視点が入り乱れる回になるのでよろしくです!
素直に I FU◯K YOU!(バトルゾーンに)
届けよう!
きっと YOU FU◯K ‥‥やめておこう。
24時間(社会的に)シンデルワ〜♪などと口ずさんでいる場合ではない 事態は深刻である
ちょっとだけ仮眠取る筈ががっつり寝てしまいバトルゾーンに取り残された私であるが
これはやらかしたなあ‥
とにかくバトルゾーンからの脱出と行きたいが、どう脱出するべきか‥
「スピ!」
「スピアーどうだ?何かわかったか?」
私はスピアーをバトルゾーンの活動可能な高度まで偵察させて上空から出口を探索していたがスピアーは広くて分からないですと言わんばかりに首を横に振った
まさか出口ない感じ?朝までオール?
それだけはいやだあ!
大人のお姉さんの空間なら喜んで閉じ込めて欲しいのだが‥
私が頭を抱える中、真下の大通りのバトルが一段楽ついた様で植木や遮蔽物に身を隠しながら様子を確認してみた。
どうやらバトルが終わり二人の男が向き合い何やら話している。何か情報が得られるかもかと会話に耳を傾ける。
「ついてねーや まさかSランクの奴に当たるとはな」
「今日は高ランクの人間が多いらしいからな。俺よりも強いやつはわんさかいるぜ?‥さて手持ちのコインもいくらか出してくれや」
は?Sランク?ちょっとまてよ!!
最高ランクAランクじゃないの!?
Sなんてマスターボールクラス確定じゃないですか!
高ランクの人が多くいるって何?
まさかしてんのうクラスがうじゃうじゃいるの!?
Sランクよりも上がいるのかよ!!SSランクとかもあるのか!!?
しかもコイン出せとか完全にカツアゲですって!
ますます犯罪黙認都市じゃん!魔境すぎるよ!!
なんなのこの街ィ!(四回目)
私が怯え狼狽えていると何やら後ろから足音が聞こえ思わず振り返る。
「おいそこのあんた。何をコソコソしている?バトルゾーンならバトルをするのが礼儀だろうが」
突然私に声をかけてきたのは白いジャケットの真面目そうな男。
色合い的にXYの男性エリートトレーナーっぽいが‥
すみません。私巻き込まれただけなんで退散していいですか?
「いや私はただ巻き込まれただけで‥」
「問答無用!時間がねえんだ。Gランクの実力見せてやるぜ!行くぞバンギラス!」
「バンギ!」
話聞いてます??戦う気ないんだって!
落ち着いてくださいよこの頭
戦闘民族多すぎだろ!
てか初手バンギラスとか何なん!?
タマムシの時を思い出すなぁ!ちくしょー!
こうなりゃやってやるよ!
「スピアー頼んだぞ」
「スピ!」
上空を旋回するスピアーにお願いすると元気よく羽を動かして私を守る様に前に出る。
ひんしになりてえやつだけかかってこい!
「バンギラス!ストーンエッジ!」
「バンギ!」
バンギラスの足元からでっけえ岩が現れてスピアーを襲うが遅すぎるぜ!私はスピアーに回避する様に指示を出す
「スピアー上昇して回避しろ」
「スピッ!」
「な、早い!!目で追えないだと!?」
4枚の羽で高速で上昇して動き回るスピアーはさぞ早かろう。おらぁ!上空からその脳天叩き割ってやる!
脳みそぶちまけろぉ!
「かわらわりで粉砕しろ」
「スピ!」
急降下による加速で威力レベチなかわらわりをバンギラスに叩き込むと4倍弱点もあってか一撃で粉砕!
バゴォン!というバカでかい打撃音が響き渡ると、バンギラスは地に伏した。
「バン‥ギ‥」
目の前の出来事に信じられないと言った目つきで私を見るトレーナーだがまだ終わらんとばかりにバンギラスをボールに戻すと別のボールを取り出す。
まだやるんか?実力はわかっただろ!
「!一撃でやられただと‥!バカな‥いやまだだ‥!行けヘルガー!」
「ルガー!」
ヘルガーか やっぱかっけえな‥!
ん?首についてるあれは首輪か?‥しかもあれメガストーンがついてるんですけど、まさかあなたメガシンカ使いだったりしないよね??
「そして‥メガシンカだ!」
「ルルガー!!」
何の光ぃ!?
