待たせたな。
外伝にして新章‥いや続編?ですかね。
オリジナル設定などあるので引き続きご容赦を!
また改めてよろしくお願いします!
帰ってきたその筋の者(スジモン)
水平線の彼方から銀色の光が真っ直ぐに伸びていた。満月の夜にだけ現れるその月の光が静かな海面を優しく撫でている様に見えた。
その海面に映りし満月に一つの影が颯爽と駆け抜ける
しなやかな体躯を持った麗しい4足獣。
水晶を思わせる六角形に繋がる角。
後頭部から臀部にかけて靡くオーロラの如き
清らかな水を求めて、北風と共に海を滑る様に駆け抜けるその姿はまさに「北風の化身」か。
その北風の化身━━スイクンは脇目も振らずに駆け抜けていく。
だが、その表情はまるで何者かに追われているかの様な緊迫感が見て取れる。
暫く海面を駆け抜けたかと思えば、そのままゆっくりと立ち止まる。
海面に映る満月とスイクンの姿はまさに風景画の如き美しさ。
スイクンは振り返り遠くを見つめていた。
それは遠き地に思いを馳せていたのか━━
心残りでもあるのだろうか━━
否。
その眼は雲の陰から現れし者を捉えていたのだ。
「すすーい!」
スイクンは己を鼓舞するかの様に雄叫びをあげる。
その声は透き通った鐘の様な雄叫び。
魂を揺さぶる様な、神聖で力強い叫びだ。
その雄叫びに釣られる様に雲の陰から現れし異形。
その異形が月の光に照らされ全貌が明らかになる。
「じぇるるっぷ‥!」
「べのめのん‥!」
現れたのは金魚鉢からガラス細工の質感の如き触手を生やしたクラゲの様な姿をした
相対する異形と神聖
まるで新たな騒動の始まりを告げる夜であった。
‥‥
‥‥‥
皆の者ー!
(スジモンは)オワコンヤロチャウー?
いや終わらねえ!(絶望)
あなたの小指をハサミギロチン★
何者なんじゃ?
という事で皆様方おひさしゅうございます!
私だよー!スジモンだよ!バカモンでもあるな!
突然ですがなんと朗報です!
この度ワビ組がジョウト地方を制覇しました!
パチパチパチパチー!!パッチール!
うえーい! ヴェオエエエ!!!(嘔吐)
これでカントーとジョウトは私の手の中だ!(絶望)
長かったぜ‥!
あのプラズマ団騒動からなんと3年半ですよ!
大体3年半ー!
カントーと違って地盤と看板がほぼ無かったから、
めちゃくちゃ時間かかって辛かったぜ‥!
ジョウトのチンピラ一掃大会とか
カタギに金銭を要求してカタギを泣かせたスジモンを借金漬けにして契約書書かせてタダ働きさせたりとか
やる事やったぜ。
あとはネームドに絡まれたりとかかな
特にイブキさんですよ。めんどく‥げふん!かわいいイブキさんね。
そのイブキさんに会うたびに勝負ふっかけられるのはいいが、負けるたびにブチギレるのやめてほしいわ。
ちなみに私が全勝してます。
遠回しに、出た!負け惜しみィーwって煽ったら、
はかいこうせんぶち込まれそうになりました。はい
アカネさんやミカンさんに同情されたり、同じむしタイプ使いのツクシ君が、グソクムシャを見るたびに目を輝かせて「僕もグソクムシャ手に入れたい!」とか言ってて中々充実した日々を送っていましたよ。
ちなみにツクシ君はアイドル顔負けのイケメンになってて女性からクソモテてます。クソが!(憤怒)
まあ3年半もあれば色々と変化がありまして
例えばあの騒動から約1年半後にイッシュでBW2プラズマ団が暴れ回ってる中、カロスではXYのフレア団が残念ですが さようなら していたりと色々と大変だったみたいです。
そして何より一番の変化というのが‥
『クミチョー!この後チャイブのカシラと通信ですぜロト!あっしはここで失礼をば‥ですぜロト!』
このスマホロトム(スジモン仕様)です‥
その口調はなんやねん。任侠映画見すぎた影響か?
