ナニモンなんじゃ? スジモンじゃあ!!   作:年中裸足の人

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今回場面転換が割と多いのでよろしくです!


ポムケン人気で草。
立つか立たないかで意見割れてますなぁ
第二のマスカーニャになれるか?




振袖衣装の白百合お嬢様とその筋の者(スジモン)

 

 

 

 

 

「ふむ、なるほど、異世界の食客達も一筋縄ではいかないか。」

 

「サカキ様‥その中の一人‥あの黒ずくめの男‥ゲーチスと言う男は危険です‥!」

 

重い扉を開けて暗黒の空間から二人の人間が姿を現す

一人はRRR団ボスのサカキともう一人彼の横にいるのは側近の研究者ザオボーだ。

 

ザオボーはサカキに対して食客として迎え入れたある男の危険性を訴えていたが、その訴えに対しサカキは全く動じる事なく淡々とザオボーに自身の考えを述べていく。

 

 

「あの男か。以前と姿が違う事からして私が知る者とは別の並行世界の人間だな。だが安心しろ」

 

「あの男もまた、私を傀儡に暗躍するのだろう。プライドが高く周りを見下す者であるのならそれを逆手に取ることもボスの器だ。」

 

 

冷静にその人物の性格とそれに見合った利用方法を見出すその様はまるでその男の事を知り尽くしているかの様だ。

ザオボーはサカキの態度と雰囲気で自身が取り乱した事を恥じ、咳払いするとサカキにその者の対応をどうすべきかと静かに問う。

 

 

 

「‥と言う事は?」

 

「泳がせておけ あれはまだ利用できる。あの男の持つ伝説のポケモンは私の想像以上だが、奴は肝心な所で詰めが甘い。まずは奴の言葉に耳を傾け気付かぬフリをすれば良い。」

 

「しかし、それでは‥あの男に‥!」

 

整えた冷静な態度も崩れる程に焦燥するザオボー。

これでは相手に遜り下に見られるでは無いかと困惑していたのだ。

 

ザオボーの焦燥を見たサカキは諭す様に語りかけた。

 

 

「ザオボーよ。私が信用出来ないか?」

 

「いえ!そんな事はありません。」

 

「道具にはそれぞれ利用用途がある。そして適切な運用もな。だが一番大事なのは使い手の技量だ。もし私があの男に出し抜かれたのなら、それは私の技量不足‥ただそれだけだ。」

 

サカキの持論を聞いたザオボーは己の浅慮さを恥じ、サカキのボスとしての器の大きさを実感し頭を垂れて喜びの声を上げようとしていた。

 

 

「!流石はサカキさま‥!何という度量の広さ‥このザオボー感激いたしました!」

 

サカキはザオボーに下がるように指示を出すとザオボーはサカキに深く頭を下げてその場を立ち去り、再び暗黒の空間へと消えていく。

 

 

一人残されたサカキは腕を組み、現状の把握と今後の動きを分析していた。

 

 

「UB達を捉える事が出来ずにいるか‥ザオボーから聞いたアレがいる可能性は高いな。この世界は未知な事が多い。」

 

 

思い通りにいかない事に憤慨する物は多いが、サカキは口角を上げてそれを楽しむ素振りを見せていた。

 

そしてサカキはこの世界について思考する。

 

「この世界の私は何を思っていたのだろうな?とある子供の手によってロケット団が解散した世界線か‥」

 

 

サカキの辿った世界とは違う別の結末の平行世界。

自身が辿ったわけでは無いが何故だか懐かしい気持ちになった。

 

それは平行世界でのアローラ地方を拠点に世界征服を試みるも、とある子供に敗れた自分とそれを重ねて見たからか

 

「私という存在と子供との対立は切っても切れない縁‥と言えるものかもしれんな。」

 

 

 

この世界でも「子供」と対立する事になるのだろうか

 

世界を超えても付き纏う強き因縁にサカキは宿命である事を直感で理解したのであった。

 

 

 

 

 

 

‥‥

‥‥‥

 

 

 

 

 

 

ナンジャモとさよならバイバイした後にポケセンに立ち寄り、一休み。

 

私はゲーセンスジモン(現ワビ組幹部)に迷惑を被ったジョーイさん(当時新人のジョーイさん)との立ち話に花を咲かせたりしていた。

 

3年ぶりか?いやぁー垢抜けして中々の美人さんになってて組長びっくり! 