ヘルガーの周りをメガシンカの光が覆い、辺りを照らしだす。そしてその光が晴れると現れたのはゴツい見た目をしたヘルガーことメガヘルガーだ。
いや、これまじ?
ネームド以外もメガシンカ使うとかやばすぎだろー!
まるでメガシンカのバーゲンセールだな
こんな奴がうじゃうじゃいるミアレ別の意味でやばくて草生える
「メガヘルガーかえんほうしゃ!!」
「ルガ!」
うおやべえ!
メガヘルガーが口に炎を溜めてかえんほうしゃを放とうとするが、その一瞬の隙があれば充分よ
スピアー!頼むぜ
「かわしてドリルライナーで仕留めろ」
「スピ!」
私の指示で真横に飛ぶと、元いた場所にかえんほうしゃが炸裂!まさに紙一重の距離感でかわした。
あぶな!このトレーナーも相当実力が高いが、スピアーの前では赤子同然よ
スピアーは横に飛んだ反動を利用しながら体を回転させてドリルライナーでメガヘルガーに突っ込む。
「ルルガー!?」
きゅうしょにあたった! きゅうしょってどこよ!
更にもう一発!という事でワザを命中させた後にスピアーは体を反転させてヘルガーにドリルライナーをぶち当てる。これぞオーバーキル!
「な!メガシンカ無しで一撃!?強すぎる‥!」
いいえ二撃です。 にげきけっさつ!
という事でメガヘルガーも何とか打ち破り、目の前の男は倒れたヘルガーをボールに戻すと、降参と言わんばかりに両手を上げた。
「まいった降参だ。しかし、こうもあっさりやられるとはあんた強いな‥!それよりもポイントとコインを渡さないと‥」
男は私に近づくと何かを渡そうとするがそんなもんいらん。カツアゲは恐喝罪になるので無理です
大人のお姉さんなら紹介してくれると嬉しいな。
てかそもそも私はバトルの参加者じゃないんですけど
話を聞けよ。
「何か勘違いしている様ですが私は大会参加者じゃ、ありませんよ。この場に取り残されてしまったんです。」
クエーサー社の陰謀でな!マスカット絶対許さん
私の言葉に驚きの表情を浮かべていたが驚きたいのはこっちだよ。そんな顔をすれば許されると思うな。
血に飢えすぎです。バトルジャンキーしかおらんのかこの街は‥ネモぶつけるぞ。ヒソカ=ネモロウをな!
「なんだって?‥確かに今の敗北はアプリに反映されていないな。‥その、災難だったな。そしてすまない‥事情も聞かずに」
謝ったからまあ良いとしてこれ普通にケジメ案件だからね。カタギだから許したけどスジモンなら私にみかじめ料と大人のお姉さんを紹介させるケジメをつけさせたよ?(恐喝罪、強要罪)
一通り反省したと思ったら男は私に背を向けて背中越しに言葉を紡いでいく。
「今日は高ランクが多いみたいだから気をつけた方がいいかもな。出入り用のゲートなら降りるといくつか見当たると思うから適当に探してくれ。それじゃ」
おい!もっと具体的に言えよ!名残惜しそうに去りやがって!不親切過ぎるだろちくしょーが!
くそ、どうする‥?ここにいてもまた勝負吹っ掛けられる可能性が高いな。
ならばここは遮蔽物に隠れて、スピアーで不意打ちしつつ私は下に降りなくては
‥ん?あそこに全身黒ずくめのフード被った怪しい奴がいるがさっき登ってきたハシゴの前で陣取っているが黒の組織のメンバーか?
あの野郎の隣にいるリザードンを倒す‥とまではいかないが気を逸らさないとだな。
‥てかあのリザードン見覚えがあるような‥考える余裕はない!スピアー行くぞ!
このイライラをぶつけてやる!
「スピアーあの黒ずくめの男のリザードンの気を逸らすんだ。できるな?」
「スピ!」
スピアーは了解です!と敬礼みたいなポーズを取るとリザードンの死角から逃れる為に上空まで上がるとそこから急降下してリザードンにかわらわりを叩き込む
「な!リザードン!?」
「グォ!?」
リザードンと黒ずくめのトレーナーが突然の奇襲にビビる中、私は遮蔽物や影に潜んでその隣をするりと抜けた。何とかバレなくてよかったぜ。
ん?これはコーヒーの香り‥この人バリスタとか?
‥ていかんいかん!
