だな‥後処理終えたら加勢に向かうぞ!」

 

「はい!バンギラス達も張り切ってますんで!また暴れてやりましょうカシラ!!」

 

ワビ組の別動隊もチョウジのアジトを残して全て制圧した。残るは組長が攻めているアジトのみ。

 

若頭のチャイブと新人の坊主頭の組員は、他の組員に捕縛したプラズマ団員達の処理を伝えると足早にその場を去った。目指すはチョウジタウンだ。

 

 

(兄貴‥!無事でいてください!)

 

 

ワビ組の組員とポケモンリーグの元王者達はチョウジタウンに向かっていた。

彼の加勢をする為、そして彼を助ける為と言った様々な思いがチョウジタウンで交錯しようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

‥‥

‥‥‥

 

 

 

 

 

「なに‥!メガシンカ‥だと?」

 

 

おっさんはメガシンカの光にビビり散らしているが、私はその光を黙って見守る。

 

メガネックレスの強い光に反応して、その光は徐々に大きくなり、スピアーを包んだ光が破裂する様に解けると蜂の様なフォルムから鋭角的かつより機械的なフォルムへ様変わりし、両手と下腹部両足までも巨大な毒針へと変化したスピアーがそこにいた。

 

 

「スピッー!!」

 

スピアーは メガスピアーに メガシンカした!

 

スピアーよりも一回り大きくなり、羽の数も6枚に増えた。更には腕のドリルもランス状に大きくなったその姿は迫力満点だ。

 

 

「なんなのだ‥フォルムチェンジなのか?‥いや、その程度‥ゲノセクトの相手ではない!」

 

おっさんは?マークを浮かべているが、時間は限られているから無視して攻撃じゃあ!覚悟せえ!

 

 

「行くぞメガスピアー!まずは一号にかわらわりだ!続いて二号にドリルライナー!」

 

 

「スピ!!」

 

「なんだと!この素早さはなんだ!?目で追えぬ‥!」

 

羽が6枚羽になった事で巨体とは思えぬ軽やかな飛行を見せつける。従来のスピードのおよそ3倍!

特訓のおかげでかなり素早くなったのだ。

某赤い星だぜ!私にもスピアーの速度全く見えんから勘で行くしかない。

 

 

「「ギュア!?」」

 

「なんと言う威力と素早さ‥まるで見えなかった‥!」

 

一号に攻撃が当たったと思ったらすぐに二号にも攻撃が襲いかかる。高速を凌駕するスピードにゲノセクト達は全く反応できずにいた。

 

 

「何をしているのだ!攻撃に移れ!一号はかえんほうしゃ!二号は10万ボルト!」

 

「「ギュオアー!!」」

 

「スピアーかわしてミサイルばりだ。」

「スピ!」

 

 

かえんほうしゃと10万ボルトがメガスピアーに襲うがあくびが出るぜ!スピアーは難なくかわすとミサイルばりを一号にぶちかます。

 

あまりの素早さに分身をしているかの様だ。前と後ろからの挟撃に一号は右往左往して何も出来ない

そして高速で飛翔する針をかわせず全て一号に命中。

 

威力が超高いので一号は転倒。そのまま目を回して戦闘不能に 強い!強すぎるぜ!メガスピアー!

 

「ギュ‥オ‥」

 

「一号が‥!なるほど‥貴様のポケモン達から受けたダメージが残っていたか‥」

 

「残るはそいつだけだな‥」

 

残るは二号!君だけや!

さぁて私のポケモン達を可愛がってくれた礼をしてやりたいぜ。どうすっかなー と私がお仕置きを考えてるとおっさんが口を開いた。

 

 

「まさかこれほどの強さだとは‥だが何故だ?何故貴様はそんなものが‥メガシンカとやらが使える?」

 

「‥‥」

 

それはメガストーンとキーストーンがあるからだけど?あと特訓したし‥何言ってんだ?このおっさん?

 

‥ってか、しまったポーズ取るの忘れてた!

カッコつけたかったのに! クソォ!

テメェのせいだぞこの野郎!(責任転嫁)

 

「それほどの強さを何故求める?何がしたいのだ貴様は?」

 

「‥大事なモノを守る為だ‥ 俺の大事なモノをな」

 

「大事なモノ‥?」

 

そうだ大事にしているモノがある。それは我が命!

それ以上に大事なものなんてないだろう!

