ナニモンなんじゃ? スジモンじゃあ!!   作:年中裸足の人

5 / 53

ゲーセンスジモンニキの人気あって草
感想ありがとうございます。
評価バーも赤くなり驚きと嬉しさでいっぱいです
これも皆様の応援のお陰です。

長くなったので分けてます。ではどうぞ。



その筋の者(スジモン)とかつて玉座に座りし者 前編

 

 

トキワの森

トキワシティとニビシティの中間に位置する森でゲームだと最初に登場するダンジョンだ。中は迷路状になっていて非常に迷いやすい。

出現ポケモンはキャタピーやビードルといったむしタイプが多いがごく稀にピカチュウが出てくるとか

 

今日は普段よりやる気万倍のチャイブに仕事を奪われ、他にやる事がなかった私は仕事を休み事務所を離れて、ある目的の為にここに来ているのだが厄介な事にトレーナーが多く、勝負を仕掛けられる事が多いのでスピアーで瞬殺している。

ポケモンにですよ?人に技なんてやりませんよ

誓って殺しはやってません!(本当)

 

人に向かって、はかいこうせん撃つチャンピオンがいたがあれはカタギじゃないし峰撃ちだからセーフ。(ちかころ理論)

 

 

まあとにかくポケモン勝負に勝つと賞金を得られるのだが、いたいけなむしとり少年から金をむしり取るのは絵面的にやばいので代わりに道案内をお願いしている。

 

そして私は道を教えてもらったむしとり少年と別れた。私のグソクムシャを見て「かっけぇ!俺もそれ探すぜ!」と森の中に消えていった。

まあ頑張れ。トキワの森どころかカントーにいないけど。

 

さてと、ここら辺ならいるかもしれないなと辺りを見渡す。皆さんは何故私がトキワの森にいるのか疑問であろう。そして服装もカタギ寄りである事とバスケットを持っている事に。実は私はここであるブツを探している。

 

それは「トキワの実」というものだ。

トキワの森の奥地にあると言われているが詳細不明。何せ一般市場には流通していないのだ

このきのみは正に天に昇る程の美味さだといわれ、そのまま食べてもよし。お菓子に入れてもよしの最強のきのみ。

私はコレを手持ちの子達に日頃の慰労も兼ねて振る舞いたかった。

 

この前タマムシできのみを取り扱っている兄さんから聞いたのだが、とても希少で市場には流通していないとの事。俺だったら取り扱ってますがどうします?とセールスされそうになったが私は断った。

 

いやだって余裕っしょ?トキワの森だよ? 

最初のダンジョンだし、ポケモンのレベル低いし、命に関わるアスレチックも無いから超余裕!

 

だからその兄さんの話を蹴って今ここにいる。

だが思ったより迷宮状で迷いやすいし、晴れだろうが雨だろうが彷徨うむしとり少年達は森の中を徘徊し、見つかると勝負を仕掛けてくる。数が多過ぎて時間掛かってめちゃ大変だと気付いた。最早ダンジョンのギミックだろコレ。‥ゲームではギミックだったわコレ

 

という事はむしとり少年はトキワの森を守る番人だった?つまり彼らはトキワの森に囚われている説濃厚?

トキワの森はむしとり少年の庭じゃねえんだよ!檻なんだよ!檻!!

 

さてと、森の奥地には人間だけで踏み入るのは難しいだろう。入り口すら見つからないのだ。

だから現地民である野生ポケモンにガイドを願い出たいが野生ポケモンは人を襲ったり、人を恐れて隠れちゃう子が多いので慎重に行かねば。さっきの子の情報によるとこの辺りなら人目も付かないみたいだし、出るかもね。

 

さて、まずはどうするべきか。と私が思案した際に横の草むらからガサッ‥!と物音が聞こえたので、そちらに目をやると何やら見覚えのあるシルエットが

 

「ピッ‥ピカチュウ。」

 

It's Pikachu!!! FUUUUUU!!

ピカ様やん!あのサトシの相棒にして、その可愛さでアニポケを牽引した生ける伝説!!

 

こんな所でお会いできるとは感謝、感激、感動や!

トキワの森だと希少なポケモン。もしかしたら普段奥地に住んでるから希少な感じ?ちょっと観察して動きがあったらついていこっと。

 

「ピカ!? ピカチュウ! ピカピカ!」

 

どうやら私に気付いた様だが、何やら驚いている様だ。あんまり人と会わない子なのかな?

