ナニモンなんじゃ? スジモンじゃあ!!   作:年中裸足の人

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10世代の情報待ってますがそう簡単に出ないですね‥



未来を憂うリーグ委員長とその筋の者(スジモン)

 

 

 

「なるほど‥?という事はつまり‥」

 

 

つまり何がいいてえ?

未来の話とか言われてもピンときませんよロッさん!

見聞色極めすぎて随分未来を見てやがる‥

 

 

ちなみに今、場所を変えて街中のカフェでコーヒー飲みながらおっさんと話している。

ハンチング帽とグラサン外さないとかなんなん?

むさ苦しい空間で息苦しいぜ!大人のお姉さんがいないとこんなにも辛いとは‥

せめて話すんなら女性の美の壺の話とかしようや

 

 

 

 

 

「ええそうです。例えばあそこにいる人達‥」

 

 

私が困惑してる中、意にも介さず広場にいる子供達に目を向けるロッさん。急にどうした?

 

うん子供たちが楽しく遊んでるのかわいいね。

それが何か?

 

 

「やはりいいものです。ああ言った存在こそ、未来は明るいと感じさせますよね。」

 

 

確かに明るいねー

特に真ん中の幼女‥遠くから見てもかなりの美少女ならぬ美幼女。未来の成長した姿が楽しみだわ。

まあ一番良いのは奥にいるグラマラスママさんだがね

手前で見ているスレンダーママさんも捨てがたい!

ルザミーネさんとはまた違った美しさに目が離せん!

 

 

「わたくしはガラル出身ですが、ガラルの未来を誰よりも憂いているのですよ。‥当然この世界においてもね。」

 

 

 

ガラル‥それに未来を憂うってなんかあれだね。

剣盾で出てきた黒幕の某委員長みたいなこと言うねあなたは。発売前から早くも黒幕を匂わせて、本当にその通りだったあのローズさんをよ!

 

SVのクラベル黒幕説が提唱されたのもその男の陰謀なんだよ!(こじつけ)

 

 

「まるでガラルポケモンリーグのローズ委員長みたいな事を言いますね。未来を憂うか‥」

 

 

「‥ほう?‥彼をご存じなのですね‥失礼ですが彼とは面識が?」

 

 

「画面上(ゲーム画面)でなら。直接お会いした事は無いのでそこまで詳しくありませんが。」

 

 

 

嘘は言ってないのでセーフ!

あの黒幕フェイス直接見たら緊張してぶっ倒れる自信がありますね。てか秘書のオリーヴさん侍らせるの羨ましすぎ!あの性格は‥うんまあきついですけど

 

 

 

「ふむふむ‥そうですか。あなたから見てわたく‥‥失礼‥彼はどんな人に見えていたんですか?」

 

 

 

しるか!ただの怪しいおっさんだろ!

スーツ着て変な髪型したやばい思考した中年のおっさんとしか‥

まあ流石に陰口っぽくなっちゃって何も言えないですてか何で私に聞くのん?ロッさん関係なくね?

 

 

「何故それを言う必要が‥?関係ありませんね」

 

 

「‥これは手厳しい‥そこまで言われるとは思いませんでした。まあそれには理由があるのですよ」

 

「‥はぁ」

 

 

「‥ふむ‥やはり美しい。あの光景こそわたくしが望むモノなのです。」

 

 

 

ロッさんは一息吐くと広場の子供達に目を向けたまま私と会話する。何やその哀愁漂う雰囲気は?しょんぼロッさんか?

 

ロッさんが望むものは何かと目線の先が気になった私はゆっくりとそっちに目を向けるが子供じゃ無くて、明らかに奥にいるママさんガン見している様にしか見えんかった。

 

‥!まじか!?ロッさんは人妻マニア‥ヒトヅマニアか!

何とマニアックな‥

つまりあなたが望むものって‥!

 

 

 

「‥わたくしは良き未来の為に進みたいのですよ。単純な好奇心と思って頂いて結構。あの裏社会を席巻したあなたならどう見るのかをね‥で、どうかな?」

 

 

その称号必要ねぇんだよ!!(本気)

 

つまりロッさんは未来の嫁を探す為に人妻を物色してたって事!?とんだ性癖暴露マンだな!こいつは!!

略奪愛が好きなのはまずい!!

だから遠回しに話してたのか!確かにそりゃあ遠回しにもなりますわな!その性癖はよ!