命あっての物種だぜ!誇りとか信念とかある訳ねえだろうが!!まあ命大事にが信念と言えるかもだが。

 

「それを守るための戦いだ。それが俺が譲れない全て(自分の命)だ!通すべき意地だ‥!」

 

いのちだいじに 

これが結局全てです。あんたも大事にした方がいいと思うぞ。

仕事(プラズマ団)に縛られる考えなんてやめちまえ!

 

「‥そうか‥やはり相容れぬ‥ ゲーチス様‥あのお方の世界こそが‥」

 

「そこにあなたの意思は本当にあるのか?自分で考えようとしないのか?」

 

ゲーチスゲーチスうるせえんだよ!この愛好家がよ!あいつは首を回して楽しむ存在だ!

自分で考えろや!やべえスジモンなんだぞ!あいつは

 

「‥わたしは‥合理的な世界を‥ ッ!わからない‥わたしは何を‥」

 

「‥‥余計な事を‥!ゲノセクトがいるのだ。プラズマ団は不滅!‥二号よ戦いは継続だ。サイコキネシスでスピアーの動きを止めるのだ!」

 

「ギュオーン!」

 

「スピ!?」

 

なんか勝手に会話パートに入って勝手にバトルパートに入りましたがその油断を突かれメガスピアーをサイコキネシスで拘束された。

身動きがとれんしダメージも強い。

こうかばつぐんだし、地味にピンチじゃん!

 

「よし!そのままテクノバスターだ!イナズマカセットの出力最大!」

 

何やらめちゃくそ溜め込んでのテクノバスターが来るなこれ。食らったら耐久紙のメガスピアーは落ちるだろう。ここは先手必勝!そして博打だがやむなし!

 

「スピアー サイコキネシスの拘束を解き、ドリルライナーで二号に突貫しろ」

 

「‥スピ‥!スーピー‥!」

 

サイコキネシスの拘束を解く方法が一つある。

 

それはパワーだ。

サイコパワーを上回る筋力があれば万事解決。つまり気合いだ!気合い!暴力と筋力!あと根性だ!

努力!未来!そしてbeautiful star!

うおおおお!力こそパワーーー!そして正義ーーー!

 

「スピッ!!」

 

バガン!と大きな破裂音が聞こえるとスピアーの拘束が解かれる。さすがメガシンカエネルギーだぜ!

 

そのままスピアーは体を高速で回転させる。超回転のドリルライナーで二号に迫っていく。

 

「馬鹿な!あの拘束を解いただと!?くっ!二号!そのままテクノバスターを放て!スピアーを粉砕しろ!」

 

「ギュオー!!」

 

二号から放たれる巨大な黄色い光弾がスピアーと衝突。ドリルライナーとテクノバスターじめん技とでんき技がぶつかりあう。

 

二つの技が拮抗しているかに見えたが、メガスピアーの方が押している。

レシラムのクロスフレイムに比べればこんなの屁でもないね。

 

 

「なに‥!押し負けているだと!?出力を上げろ二号よ!拘束が解かれる事といい、何故出力が弱くなっているのだ!」

 

「ギュオ!‥!ギュー!」

 

「‥スピ‥!スピー!」

 

 

二号が無理矢理出力を上げたのかテクノバスターの光が強まりメガスピアーも徐々に押され出していく

‥てか大丈夫かこれ?ゲノセクトの体から煙っぽいのが出てるんですけどなんだあれ?

 

「スピ!!」

 

私が考える間もなくスピアーが再び回転を強めると、光弾が再び押され始めスピアーの腕のランスが遂に光弾を真っ二つにする。

 

 

「行け!ドリルライナーで貫け!」

「スピィ!!」

 

「ギュオ!!ギュアア!」

 

「早い!!これはかわしきれん!」

 

 

そして驚く間も無く、二号にドリルライナーをぶちかまし二号は吹っ飛ばされ地に伏した。

 

「スピー!!」

 

メガスピアーは勝利の雄叫びを上げ、歓喜の表情を浮かべている。素晴らしい!

 

「くっ!テクノバスターの両断だと!デタラメな奴め‥!二号!早く起きるのだ。今の攻撃は貴様には効いてないはず!」

 

「ギュオ‥!」

 

ムクリと立ち上がる二号くん不死身過ぎん?

そのままメガスピアーと相対するが、スピアーも無傷では済まなかった。結構スタミナを消耗し、次の攻撃の回避は難しいかもしれん。

 

 

「ふはは‥!調整がここまで見事に行くとは思わなかったぞ。トドメと行こうか‥二号よかえんほうしゃ‥」

 

「ギュオ‥!ギュ!?」

 

「む!動きが!これはどうしたのだ!?」

 

 

二号がかえんほうしゃを放とうとしていたが、なんか体からモクモクと黒煙がたち、動きがかなり鈍くなっていた。故障か何か?