ジョウト行く前から結構気にかけてやったりしたお陰で、カタギの中では比較的話す仲になるとは思わんかった。

 

 

私がジョウトから帰ってきた事を喜んでいたり、恋人になってほしいとかウケない冗談はよく無いぜ!

 

 

 

‥‥私みたいなスジモンより素晴らしい人を捕まえな

 

大丈夫。魅力的な君なら出来るさ

その魅力で素敵な殿方を見つけて幸せにな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‥さてポケセンを後にした私はリーリエを迎えに行くべく、待ち合わせゾーンに行かなくては。

 

 

お、向こうから手を振って私に近づく人影が‥

あの女の子とその衣装は‥

 

 

 

 

 

「‥あ‥クミチョーさん‥!」

 

 

あら!その衣装は振袖ですわね!

ナンジャモがいたらあれが本物だと詰めてやりたい所だ。Miss振袖のリーリエさんですわー!

白生地にピンクの帯にポニテに雪駄とか属性マシマシかよ!可愛すぎる。

 

そのリーリエが私に小走りで近づいてくる。

私もリーリエに近づき、彼女がふらついても支えられる位置に着く。

 

 

私はきながしブラック★ 彼女はふりそでホワイト⭐︎

ふたりはスジキュア!

 

 

‥いやワシは何を言うとるんじゃ。

頭おかしくなったか。いや元からか?

自虐がすぎるぜ!

 

 

 

「見違えたな。かなり似合っているよ。リーリエちゃん」

 

「ふふふ‥ありがとうございます。」

 

 

ふむここはまず社交辞令でお褒めの言葉を賜るのが女性の方への礼儀作法でございます。

他にも髪型や香水、マニキュアや小物など女の子が変えたものは逐一褒める。それが第一歩ですな。

 

 

 

「流石は組長さんですわ。レディの扱いを心得てますわね。」

 

リーリエの後ろから満面の笑みを浮かべて私に近づいて来たのは着物姿のエリカ様。

うおおお!やはり眩しいな‥!リーリエの着付けとか色々とやってくださったんですかね?流石推しじゃ

本当に感謝申し上げます。

 

 

「いえ。それほどでも‥」

 

「リーリエさん素材が良いので、何を着ても似合ってしまうのですわ。ここまで張り切ったのは本当に久しぶりです。」

 

 

うふふ‥!と手で口を覆うエリカ様は本当にお美しい。控えめに言って女神様です。

リーリエもその言葉に照れたのか‥顔を背けている。

二人とも可愛いじゃない。

私はリーリエに向き直り、彼女に話しかけた。

 

「まさかエリカさんといたとは‥色々な事を体験したみたいだね。」

 

「ええ!茶道や他の着物の着付けなどとても貴重な経験をさせて頂きました!」

 

ふむ。中々良い反応じゃ無いか。

リーリエにも化粧を施したのかちょっと色っぽくなっているが、街の男を引っ掛けそうで私心配。

 

ん?目元が赤く腫れている‥涙の跡‥か

 

‥‥うむ。まあ色々あったのだろう。突っ込むのは野暮ですな。

 

 

「タマムシで色々と道具を揃えたのだろう?なら次は旅の準備だな。君とピッピの絆なら大丈夫だ。」

 

「は、はい!それで‥その‥」

 

「ここから先、俺の出番はない。君たちの旅路に祝福がある事を願っている」

 

「‥はい‥えっと‥その事で実は‥」

 

随分と寂しくなるがこれもリーリエの為だ。

原作ネームドキャラと私がそばに居るとこの後の時空やら続編で支障をきたす可能性がある。

ネームドはネームド同士で仲良くやってくだせえ。

モブは大人しく引き下がるんで!

 

さらばリーリエ!

スジーモンワゴンはクールに去るぜ。

 

‥ってあれ?なんかリーリエがもじもじしだしたのだが‥どうしたん? 

エリカ様に目をやっても微笑ましそうな目というか頑張れ的な目線送ってるけど何かあったのだろうか?

 

 

「じ、実はクミチョーさんにお願いしたい事があるのです!!」

 

 

うお!でかい声出してびっくりしたぁ!