すると私に近づき周りをぐるぐると周り始めた。かわいい。

 

「ピカチュ! ピカ、ピカ?」

 

私にどうやら聞きたい事がある様で何か質問しているみたいだ。私はピカチュウの話を聞く為、その場でしゃがみピカチュウに目線を合わせる。

 

「ピカチュウ! ピカ‥ピカピカピカチュ? ピカー、ピカーピカカ、ピカチュウピカ! ピッピカピーカーチュウー ピカピカチュウ。ピカ! ピカチ ピカピカ?」

 

何が言いてぇ?(大困惑)

ひたすら可愛く身振り手振りで何かを伝えようとしている様だが私には理解不能だった。

そしたらピカチュウが「あれを見ろ!」と言わんばかりに急に指を差した。何やらお怒りのご様子。

 

「ピッピカピカ!」

 

このー木なんの木♪きのみのなる木ー♪

名前も知らない木ですがピカ様は一体何故木を指差したのか‥

ん?よく見てみると、きのみがなくなっている?

‥まさかきのみがないのは私が取ったと疑ってらっしゃる? 冤罪や!私は今ここに来ただけです!本当です!

 

誓って盗みは‥って私が弁明しようとすると「ジタバタすんじゃねえや!」と言わんばかりに私に「ピカチュウ!」と叫ぶ。私は今恐喝されております。

 

そしてピカチュウは「‥ピカ。」とケジメを示せと言わんばかりに私に手を向けた。

もしかして盗んだものを返せと言っているのか?

だが私は盗んでいない。真犯人はいる筈だ。

 

「すまんが私ではない。」

 

「ピカ!?ピカチュウ!!」

 

嘘だ!!お前しかいない!と叫んでいる様だ。

このままでは埒が明かないな。早速出番だ。と私は地面に置いたバスケットからあるものを取り出した。

道案内してくれたポケモンの報酬として渡す奴だが、これじゃあ前払いになるかな。

 

「本当に違うんだ。だからコレを代わりに」

 

「ピ‥?ピカ?」

 

組のモン(保護ポケモン)が好きなマカロンです。食べたってください。

何やら怪訝な様子でマカロンを見つめ、クンクンと匂いを嗅いでいる。マカロンの甘い香りに気付き、恐る恐るマカロンを一口食べると‥

 

「!?ピ‥!チュア〜♪」

 

落ちたな(確信)

やはり高級マカロンには勝てなかったよ‥

頬に手を置き、目を瞑りながら堪能しているのがよくわかる。自然界には存在しないからね。しょうがないね。

 

「ピカチュウ!ピカ!」

 

もっと寄越せ!と私に迫るピカ様

かわいいねー。でも私はトキワの実が欲しいの。

この先に案内したらもっとあげるね。

 

「ピカ!? ピカピカ! チュウ!ピ!」

 

ほんと!?じゃあこっちにこい!と言わんばかりに手招きするピカ様。ちょろいわぁー。野生としての誇り失って恥ずかしくないの?

私はピカチュウの後を追いかけて森の奥へと入っていく。獣道やら朽ちた倒木の空洞を通るなど、人が通らなそうな道をあれやこれやと進んでいく。

 

そうして出た先は草原だった。

周りは木で囲まれているが半径40m程開けた広場見たいなもので、ピクニックとかに向いてそう。木漏れ日が気持ちよそそうで隠れ家的でなんかいい。こんな場所がトキワの森にあったのかと感動していると

 

「ピカチュウ!」

「ぽっぽー」

「ピチュ!」

「ジュ!」

 

あらまあピカチュウの他にもポッポやピチュー。コラッタもいるじゃないですかー

皆私を取り囲んでおり、まるで私を歓迎している様だ。嬉しいねぇとほんわかしていると、ピカチュウを始め、他のポケモンたちが私に対して期待する様な目線を向けていた。

 

あれ?もしかして、皆さんこのマカロンを食べたい感じすか?

そう聞くとうんうん。と頷き、ポケモン達は私を逃げない様に包囲する。しまった!?嵌められた!?

 

ポケモン達はねだる様な上目遣いで私を見ていた。

くそ!なんて凶悪な脅しなんだ(歓喜)ワビ組のスジモンよりある意味恐ろしい!

こんなかわいい脅しに耐えられる奴がいるのか? いやいない!だが私は屈しない! くっ‥!殺せ!

‥‥

‥‥‥

‥‥‥‥

 

 

「チュア〜♪」

「ぽっぽー♪」

「ピチュ〜♪」

「ジュ〜♪」

 

 

野生ポケモン達には敵わなかったよ‥

結局マカロン全て持って行かれた。手持ちの子に上げる分もあったが仕方ない。

皆すごく喜んでるからまあいいか。

 

私がふぅーと一息ついていると、ポケモン達が「もっとくれよ!」と私の周りをトテトテと歩いている。

くっ‥かわいい‥(鼻血)

こいつらは脅しのプロだ‥!間違いない。

もうないですよ!勘弁してください!!

