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ちなみにエリカ様の口調あってますかね?
タマムシジムのエリカと言えば、くさタイプのジムリーダーだ。
和服に袖を通し、生花を嗜む大和撫子。
ゲーム画面で見た時もそうだが所作一つ一つに華がある。
お嬢様口調で話したり、勝負前にもスヤスヤ休んでしまうなどのおっとり気質はまさに男を魅了する要素を兼ね備えている。
そのエリカ様がブチギレている。声色だけでわかるのやばすぎ‥
ひょええ‥普段怒らなさそうな人が怒るのって怖いよぉ‥
後ろに般若の如く怒り狂うユキメノコのスタンドが見えるぜ‥
なるほどこれは並のスジモンは恐怖する訳だ‥
「‥く、くそぉ!覚えてろよ!」
「おい!待て!」
エリカ様の微笑み(激怒)に恐れをなしたのか、はたまた部が悪いと判断したのか、私の呼びかけに応じずそのままダッシュで駆け抜けていく小太りスジモン
てか足早! 自転車位のスピードで駆け抜けていったぞ。まさか全身筋肉コーデだったのか‥
エリカ様も驚きのあまりお口あんぐり。あらかわいい
「‥あ、あの」
「ん?」
呆然と立ち尽くしていると私は後ろから声をかけられて振り返る
すると先ほど小太りスジモンに因縁をつけられたジョーイさんがそこにいた。よかった。立ち上がってここまで来れたんやね。
「‥えっと、い、色々とありがとうございました‥!あ、あとチョコレート美味しかったです‥!」
「‥ああ‥あと悪いな。筋を通せなかった。」
なんとわざわざお礼を言いにきた。なんて健気な子や。
それからチョコレートを私に返そうとしたが、ラッキーが全部食べちゃってそれも謝ってくれた。そんなん気にする必要ないで
むしろ大変でしたね。本当にお疲れさん。
あのスジモンに話を通すと言って約束を守れなかったこっちの方が謝るべきことだし。
ジョーイさんにはあのスジモンに詫びを入れさせる事を誓い、仕事がんば!的な事言って激励すると「ありがとうございます!」と私とエリカ様に一礼してそのままポケセンに戻って行った。
「‥‥」
「‥‥」
そしてバトルコートには私とエリカ様の二人だけが残る。
超気まずい。
さっきの微笑み(激怒)エリカ様が脳裏にちらつき、話し始めのきっかけが作れずにいた。
更にゲームの時からその着物姿に一目惚れしたりと私のハートを掴んで離さない推しが目の前にいるので緊張してしまったりなどもあった。
どうしたものかと考えていると
えふんっ!えふんっ!と咳払いをするエリカ様。まあかわいい
「‥まずはお礼を。この度はありがとうございました。タマムシジムのジムリーダーとしてお礼を申し上げますわ。」
声色を変えて綺麗にお辞儀をするエリカ様の所作は本当に美しい。
さすが大和撫子。手本の様な動きにうっとりしちゃうね。
そしてゆっくりと頭を上げると先ほどとは違った本物の笑顔を浮かべている。
「そして遅くなり、申し訳ありませんでした。丁度ジムチャレンジャーと重なってしまったものでして‥大きな被害がなくてよかったですわ。」
感謝と謝罪のコンボをぶち込まれ、嬉しさと罪悪感の板挟み状態。なんと反応すれば良いかわからず、お気になさらず。と返答した。
「まあ!やはり組長さんはお優しいのですわね。さっきのスピアーとのコンビネーションは素晴らしかったですわ!正にバタフリーの様に舞い、スピアーの様に刺すを体現した動き‥今度の舞踊の参考にさせて貰いますわね。」
なんだこの人女神かよ。
超かわいい。手を合わせてうふふと目を輝かして子供のようにはしゃぐ姿に気絶しそうになる。推しでネームドキャラに褒めてもらえるのは嬉しいっすよね〜
て、いかんいかん。仕事を終えたから帰らなきゃ。
美人巡りはまた今度だ。
これ以上ネームドキャラに触れるのはモブとして失礼ですな(厄介オタク)
充分過ぎる目の保養になりました!
私がエリカ様に一礼して、その場を後にすると「お待ちになって!」と引き止められる。
私はエリカ様に向き直ると私の目をまっすぐ見てくる。あらやだ素敵な眼。
「お聞きしたい事がありまして‥
「‥?」
確かに私はジム巡りをしていない。
なぜなら旅とか観光の方が好きだからだ。
まあ今はスジモン関係で忙しいというのもあるが
正直言って興味ない。ジム行く暇あったらポケモン吸いしていたい人間なのでね。
「それだけの実力があるのならポケモンリーグの挑戦も夢ではない筈ですわ。‥あなたはその強さを持って何を成すのですか?」
何やら真剣な表情で私に語りかけるエリカ様
はわわ顔が良すぎて話に集中できない‥
推しに迫まられるって許されないよね
エリカ様推しの皆様本当に申し訳ない
‥話を戻すとえっと‥何故強さを追い求めるのかでしたっけ?