私は思わずのけぞりそうになるが、リーリエの目を見ると、とても緊張しながらも真剣な表情で見ていた。

 

「お願いしたいこと?」

 

「はい‥お願いしたい事というのは‥わ、わたしを‥」

 

 

ん?何を言おうとしておるのじゃ?

嫌な予感がするんじゃが‥!

私の見聞色がそれを言わせるなと警告してくるぜ!

 

 

「わたしを弟子にしてください!!」

 

 

 

いやいや!

 

待ってそれちゃうやろぉおおお!?

 

 

 

 

 

 

‥‥

 

 

 

sideリーリエ

 

 

 

「断る」

 

「!!」

 

リーリエが意を決して放った一言に着流しの男こと組長が即座に切り捨てる。まるでそんなものは不要だと言わんばかりに

 

 

リーリエは組長のポケモン勝負の腕前をその目で見た時確信した。

この人の元でポケモンとトレーナーとの関係性を学ぶべきだと。

 

おつきみやまでのUB.テッカグヤの襲来。

迎撃した組長とポケモン達とのコンビネーションや戦略と戦術。更には手持ちポケモンとの関係性などは群を抜いて優れていた。

 

故にリーリエは彼の元で研鑽を積めば憧れの人物の隣に近づく事ができる。そう確信し、彼に自身の思いを伝えるも案の定反対されてしまった。

 

 

「弟子を取るのは俺の道義に反する。それに俺で無くとも良いのでは?」

 

「‥えっと‥それは‥!」

 

 

「学びたければトレーナーズスクールがある。それにジムリーダーの弟子になるのも手だ。俺と深く関わるのはやめた方がいい。」

 

「‥っ!」

 

彼が見せたものは反対というより明確な拒否。

これまでリーリエに見せた優しさがまるで偽りであったかと思うほどの冷酷な判断だ。

 

想像を超えた冷たい意思にリーリエの決心が挫けそうになる。

 

(ここまで明確に拒否されるとは思いませんでした‥それほどまでにわたしを‥)

 

(裏社会の人間と関わらせたくないのですか‥!)

 

しかしそれは彼がリーリエを思っての事だというのは明白だ。現に彼はこれまでリーリエの窮地をその身で助け出している。

 

彼がリーリエをここまで冷たく引き離すのはワビ組の人間と関わると自然に裏社会組織と関わり、表社会の人間として生きていけず、過酷な生き方になると危惧した為。

まだ年端もいかない少女にこの業を背負わせるのはあまりに酷であると判断したのだ。

 

リーリエは思わず息が詰まる。

自分の思いは叶わないのか。彼と一緒にいる事は出来ないのかと。リーリエが下を向き諦めかけたその時、隣にいたエリカが待ったをかけた。

 

 

「お待ちください組長さん。リーリエさんの意思はあなたのお弟子さんになる事です。それの何が問題なのでしょうか?」

 

「エリカさん?ですから‥俺と関わるとですね‥━」

 

「そんな事聞いてはおりませんわ。あなたは彼女の意思を無下にするのかと聞いているのです。」

 

「‥‥」

 

エリカは彼に対してそれは違うとはっきりと告げた。

何故彼女の意思を無下にするのか、その勇気を切り捨てる事が出来るのかと続けて言葉を発する。

 

エリカの言葉に思う事があるのか組長は黙り込み、彼女の言葉に耳を傾ける。

 

 

「あなたも弟子を取るべきですわ。弟子を持つ私が言うのです。弟子は師匠から学ぶ様に師匠も弟子から学ぶ事があるのですわ。あなたにもそう言った存在が必要なのです。」

 

 

彼に必要なものは意志を引き継ぐ弟子の存在だ。

暗闇の中を一人で歩き続けた彼にとってそんな意志を他者に引き継がせる事を己の矜持が許さないのだろう

 

だが、心の奥底では人とポケモンを思いやれる優しさがあり、己の意志を信じ抜いて貫き通す意地がある。それを他者に伝える事に表社会も裏社会もない

エリカはそれを彼にわかって欲しかったのだ。

 

 

「ですが‥俺は」

 

「そんなにも怖いのですか?彼女を巻き込む事が‥!そんなにも弱いと思うのですか?彼女の心が‥!」

 

「‥‥!」

 