 

私がそう懇願するもピチューが私の肩に乗り、「ピチュ〜!」と耳を引っ張る。だが力が無いので全く痛くない。ふわふわした毛並みが耳の周りを動くのでくすぐったい。あ〜なんて恐ろしいのでしょう(恍惚)

 

私が座ってされるがまま身を任せていると━━

 

「おい。待てって‥ まずはこれから‥ ん?来客か?」

 

ガサッと後ろから声が聞こえたので振り返ると画面上でだが見覚えのある顔を確認した。

白シャツの上に黒いジャケットを羽織り、茶色いズボンとシュッとしたイケメンと言える顔立ち。逆立つ茶髪のその人は元チャンピオンにして現トキワジムのジムリーダーのグリーンだった。

 

 

 

‥‥‥

 

 

 

「へぇ‥まさかこんな所に人がいるとは思わなかったぜ。」

 

「ソウナンデスカ」

 

「随分と懐いているな?あんたが手懐けたのか?」

 

「マアソウデスネ」

 

やべええ!グリーンだよ! 何でここに!?

 

この おれさまが 

せかいで いちばん 

つよいって こと なんだよ!!

 

の人じゃんか!やべえ緊張するぅ!

初代赤、緑の主人公レッドのライバルであり、ポケモンリーグの元チャンピオン。

レッドに敗れてから王座を明け渡し、暫くしてトキワシティのジムリーダーになった人だ。

 

ネームドキャラと会うと緊張する事多いんだよね。

会話の内容や返答もボソボソ小声になりいっぱいいっぱいだ。

 

「自己紹介がまだだったな。俺はグリーン。トキワシティのジムリーダーだ。」

 

知ってる。

ゲームでいっぱい見た。続編でも出てるし、レッドと一緒なイメージだけど今日はいないんだね。

HGSSより大人びてない?めちゃくちゃ冷静なんだが。

あ、やばいやばい。名乗られたのなら名乗り返さなきゃ‥ ふぅ‥一呼吸おいてと。

 

「これはご丁寧に。私の名前は━━「ワビ組。」

 

「‥?」

 

「ワビ組の組長さん。だろ?今やカントー地方で最も勢いのある組織。まさかこんな所でお会いできるとはね。」

 

え?うそ?ばれてーら。

スジモンである事がバレた? しかもグリーンに?

これまずくない? 本格的に消しに来るかもしれん!

だってあのロケット団を潰した一般通過激強少年のライバルだよ!それに元チャンピオン!

言ってしまえばリーグ側の人間やんけ

組織破壊待ったなし!つまり私の人生詰み!

 

「何のことでしょう? ()はただの通りすがりです」

 

「通りすがりね‥こんな所に来るとはとんだ酔狂な通りすがりだな。誤魔化そうとしても無駄だぜ。あんたの顔は割れてるんだからな。」

 

こわああ‥!本家顔負けの脅しですね。悪い顔してるけど顔がいいから女受けヤバそう。一体何人もの女性を誑し込んだことか‥

むぅ‥誤魔化しはきかんのか。なら仕方ない。

開き直るか

 

「さすがは元チャンピオンにしてオーキド博士のお孫さんだ。()と違ったその慧眼に狂いはないですね。」

 

 

バトルスイッチオン!

カタギからスジモンへフォルムチェンジした!

スジモン口調なので上から目線ですんません!

 

「‥‥‥。」

 

あのグリーンさん?急に黙ると怖いです。

スジモン口調やっぱカタギにはやめた方がいいか‥

 

「‥そういう事か‥ わかったよ。それで?目的は果たせたのか?」

 

あ、良かった。多分急に口調変えたからびっくりさせたんやな。驚かせてばかりですまんの

‥あれ何て言ったんだっけ?確か‥

 

「目的‥」

 

「とぼけるなよ。ここに来るってことはそれしかないだろ?」

 

目的というと、トキワの実か?

それしか考えられない‥! 確かに市場に出回らないって普通に考えればやばいブツだ!

トキワの実ってもしかして禁断の果実だったりする!?

しまったーー!なんという浅慮!!

 

なんてこった‥ 手を出してはいけないものに手を出してしまった‥

ここでバレれば全てが水の泡。

スジモンをいつも相手にしている為、これまでの話なども含めて顔や態度には出さない様に心がけているのが癖になっているが内心は冷や汗ダラダラ

くそぉ!なんてタイミングだ!!

 

「いや‥まだだ‥まだ」

 

「まだ?‥だと?それはどういう事なんだ‥?‥まさか━━」

 

まだ手を出していないからセーフ!