 

「二号の体が!‥排熱処理が追いついていない!先程の一号のかえんほうしゃの熱とダメージが残っていたか‥!」

 

そうか!さっきバトルでカイロスとメガヤンマの活躍で一号のかえんほうしゃを二号に当てた時のダメージが残ってやがったか!

さすがはうちのポケモン達や!頼りになるぜ!

 

「かえんほうしゃの熱が体内にこもった状態での激しい運動とはがねタイプの性質上熱を逃がせない構造で二号の機能が落ちていた‥だから技の出力が落ちて拘束も抜け出せたというのか!」

 

いわゆるオーバーヒートか。技名じゃない方のね

 

二号の機能って韻を踏んでていいね。ラップみたい。すごいやろ。愛するポケモン達のおかげや

 

‥てか二号くん。黒煙がやばいんですけど、煙で本体が覆われて見えないんですけど。

やばそうだからちゃんと見ろよ!爆発するってアレ!

 

「もっとゲノセクトを見てみるんだな。」

 

「‥む?こ、この黒煙は‥!」

 

「ギ‥ュ‥」

 

あーあ。ちょっと目を離すとすぐコレになる。だから火事は怖いんだよなあ。めっちゃ炎上しとるやん

これ大丈夫なの? ゲノセクト死なないよね?

 

そうこうしてるうちにドカァン!と爆発を起こしてしまい、二号は倒れて戦闘不能に。

 

 

「馬鹿な!ゲノセクトが倒されただと‥こんな事ありえん!」

 

「ポケモンに目をやれていないからこうなるんだ。」

 

「くっ‥!調整にだけ目が行き、肝心のポケモンの心を見ていなかった‥とでも言うのか‥!」

 

 

うんそれはそうだけど、黒煙が立ったらやばい事ぐらいわかるでしょー?そこに目をやれないとか危機管理能力杜撰かよぉ! 

 

私はメガスピアーと目が合うとランス状の腕と私の手を叩いてハイタッチした。よくやったぜ。

 

 

「スピアーありがとう。頼りになるな」

「スピ!スピスピ!スピー!」

 

 

腕をシュシュと振り、胸を張るスピアー最高だぜ

私とスピアーが喜びの表情を浮かべている一方で、おっさんはそのまま壁にもたれかかり天井を見上げていた。悲哀の表情とは違った何かを企んでいる様な目に見えたが‥まあ気のせいだろ!

 

さて私は退散しますか‥出口はどこだ?

 

私が足を動かすとズドォン!と大きな揺れが。

 

 

何だ!地震か!?よし伏せる!その後はマニュアルに従って動くぞ!

逃げ道の確保!扉を開けて‥扉が無い!

火災の予防!ガスの元栓‥場所がわからん!

 

あと何があったっけ?ええとええと‥私が勝手にてんやわんやしている中、おっさんは余裕綽々(しゃくしゃく)の態度を見せていた。おい!死ぬぞ!早く逃げるんだ!

 

 

「まだだ、まだ終わってない。今の揺れ‥最後の調整が終わったようだな‥」

 

「‥‥?」

 

 

何を言ってるんだこいつ?とうとう頭がイカれたか

私がそう思っていると尚も言葉を紡ぐのをやめない。

 

 

「言ったはずだ‥時間稼ぎであると、まずはゲノセクト共の相手をしてもらうと‥何故その必要があったのか。その答えがコレだ。見るがいい!」

 

 

おっさんがばっと腕を上げて叫ぶと、またもや機械部屋らしき部屋の天井からそれが姿を現す。

 

さっきのゲノセクトが可愛く見えるくらいの巨体にして赤とピンクが混同した色違いポケモン。

 

おいおい!まじかよ!なんでもう一体いるの!?

 

 

 

 

 

「プラズマ団の最高傑作ゲノセクトを超えるゲノセクト‥」

 

 

 

 

 

「ゲノセクト零号機!!」

 

 

 

「ギュオーン!!」

 

 

「赤いゲノセクト‥!」

 

 

まじかよ。思わず呟くが色違いもいるのかよ!