ハシゴ降りなきゃ。私はハシゴに手をかけるとそのまま下に降りていった。
「スーピー!!」
「グォオ‥!」
何やらドゴォ!と生命体が出すにはいけない程の残酷な音をスピアーが出し、それを喰らったリザードンが悲鳴を上げているのが聞こえてくる。
やられて無くてもやり返す、身に覚えのない奴にもやり返す!誰彼かまわず‥八つ当たりだ!
いやいやスピアーやりすぎぃ!見なくても音で分かるがこれ結構攻撃してるでしょ‥もういい!もどれ!
どんだけ叩き潰したいんや‥くそ、見荒れの空気にやられたか‥
「スピ!」
あ、戻ってきた。殺ったか?(フラグ)
こうする事で生存フラグを立てておく事がコツです
スピアーのドリルに血痕とか無いから峰打ちしたのだろう(物騒)つまりはセーフ ちかころ達成!
この様子だと上手く撒けた様だがここから出口を目指すとなるとしらみ潰しに探索するしかないか。
ハシゴを降りた私は近くの遮蔽物の影に潜み、周りの様子を伺う。よし、周りには誰もいないな
私はスピアーに近づくと強めの口調で指示を出した。
「スピアーしばらく連戦になりそうだが行けそうか?」
「スピー!」
うむ大丈夫そうやな。
じゃあさっきみたいに影に潜んで闇討ちしていくスタイルで行くか‥
「スピ!」
?‥ってどうしたのスピアー急に前に出て‥?
あ、近くのポケモンに手当たり次第に喧嘩売ってる!待ちなさい!
行けそうか?ってカチコミに行くって意味じゃないから!
くそぉ!もうやけだ!やってやろうじゃねえか!このヤロー!!
「もろたで!サビ組のサビにしたるわ!ってコドラ!?」
「‥まるで土俵際ですがここから‥え、うそ!ワンリキーが!?」
「クレッフィ!‥なんだこの強さ‥!ユカリ様やハルジオさんにも劣らぬその輝きの源は何だ!?」
何やら多くの悲鳴が聞こえるが‥無視無視!!
おらおら!どけどけ!スピアー様のお通りじゃあ!!
(ヤケクソ)
まさに真スピアー無双と呼ぶべき八面六臂の大活躍!
上空からの急降下奇襲や不意打ちなどを組み合わせて大通りにいる奴らを狩り尽くしました。
多分スピアー一体で10体は倒したかな?強すぎぃ!
スピアー!鬼つええ!!
Sランククラスと当たっていないのはラッキーだぜ!
スピアーの後に続き、私はこうそくいどうするが如
く駆け抜ける。
そしてその甲斐あって出入りゲートらしき赤いホロを見つけた。よっしゃあああ!!
「さて、ここが出口みたいだが‥ん?誰かいる?」
あり?
なんか出入りゲート前に白スーツの金持ちボンボーンらしき男が目に入るが‥誰?ねえ誰なの?こわいよ!
「そんなに急いでどこへ行こうと言うんだい?とても急いでいる様だがその様子じゃポケモンも大変な目にあったみたいだね?」
何だこいつは‥スジモンか?
キザったらしい話し方でイラつくがまあそう言うお年頃なんだろう。私は血管ピクつきながらも慌てずゆっくりと話しかける。
「あのですね、私はそこを通りたいだけなんです。バトルゾーンに取り残されただけなので戦う気はありません」
「ほう?それだけ急ぐという事はやはりポケモンも無事じゃないようだね?
でもタダでここは通さないよ。ここを通りたければ持っているコインを僕に渡すんだ。
なに全部じゃなくていい、半分‥いや持っているコインの6割を貰おうか。」
「はぁ‥」
思わずため息が出るぜ。話を聞いてほしいです(切実)
要は通行料出せと?シノギとして古過ぎるぜ!それに話し方が全然なってない
スジモンレクチャー開始!
①まず服装をブラックスーツにして顔に傷をつけます
②その後は強面のポケモン達を侍らせます。
③バットか鉄パイプを持って地面を叩きながら近づき近くの物を叩いて相手に恐怖感を与えて考える余地を与えない様にします。
④あとはこちらに利益のある選択肢を二つ用意してそれぞれ言い回しを変えて提案し相手に選ばせる事で逃げ道を塞ぎじわじわと追い詰めます。
これがスジモンベーシックガイドだテストに出るよ!
応用編はまた今度!多分やんないよ!