いつの時代のスジモンだよ。時代間違えてますよ
それよか技術革新ってすごいよね。
この3年半で大分進化しました。ロトム図鑑もあるみたいだが、ここ最近でスマホが世に出始めている。
私は前世の経験からスマホの扱いには慣れているので全く問題ないが、世間一般ではあまり普及していない。未だガラケー的な携帯端末やらライブキャスターやホロキャスターが主流である。
「ご苦労ロトム。スリープモードで休んでていいぞ。」
『オッス!ではお控えなすって‥ロト!』
だから口調よ
しかもそれ自己紹介に使う挨拶だから。
全く‥なんでこうなったんや‥
「組長使いこなしててすごいです!やっぱり自分には難しくて‥」
前にいた一般若衆スジモンにいきなり話しかけられてビビるが、私はすぐにスジモンフェイスを駆使して鉄仮面を装い、若衆スジモンに口を開く。
「慣れれば誰でもできる。これからはスマホの時代だ。お前も使いこなせる様になっておけ」
「は、はい!しかし‥そんな時代が来るのでしょうか?自分には想像できないです‥」
すまん前世知識です!
確かに前世でもスマホがこんなに普及するとは思わなかったなぁー 小、中、高校生と言った人たちにも普及する必需品になるとは想像も出来なかったよ。
「まあ、そうだろうな。だがこいつはいずれ大人から子供まで使う必需品になる可能性を秘めている。今のうちに株も買うぞ。」
「え‥!?もしかして、そいつを開発したとか言うマイフォン社の株ですか?」
「ああ300万投資する。株価のレートは今かなり低い。すぐにやれ」
「は、はい!かしこまりした!」
一般若衆スジモンにPCを開かせて株価チェック!
そして株価購入ゥウウウ!!
オラァ!金を突っ込め!先行投資!
気分はスパチャ投げだぜ!
300万のスパチャドーン!!
この後の世界線は剣盾やSVの世界線だ。
少なくともSVでスマホロトムはかなり普及しているみたいだし、絶対に失敗はしない投資だぜ!
前世の原作知識を使った最強のインサイダー取引だ!
さて、この後はチャイブの野郎とライブキャスターでズーム会議だぜ。あーやだやだ!
ちなみに今私船に乗ってます。
ワビ組専用の高級クルーザーね。改装したから見た目はかなり豪華になったやべー奴仕様だぜ!
ちなみに何故乗っているかと言うとカントーに帰る為です。
あとジョウトのワビ組にも組長的なポジションを作ったので、ジョウトの仕事は全部そいつに投げてきた。
3年半ぶりのカントーだぜ!やっほおおおおいー!
「俺はこれからチャイブと通信するが、用意はできたか?」
「はい!あちらの個室に準備してますので!他に必要な備品あったら呼んでください!」
うむ。よきにはからえ。
さてと、私はいくつかある組長専用の小さな個室の扉を開けてそこに入る。
他の人の迷惑にならんとも限らんし場所は変えんとね
‥とそろそろ時間かスマホロトムくん休ませたいから個室にあるライブキャスターをクソデカモニターに繋げてっと‥
《‥繋がったか?‥あ、——ザッ‥‥組長!お疲れ様です!画面——ザッ‥‥大丈夫ですか?》
「今はな。船は電波が悪いからすぐに終わらせるぞ。それで例の件はどうだ?」
ジョウトにいる間はこうやって定期的にズーム的な感じでやりとりしている。
チャイブに言われて、組の結束を図る為にたまに私が組員達に組の理念とか方針といった情報を嫌々ながら台本見て発信する事もあるが私はそれをニンダイと言っている。
あ、ニンキョードーダイレクトの略ね。
こうやって顔面暴力強面スジモンが大画面で見れるの超ストレス!電波悪いのを理由に早く辞めたいわ
てか何で電波悪い船で通信する必要あるんや。
バカなんかこいつ?
