ナニモンなんじゃ? スジモンじゃあ!!   作:年中裸足の人

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話の都合上省略してる部分があります
今後もあると思うのでその時は皆様の妄想で膨らませて頂ければと!
よろしくお願いします!!




カントー美女ジムリーダー達とその筋の者(スジモン)

 

 

 

ハナダシティ

ハナダは みずいろ しんぴのいろ

 

 

カントー地方北東部に位置する街。

街の北側にはハナダのみさきとゴールデンボールブリッジという和訳するとやばい橋がある。

 

リーリエと組のモン達で多少ながら、リーリエがマサキを訪ねる理由だとか、その他諸々の車内交流をした後にハナダまで乗せた後はハナダのみさきまで私が着いて行った。

 

本来なら下っ端組員に任せるべきなのだが、あんな見ず知らずの強面野郎共と一緒だとリーリエがかわいそうだろ!それに野生ポケモンの件もあるしね。

 

 

‥とまあバトルジャンキーなトレーナー共が多いのだが、上手く目と目が合わない様にしつつマサキの元まで送り届けた後、私はハナダの事務所で新人組員と盃を交わして適当に仕事をこなし、時間を潰した。

 

 

所定の時間になったらリーリエを迎えに行くことになっている為、今まさにハナダのみさきに向かっているのだ。

 

そしてゴールデンボールブリッジでポケモン勝負(タイマン×3)を挑まれ、私は相手をしていたのだが‥

 

 

 

「つ、強い‥!」

 

「さすがだ‥この強さ‥!」

 

「かなりぃ‥いいぃ‥♡」

 

 

死にてえ奴だけかかってきた!

 

という事で私の前は死屍累々。側から見たらケジメを付けさせられた感じになり、見た目はかなりヤバい。

ここハナダのみさきはバトルジャンキーの集まりだ。

ハートマークつけてる黒髪の可愛い顔した君。

勘違いされるからやめろ。

 

 

 

てかいいから賞金出せよ!この野郎!

慰謝料と迷惑料と通行料だこの野郎!

払えねぇなら貸しにしてやるぞ!その時はトイチで返せや!この野郎!

 

 

あ、ちなみにワビ組は10日じゃ無くて10秒で1割の利子をつけるウルトラスーパーハイパー暴利です

 

 

 

嘘です。本当は10分ね

 

え?超絶怒涛の究極闇金暴利?

 

知るか!

 

 

 

『さすがですぜクミチョーロト!この力量差‥あっしが憧れる強さじゃロト!』

 

「グソォ!」

 

 

 

好戦的なグソクムシャの前には全てが無力!

力こそパワー!これぞ暴力は正義!

勝利即ちイエスジャスティス!

 

グソクムシャが荒ぶっておられる。普段は冷静なのだが、この荒ぶり具合はおそらくストレスが溜まっているからだろうか‥ 今度マカロン差し入れるね

 

この前カイロスに200個喰われたから、もっと用意しないとな。 

アクジキング以上の食欲やからねあいつ。

正直言って店側の負担とかやばいから個人的には控えて欲しいけど減らすと暴れるからなぁ‥

 

 

ダンジキング(断食王)に進化するのは無理かぁ‥

 

 

 

『グソクムシャの兄貴!兄貴はやっぱり強いですぜロト!あっしもであいがしら極めるぜロト!』

 

「グソ」

 

『クールでありながらその容赦の無さ‥!そして忠誠心‥!すごいですぜロト!』

 

 

であいがしら極めるってどう言う事?

出会いでも求めてんのか?トンチンカンな事を言うスマホロトムに返事するグソクムシャ冷静過ぎんだろ。好戦的なのも相変わらずやな。

 

私はグソクムシャをボールにしまい、スマホロトムにも休む様に命じて私の袖の下に入る。

 

よし!イクゾー

という事でハナダのみさきを目指してひたすら歩く!

そしてマサキの家の近くまで来たその時!

 

 

 

 

‥なんか後ろから気配がしますねぇ‥

これはおそらく女性だ!複数人いるだろう!どうだ!