 

 

 

 

‥ぜぇ‥ぜえ‥落ち着け‥

そうやって私の動揺を誘い、弱みを握ろうと言う訳か‥くっ!どうすればいい!?

私の弱みを握られない様にするには堂々と話すべきなのか‥?

 

 

いや、むしろ反対‥逆に考えるんだ。

(性癖が)バレちゃってもいいさと考えるんだ‥

 

私は人妻を観察!! クミチョーアイ!

遠くにいるママさんと近くのママさんどちらも素晴らしい! むほー!たまらん!!

何故ロッさんは奥ばかりみるんだ!手前のママさんも評価したげてよ!

 

 

 

「‥強いて言うのであれば遠くを見過ぎて近くの人(妻)が見えていない所でしょうか‥」

 

 

「‥それはどう言うことかな?」

 

 

何やらピクついてるロッさん。

図星を突かれて血管ピクピクか?構わねえ!女性の美を知ろうともしない奴には強く出るぜ!私は!!

 

 

 

「簡単ですよ。人は遠くにある目的(魅力的な美女)が目に映ると周囲‥手前の人を見落とす。それが勿体無い」

 

 

「!!」

 

 

灯台下暗しという訳ではないが、人間って欲しいものが目に入るとそっちにばかり目が行くよね。

 

だけど大人のお姉さんはみんな違ってみんな良い。

奥にいるママさんも素晴らしいが手前の控えめなママさんも魅力的だし、子供と一緒に遊ぶ姿が良いじゃないか。それに気づかないロッさんは目を鍛えなおしたほうがいいぜ!

 

 

「意外と見落とすものです。己の求めるもの(大人のお姉さん)は本来近くにあるのに独りよがりになるとそれを見失う事になる‥」

 

 

自分はこんな女性とデートしたいとか理想を高く設定し過ぎるとマジで何も見えなくなり、負の部分しか写らん様になるっす。そうなるとロクな奴いねえ!って周りに不平垂れ流すマンになりやすいっすね。

気持ちはわからなくも無いが‥

これも一種の独りよがりと言えるだろう。

まあある程度の線引きは必要だがね。

 

 

つまりあれだ。女性のありのままを愛そうぜ!

スジモンは愛せねえがな!!

女性のスジモンは‥あ、愛せますよー(目逸らし)

 

上から目線ですまんな。‥話が飛躍した気がするが気のせいだろ!(独りよがり)

遠回しに言うの腹立つから同じ様に遠回しに言い返してやるよオラァ!

 

 

 

「‥未来をより良くする為には近くの存在も大事にすべきか‥個ではなく皆で考えるべきだったのか‥」

 

「いやー良き話を聞かせて貰いましたよ。流石は組長さんですね。」

 

 

そ、そうだな!理解してもらえた様で何よりです

 

まあ私はそう思っているだけなのでね。皆さんは皆さんの考えている通りに動けばいいと思うの。

ロッさんも心なしかなんかスッキリした表情してんじゃん!

 

そしてロッさんは咳払いすると何やら真剣な表情になる。

グラサンで表情は分からなかったが、まあ雰囲気でね

 

 

 

 

 

「さてと、このまま談義にふけるのも良いですが本題に入りたいと思います。」

 

「わたくしはリベンジ・レインボーロケット団の言わば食客と言える立場でボスに協力しなくてはいけないのですよ。」

 

 

え?まじ??

あのレインボーロケット団の人なんすか!?

ちょっと性癖談義に話弾ませちゃってまずい!

スジモンに性癖談義とかやらかしたわ

じゃあボスに報告する気か!?やめてくれ!

 

「ボス?サカキ様か‥」

 

 

「やはりご存知ですよね?ボスはウルトラホールを開きUBを呼び寄せる事で最強のUB軍団を作り世界征服(・・)を目的に動いている‥以前あなたと接触した者からそう聞きませんでしたか?」

 

 

「世界制服(・・)計画‥あの時の‥!」

 

 

え、うそ!?あの時の怪しいスジモン達はロケット団で、あいつらが言ってた制服って制服じゃなくて征服だったのぉん!?ちくしょー何てこった制服王ならぬ征服王!

何という思い違い!こりゃあ恥ずかしい!

綺麗なお姉さんがいたら抱きしめて欲しい!!

 

 

「ええあなたは断ったらしいですね。なんでも‥ありのままの美しさを望んでいるとか‥」

 

 

ぐわあああ!!こうやって堂々と私の性癖を暴露するのやめてくれよ(今更)

制服プレイも良いが、その人の持つありのままの美しさが好きなだけなのにー!