つまり−89359104649点!!前世からやり直せ
「これは慈悲だよ。他のゲートは高ランク‥特に上位ランカーが入り乱れてるから突破は困難。手持ちポケモンの事を考えるのならここは大人しく僕の指示に従った方が賢明だと思うけど?」
むむ‥全然引かないな 変な脅しするじゃないのー
話が全然通じないのはなぜ?
疲れてるから早く終わりにしようぜ
「いや、だからですね。私は‥」
もういいよスピアー戻ろう。
私はその男に言葉を発しつつ背を向けて別のゲートを探そうとした時、奴が放った一言に足が止まる。
「どうしてもここを通るなら僕と戦わざるを得ないね?もっとも傷ついたポケモンじゃ僕は倒せないし、逃げ帰る様な臆病者であり敗北者と呼ぶべきポケモン達じゃ無理だと思うがね。」
その一言が私の脳裏を駆け巡る。
ハァ‥ハァ‥敗北者‥?
取り消せよ‥ハァ‥今の言葉‥!
あいつ私(の愛しのポケモン)を馬鹿にしやがった‥! 戻るなクミチョー!乗れ!
血管ブチブチで振り返ってそいつを見ると自分の思いを口にした。
「私は今日大変な一日でな、すこぶる機嫌が悪いんだ
運が悪かったんだよ お前は」
キリューさんからパクった名言を聞いた白スーツボンボーンは余裕の笑みを浮かべてボールを握り私に勝負を挑んできた。バトル(抗争)の時間じゃ!
「へえ、そう‥?どうやらやる気みたいだね。運が悪いのはあんたの方だよ‥!負けて華々しく散れ!」
ぶっ◯す!あいつ絶対ぶち◯す!
もう絶対許サンバ!!
スピアーは戻そう。連戦気味で疲れてるからね私はスピアーをボールに戻して労うと腰につけた別のボールを手に取ってそれを勢い良く投げる。
久しぶりにうるさいお前の出番だぜ!!
「メェエガヤァアアアーーン!!!」
出てきたのは自慢の手持ちのメガヤンマである。
相変わらずうるさ 鼓膜破れるわ。咄嗟に耳を塞いでも響き渡るとかどっから声出しとんねん
メガヤンマが出た瞬間、羽を動かす事で辺りに強い風が巻き起こる。まさに龍風圧!
「ヒィ‥!なんだこのポケモンは!?何でこんなに元気あるんだよぉ!ボロボロじゃないのか!?」
あまりの風の強さに立つのもやっとなボンボーンはその場でへたり込んだ。風速多分20メートルはあるだろこれ
突風に煽られあまりの風の強さに腰を抜かしてビビり散らすボンボーンはボールを持って立ち上がるとポケモンを繰り出した。
「くそ!やってやる‥!いけコモルー!」
「コモ!」
繰り出したのはコモルーだ
何やら鋭い目つきでメガヤンマを捉えるがこいつの風の一撃に耐えられるかな?
私は怒りのままに指示を出した。
「メガヤンマ エアスラッシュ」
「メェエーガャア!!」
メガヤンマが放った風の攻撃は最早暴風の域に達するほど。風に煽られたコモルーは呆気なく吹っ飛ばされ壁に激突すると抵抗する間も無く倒れてしまった。
「コ‥モ‥」
「そんな!コモルー!」
目を回し倒れたコモルーを見てビビるボンボーンだがコモルーをボールに戻すと、腰につけたボールを全て
手に取りヤケクソと言わんばかりに繰り出していく。
「くそ!こうなったらお前達みんな出てこい!」
「リュー!」
「ガババ!」
「オンバ!」
出てきたのはハクリュー、ガバイト、オンバットのドラゴンポケモン3体だ。みんな可愛いじゃないか!
どれも進化したら強いポケモンばかり。
‥てか三対一になるけどこれもルールとしてオッケーなの?マジで何でもアリじゃん!無法地帯過ぎるって!!ルール見直した方がいいよ
「これだけの数をそいつだけでやるのか?分が悪いのなら降参も手だぞ‥!」
はい降参します(弱気)
だって三体のうち絶対一体が私にダイレクトアタックしてくるに違いないからね。怖いに決まってるだろ!
やめてくれ降参だ
私は手を大きく上げて降参ポーズを取ろうとするがそれを見たメガヤンマは羽を大きく動かした。
「!メェガヤァアアアアンン!!」
何や急に吠えやがって‥静かにせんか!