 

 

 

 

 

「あら?‥流石に気づくわよね。ジョウトで遊んでいた訳ではないって事ね」

 

「まさかこんな所で合うとは思いもよりませんでしたわ。」

 

「ほんとだ‥!何年ぶりだろう‥緊張するなぁ。‥っ‥!‥着流し姿‥目を合わせられないよ‥

 

 

予感的チュウ!後ろにいるのは美女3人!

うぉ!まぶし!別嬪3人娘!しかもネームド!初めましてから久しぶりの方まで!うおおおお!眼福じゃああああ!

 

‥なんか一人苦しそうにしてるけど大丈夫?

 

「あなた方は‥」

 

 

「まずははじめましてね。わたしはカスミ!あなたの事はこの二人から聞いているわ!よろしくね組長さん!」

 

はい。初対面のカスミさんです。

HGSSよりも更に大人びたモデル顔負けの美女に成長しており、まさにダイナマイトわがままボデイ!

オレンジ色の髪をロングに伸ばした色気満載!

 

アニメでは虫嫌いだのサトシの嫁候補の一人だの色々と言われておりますが、ここはゲームの世界なのでサトシはおらん。彼氏持ち‥かは分からんがおそらくいるだろう。末長くだいばくはつしろ。

 

 

「まずはおかえりなさいですわね。組長さんがジョウトでも活躍しているのはミカンさんからも聞いておりますわよ。戻られて嬉しく思います。」

 

「‥久しぶりだね組長さん。‥会えて嬉しいよ。体は大丈夫なの?」

 

 

そしてその横にいるエリカ様とアンズさんが優しく話しかけてきた。

エリカ様は変わらぬ美しさに色気が漂い、アンズさんもかなりモデル体型の美女。

うむ‥相変わらずくノ一衣装か‥服が張り付いてエロく感じるから目のやり場に困るがな。

 

エリカ様の微笑みは相変わらずふつくしい‥アンズさんは顔がやや紅潮しており、私が顔を向けるとサッと目を逸らされた。ひぃん‥悲しい。

でも心配もしてくれるし、スジモンとは違って別の意味で泣けるぜ‥

 

 

ふぅむ。3人が眩しい!

まるで後光がさしているようだ‥!

三女神ならぬSUN女神であったか‥

 

 

「ありがとうございます。しかし、なぜ皆さんはハナダに?」

 

「ええと、ジムリーダーの集まり‥まあ定例会をやっているんだけど‥今回はハナダでやったの。それでプライベートの相談やら散策やらで、ここにいるって感じね。」

 

 

思わず私はカスミさんに質問した。なんとそんな事情があったのか‥ ジムリーダーも大変何やな‥

 

ナツメ様は今ポケウッド女優として活躍してるとニュースで見たし、グリーンは時期的にレッドとバトルツリーデートしてるだろうから抜けた穴は大丈夫なのだろうか?

 

 

 

 

「でも組長さんは何でここに?‥あ、もしかして‥デートの下見?ちゃっかりしてるわねー」

 

「あらあら、ふふふ。それはすみに置けませんわね。」

 

「!?」

 

 

カスミさんが私を揶揄う様な冗談を言うと、エリカ様はまあめでたいと言わんばかりの笑顔を浮かべた。一方のアンズさんは嘘でしょ!?と顔色を青白くさせているが‥

アンズさん失礼すぎない?私をどんな人間だと思っているんだぁ?

 

 

それに対しての私の回答はこうだ。

んな訳ねぇだろぉ! 是非紹介してください!