何という事だ‥(自爆)という事は私の性癖も全てサカキ様に筒抜けだと言うのか‥!?

 

 

 

「‥まぁそんな事よりもボスはUB連合の為にFallを欲しているのですよ。あなたならそれを知っている筈‥それを教えて頂きたい。」

 

 

話を変えてくれて嬉しいー!だが何でFallを?つまりリーリエを狙っているって事だよね?

 

そう言えばUB軍団を作るとか言ってたけどまさかFallを使ってUBを誘き寄せる感じ?

 

やめとけやめとけ!UBは(Fallへの)執着が強いんだいつまでも付き纏うぜあいつらは

 

 

「それは教えられませんね。ましてやFallの事など論外だ。」

 

 

「‥でしたら実力行使も厭いませんが‥」

 

 

 

いやいやマジであいつらやばいんだって!

FallいたらUB来るんじゃぞ!リーリエと一緒にいるといつもその恐怖と同居しているぜ!

つまり迂闊に大人のお姉さんナンパできないんす。

危険と隣り合わせだからな!

 

だからそんな実力行使とかこのスジモンに効くと思うなよ!もっと怖いモン知ってるからなぁ!

 

 

「尚更ですね。それは更に敵(ヨウ君やグラジオ君)を増やす様なものです。それにより災いが(ヨウ君大暴れ)が起こるでしょうね。ブラックナイトの様に」

 

 

リーリエ引渡したら私が殺される可能性が高い。

エーテル財団、ククイ博士、バーネット博士、ヨウ君、グラジオ君、ハウ君、その他しまキング、しまクイーンetcが敵になるとかもはや戦争だろ。

 

特にヨウ君大暴れしたらやばいぜ

一人でブラックナイト再現できるんじゃない?

伝説や準伝手持ちにいるだろうから一人で国家戦力を持っている様なモンじゃぞ!

 

 

 

「!?ブラックナイトについてもご存知でしたか‥!と言う事はあの二体のポケモンも‥?」

 

 

そんなに驚く事かぁ?

まあブラックナイトは知らない人多いよね。図書館行けばガラルの歴史という本に書いてあるぞー

改竄された歴史だけどね。

まあ私の場合は原作知識です。すまんの

 

‥それに二体のポケモン?ってあれだよね

剣盾のパケ伝で名前は確か‥

 

「ザシアン、ザマゼンタ‥だったか‥」

 

 

そうそう!思い出した!

口に剣咥えた海賊狩り(ザシアン)盾髭フラダリ(ザマゼンタ)

フラダリ関連多くないか?公式から愛されてるんだね

 

 

 

「‥なに!?そのポケモンはこの世界では知られていない筈‥!」

 

 

あ、やべ!やらかしたか!

 

そっか!ザシアンとザマゼンタはソニアさんの出した本で一般ピーポーが知るんだっけ?

つまりこの世界では知り得ない情報を私は知っている存在!UBよりやべえ奴じゃねえか!

またやってしまいましたわ。原作知識披露でますます得体のしれない奴という噂が強まってしまう!!

 

ロッさんはガラルのお偉いさんみたいな出立ちだから

王族という事か?それで知っていたとか!?

はわわ!これはまずい!冷静に!れれれ冷静になるんだぁあああ!

 

 

 

「‥どこで情報を知ったのか‥検討はついています‥いやついてしまったと言うべきか‥」

 

 

 

 

な、なんだ‥!大丈夫なのか‥だがこれはチャンスだ

 

いやぁ自己完結助かる!

何やら顔を顰めていたロッさんだがここはボロを出す前に逃げるしか無いな。

私は立ち上がるとロッさんに背を向けて背中越しに話しかける。

 

 

「あなたの想像通りで間違いないですよ。では私はこれで‥」

 

 

「まさか‥本当に‥!?」

 

 

狼狽えるロッさんを放り、私は会計を済ませその場から逃げ出す。

 

おそらくロッさんは私がワビ組の力を使って調べ上げたと思い込んでいるのだろう。だってウチの組の情報力マジやばいから!してんのうも舌を巻く程の情報収集能力だぜ?これもう公安だろ

 

だから勢いに任せて強引に納得させた。

原作知識とか出す訳にはいかないからね。

 

 

 

さてと、今日のリーリエの特訓はNが見てくれたから業務に集中できるが事務所に戻るのはだるいなぁ‥

 