彼はやはり恐れている。

リーリエを裏社会の世界へ踏み込ませる事に。

その確信を突かれたのか彼の体は大きく震えていた。

だがリーリエは彼と接しながらも、裏社会へ足を踏み入れてはいない。

 

それは何故か

エリカは確信を突くように組長に話しを続けた。

 

 

「あなたも立場上望むべきでは無い事は重々承知しております。ですがあなたはそんな人間では無いと信じています。リーリエさんの意思に答えてくれますよね?」

 

エリカはわかっていたのだ。

彼は決してリーリエを裏社会の騒動に巻き込ませまいとする事を。現にリーリエはワビ組に入っておらず、表社会の人間として生きているでは無いか

 

それに弟子を取るだけなら裏社会の人間としての生き方に直接触れる訳ではない。

生き方では無く、トレーナーとしての在り方。

組長はそれを分けて考えてくれるとエリカは強く信じているから発言できる事だ。

それにワビ組であれば世間一般の民を食い物にする事は決してしない。それを信頼しての発言である。

 

 

「‥‥」

 

「組長さん?」

 

「‥ふぅ‥ 全くやれやれだ。ここまで言われるとはな‥」

 

下を向いた組長が息を吐き、顔を上げてエリカに向き直ると仕方ない。と言わんばかりに肩をすくめた。

 

「‥わかった。‥わかりましたよ。弟子を取れば良いのでしょう?教えるのは余り得意では無いがそれでも良いのかな?リーリエちゃん」

 

「え?‥は、はい!ありがとうございます!」

 

 

先ほどまで弟子を取ることに拒否をしていた事が嘘の様にリーリエに優しく問う。呆気に取られたリーリエが言葉に詰まりそうになる程に。

 

リーリエの返事を聞いた組長は咳払いすると優しい口調から一転して厳かな口調で語りかける。

 

 

「‥さて先に戻って準備するか。その振袖衣装では動きづらいだろう。いつもの服装に戻してから来る様に。特訓についてはその時話をするとしよう。

わかったな?リーリエ(・・・・)。」

 

「!は、はい!よろしくお願いします!先生!」

 

 

組長はリーリエとエリカに背を向けると足早にその場を立ち去る。

彼の口調に思わず姿勢を正してお辞儀をする程に。そして、リーリエは彼が見えなくなるまで見送っていた

 

 

「エリカさん‥!ありがとうございます‥!」

 

 

そして彼が視界から消えた時、リーリエはその場でへたり込み、エリカが抱き止めてそれを支える。

自身の思いの手助けをしてくれたエリカにリーリエは感謝の気持ちを伝えていた。

 

 

「ふふふ。よかったですわ。全く頑固なお方‥でも‥気持ちは伝わったみたいです。リーリエさん。組長さんの元でも頑張ってくださいね。」

 

エリカの優しい微笑みにリーリエはぐっと涙を堪える。もうこれ以上甘えてばかりではいられない。自分はポケモントレーナーなのだ。

それを自覚する様に空を見上げて決意を固める。

 

 

(クミチョーさん‥いいえ。先生!改めてこれからよろしくお願いします‥!)

 

 

ポケモントレーナー見習いのリーリエ。

これまでの甘えを捨てワビ組組長の弟子となったのだ

 

リーリエにとってはバーネット、ククイに続き教えを乞う立場としては三番目。

 

しかし一人の人間に師事するのは初めてである。

組長にとっても最初の弟子。つまり一番弟子と言える

 

 

 

そして後に組長は遠い異国の地であるカロスにおいても弟子を取ることになるのだが‥

 

それはまた別の話である。

 

 

 

 

 

 

‥‥

‥‥‥

 

 

 

 

 

はわわ‥エリカ様怖すぎ‥!

まさかあそこまで怒る事ないでしょ!?

ネームドの人生変える権限は私の様なモブには無い筈ですよ!だからやりたくないんだよなぁ

 

エリカ様の圧に押され、ブルっちまった私は勢いに任せてつい承諾しちゃいましたけど‥

 

まさかリーリエが私の弟子になりたいなんてね

焦りのあまりつい呼び捨てにしたが大丈夫だろうか。

てか私が師匠枠とかウッソだろ!おい

何もできねえよ!どうする?