初対面からスジモンにその事をぶち込むカスミさんの度胸には感服するがね。

私は事情を説明する為マサキの家を指差しながら言い訳した。

 

 

「‥ちょっとした迎えですよ。あちらの家に連れがいるので」

 

「あの家はマサキさんのお宅ですわね。と言う事はマサキさんに用があると‥」

 

「‥ほっ‥ マサキさんに用があったんだね。お連れさんのお迎え組長さんじゃなくてもいい気がするけど‥」

 

「まあいいじゃない。組長さんが直々にお迎えするって相当な人物って事かしら?それこそ大富豪とか」

 

 

正解(エサクタ)

なんという勘の鋭さや。カスミさんやりまんなあ

そう。財団のご令嬢ですね。別名がんばリーリエ。

亜種はおこリーリエ。希少種はしんみリーリエだ。

 

 

「すみません。迎えの時間なので俺はここで。皆さんに会えてよかったです。」

 

「ええ。じゃあまた後でね。」

 

「よろしくお願いしますわ。」

 

「‥え?また会えるの‥!?」

 

 

また?後?よろしく?

アンズさんは首を傾げ、私も内心首を傾げるが遅れるのはまずいまずい。

 

会話を強引に打ち切る形で申し訳ないが、マサキん家に急がねば。

ここからだと歩いてすぐそこですね。

 

 

 

 

お!ここだここ。このハリボテ一軒家がマサキん家だ

 

リーリエ待たせて無いかなー?

私はマサキん家の扉の前に立ちコンコンとノックする

 

ワビ組や!開けんかいゴラァ!

 

 

 

 

「はいはーい。っておお‥!組長はんか‥丁度話も終わったんや。迎えの時間までに話が済んでよかったで!」

 

出てきたのは実はイケメンのマサキでした。

イーブイマニアでさっき私が来た時もイーブイがお出迎えしてくれた。ちなみに私は触らせて貰えませんでした。泣けるぜ

 

 

「あ!クミチョーさん。お待たせしました。」

 

「ブイ!」

 

 

マサキの後ろからリーリエがイーブイを抱っこしたままひょこっと出てきた。かわいいわー。

美少女とイーブイの絡みとか絵にしかならんやん!

 

‥それに‥ふむ。今気づいたが、このイーブイの尻尾の先の白い部分がハートマークっぽく見えるからこの子は女の子ですね!ゲームだとレアですね正にSSR!

マサキお前厳選したのか‥もしくはリセマラか‥

私の趣味ではないがNが見たら大喜びするかもな。

 

 

ん?と言う事はつまり女の子同士という事ですね。

あら〜

 

 

「最初はリーリエちゃんをちょっと警戒しとったみたいやけど打ち解けてよかったわ。この子人好きやのに珍しいと思うとったが杞憂やったな。」

 

「‥‥」

 

私は未だに警戒されているんですが。それは

 

まあ、リーリエという癒しフィルターに対して私は脅しフィルターだから嫌われるんだろ!(涙)

 

 

「あのう‥マサキさんありがとうございました!」

 

「ええって。リーリエちゃんのお母様についてはさっき言うた通りや。気張るんやでリーリエちゃん!」

 

「はい。マサキさん!」

 

「折角カントーに来たんやし、どこか観光スポットとか行って気分転換するのはどうや?なあ組長はん!近くだと、どこがええかな?」

 

「え?そうですね。この近くだとおつきみやまですか‥?」

 

急に話を振らんでもらえる?咄嗟に言っちゃったけど観光かー カントーで?うーん‥

 

他には海? ピカチュウのサーフィン?

マンタインサーフがアローラにあるな‥

 

スジモンセンター(ワビ組本部)とか?

ポータウン(スカル団アジト)があるか‥

 

サファリゾーン! エーテルパラダイスがあるか‥

 

着物の着付け! マリエシティがあるか‥

 

あれ?アローラでよくね?

 

 

「おつきみやま‥!確かピッピがいると聞きましたが、見てみたいです。」

 

 

お、リーリエはピッピに興味深々のようやな。

まあSM主人公にピッピにんぎょうを渡す位やから相当好きなんだろうな。良いことじゃ!

 

 

私とリーリエやマサキがわいわい話していると後ろの方から足音が聞こえてくる。

これは女性の足音だ!そうだろう!そうだな!