私が黙らせようと上げた手を下ろしてメガヤンマに近づくとそれに合わせて羽を高速で動かし、さっきよりすごい暴風を起こすではないか。
あまりの風圧にその場でしゃがむとその風にあてられたハクリュー、ガバイト、オンバットが吹っ飛ばされまた壁に激突!全員目を回して倒れてしまった。
やべえ強すぎぃ!流石はメガヤンマ!(手のひら返し)
私はメガヤンマをボールに戻して褒め称えた。
「嘘だろ‥!僕のポケモンがこんな奴に‥!」
「リュ‥」
「ガバ‥」
「オンバ‥」
ボンボーンは目を回して倒れたポケモン達をボールにしまうと私を見て顔を青く引き攣らせて後ろに下がる
私は疲れてただ見ていただけだがそいつは私を睨むと怒り声で叫び出す。
「くそ!この僕をコケにしやがって!僕はMSBCだぞ!ミアレを‥カロスを背負う御曹司だぞ!それがどこの誰とも知らないトレーナーなんかに!!」
すまん早口で聞き取れんかったわ。SMBC?(難聴)
銀行の人?ミアレ中央銀行的な?そんなんあるの?
‥てかゲーチスみたいなこと言ってて草。
もしかして魂乗り移ってる感じ?ゲーチスミアレのすがたってこと!?思わずゲーチス音頭を口ずさみそうになったぜ。
残念ですが(脳内の世界から)さようなら
USUMでじゃんけんでグーを出すゲーチスにパーで勝った男フラダリが脳内でそう言っている。
フラダリじゃんけん じゃんけんぽん!
俺はパーを出したぞ。
「お前はMSBCを敵に回した‥覚えておけよ!」
捨て台詞を吐いてその場から逃げだすボンボーン
ガタガタうるせえんだよ馬鹿野郎!二度と顔見せるんじゃねえぞ!
これでようやくここから出られるぜ。
私は出入りゲートに手をかざすとゲートのホロが消えたので急いで脱出した。あー安心!
空を見上げるとさっきまで暗かったのが少し明るくなってきたなー いやーよかった。帰るぜ!最高!
もうZAロワイヤルは懲り懲りだー!
ここからホテルZまで結構距離ある感じかどうしよ?
‥ってさっきの人SMBC?って言ったっけ??(鳥頭)
ミアレ中央銀行の人間。つまりは銀行員即ちバンカー
奴は半澤!私は犯罪(者)!なんてこった‥
という事はだよ?
やろうと思えば私の隠し口座とか差し押さえにくる可能性があるとか? まじかよ‥終わったわ(絶望)
‥‥
‥‥‥‥
ZAロワイヤルから一夜明けたとある一室では異様な光景が広がっていた。
厳かでありながらも華やかさを併せ持った壁の装飾はまさに歴史に名を残す偉人が作り上げた名作壁画の様な美しさだ。
壁の装飾の他にも棚や机や椅子といった家具までもが正に一流を超えた一流の作品に見えるほどに洗練された作りである。
そんな一室において一流の美を堪能する事なく強い緊張感で向き合う二人の男女が佇む。
「つまり、ふりそで衣装の様な特有の格好をした男に完膚なきまでに叩きのめされた‥と」
白スーツを着た若き男性の前に佇む一人の女性が男性の言葉を復唱する様に呟く。
威厳ある龍の尾の様な長き緑髪を三つ編みに束ねたメイド服の女性の放つ空気は堂々としながらもどこかぎこちない様に見えた。
メイド服の女性の復唱とも呼べる問いかけに白スーツの青年は強く同意する様に言葉を紡ぐ。
「はい、あの男の実力只者じゃありません‥!MSBCの威信の為にも早急に叩き潰すべきです!だから皆様のお力を是非!」
傲慢とも取れる様なその発言にメイド服の女性の眉が微かに動く。
白スーツの青年は懇願するかの様にメイド服の女性に縋り付くが、女性が放った言葉は彼の予想を裏切るものであった。
「‥なるほど。ですがそれはあなたがポケモン達の実力を引き出せなかったのが要因では?