確かにトキワの実を狙ってはいたが、実際に持っていないしまだ現行犯ではないでしょ?(暴論)

 

あ、でも未遂にはなるのか‥

自白している様なもんだし、

終わったな‥ 元チャンピオンからは逃げられない!

 

「‥‥いや、そうか。‥悪いな。野暮な事聞いたな。あんたも大変だろうに」

 

あれ?なんか見逃してくれる感じか?

ふぅー危機一髪(絶体絶命)

どうした?元チャンピオンこわいのか(震え声)

とりあえず何とかなったでいいのかな?

よかった。良かった。

 

「‥‥聞かせてくれ。今ここには俺とあんたしかいないからな。これははっきりさせたい事だ。」

 

あ、やばい

これきっと答えないと話蒸し返して、私をしょっぴくつもりだ!目がそんな目をしている!

何でも話しますからトキワの実については許して!

 

「あんたがあの孤児院を出て、旅を出ていたのは調べがついた。そこで旅の目的は何か教えてくれないか?あんたの口から改めて聞きたい。」

 

「‥‥」

 

あれ?急に話変わった?なんで?まあいいか。これはチャンス!

 

それにしても旅か‥

実は就活する7年位前だったかな?

私は旅に出た事がある。孤児院の院長が一般バトルジャンキーで基礎を叩き込まれたが、ポケモン吸い趣味な私は旅に出ようとは思わなかった。

 

流石にそれはまずいと思ったのか院長が「お前もう旅出ろ。」と説教。私の為に貯金もしてくれていたみたいでお金(10万円)と旅道具一式ポンとくれたぜ。

ありがたや。

 

と言うわけで旅立ちましたが、色んな場所に行きました。ホウエン地方やらシンオウ地方やらにね。ちなみにジョウトと地元のカントーは行けてない。

 

院長は遠い所はいいぞーと勧めたのでその通りにって感じ。つまり目的なんてない!(断言)

観光地やゲームの聖地巡礼がメインだ。

あとネームドキャラを遠目に見たりね!

 

‥てか、何で私に職質するのん?

スジモンの前歴調査か?

なら仕方ない。

 

しかしまあ目的か。強いて言うのならば‥

 

「‥地方にいる人たち(ネームドキャラ)や建物(観光スポット)とか、後は目ぼしいポケモン(ポケモン吸い出来るか)を見て回っていましたよ。」

 

「‥!! やはり。そうか‥」

 

「お力になれたのなら何よりです。それでは」

 

よし帰るぞ。

リーグ側の人間はいわば権力側の人間。これ以上話してボロが出るとますます私の行く末が悪くなる。だがここで別れるのもなんか気まずいな。せや!

 

「グリーンさん。レッドさんによろしく伝えておいてください。」

 

「な!?‥あんた!レッドの事まで! ちょっと待ってくれ!」

 

やべ、選択肢ミスった?‥しまった!

そうだ!この時のレッドさんおそらくまだシロガネ山にいるんだ。もしかしたらグリーンは突如消えたレッドさんを探して気に病んでるのかも?

何と言う事だ‥‥!!

 

「最後に一つ聞かせてくれ‥ あんたは、俺のライバルをレッドを知っているんだよな? レッドについてはどう思うんだ?」

 

「‥どうとは?」

 

「‥その、恨んでたりとかしてないのかって事を‥」

 

何故?why? 私が恨む事ってある?

ロケット団潰してたけど、私は全く関係ないしな。

うーん。確かにリメイク版HGSSの隠しボスとして出てきた時はレベル高くて、勝てなくて泣いていたんだけど、恨むほどではないしな。

 

「何故?恨んでいませんよ。むしろあの人のお陰で世界(この世界の主人公だし)は回っています。あの人がいたから世界は守られている。(主人公ですので)」

 

「‥‥だがそれだと、あんたが!」

 

「それでいいんです。‥では私はこれで」

 

よし帰れるぞ!足元にあるバスケットを手に取り背を向けて歩く。

そうだ。主人公がいてこそのポケモン世界。彼ら彼女たちのお陰で世界は回っているのだ。

私はモブだから責任逃れできるし!

 

いや‥出来ないな‥ スジモン関係あるし‥

あとは‥まあこれはいいか。

 

 

 

 

 

さーて戻るとしようかな。

あれ?出口どこ?さっききた道どっちだ?

 

帰れないんですけどーー!

 

 





お読みいただきありがとうございます。
身内の不幸などもあり遅くなりました。
今後はリアル忙しくて前より投稿遅くなるかもです。申し訳ない
後半はグリーン視点になりますのでよろしくです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。