 

散歩もいいがその前に‥‥

 

 

大人のお姉さんいっぱい堪能しとこっと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥‥

‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

side ロサ(ローズ)

 

 

 

「あれがワビ組の組長‥まるで底が見えませんでしたね‥」

 

カフェで話した着流しの青年ことワビ組の組長はロサもといローズに大きな衝撃を与えていた。

 

 

「ダンデ君より年上の様ですが‥それにしてもあの若さであれだけの佇まいとは恐れ入るよ。」

 

 

ガラルリーグチャンピオン通称無敵のダンデとは違った冷たくも強かな意思を持つ男。ダンデより2〜3歳としか歳が違わない様だが、それ以上に人生経験を踏んだ様な雰囲気は得体の知れなさを感じていた。

 

 

 

(Fallはあの男で間違いない。ボスはリーリエという少女がそうだと踏んでいる様だが、あの男以外にあり得ない‥わたくしの正体を指摘しないのが理由でしょう。だから踏み込ませない様に話していたのか‥)

 

 

組長の話し方や雰囲気から察して彼がFallである可能性が高いとローズは考えていた。

まるで自身に触れてほしく無いと言わんばかりに遠回しに話し組長はローズの偽名を見抜いた。

でなければあんな確信付いた話し方はしない。

 

それを指摘しないという事はこれ以上踏み込んだらバラすぞという脅しであるのだろう。底知れぬ思考にローズは冷や汗をかくほどだ。

 

 

 

(ブラックナイトの事ならまだしも改竄された歴史であるザシアンとザマゼンタの伝承を知り得る事はどう足掻いても出来ない‥つまり彼は未来を知っている。だからわたくしをローズ本人だと見抜いたのだろうね。)

 

 

古代ガラルを襲った悲劇ブラックナイト。

カントーではあまり聞き馴染みの無い伝承ではあるのだが知っている者はそれなりにいる。だがザシアンとザマゼンタの事を知るのなら話は別だ。

ローズは古代の文献を読み漁り、ブラックナイトに関わる歴史が改竄された物であると考えた。

 

そして実際にローズがブラックナイトを引き起こした時に二匹のポケモン、ザシアンとザマゼンタが現れた事でついにそれを確信したのだ。

 

つまりザシアンとザマゼンタをカントーの人間が知る事はあり得ない。

だが未来、ローズがブラックナイトを引き起こした事を知っていれば話は変わってくる。

 

 

 

 

 

(彼は本当にただのロケットチルドレンなのかな?ミュウツーの遺伝子によって未来を知る予知能力もあると言われた方がまだ説得力はあるがね。)

 

 

ロケットチルドレン

ロケット団が極秘に計画した最強のロケット団戦闘員そして次期ロケット団担い手を作り上げる狂気のプロジェクト。

 

ロケット団は破壊の遺伝子と呼ばれる人造ポケモンミュウツーを作り出した。そしてその遺伝子を人間に組み込み擬似的にポケモンと同じ能力を発揮する事が可能‥という噂話を聞いた事があるが、それを抜きにしても今回ローズが強く確信した事がある。

 

それは彼がガラルの未来の出来事を知っているという事である。

 

 

(だが未来予知も完璧ではない。‥つまり彼はウルトラホールで未来から過去にやってきた可能性が高い‥!)

 

 

未来予知も狙った通りに予知出来るものでは無い。

だが彼は狙ったかの様にブラックナイトやザシアン、ザマゼンタの情報を得ていた。

 

つまり彼はあのブラックナイト以降の世界からやってきたのでは無いかとローズは推察した。

それこそウルトラホールを超えて過去にやってきた彼がFallであるとの証明。

 

そして何よりUBと遭遇する時に必ず彼が付近にいるのが決定的な証拠なのだから。

 

驚愕の事実にローズは冷や汗をかくが、呼吸を整える様に息を吐くと顔を上げて空を見上げる。

 

 

 

(それよりもガラルの未来を考えなくてはならない。UBの持つ凄まじいエネルギーは魅力的だ。あれこそガラルを照らす新たな光となるのか‥)

 

 

 

ローズがリベンジ・レインボーロケット団に協力した理由がUBの持つ未知のエネルギーの解析と利用転換の為だ。UBの持つエネルギーを上手く使えば1000年後、いや2000年先のエネルギー不足問題も解決できるかもしれない。それを狙っての協力関係。

 