それにあなたはZAロワイヤル参加者に相応しくない戦法を何度も取ったようですね。
更には傷ついた者の弱みに漬け込み、コインやボーナスを
メイド服の女性は青年の姿を眼にとらえていたが、その眼に宿すのは明確な侮蔑の目。
卑怯を許さず断罪を進めんとする怒りを見に纏う女性に男は何も言えずにいた。
「!?そ、それは‥!」
女性の態度に思わず口籠もり、目を逸らす青年の態度に拍子抜けしたと言わんばかりに息を吐いた女性が手を叩くと青年の背後の扉がゆっくりと開き、二人の白スーツの男性が姿を表した。
その男性達がゆっくりとメイド服の女性に近づくと彼女の傍に侍り指示を持つ。
これから起こるであろう最悪の出来事に身を震わせる青年だが女性は怯むこと無く彼の罪を突きつけた
「負けた事をポケモンの責任にするだけでは無く、真剣勝負に挑む者の気持ちを逆撫でする行為‥
あなたこそMSBCの風上にも置けませんね。
この事をユカリが‥コホンッ!ユカリ様がお聞きになられたらどうされるのでしょうね?」
「し、しかしハルジオさん!」
ハルジオと呼ばれたメイド服の女性は青年に近づくと彼に冷たく侮蔑の眼を向けた後に言い放つ。
「自戒しなさい。この事はユカリ様へ報告させて頂きます。それまでは大人しくしている様に‥いいな?」
脅しとも取れる最後の一言は彼にしか聞こえない程の微かな声だが青年を恐怖の底に沈ませるのには充分であった。
悪夢の様な地獄の判決を取り消す様に男性はハルジオに縋りつき尚も許しを乞おうとしていた。
「‥!?ハ、ハルジオさん!どうかご慈悲を!!」
「連れて行きなさい 目障りです。」
青年の懇願虚しく、ハルジオの側に立つ二人の男性はハルジオに会釈するとそれぞれ青年の脇を掴んで、部屋から退室する。
一人その一室に残されたハルジオは息を大きく吐くと部屋の端に配置された椅子に近づき、勢いよく座ると背もたれに体を預けて足を組む姿勢を取る。
「‥チッ‥これじゃあ子供の尻拭きと変わらないな‥全く、小物が粋がるからこうなるんだ」
先ほどの口調や態度が嘘であるかの様に礼儀を崩した尊大なその姿こそ彼女本来の姿だ。
窓から入る光が彼女を照らすと首元の蝶ネクタイに埋め込まれたキーストーンが光り輝く。
「突如現れたZAロワイヤルの実力者‥ダークギャロップとでも言うべきトレーナーか」
青年を一方的に追い込んだ謎の服装のトレーナーはハルジオの好奇心を刺激する。
ミアレでは珍しいポケモンの使い手としてそのトレーナーの強さがいかようなものかファイター気質の彼女の心を震わせたのだ。
だが今はやるべき仕事が多く、自由な動きすら出来ない鳥籠とも呼ぶべき現状を彼女は憂いた。
「まあいい、だがユカリの奴への報告が先だな。ガラルの来賓のもてなしの準備も進めなくてはならないし不手際による始末書‥仕事が終わらないな‥本当にやれやれだ」
一人寂しく一室に残された彼女の背はどこか悲哀の様相を醸し出していた。彼女の受難はまだまだ続く。
‥‥‥‥
赤い壁に赤い椅子、赤の装飾で覆い尽くされてはいるが至る所には傷がつき、埃を被った廃墟と呼ばれるその場所はかつてフラダリカフェと呼ばれた場所であり今やある組織のメンバー達の隠れ家となっていた
そんな曰くつきと呼ばれる地において二人の男女が世間の目から逃れる様に密談をしていた。
「グリ、その話は本当か?お前のリザードンが手傷を負ったのは‥」
オレンジと白色が混ざった髪色を後頭部に結びつけ、白緑の眼鏡をかけた女性が気遣わしげな表情を浮かべていた。
彼女の問いかけにグリと呼ばれた男性は閉じた目を開けると彼女に恐怖を抱いた震えた声で言葉を紡ぐ。
「グリーズ。ええ油断があったとはいえまさかあそこまでの接敵を許すとは思いませんでした。」
グリの額からは僅かに汗が滴り、その表情はどこか影を落とす恐れの現れでもあった。
グリーズと呼ばれた女性はグリの醸し出す雰囲気から敵視した相手が只者では無い事を理解するとグリの失態を責めずに手掛かりが無いかを問いかけた。
「そいつの身に覚えはないのか?」