 

 

「話は済んだかしら?それとマサキと後ろにいるのは‥」

 

「あらあら、可愛らしいお方ですわね」

 

「え‥?女の子‥?組長さんのお連れさんなのかな‥」

 

 

うお!三女神様!?

さっき言ってたまた後で‥とかよろしくってこの事かぁ!急に降臨あそばされるのは心臓に悪いです。

 

私がビビり散らす中、リーリエは抱っこしていたイーブイを優しく床に下ろすと頭を下げて挨拶する。

 

「初めまして!わたしはリーリエと申します。アローラから来ましたので、よろしくお願いしますね!」

 

「アローラ?最近ポケモンリーグが出来たとか‥随分と遠い所から来たのね。わたしはカスミよ!ハナダジムのジムリーダー!」

 

「私はタマムシシティのジムリーダーエリカと申しますわ。遠い地方からの長旅お疲れさまでした。」

 

「あたいはセキチクジムのジムリーダーアンズだよ!よろしくね!」

 

 

皆様礼儀正しく挨拶されております。

この場の男は私とマサキだけ。

スゴイ空間だぜこりゃあ!

美少女と美女しかいねえ!桃源郷か?ここは?

 

 

「皆さんジムリーダーなんですね!アローラにはいませんでしたので、こうしてみるのはとても新鮮です。」

 

「ふふふ‥!異国の文化交流とでも言うのかしらね。何だかワクワクするわ!」

 

「私も同じですわ。アローラの南国バカンス‥行ってみたいですわね。」

 

「なるほど、アローラ地方にはジムリーダーはいないんだ‥という事はジム巡りもないのかな‥?」

 

 

皆さんめちゃくちゃ盛り上がっており、置いてけぼりにされる私とマサキ。

私は嬉しい‥ リーリエがこんなにももみくちゃされており、セルフ女子会をしている事にな。

 

 

よし!マサキ。私と男子会するぞ。

好みの女の子とかいる?それともメスポケ?君にとっての同志Nを紹介しようか?

どこにいるかわからんけど!

 

 

「組長はん。さっき見してくれたスマホロトム‥?やったっけ?あれ解析させてくれへんかな?わい気になるねん!」

 

 

んなこたぁどうでもいいんだよぉ!

もっと楽しい話をしろや! このイケメン機械いじり野郎が! お前は女の子をいじくり回す努力をしろ!

あ、下ネタ?すまん。今のNGで!

 

 

私は適当にマサキをあしらっている中、女子会で盛り上がっている美女軍団が少し落ち着いてきた様子である為、私は聞き耳を立てていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど‥おつきみやまに行くのね。でも野生のポケモンは大丈夫なの?」

 

「組長さんが同行されるのなら大丈夫では?あの夜空‥星空のカーテンとも言うべきあの景色は正に絶景ですもの‥」

 

「いいなぁ‥組長さんと一緒に行けて‥あたいもいつか‥」

 

アンズさんが下向いてブツブツ言っているが、そんなにピッピ好きなんか?まあいい。

 

てかおつきみやま観光コースに決定ですか??

良いけどあそこデートスポットでしょ?

リーリエはSM主人公と行きなよ!アローラチャンピオンでしょ今?

 

あ、ちなみにリーリエが話していたがこの世界のSM主人公はヨウ君みたいだね。

ンンン!ボーイミーツガール!素晴らしい!!

私は応援しているぞ!リーリエよ。

 

 

「リーリエちゃん。トレーナーデビューしたらハナダジムに来なさい!華麗な水タイプの魅力をたっぷり教え込んであげるわ!」

 

「わたくしはジム以外でも生花や書道も嗜んでおりますの。良ければ是非。」

 

「あなたならあたいみたいに一流のくノ一になれるかもね!今度遊びにおいでよ!」

 

 

リーリエ皆様から好かれたのぅ‥

まあこんな素直で健気な子とか好きにならん人おらんよね。

 

 

「皆さん。お話に付き合って頂きありがとうございます!またお会いしたらたくさんお話ししましょうね!」

 

 