そんなもの決まってるじゃないか
「‥決まってますよ。大事なモノを守るためです。」
「‥‥!なるほど。そうでしたか。無粋な問いでしたわね。‥もし機会があればよしなに。‥それではごきげんよう。」
踵を返して優雅にジムに戻るエリカ様。
後ろ姿も美しい! いやぁ眼福眼福ー
そう。私は大事なモノを守りたい。
だから強さを追い求める。
ではその大事なモノとは━━
自分の身の安全。つまり命に決まってるじゃないかー!
だってスジモンに囲まれてるんだよ!身の安全第一っしょ!
いつ抗争になるか分かったモンじゃないし
怖いに決まってるじゃんかー!
さて、帰る前に折角タマムシに来たしゲーセンいこーっと♪
sideエリカ
(あの腕前。本当に素晴らしいですわ。それに人を気遣うあの優しさは裏社会の人とは思えない程に‥)
エリカは自室に戻り、先程の戦いを思い返していた。
実はバンギラスとスピアーの戦いをはじめから見ていたのだ。
チャレンジャーとの戦いは直ぐに終わり、やろうと思えば、問題を起こしたトレーナーとの戦いに待ったをかけてジムリーダーの権限を使って拘束する事も考えていた。
しかし、そうさせなかったのは彼とスピアーとのコンビネーションに魅入られていたからだ。
圧倒的な力で強敵を撃ち倒したスピアーもそうだが、それを指揮するあの男の実力はずば抜けていた。
更に人を助ける義侠心を持っており、強さと優しさを兼ね備えている。
その強さの理由にエリカは一つの確信を持ち始めていた。
(やはり、あの噂は本当だったのですね。ロケット団が極秘裏に進めていたロケットチルドレン計画は‥)
カントー地方で活動していたポケモンマフィア「ロケット団」
その活動範囲はカントー地方に留まらず、ジョウト地方にも及んでいた。
彼らが行った悪事はポケモンの殺害、ポケモンの強奪。大企業シルフカンパニーの占拠。果ては伝説のポケモンミュウの遺伝子から人工的にポケモンを作り出したりなど枚挙にいとまがない。
そしてその中でも最低最悪とも呼べる計画があった。それがロケットチルドレン計画。
内容は子供達を洗脳し、ロケット団の忠実な僕とする計画だ。ボスのサカキの命令とあらばその命を差し出す事も厭わない。
純粋な子供の気持ちを利用し、それを使い捨てる大人の何と汚らわしい事か。
(あのバトルの才能はおそらくロケットチルドレンの訓練の賜物によるもの‥ですわね。でないとあれだけの力は引き出せない‥)
ロケットチルドレンは戦闘訓練も行っていた。
ポケモンとのコンビネーション。バトルでの立ち位置を徹底的に磨き上げるものだ。
冷静な立ち回りや戦況を見渡す戦略眼など感情の昂りが激しい子供には難しい。ごく稀に
だが訓練を受けているのだとしたら話は変わる。
今日話したワビ組の組長。
彼も孤児院育ち。しかもその孤児院もロケット団が関わっていたのだ。これら全てが繋がる。
彼以外の孤児院でもロケット団関係者による孤児院を警察が突き止めていた。多くの計画書が見つかったが証拠隠滅を図ったものまであり、更には子供達の記憶も消去するなど、最後まで抜かりがない。
ロケットチルドレン計画の子供達は被害者であるのに関わらずロケット団に被害を受けた人たちからの風評被害で苦しんでいる。
ワビ組の組長も世間体を気にする企業により、企業への採用が出来なかったのだ。つまり健全な社会を生きる資格を失ったのだ。
(何故彼が背負う必要があるのでしょうか‥!彼は被害者だというのに‥!)
グッと拳を握る。普段力を使うことはないからか。握る度に痛みが頭をよぎるが彼の痛みに比べればなんて事はない。
他にもロケット団の残した傷跡がある。それはロケット団解散後の後始末だ。
解散後の裏社会は混迷を極めた。
解散から3年経った後に残党がジョウト地方で活動していたがそれも消滅。裏社会はロケット団によってまとめられていたが、ボスのサカキが行方を眩ましてから無法者達も歯止めが効かなくなり、ロケット団が活動していた時よりも遥かに多くの失踪事件や密輸事件が発生し警察もその対応に追われていたという。
そんな時に現れたのがワビ組だ。
ワビ組はかつてロケット団のナワバリだった施設や地域に入り、無法者達を独自に取り締まった。
密輸や失踪事件も未然に防ぎ、その他迷惑観光客や凶暴化した野生のポケモンの対応など、警察も手詰まりだった所を救い上げた。
表だって感謝はされないが、その行いは必要である事を理解しているのだ。
(それだけではありません。過去にジムリーダーだったサカキはロケット団のボスだった‥ジムリーダーと裏社会との繋がりを未だに疑う人たちも多い。ワビ組の組長さんはそれを分かって、ジムに挑戦しないのですか‥!)