「‥すみません。リザードンが攻撃された事に気を取られてしまってそこまで詳しくは」
霞を掴むかの様な手応えのなさに二人は押し黙るしかない。かつてカロス地方を震撼させたフレア団団員の子供達、言わば二世とも呼ぶべき存在がグリとグリーズの正体である。
二人も所属する元フレア団で構成されたフレア団ヌーヴォは困った人々を救済する為の組織で表向きはヌーヴォカフェとして人々を手助けしている。
今回のZAロワイヤルへの参加はフレア団としての汚名を返上する事も目的の一つだ。
かつての行いからフレア団関係者は世間からは白眼視され謂れの無い罵声や冷たい視線を浴びた彼ら彼女達の精神状態は計り知れないものである。
目的を遂げる為にもここで立ち止まる訳にはいかない
グリーズはグリを目に捉えると彼の肩に手を置き、励ます様に声をかけた。
「しっかりしろよ。Cランクへのランクアップ前にやられるのは勘弁してほしいからな」
期待しながらも油断は禁物である事を伝えたグリーズはグリを一瞥するが、その眼には彼を信じる強い意思を宿していた。
そして彼女は扉を開きその場を後にするが、グリは一人残りただ思考に耽る。
思い返すのは前日のZAロワイヤルの時に醜態を晒したあの夜の出来事であった。
「ふりそでの様な衣装に身を包んだ男‥まさかホテルZの宿泊客のあの方がZAロワイヤルに?AZの指示によるものでしょうか?」
上空から現れた手練のスピアーに思わぬ奇襲を受けた事で体勢を崩したグリであったが、ふと視界の端に見覚えのある服装の男が目に映ったのだ。
ほんの一瞬、瞬きをしたらその姿が消えるほどの奇跡に当初は幻かと思いグリーズに伝える事を躊躇したが、今思い返すとやはりあの光景は幻で無い事を強く認識した。
「あのスピアーの強さ並大抵ではありませんでした。実力は俺と互角、いやそれを遥かに上回る程か‥」
あのスピアーはまさに鬼神の如き強さであった。一瞬の間に相棒であるリザードンに手傷を負わせるとそのまま何処かに立ち去っていたのだ。
もしあのスピアーと本気でバトルをしていたらどうなっていたのかわからない。
グリはゴクリと唾を飲み込み吹き出す汗を拭うと顎に手を当てて更に思考を強める。
「何か実力を図るのが目的でしょうか?‥それとも我らへの牽制?‥しばらくは様子を見ましょうか」
ホテルZの宿泊客と言うのは嘘でAZの放った刺客かあるいは別の何かかは不明だが何か嫌な予感がする事は確かである。
ミアレに巻き起こる新たな騒動の火種はもしかしたらあの男が引き起こすという事をグリは感じていた。
‥‥‥‥
サビ組
それはミアレシティ影の自警団とも呼ばれ泣く子も黙り、暴れるポケモンも静まると呼ばれる裏社会組織の一つだ。
そんなサビ組の事務所において二人の男もまた、とある話題について触れていた。
「なんやて?若いモンが身元不明の男に完膚なきまでにやられた?それは確かなんかジプソ」
「はいカラスバ様 ‥と言ってもZAロワイヤルでの出来事で闇討ちでは無く、あくまでルール下においてですので本人に勿論ケガはありません」
毒々しさを持ちながらも威圧感のある黒スーツを着こなし眼鏡をかけた男性はサビ組ボスのカラスバだ。
カラスバはデスク上のパソコンを操作し、昨日のZAロワイヤルの状況を確認する。
組員の一人がバトルで敗れたが、ルールに基づいた公正な環境での敗北である為相手に不義はない。
寧ろ、日頃鍛え上げている組員を簡単にねじ伏せるその実力者に強い興味を示していた。
カラスバは感心する様に口角を上げると、モヒカンに頬に棘があるような髭が特徴的な巨躯の男性であり右腕のジプソに問いかける。
「ほぅ‥そないな実力者もおるんやなあ そいつの身元はわかりそうなんか?」
「‥不明です。足取りもさる事ながら一瞬の出来事で何も出来なかったそうです。‥ただそのトレーナーはむしタイプの使い手でふりそでに似た姿、着流しらしき衣装に身を包んでいたとか‥」
ジプソが口にしたその言葉にカラスバは固まる。
それは裏社会に属する人間において知らぬものはいない伝説の男の特徴と合致していたのだ。