バイバイーと手を振って別れた私とリーリエ。

カスミさんとエリカ様、アンズさんとついでにマサキ

名残惜しいですが、さようなら

 

向かうはおつきみやま。

組員には連絡して迎えに来させる手筈なので、迎えの場所までは徒歩です。トホホ‥

 

 

 

 

そして組の車が来るまでの道中、私はリーリエと話をしていた。

 

 

「君のお母様の件は大丈夫だったか?」

 

「はい。ですが時間がかかるみたいです。母さまの神経毒を抜くのには毒の成分を詳しく調べる必要があるみたいです。」

 

なるほどなぁ

体から毒を分離するのにも時間がかかり、専門医の知識も必要だからとマサキの方で詳しく調べるそうだ。

 

リーリエは行きの車内でエーテル財団の事を話さず、ただ母が病気でと言った感じで私に話しているのだが原作知識の私には通用しないね。

 

 

ちなみにマサキがリーリエに協力する理由に私のスマホロトムを調べさせる事も条件として提案した。

リーリエには内緒で取り付けたので彼女は気負う事無くトレーナーになれますね

スマホロトム一体の犠牲なら軽い軽い!

 

 

「‥‥」

 

「心配だよね。家族であるなら尚更だ。」

 

 

「‥‥母さまは本当は優しいのです。‥ですがある事をきっかけに変わってしまった‥それでもわたしは母さまを救いたくて‥」

 

 

その場で立ち止まり、下を向いたしんみリーリエ。

複雑な気持ちだろうな。おそらくウツロイドの毒で性格が変わり、思ってもいない言わば毒親ムーブを発したルザミーネさん。もし母親が意識を取り戻しても、その毒親ムーブをかまされるのが怖いのだろう。

その不安を吐き出す様に言葉を紡ぎ続ける。

 

 

「‥わたしにとって母さまは母さまです!だから絶対に救いたい‥!」

 

リーリエはわたしから背を向けてその思いを発露していた。声からして涙目になっているのだろう。

溜め込まずに吐き出せて偉いぜ!

 

ちゃんと言えたじゃねえか‥

リーリエが思いを発露したんだ。私も心を曝け出そう

本音には本音だ!

 

 

「‥いい()だな。君のお母様は本当に幸せだよ」

 

「‥え‥?」

 

「ここまで母を強く思う気持ちとそれを支える家族。それ以上に何があるというのかな‥」

 

「‥‥」

 

「私にそんな家族はいない。むしろ欲しかったよ。君の様な家族が‥」

 

 

「‥!クミチョーさん‥まさかそれって‥!?」

 

「‥‥」

 

 

思わず振り返るリーリエに驚いた私は下を向いてしまった。すまん。自分で言ってて、おかしいとは思うだろうが言わせてくれ‥

 

 

 

当たり前だろぉ!

欲しいに決まってるってぇ!あの美女が自分の母親とか最高すぎるだろぉ!!

バブみを感じざるを得ない!こっちなんかちっちゃい時からバトルジャンキー院長位しかいないんだよぉおお!

 

あの人なんかよりもルザミーネさんの方がいいに決まってるだろ!

 

 

「‥すまない。私とした事が取り乱したよ。リーリエちゃん無理はしないで。」

 

 

調子に乗りすぎて、すまない。

私の変態発言にリーリエはドン引きしたのだろう。暫く下を向いたと思ったら顔を上げて私に向き直る。

 

 

 

「‥大丈夫ですよクミチョーさん。わたしはわたしのゼンリョクを尽くすまでですから!」

 

私の顔を見ると励ます様にぎこちない笑みを浮かべていた。すまない。気を使わせてしまって‥

 

リーリエはふぅ‥と深呼吸した後に足を肩幅に開くと、両手を顔の前で大きく円を描くと、その手を胸の中で交差させた。

 

その後は左手を額に置き、右手をおへその位置に置いた。正面から見るとアルファベットのZに見えるポーズを披露した。お、このポーズはあれやな。

 

 

「Zワザのポーズか‥中々様になっているな」

 