てかデカくね?さっきのゲノセクト達よりも大きいし、迫力が段違いなんですけど。震えが止まらないんですけど、足が動かないんですけど。

 

 

「ふははは‥!驚いたか‥?まさかコレを使う羽目になるとは思わなかったぞ。ここまで追い詰めた事は賞賛に値する。戦い‥いや蹂躙を始めようか‥!」

 

 

腕を組み愉悦の表情を浮かべるおっさんだが、一応まだメガスピアーは戦えるぜ!

私のメガスピアーは最強なんだから!!

 

 

「スピアー!かわらわりを叩き込め!」

「スピ!」

 

 

スピアーのかわらわりが色違いゲノセクトに炸裂!

よっしゃあ!先ずは先制出来たぜ!‥ってあれ?全然効いてないんですけど

 

 

「ギュオ」

 

「良い一撃だが全く効かんな‥ よしラスターカノンで薙ぎ払え。」

 

「ギュオアー!!」

 

「スピ!?‥スピ!!」

 

 

背中の砲台からラスターカノンが放たれる。スピアーは器用に羽を使い素早く避けるがまともに当たったらそれこそひんしは確定だ。

 

避けたラスターカノンが壁を大きく抉り、技の威力を身をもって思い知る。

 

「ふむ。流石だなコレを全てかわすか‥だがジリ貧だな?どうする?」

 

確かに決定打がない。

スピアーも体力的に長時間の戦闘は出来ないし、回復技も無いから長期戦も無理だ。げんきのかけらがあればゾンビ戦法も可能だが持ってきてないから出来ないし、詰みじゃな。

 

 

「‥スピ!?‥スピ‥!」

 

「‥スピアー!?‥まさか‥!」

 

 

ん?スピアー?どうしたの‥ってああ!しまった!

メガシンカが解けてしまった!さっきのゲノセクト達の戦闘からかなり時間をかけてしまったのもあるだろう。もう時間切れとは‥!

 

「ん?メガシンカとやらが解けたのか‥文字通り為す術がないな。さて次はどうする?降参するか?」

 

はい。降参します!

この状況じゃ勝てる訳ねえだろうがあああ!!

靴も舐めますんで(小物ムーブ)命だけは!

 

 

「‥と言いたいが貴様には散々辛酸を舐めさせられたのだ。そんな事はさせんぞ。ゲノセクト!ラスターカノン!」

 

ちくしょー!それ私じゃ無くて組員達がやった事ですって! 何で私がこんな目にぃいい!!

クソォ!スピアー頼むぞ! 何とかしてくれ!

 

 

「スピ!‥スピ!!」

 

 

ゲノセクトのラスターカノンのグミ撃ちを紙一重でかわし続けるスピアー。メガシンカが解けたとは言え、早さは健在だぜ。

そのまま引きつけている間に私は逃げる準備を‥!って足が動かない。極度の緊張で足の筋肉が硬直したのか!?これはまずい!!

 

 

「中々しぶとい‥ ならば壁際に追い込み、逃げ場を無くすのだ!」

 

「ギュオーン!!!」

 

「スピ!?‥スピィイ!!」

 

何度も避け続けるがスピアーのスタミナにも限度がある。壁際に追い詰められ、ゲノセクトが放ったラスターカノンがスピアーの羽に当たり、スピアーは地面に吹っ飛ばされる。

私はそれを黙って見ているしかなかった

 

「ふむ。スピアーも限界か‥案外呆気ないな‥それよりもだ‥この状況でも貴様‥いや‥お主(・・)は何故立ち尽くし、引こうとしないのだ?」

 

「‥引けない理由があるからだ‥!」

 

体が動かないんだヨォ!極度の緊張で硬直しているんだあ!立ち尽くす事しかできないんだよなぁ!

あとちょっとすれば動きそうなのに!

 

あと、なんか二人称変わってない?キャラ付け変えたの?今更?

 

「引けない‥だと?お主の言う意地か‥ここまで来ても貫き通すか‥お主はまだ大事なモノを守る為に進むというのか!」

 

「そうだ!さっきも言ったが、大事なモノ(自分の命)を守る為。これだけは譲れない!俺にとっての全てだ。意志でもあり唯一の通すべき意地!価値あるモノなんだ!!」

 

「‥価値あるモノか‥価値‥己にしかわからぬ価値‥わたしにはどんな価値が‥ゲーチス様への恩義‥いや違うというのか‥?ありのままの世界とも関係が?」

 

私が意固地になって命大事にアピールしているが全く持って伝わっておらんようだ。命乞いアピールに聞こえて萎えているのかもしれん。

現におっさんは下を向き何やらぶつぶつ言っている

 