だが1000年先の未来を憂うよりも大事なものがあった事をローズは見つけたのだ。

 

 

 

(わたくしは一人で抱え込みすぎた。遠い未来の事ばかり見すぎて、近くにある現在の街や周りの人々の未来についてを考えていなかったのか‥)

 

 

ローズは俯き拳を強く握り込む。

彼は未来の事しか見えていなかった。1000年先の遠い未来の事よりも足元の人たち。

広場で遊んでいた子供達の本質まで理解しようとしなかった。

 

やるべき事は今を困窮する人たちや過疎化したスパイクタウンの問題等に着手すべきだったのだ。ワビ組の組長が言いたかった遠くばかり見て近くの人を見ないとはこの事だ。まさに独りよがりな考えと言える

 

ローズはその言葉に胸が苦しくなったのか胸に手を当て思考する。

 

 

 

(ダンデ君を信じて、皆に任せていればあの様な事には‥)

 

 

 

思い出すのはブラックナイトを1日先送りにしようと提案したダンデについてだ。

チャンピオンカップ決勝というガラルが一番熱狂する日とブラックナイト決行日が重なったが、未来を憂うあまり独断で決行した。

 

それにより捕獲したムゲンダイナが暴走し、ローズは気がついたら平行世界のカントー、しかも過去の世界に来ていたのだ。その後はリベンジ・レインボーロケット団の食客としてその辣腕を振るう日々を送る。

 

 

 

「もしも彼がわたくしの友として隣にいたのなら‥‥」

 

 

 

 

もしもあの時1日だけ待てていたのなら━━

 

待つ事を進言してくれる友や遠い未来を憂うのでは無く、足元の問題を見る様に厳しく諫言する存在がいたのならローズの未来は変わっていたのだろうか。

 

その世界にワビ組の組長が志を共にする言わば友でいたのなら世界は大きく変わっていたのかもしれない。

 

 

 

「‥いいえ関係ありませんね。何も変わらずだ。」

 

 

だが所詮はifの世界。

ローズは何も変わらないかもしれないと息を吐き

その場を後にするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥報告は以上です。サカキ様!」

 

 

 

リベンジ・レインボーロケット団ボスのサカキ。

彼はとある一室のソファに座り目の前の白衣を着た研究員の男ザオボーから報告を受けていた。

 

ザオボーは目が血走り、まるで怒り心頭という様子であるが、反対にサカキは目を瞑り余裕の表情を浮かべながら腕を組みザオボーに語りかける様に口を動かしていく。

 

 

「なるほど‥異世界の食客がな‥だが私はそれに対して深入りはしない。好きにさせていい。」

 

「ですが!それではボスの面子が‥!」

 

 

リベンジ・レインボーロケット団の食客達の独断の行動にザオボーは怒りの限界を迎えていたのだ。ボスを蔑ろにし、敬うべきボスの面子を潰されたとザオボーはサカキに思いを述べていたのだ。

 

 

「確かにリベンジ・レインボーロケット団のボスは私だが彼らは食客であり、部下では無い。その様な者達に強制は出来ないのだ。わかるか?」

 

 

しかしサカキはまるで想定通りだと言わんばかりに冷静な表情を浮かべザオボーを見ていた。

サカキの冷静振りにこれまで怒りの表情を浮かべていたザオボーも我に帰りサカキに頭を下げて謝罪する

 

 

「‥!わかりました。とんだ失礼を‥サカキ様!」

 

 

「奴らも異世界から流れ着いた身だ。そろそろ世界の修正力が働き元の世界に戻される可能性が高い。前にも言った古代や未来、更には他の並行世界でも構わん前とは違う世界にウルトラホールを開き、より強力なUBを呼び出せる準備を早急に進めろ。」

 

 

「は!このザオボー全霊で挑みますとも!」

 

 

サカキがザオボーに命令を下すとザオボーは姿勢を正し、大きな声で返事する。サカキは下がっていいぞ。と退室を促すとザオボーは扉を開いて退室して姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「異世界の食客達‥癖が強く扱いにくいがそれで良い」

 

 

部屋にただ一人残されたサカキはソファに座り、口角を上げて喜びの表情を浮かべる。

独断で行動する食客達がそれぞれの思いを胸に行動する姿はそれでこそ人間であり、トレーナーであると言わんばかりに。

 

 

「‥私が追い求めるFall‥あの時エーテルパラダイスに乗り込んだ子供と同行した少女だったとはな。」

 