「ふふふ‥そうです!これがわたしのゼンリョクの決意!母さまのためにもゼンリョクを尽くします!」

 

 

ゲームではぎこちないポーズなのだが、あれから練習したのか今ではかなり様になっていた。

ヨウ君の影響は計り知れないなー

 

成長を感じるぜ。なんか泣けてきたー別の意味で。

娘を持った父ってこんな気持ちやったんやなぁ(涙)

 

そしてリーリエは私に向き直ると、再び頭を下げてお願い事をした。その目には覚悟を決めた強い決意を宿した瞳に見えた。

 

 

「クミチョーさん。お手数おかけして申し訳ありません。暫くよろしくお願いします」

 

私の変態発言を気にせず流せるスルースキルは大したものだ。

 

変態発言の罪悪感あるし、野生ポケモンの出現とか怖いので暫く私が護衛です。今度組員と仲良くなったら組員に任せるわ。

 

ちなみにリーリエがトレーナーになれば私も離れる予定だ。いつになるかはわからんが‥

 

 

「気にしないで大丈夫さ。ならこの前の旅の続きを聞かせてくれないかな?しまキングのハラさんの弟子のアローラ相撲vsロイヤル仮面のドリームマッチを」

 

「ふふっ‥そうですね‥あれは確かククイ博士と‥━」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

組長が去った後マサキは自宅に戻り、ハナダの岬には3人のジムリーダー達が真剣な眼で話をしていた。

話題はカントーに帰還したワビ組の組長と連れの少女リーリエについて。

 

 

 

「リーリエちゃん。良い子だったわね。‥組長さんが関わるって相当な訳ありなのかもね‥」

 

「彼女はアローラから来たとおっしゃってましたわよね?アローラはつい先日、未知の生命体の襲来があったとか‥最近のカントーでも外来生物の痕跡がありましたし‥なんだか妙な胸騒ぎがしますわ‥」

 

「外来の生物と言えど、野生ポケモンが抱くにはあの恐怖心は異常だわ‥さっきリーリエちゃんが組長さんと歩いていた時の野生ポケモンの目つき‥それと同じ目で見ていたわ‥」

 

「‥何もわからず仕舞いですわ。リーリエさんは組長さんがいるから大丈夫な筈です。私たちはできる事をするまでですわね。」

 

「何だか嫌な予感がするよ‥気をつけて組長さん。リーリエちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥

 

 

 

 

 

あれから数時間が経ったのだが私たちはなんと今!

おつきみやま広場にいます!

おつきみやまはここ数年で観光名所になっており、本物の巨大月の石を見たり洞窟内を散策したリーリエはすごい‥!と感嘆な表情で見てまわっていた。

 

そして今は日が沈み、星空が顔を出す。

天体観測的な感じで星空を見る夜となりそうね

満月も綺麗で着流しに羽織は絵になるね。

誰得かしらんが。

 

そして私達は広場にある屋根付きのベンチに座っている

 

野生のポケモン達は‥いませんね。

私のポケモン以外はさっきからリーリエを避けている様だ。

 

ハナダのみさきに来る時もそうだった。

草むらのポケモンが何か怖がっているというか‥警戒しているというか‥ まあ私に対してなのかもしれないが

 

 

 

 

これはまさか‥

 

覇王色の覇気か!?

 

そうか!!

 

富!(エーテル財団のご令嬢)

名声!(ポケモンキャラの中でも上位の人気ぶり)

力!(ヒロイン力!そして女子力!!)

 

この世の全てを手に入れた女子(おなご)

リーリエ王!

 

 

ってこと!?

 

 

「野生のポケモンたち‥全然見ませんね。ですが星空は綺麗です。アローラも綺麗でしたが、ここはまた格別かもしれませんね」

 

 

野生のポケモン達から避けられている事に内心傷ついているしんみリーリエ。

折角ポケモントレーナーになりたいのに怖がられるのは辛き問題よな。

 

だが逆に言うと襲われるリスクが低いのは良い事じゃ

 

まあ、周りに組のモンを配置してるからリスクはほぼ無い筈だ。

組のモンにテントも用意させたから、女性専用の快適仕様なテントで休む事もできるのでリーリエはそこで休んでもらう。

 

ちなみに私はこの丸太ベンチで寝る。

旅で鍛えた寝方を見せてやるよぉ!