「ふん‥お喋りの時間はそろそろ終わりにしようか‥せめてもの礼だ。お主には最大出力のテクノバスターを馳走しよう」

 

「ギュオーン!」

 

「くっ‥!」

 

私は動かぬ足を無理矢理動かすとそのまま、スピアーの元へ駆けていく。ボールを使えば良いのだが自然と足がスピアーの元へと向かっていた。

 

「スピアー!無事か!?」

 

「ス‥スピ‥!」

 

よかった!何とか無事だ。

ひんしではないが、メガシンカや体を限界まで使って疲労が溜まっている様だ。触覚は垂れて目も虚のこの状態じゃ今すぐのバトルは難しいだろう。

 

私はスピアーを抱いて顔や体に手を当てる。

さっきまで逃げたい願望があったが吹っ切れたのか今はスピアーと一緒にいたい気持ちだったのだ。

 

「ふむ。相棒と共に散る事を望むか‥ ならばそれに答え、苦しませず楽にしてやろう。ゲノセクト!テクノバスターだ!!」

 

 

テクノバスターの光弾が私とスピアーを襲う。

私はスピアーを庇う様に抱きしめて、その光が接近するのを目の当たりにする。

 

 

 

 

ああ‥

 

 

 

短い人生だったな‥

 

 

もっとポケモン吸いや大人のお姉さん達とイチャイチャしたかったな‥

 

あれ?私‥‥

 

 

そっか‥

 

やっぱり死にたくないなぁ

 

 

‥死にたくない!!

 

 

生きてこの世界をもっと見たい!!!

 

 

 

 

 

私が強く願ったその時だ。

 

 

 

 

腰につけた一つのモンスターボールがカタカタと風に揺られたと思ったら私の元を離れてテクノバスターの光の元へ進んでいく。

 

 

そしてそのボールのスイッチが切り替わり、パカっとボールが開くと中から眩しい光が辺りを照らし、思わず私はその光から目を逸らした。

 

 

 

そしてズドォン!とテクノバスターの着弾音が耳に響くが、衝撃や強い痛みは感じなかった。

 

 

「仕留めたか‥ これでプラズマ団は不滅である事が証明されたのだ!」

 

 

おっさんの喜びの声が聞こえるが、私は死んだ訳ではない様だ。意識もあるし抓ると痛みもある。

 

私は疑問に思い辺りを見ると土煙でほとんど何も見えずにいたが、目の前には大きなバリアーが設置されているのだけはわかった。

それはゲノセクトの攻撃から私達を守る様に展開されたとでもいうのか。

 

 

 

 

そして立ち込める土煙が薄れていくと、そのバリアーを展開している主の背が見えた。

 

それは特徴的で見覚えのある大きな後ろ姿であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『‥強い感情に誘われて来てみれば‥なるほど‥これはかなり緊迫した状況ですね。』

 

 

 

 

 

 

 

 

その主はバリアーを固定すると私に向き直り、私をじっと見る。その姿を見間違える訳がない。

 

あれは━━

 

 

 

 

「ミュウツー‥!久しぶりだね。」

 

 

懐かしき厨二友達のミュウツーだ。

 

 

ミュウツーは私の顔を見ると嬉しそうな表情を浮かべると胸に手を当てて、まるで中世の騎士の様な対応で礼を尽くしていた。

 

 

『ええ お久しぶりです我がトモよ。お怪我はありませんか?お困りの様でしたのでキミの力になるべく参上しました。』

 

 

なんでここに!?気になるが、どうでもいいわ!

最強の助っ人きたあ!!これはありがたい!

やべえ涙が出てくるぜ!

 

 

 

『キミの為ならばワタシの力を存分に振るい、如何なる敵も打ち払います。さあ指示を!』

 

 

 





主人公‥自分の命を大切に。をモットーにしているが実は愛する手持ちの方が己の命より大事だった。

リョクシ‥調整を部下に丸投げしたので、性能など詳しくは知らなかった間抜け。死ぬ間際でも己の意思を信じ通す主人公に無意識の内に敬意を示し二人称も「お主」に。

色違いゲノセクト‥プラズマ団が最初に開発したと言われるゲノセクト。度重なる実験のストレスの為か、色は通常種とは異なる。ゲノセクト達の兄的存在でありゲノセクト達が束になっても敵わない実力を持つ。

ミュウツー‥テレポートで駆けつけた。主人公の友達で隠れて各地方を見て回り力を制御し続けていたとか。
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