カントーついてからでもええやろ
《‥ええ!——ザッ‥‥上手くいきましたよ!——ザッ‥さすがは‥——ザッ‥組長です。》
「それでいい。時間も無い本題に入るぞ。」
《——ザザッ‥はい!——ザッ‥わかりました!》
電波ヤバすぎだろ。
これが続くとかマジかよ‥
ええいままよ!
‥‥
‥‥‥
《——ザザッ‥‥って——ザッ‥感じです!——ザザザッ‥‥》
「そうか‥わかった。」
いやわからん。とりあえず返事しただけ。
なんか横文字やらなんちゃら財団とか聞こえたけど
電波悪すぎて全くわからん。向こうは何でわかるの?
チャイブ実はエスパータイプだった感じ?
かくとうタイプ使いなのに本人エスパータイプとかこれもうわかんねえな。
《‥最近——ザザッ‥‥トーの‥野生——ザザッ‥‥——ザッ‥チバで——ザッ‥暴走‥——ザザッ‥モン——ザザッ‥ので——ザザザッ‥‥いを!》
千葉?房総?
それはカントーじゃなくて関東地方だろう
エスパータイプだからとうとう時空超越したのかよ。
チャイブはディアルガだった?
うーんそれにしても電波悪いな。
何もわからん。そろそろ時間的にカントーに着く筈なんだが。
《—ザッ‥と言う事なので、よろしくお願いします組長!どうかお気をつけて!》プツン!
は?何を言うとるんじゃおまんは?
何もわからず仕舞いだぞこっちは!
勝手に切りやがって!
確かに短めにって言ったけど、それにしては長いわ!
‥まあ、私が何度も聞き直したのもあるが‥
‥てか急に電波良くなったな?
もうそろそろ着く感じ?私がそう思案していると扉をコンコンと叩く音が聞こえ、私は入れ。と入室を促した。
「失礼します組長!そろそろ到着です。準備はよろしいですか?」
「ああ久しぶりのカントーだな。街に変化はあるのか?」
「確かに‥!組長は3年半振りに帰ってきますからね。結構変わっているみたいですよ」
まあそれだけ経てば変わるかー
私と一般若衆スジモンと会話していると船が大きく揺れたかと思ったらガゴン!という音が響き渡る。
なんか不安になる音やな。
「組長!クチバに到着しました!こちらへどうぞ!」
「ああ」
一般若衆スジモン達が私の荷物を持ち、私は船を出て港に降り立つ。ああクチバに着いたかー。
3年半経ったのかー
スジモン大地に立つ!
カントーよ!私は帰ってきた!!
うおまぶし!
てか、クチバにビル建っとるやん!
なんかキャモメもいっぱいおるしええやん!
でもこの後クチバの事務所に立ち寄る必要あるんだよねー でもスジモンと居たくないし。
ちょっと逃げたいわ
「俺は一人でいい。お前達は先に行って事務所の連中に報告をしろ。」
「はい!わかりました!おそらくチャイブのカシラも通信で言ってたと思いますが、お気をつけて!」
「組長。俺たちはここで失礼します。では後ほど。」
私にお辞儀してその場から足早に立ち去るスジモン共
ん?チャイブが言っていた事ってなに!?
肝心な事聞き逃した!くそぉ!
なんで電波悪い時に通信するんだよ!クソが!
無性に腹が立ってきたぜ!
‥てか人があんまいないなぁ‥
向こうの方でなんかおっきな船らしきものが見えたが海外からの船便だろうか?
観光客もいる筈だが、それにしても人が少ないのはおかしい‥ 働いている人もそんなにいない。
うーんまさかのリモートワーク?
クチバ進みすぎじゃ無い?
まさか未来に生きてる未来都市だったのか‥
「‥!‥めて‥ください!」
しばらく街をぶらぶらしている時にそれは聞こえた
何やら街の外れの方から女性の叫び声らしきものが‥!