 

 

 

 

 

 

 

‥ん?てか、これもしかして組のモンを怖がって野生のポケモン達が出ないのではなくて?

 

 

 

 

 

 

 

 

【‥ガサゴソ‥!】

 

 

ん?何やら物音が‥?

 

 

【ガサゴソ‥!】

 

 

やっぱ聞こえるヨォ‥!

私がそう考えていると後ろの草むらから動く影が‥

うぇええ!? 曲者! 曲者じゃあ!!!

ぎゃあああああ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ピッピ♪」

 

 

 

 

 

「ん?ピッピ‥?」

 

 

「ピィピ♪」

 

 

 

 

 

なんだよピッピかよ脅かしやがって‥

は?怖がってねえし! 警戒していただけだし!

 

「ピィ?」

 

「あれ?どうしましたピッピさん?‥えっと‥これが欲しいの‥?」

 

てかピッピが近づいてくるんですけど‥

リーリエが持っていたビスケットをじぃーと見つめており、リーリエがそれに気づくとはい。どうぞと渡すとジロジロ見つめた後にそれを口にしたんですけど

 

「ピィ?‥ピッピ♪」

 

「ピッピさん。お気に召した様ですね。」

 

「ピィ!」

 

 

ピッピは座っているリーリエに近づくと、ジャンプして、リーリエのひざの上に着地する。

わ!と驚くリーリエにピッピは笑顔で返事をした。

なにこれ?超かわいいんですけど

 

 

 

 

 

「ふふ‥ピッピさん。野生とは思えませんね。」

 

「ピー♪」

 

リーリエがピッピの頭を撫でると嬉しそうな表情を浮かべた。リーリエも好きなポケモンに触れてとても嬉しそうだ。おいおい。いいじゃねえの

 

君は本当に野生か? 野生を忘れたお間抜けさん?

まあええか。リーリエも満更でもなさそうだし。

 

 

「あ!ピッピさん。あれ見て‥!流れ星!」

 

「ピー♪ピ?」

 

 

リーリエが指を指した先に見えたのは大きな流れ星

 

お、本当だ!空をかける白い星だぁ!

私は立ち上がり、広場の中央までゆっくりと歩いて行った。珍しい!こりゃあ願い事を唱える時だな!

‥くそっ!ありすぎてしぼれねぇ!

 

 

「これはとても良い夜になりそうです。ピッピさんは何か願い事はあるのですか?」

 

 

「ピー?ピッピ!ピー!」

 

 

何が言いてえ?(言葉がわからん)

 

でも私の願い事はたくさんあるよ!

 

ええと‥スジモンから自由になりたい。

大人のお姉さんと楽しい事をしたい。

かわいいポケモンを吸いたい。

綺麗なお姉さんとまた熱い夜を‥

 

だあああ!!多い!多すぎる!欲望の化身だぜこりゃあ!!流れ星が消えないうちに早く‥言わなきゃ‥!

 

 

 

 

 

「‥‥!ょ!‥!」

 

 

 

 

ん? てか流れ星消えなくね?

 

 

「‥が‥ふ‥」

 

 

てか流れ星近づいてきてね?これ?

それになんか変な声が聞こえるんですけど‥

 

 

しかもこれ私たちの所に向かって来てね?

 

 

「が‥よふ‥‥!」

 

 

うそ!?流れ星じゃない!?

でかいのがきた!バルフ⚪︎ルク!?天彗龍!?

 

やべぇ! 急な出来事で逃げれねぇ!