 

私がワビ組で教えてるバトル学やるか‥

背後からの不意打ちやローリングとかの練習だけど。

レジェンズアルセウス世界に飛ばされても生きていける様に特訓してる奴ね。

 

 

 

うーん。参ったなー

とりあえずタマムシの事務所に戻るしかないかー

 

それに特訓‥まずは色々準備とか必要じゃなぁ‥

生半可な事やってエリカ様にチクられたらさっき見たいに虫を見る目つきで睨まれるのか‥辛いぜ(涙)

 

 

私は事務所の扉を開けて入ると中には数名のスジモン達が出迎える。

若衆スタッフに上座まで案内され、水やらタオルやら貰って一休み。全然休めへんけどな。

 

「組長お疲れ様です!改めてジョウト制覇おめでとうございます!!」

 

何がめでてぇ‥と言うのは言い飽きたので今回はパス

私は若衆スタッフを睨む様に一瞥し、要件を伝えた。

 

 

「ああ。だがそれよりも火急の要件だ。用意してもらいたいものがある。ここに無ければ他の事務所から融通しろ。」

 

「あ、はい!それで何を用意すれば‥?」

 

 

 

うーむ。特訓に必要な道具やら、かいふくのくすり3ダースやらモンボ30個とかテントとか用意しろ!

40秒で支度しな!

 

私は若衆スジモンに各事務所に連絡して引き続き備品を探す様に伝えた。

ほら早く!!電話だよ!総当たりで事にあたれ!!

 

 

 

 

 

 

「はいそうです。組長がご所望するものを用意して頂きたい。‥何?‥その備品は無いと?」

 

 

 

皆一斉に電話をかけまくる。

 

もっと探せや!

私が殺されるかもしれんのだぞ!(エリカ様に)

 

 

私が事務所連中を総動員して電話を掛けまくる事を見たベテランスジモンが私に一礼すると私の前のイスに座り話し出す。

 

 

「組長?これは一体どうしたんですか?どこか出かけたりとかされるんですか?」

 

「時間がない。詳しくは話せないがリーリエちゃんを鍛える必要がある。」

 

「え‥?‥まさかリーリエさんを?組長が‥なぜです?」

 

 

「時間がない‥そう言った筈だが聞こえなかったのか?俺の指示に従えないと?」

 

「ひぃい!いえ!それは失礼しました!」

 

 

私の焦りを察したのかベテランスジモンは慌てて立ち上がり、新人若衆共を恫喝して仕事を増やしていた。

 

さてと、同行スタッフも必要だから適当に見繕っておくか

 

は?仕事がある?忙しい?

知るか!私がルールだ!(職権濫用)

 

という事でリーリエ強化プログラムを考える!

 

さてまずは何から始めますかね。

やる事が多いわ!案件とか全部チャイブに投げちゃおっと!

 

 

 

「何故組長が直々にリーリエさんの特訓に?」

 

「さぁ‥この前のおつきみやまでのUB(ウルトラビースト)?とかと関係があるのかな‥?」

 

 

 

組員のヒソヒソ話というか愚痴がこわいわ‥

 

本人の前で愚痴らないでくれる???

 

スマホロトムで修行場所を検索する事も結構あるなぁ‥ レビュー高い所とかでいいか!

 

ああ!やる事が多い‥!

 

 

ひぃん‥誰か助けて‥!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

「カントー地方‥良いところだね。人とポケモンが織りなすハーモニー‥やはり美しいな‥」

 

 

背後に聳え立つ岩山の冷たさを秘めた風が、鮮やかな空の青さを連れて、吹き抜けていく事を青年は感じていた。

 

 

長身で整った顔立ちで、黒の帽子を被った緑色の長髪。黒のインナーの上に白いシャツ、下は色褪せたベージュのデニムを着用したその青年は辺りを見渡し、思いに耽る。

 

旅から旅で各地方を渡り歩き、出生は遠き異国の地であり、今回踏み入れた地方は初めて訪れる地であった

 

どの地方も人とポケモン達が育んだ絆やその文化が伝統を作り、人とポケモンの可能性は無限大である事を感じる素晴らしい旅路になった。

 

今回青年がここカントー地方を訪れたのは彼にとって大切な友がいる地であるからだ。

 

 

「親友の彼とトモダチは元気でやっているかな?また夢を語り合いたいが‥ん?」

 