カントー、ジョウトを制覇し今やアローラにも勢力を拡大し続ける裏社会最強組織の一つワビ組
その組織の組長は裏社会の王として君臨し続けるまさに生ける伝説であるのだ。そんな存在はカラスバやジプソに取っては雲の上の様な人物と言えるだろう
「着流し衣装にむしタイプの使い手やと?‥‥いや、まさかな‥」
カラスバは消える様な小声で恐れるように呟く。
しかしそんな裏社会の王がカロスに来ているならカントーやジョウトを束ねるワビ組は大きく動くはずだ。
特に大きな動きも見せ無い事からおそらく勘違いであると判断してその着流しの男の足取りを率先して追おうとはしなかった。
後にカラスバとジプソは裏社会の王と邂逅を果たす事になるが、この時の二人はそんな事を微塵にも思っていなかったのである。
‥‥‥‥
「まさか‥いや、でもそうとしか考えられない‥!」
ミアレシティの北側のエリア、ノースサイドストリートから少し離れたルージュ5番地に居を構える探偵事務所ハンサムハウス。
ハンサムハウス二代目所長のマチエールは驚愕の表情を浮かべていた。
頭の中に浮かんだある男の一言に引っかかりを覚えていたがその言葉の真意を知ったのだ。
「ワビサビ‥ジョウト特有の美学でもあるけど、それとは別の意味が隠されていたなんて‥」
ジョウト地方特有の美学の一つ侘び寂び。
質素で簡素なものから不完全なもの、時間が経過して劣化したりといった変化の中に美しさや奥深さと趣を見出すものである。
先日ハンサムハウスを訪れた着流し衣装のある男はミアレの危機を予見して訪れたものだとマチエールは思い込んでいたが、実はもう一つ目的があったのだ。
その目的とはある世界にとっては衝撃を与えるもの。その衝撃とは何なのか、彼女の頭に浮かび上がるのはある一つの組織である。
「裏社会最強組織の一つワビ組‥!カントー、ジョウト、アローラを手中に収めるあの巨大組織がサビ組と接触しようとしている?」
一人の男の手によって作られたと言われる裏社会最強の組織ワビ組。ワビ組が動くという事はある世界、即ち裏社会そのものに衝撃を与えるというものだ。
裏社会最強の組織がミアレの裏社会を束ねる組織と接触するという事はワビ組がカロス地方に本格的に勢力を伸ばす事を意味する。
まさに裏社会の勢力が大きく塗り変わる歴史の幕開けだ。嵐の幕開けとも言わんばかりの時代のうねりにマチエールの心境は計り知れない焦りと驚きの感情に包まれる。
彼女はなおも言葉を紡ぎ真相に辿りつこうとしていた
「ワビサビとはワビ組とサビ組の同盟を意味する隠語だったんだ‥!
そしてそれを推し進めるのは裏社会の王と呼ばれる
ワビ組の組長‥その組長の正体は━━」
「━━タチバナさん‥!」
ホテルZの宿泊客でありながら観光に訪れていた着流しの男タチバナこそがワビ組の組長だったのだ
まさに驚愕と呼ぶべき事実にして真相と言える。
組長たる彼がこのミアレにもたらすものは破壊か、それとも新たな創造と呼ぶべき秩序か━━
━━それは彼のみぞ知る。
主人公(タチバナ)‥無事バトルゾーンから脱出したがクエーサー社へのヘイトが止まらない。その後、無事にホテルZに帰還したが朝帰りになってしまった為、AZとフラエッテに心配されたとか。
カラスバ‥現在Fランク。組の若いモンがZAロワイヤルでボコられたが実際に襲撃された訳では無いのでお礼参りはせず、ただ若いモンを集めて精進せえや!と一喝してしごいた
グリ‥現在Dランクでトップを独走中。奇襲とは言え一方的に攻撃を受けた為軽く恐怖を抱いているとか
ちなみに一番の被害者でもあるリザードンはスピアーを見る度白目を剥き泡を吐く様になった。
おめでとう!
リザードンは バブルこうせんを おぼえた!
ハルジオ‥ユカリが愛する右腕にしてメイドラゴン。MSBCでやらかした部下を一喝したり、始末書を書かされたりハルジオへの多すぎる仕事の割り振りでストレスがやばく本気でバトれる相手が欲しい
マチエール‥ついにタチバナの正体を見破ったが、まだ彼の立ち位置が不明で引き続き警戒中