私の様子がおかしいと思ったのかリーリエはピッピを抱いて立ち上がろうとしていた。

 

 

「クミチョーさん?‥何かありましたか?」

 

「ピィ?」

 

 

 

思わず血相が悪くなるぜ!リーリエが動き出そうとしたその時、私は彼女に手を向けて声を荒げた。

 

 

「リーリエ!!そこを動くなァ!!」

 

 

「!クミチョーさん!?‥え!これは一体!?」

 

「ピッピ!?‥ピー!」

 

 

私を置いて行かないで!立ち上がるって逃げるって事でしょ!? やばそうな雰囲気なんだもん!!

私がそう叫んだ時、私の目の前に流れ星と思わしき物体がドォン!と地面に激突する。

 

しかし不思議とそこまで強い衝撃が無いか、土煙が辺りを覆い尽くす。

 

 

「げほっ!隕石!?‥いえ‥それにしては規模が小さい‥何者かの襲撃‥でしょうか?」

 

「ピ‥ピィ‥!」

 

 

リーリエとピッピが後ろの方で蹲り、声を震わせているが私は警戒を怠らない。おそらく地面に激突した物体はポケモンだ。隕石だったら私死んでるしね。こわ

 

これは地面に着地しようとして失敗した感じかもしれんな。

そして土煙が晴れるとそこには超巨大な影がそこにあった。

 

 

 

見た目はこの状況に似合わない門松の様な縁起物。

だが十二単を纏った女性にも見える。

横には竹の形をしたロケットの様な物体がそびえ立ち

高さはビルでいうと3階位。つまり超でかい!

 

 

 

「こ、これは‥まさか‥ 何故カントーに‥!?」

 

「‥‥」

 

 

リーリエは目を見開いて驚き、私は思わず黙り込む。

でけえのもそうだが威圧感がやばい。

そうだ。本来カントーに存在するのがおかしい異世界の怪物。ポケモンSMで出てくる筈の異次元の来訪者の一角

 

その名は━━━

 

 

 

 

 

 

「‥テッカグヤ‥!」

 

 

 

 

「かがよふ」

 

 

 

 

 

 

私がつぶやいたその名はSMでアローラに襲来したUB(ウルトラビースト)の一体

 

異世界の怪物と私たちは今まさに対峙しようとしていたのだった。

 

 





主人公‥ルザミーネが母親ならどんなによいかと願う俗物。ちなみに孤児院育ちで両親に捨てられたのはガチでマジなので、悲惨といえば悲惨。考え方も悲惨。頭無惨。無念。

リーリエ‥ジムリーダー達とのコネクション作りに成功した。素直で優しい性格から妹ポジを取得。主人公の家族欲しい願望に対して、何やら事情があるのかと思っている。

ピッピ♀‥リーリエの覇気?にビビらなかった鈍感ちゃん。リーリエと仲良くなったが、とんだ災難に巻き込まれた子

テッカグヤ‥UBの中でもかなりの巨体を誇る生命体。高さは9.2m.重さは約999キロとヤバすぎる体格の持ち主。何故おつきみやまに現れたのだろうか?



マサキ‥イーブイマニア。ブイズを愛するポケモン預かりシステムの管理人。組長のスマホロトムに興味を持ち、それを調べ纏めたレポートが後に世界に知れ渡り、スマホロトムが世に普及したのが早まったとか


カスミ‥ハナダジムのジムリーダー。水着モデルの仕事も兼任している。肩書きはジムリーダーだが、ほぼ弟子に任せており、いずれは弟子にジムを任せる予定

エリカ‥古参ジムリーダーの一人。見た目年齢は全く変わらず歳を重ねるたびに美しくなる人。彼女もジム仕事は基本ジムトレーナーに任せ、生花や書道や茶道に舞踏を極める為に弟子にジムリーダーを譲る予定

アンズ‥ベテランジムリーダー。一流のくノ一を自称する程に腕前は格段に上達し、どくタイプ使いとして大成しつつある。
組長への思慕の念が年々強くなっており、組長に女の影がチラつくと一番落ち込む人。
リーリエは少女なので、そこまで対抗心は燃やしていないが、組長と一緒にいる事をかなり羨ましがっているとか

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