青年が足を止めると、近くに野生のポケモン達の気配を感じた。青年はその場で野生ポケモンに目をやるもポケモン達は避ける様に草むらの奥に逃げ込んでいく

 

 

「‥やけに野生のポケモン達が怯えている様な声が聞こえるね‥人では無く、災害や未知の力を恐れる恐怖心というのかな‥更に‥」

 

 

青年の眼前に聳え立つ岩山。通称イワヤマトンネルと呼ばれるカントー地方でも二番目に高いと言われる大きな山に青年は導かれる様に近づいていく。

 

まるでイワヤマトンネルの山頂から自身を俯瞰して見下ろす存在がいるかの様な不思議な感覚に青年は息を呑んだ。

 

 

「‥いや‥この視線は違う‥警戒されているでも無く、まるで観察されている様な感覚だ。」

 

 

まるで山そのものが青年を観察している様な感覚に陥る。しかし不思議と悪い気はしなかった。

 

まるで王が民の実力を図る様な尊大な態度。

己の理想に邁進するが如く、燃え盛る強い意志の力。

何かに期待を寄せるその視線に青年はかつての白き真実を重ね、懐かしき思いにふけていた。

 

 

「この感覚‥懐かしい‥レシラムを思い出す‥」

 

伝説のポケモンとトモダチになり、その後は意志を次代の英雄に託した。

その思いに触れた後にイワヤマトンネルを見上げるも山頂からの不思議な視線の気配は消えていた。

 

そして、再び周りの野生ポケモン達の恐怖心が辺りを支配していた。

 

 

「何か嫌な予感がするよ‥彼と彼のトモダチに危険が迫っていなければいいが‥」

 

 

青年はイワヤマトンネルに背を向けるとそのまま草むらを避けてひたすらに歩き続ける。

 

次代の英雄が世界を動かし、かつての英雄はどの様に世界を練り歩くのか。

物語はまだ始まったばかりなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥!」

 

 

 

イワヤマトンネルの山頂から青年を見下ろしたその影は巨躯に似合わぬ軽やかな身のこなしで、荒々しい岩場を飛天のように渡っていく。

 

背中には噴煙を思わせる鬣が風に靡き「炎」の如き燃え盛る強き意志を見せ

獅子の如き威厳のある風格はまさに「帝」と呼ぶに相応しいその存在はいわば━━炎の皇帝か

 

 

その炎の皇帝と呼ぶべき存在は高き天に向かって、己の威厳を知らしめるべく空を震わす咆哮を上げていた

 

 

 

「ええいー!!」

 

 

 

その叫びで空が━━いや天が割れた。

 

その叫びは皇帝の即位を宣言する為か

それとも新たな危機を予期するものか

 

 

炎の皇帝━━エンテイのみぞ知る。

 

 





主人公‥リーリエを弟子にしてしまった。根は真面目なので修行プランが思い付かずイライラしている。
ちなみにふりそでのキリカは主人公の事を先生と呼んでいるだけで弟子ではない。
なのでリーリエが実質初めての弟子的な感じである。

リーリエ‥憧れ焦がれるヨウの隣に立つ為、組長の弟子になった。スジリーリエに進化するかは不明

エリカ‥組長に喝を入れた事でビビられる。推しに喝入れられるって実質ご褒美では?

ゲーセンスジモン‥ワビ組の幹部に就任した。ジョウトに残りそこでNo.3の立ち位置になったりと、かなり出世した。今はその腕を存分に振るっている。

タマムシジョーイさん‥以前組長が助けたジョーイさん。3年前は新人だったが今はベテラン枠として後輩を導き、新人指導に当たっている。
助けてくれた事から始まり、以降も自分を励まして話を聞いてくれる組長に好意を抱き、今回覚悟して告白したが玉砕した。組長の去り際は笑顔で見送るがその後は隠れて号泣した。

サカキ‥以前活動したRR団を並行世界のアローラ地方のチャンピオンによって壊滅させられた。ロケット団が解散した世界線でもレッドに滅ぼされている為、何か因縁じみたものを感じている。

ザオボー‥RRR団の食客の一人の男を警戒していた様だが‥


緑髪の青年‥Nぁに者なんじゃ?

ええーい!!さん‥唯一神。緑髪の青年を見ていた様だが‥

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