こうしちゃおれん!女性を助けるぞ!
向こうの方だな!
私は駆け足で現場に直行するとそこには驚きの光景が
「グァア!!」
「グガガガ!」
「‥うっ‥!やめてください‥!」
何と、オニドリル二体が少女を襲おうとしているではないか。遠目からでよく見えないが、叫び声の正体はあの少女である筈だ。
オニスズメならまだしもオニドリルはやばいやろ‥
未来ある少女を傷付けるとは不届きものめ!
成敗してくれる!であえ!であえ!!
私は腰につけたボールを手に取って空に投げると中から出てくるのは長年の相棒スピアーだ。
「スピアー いきなりで悪いが仕事だ。あのオニドリル共を追い払え。」
「スピ!」
スピアーは高速でオニドリル共に接近して、手加減してミサイルばりやら、かわらわりでダメージを与えていく。
「グァア!?」
「グァガガ!!」
突然の不意打ちに驚いたオニドリル共はスピアーの技で負傷すると、部が悪いと悟ったのかそのまま一目散に退散した。
うむ!さすがスピアーや!褒めてつかわす。
「‥え?ポケモンさんが‥助けてくれたんですね」
少女が目を開けるとオニドリル達が消えた事に驚くと同時に目の前に現れたスピアーを見て胸を撫で下ろしていた。
「‥あ、あのうスピアーさん。ありがとうございます!」
「スピピー!」
スピアーが少女を守る様に周りを旋回する。少女は自分を守ってくれたスピアーに頭を下げてお礼を言う。うむ!礼儀正しいな!ポケモンをさん付けとは謙虚な子やな!
私は駆け足でその少女に駆け寄るとスピアーがこっちですよ!とドリルで手招きするのが見えた。
「スピアーありがとう。君は大丈夫?怪我は?」
「いえ。幸いにも怪我はありません。あなたはスピアーさんのトレーナーさんですか?」
「ああ。そうだが‥」
いえいえ! 怪我が無くて何よりです
というか可愛い声しているね。
将来が楽しみな女の子や!‥って‥ん?この女の子の服装どこかで見た様な‥?
‥いや知ってるぞ!
遠目からで気づかんかった!まさか‥この子は‥?
「わたしはリーリエと申します。この度は助けて頂きありがとうございました!」
薄い水色の襟とリボンが付いた白い半袖のトップスとスカート。
白い靴とピンク色のリュックサック
髪型はポニテの活発なスタイル。
私の目の前には優しく微笑む美少女こと
がんばリーリエがいた。
外伝 復活の悪の花編
開幕
主人公‥帰ってきた組長。今回は白い着流し衣装の上に黒い羽織を羽織るなど、全体的に衣装がグレードアップした。
最近は着流し姿が普段着になりつつある。
リーリエ‥みんな大好きSMのヒロイン。リーリエショック難民の皆様お待たせしました。どうやらカントーにはある事情で来ているらしいが‥
ロトム‥人間にイタズラばかりして喜んでいたが、ある日チンピラに因縁を付けられた所をワビ組組長が助けた事が縁で彼と出会う。
助けてもらった組長に仁義を尽くしたいと彼の持っていたスマホにお邪魔してスマホロトムとして働く事に
ワビ組の組員としての自覚がありスジモンについて色々と勉強中。口調はロトムなりにスジモンになろうとしている為
マイフォン‥この世界でいうスマホ機種iPh◯ne の事で、会社名もマイフォン社である。今作の架空会社
ワビ組‥遂にジョウト地方も制覇し、カントーとジョウトの裏社会を支配する組織となり、資金と構成員と組織規模は以前の倍以上に。
広域指定暴力団から国際犯罪シンジケートになりつつある。
チャイブの通信‥《最近カントーの野生ポケモン達が殺気立っています!クチバでも暴走する野生ポケモンがいるかもしれないのでご注意を!》