「エーテル財団代表の娘‥まさかこの世界にもいたとは‥あの世界の彼女とは最早別人と言えるだろう。」

 

 

ソファの目の前のテーブルに置いてある報告書に添付されているニ枚の写真。一枚はエーテル財団代表の娘であるリーリエだ。

サカキはその写真を手に取ると懐かしむ様にエーテルパラダイスを占拠した時の情景を思い浮かべていた。

 

 

 

「それに報告のあった赤髪のトレーナー‥私の息子と思わしき者‥いやおそらく本人だろう。この世界で私の野望を阻止すべく動く子供は一人では無いのか‥シルバーにリーリエ‥私を止める子供たち‥」

 

 

赤髪の青年‥それはサカキの息子とも呼ぶべき存在シルバー。平行世界でも同じ息子がいる事に驚くが、リベンジ・レインボーロケット団と何度も戦闘をしている事から今回はその息子も自身の野望を食い止める存在なのかとサカキは考えていた。

 

平行世界のロケット団は子供一人によって壊滅させられたと聞いたが、この世界では自身を止めようと動く存在が二人いる事にサカキはまるで武者震いするかの様な強い高揚感が心の奥底で生まれていた。

 

 

 

「そしてカントーとジョウトを席巻した裏社会組織ワビ組の組長‥奴と私の奇妙な因縁か‥」

 

 

テーブルの上に置かれていたもう一枚の写真。それこそリベンジ・レインボーロケット団が今最も目をつけていると言ってもいい存在。

 

白い着流し衣装に黒の羽織を着用した強面ながらも整った顔立ちの青年。そうワビ組の組長だ。

 

この世界ではカントーとジョウトという二つの地方を手中に収めた現在裏社会を牽引しつつる組織のボス。おそらく規模だけで言うならリベンジ・レインボーロケット団を上回る組織であると言える。

 

サカキは思う事があるのか写真に写る組長をじっと見る。表情は変わらないが、同情を寄せ眉を落としている様にも見えた。

 

 

「ロケットチルドレン‥この世界はあの悪魔の計画を実践した世界線という事になるのか‥この世界の私はそれ程までに追い詰められたという事なのか‥?」

 

 

顎に手を置き、考え込むサカキ。

ロケットチルドレン計画は人道を欠いた計画内容からサカキですら顔を顰める程だった。

 

サカキは計画の立案者を厳しく罰して二度と立案しない様に言いつけたが、この世界では経緯が異なりロケットチルドレンが生まれた様である。

 

だがその過去から抜け出して今や裏社会を牽引する組織にまで膨れ上がらせた組長のその手腕に興味を持ったのだ。

 

 

 

「一度会ってみたいものだな‥ワビ組の組長よ。」

 

 

 

 

写真をテーブルに置き口角を上げるサカキ。

 

裏社会の王と呼ばれる男と裏社会のみならず世界征服を企む二つの悪の邂逅はもうまもなくである。

 

 

 

 

 





主人公‥一番独りよがりな人で自己中の塊なのでお前が言うなである。サカキに性癖がバレたかもと内心ヒヤヒヤ。

ロサ‥ガラルのポケモンリーグ委員長ローズ本人。ムゲンダイナを捕まえてエネルギーをコントロールしようとした矢先ムゲンダイナは暴走。その後眩い光に包まれ気づいたら平行世界に。
ちなみにザシアン、ザマゼンタはムゲンダイナに敗れ姿を消した。ローズが消えた後のガラルは暴走したムゲンダイナによって壊滅。
その世界に剣盾の主人公(マサルやユウリ)はいない

サカキ‥USUM後のサカキなので並行世界の住人。
ロケットチルドレンが実行された世界(勘違い)に来たと思い込んでいる。
果たして組長のポンコツムーブを見破れるか?






この世界のサカキ‥(いや知らんて‥何でこっちにヘイト向くの??冤罪なんですけど。)






アルセウスジモン‥(ようやく冤罪ヘイトが人間にも向けられたか。この無垢なる創造神にヘイト向けるとかマジ人間終わってるわー せや!人間が住めない位、世界壊したろ!)→ぽこあ世界構築


ちなみにぽこあ世界編やるとしたら登場する人間さんは組長だけなので、ポケモン吸いには困らないが大人のお姉さん成分が接種出来ず3日で廃人になります。

なのでぽこあ編は現状考えてないです。
そもそも作者がぽこあ履修してないのもありますが。


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