そう。
ジムリーダーとロケット団ボスの繋がりが明るみになった事からジムリーダーが批判される事があった。更には見抜けなかったポケモンリーグ委員会の怠慢であると。
ワビ組は今やカントー地方の裏社会を取り仕切る存在になりつつある。
そこで下手にジムリーダーと接点を持つとジムリーダー側にあらぬ疑いをかけられるかわからない。
だから距離を置いた。
ジム戦といえど些細な事がきっかけでジムリーダーと繋がってしまうというリスクを減らす為に。
(もういいんです‥! あなたはもう充分やりましたわ‥! なのに力を求める‥! 大事なモノ‥つまり愛するカントー地方の為に‥!)
エリカはその無情さに耐えきれずその場で泣き崩れてしまう。
心無い親に捨てられロケットチルドレンとしてロケット団に利用された挙句、風評被害から表社会での仕事が出来ず、裏社会の黒の世界でしか生きられない。しかもかつて自身を利用したロケット団の尻拭いまでしている。
更には自身に風評被害を向けた世間を恨まずに愛するカントーの為に身を削る毎日。
どれだけの業を背負っているのだろう
どれだけ彼は無垢なのだろう
何故神はこうも優しい彼に苦行を背負わせるのだろう
もし神がいるのだとした私は神を恨む
もういいじゃないですか。
あなたはもう頑張った‥
もう好きに生きていい筈だ。
ロケット団の因縁の事なんて忘れて
自由に生きてほしい。青春を謳歌してほしい
思い返すと今日も共を連れず一人で問題を解決していた。
つまり可能な限り自分が泥を被る覚悟でやっているのだ。
(それなのに私と来たらどうでしょう‥? ジムリーダーでもあるのに関わらず、責務も果たせずにいる‥)
エリカは後悔していた。
これまで私は何をしていたのか。ただ目の前の事をこなすだけで満足していた。ジムリーダーという役職に甘んじていたのではないか。様々な思いが頭を駆け巡る。
何か決心が付いたのかエリカは涙を拭い、すくっと立ち上がった。
(‥決めましたわ。私はあの人の背負った重荷を降ろしてあげたい‥! 表の世界で自由に歩けるようにしたいですわ‥!その為にも力を付けなくてはならない‥あの人を黒の世界だけで終わらせるのは絶対に許さない‥!!)
エリカは決意した。
ジムリーダーとしての責務もそうだが、彼にこれ以上負担を強いるのを己の正義感が許さなかった。
だが私一人だけでは難しい。ならば協力者を募ろう
エリカにとってこの一日は新たな気持ちを強めた決意表明の日になった。
一方タマムシシティでは
(くそぉ!玉が出ねえ!負け続きだぁ!)
「‥財布すっからかんだ‥帰るか‥」
エリカが覚悟を決める中
ワビ組組長はゲーセンで散財していたのだった‥
・ロケットチルドレン計画‥サカキ狂信者の研究者が発案したが過激すぎてロケット団を降ろされる。研究者は返り咲く為計画を練り直したのがコレ
計画の為孤児院を設立したがその後すぐ死亡。そこに足を洗った元ロケット団員達がいたが、研究者を嫌っており彼にまつわる書類関係を見つけては焼いていたが警察に見つかりお縄に。焼き切れていない計画書などが証拠となった。
なのでロケットチルドレン計画は実行されていない。
勿論子供達も洗脳を受けておらず、本当に何も知らない。職員もカタギが多いのでほとんどが何も知らず。警察無能か?
・ロケット団の優れた科学力とサカキの底知れぬ恐怖心から、あのサカキだからこれ位やるだろうし、まだ何か隠している筈だと警察は思い込んでいるので未だに捜査は続いてる。
なのでこの事に関してはサカキは冤罪
・ちなみに主人公が生まれ育った孤児院名がPocket Houseという名称だがいたずらでPをRにされた。警察がそれをRocket Houseと誤認し、捜索が始まる。ここに元メンバーがいると間違えて立ち寄った元ロケット団員がいた為、それを証拠にここもロケット団の活動場所だと判断された。
・主人公が強い理由‥孤児院の院長がバトルジャンキーでバトルの基礎を叩き込まれた。更に就活前までは結構観光やら旅に出ていた。あと転生者なので子供の時から割と冷静に考えていく事が多かったので、戦術眼やバトルの立ち位置の習得は早かった。ちなみに一番デカいのはスピアーが強すぎる事。
・アルセウス「‥(いら知らんて)」