ナニモンなんじゃ? スジモンじゃあ!!   作:年中裸足の人

70 / 70

評価と感想ありがとうございます!
励みとモチベになるので差し出がましいですがドンドンくれると嬉しいです!



その筋の者(スジモン)暴走メガシンカと遭遇する

 

 

 

AZにゃんとの晩酌は最高だったがあれ程テンションが上がった夜は無いだろう。まあ大人のお姉さんとの一夜が一番テンションが上がるがね

 

逆にテンションが下がる事は多々ありますー

 

という訳でご機嫌麗しゅう スジモンに御座りまする

突然だが皆さんはテンションが下がる日はあるだろうか?

スジモンに因縁を付けられたり闇金相手に啖呵を切らざるを得ない日がある事にテンションが下がる日もある筈だ

え?私だけ?‥‥そりゃあそうすよね。スジモンですから‥

 

実はワビ組の連中からここ最近連絡が増えてきやがった。あいつら時差も気にせず連絡しやがって‥お陰で深夜に叩き起こされて夜不眠気味。隈はないがテンション低くて顔色は悪いと言えるだろうね。

 

 

そして今それらを超える最悪の事態に遭遇していると言ってもいい。

 

 

 

 

 

 

 

「ハ゛ッ゛サ゛!!」

 

「ヘ゛ラ゛!!」

 

 

 

 

 

 

何やら赤いオーラを纏ったメガシンカポケモン達に絡まれております‥何がどうなった!?!?

 

野良のメガハッサムとメガヘラクロスだね。

ワイルドゾーンじゃなくて路地裏で鉢合うとはね‥これがミアレの観光スポットか‥(現実逃避)

 

 

 

 

‥ておかしいだろぉ!!なんで野生ポケモンがメガシンカするの!?メガシンカって人とポケモンの絆の象徴ですよね?それと真逆の事が起きるとはな‥

 

まさかクエーサー社か!?(こじ付け)

クエーサー社が野生ポケモン相手に無理矢理メガシンカさせる実験をしているとでも言うのか?おのれぇ!

 

こうなったらやってやる。出し惜しみは無しだ!

人目もないしようやくお主の出番じゃ!

私はボールを手にして愛しのポケモンを繰り出した

 

 

「行けるか?ゲノセクト」

「ギュオー!」

 

 

ミアレに来てほぼ出番無しのクソデカ色違いのゲノセクト君。

人目が無い時位しか外に出せていないが、今は夜だし誰もおらんし暴れ放題やおかわりもあるぞ!

 

こいつのポテンシャルはメガシンカポケモンにも引けを取らないと言えるほどだ。ここは是非任せたいね

 

 

 

「ゲノセクト 相手はかなりの強敵達だ。決して油断はするなよ」

「ギュオアー!」

 

 

うむ、良い返事だ。

カントーでのロケット団騒動以降こいつとの仲は更に深まった。人見知りで好奇心旺盛な末っ子気質なので美味いもん食わせたり、褒めると伸びる子だからアローラにいた時は褒めて伸ばした。

 

という事で私は早速ゲノセクトに指示を出す。

 

 

「かえんほうしゃで焼き払え!」

「ギュオアー!」

 

 

私の指示で背中の砲台から極大の火炎をメガハッサムに浴びせる。こうかはばつぐんだ!

前よりも威力はあがっているな。これはすごいぜ!

信頼度が上がったから前よりも早く動けている。

 

 

「ハ゛ッ゛サ゛!?」

 

「ヘ゛ラ゛!!」

 

 

ほのおタイプのワザを食らい悶えている様に見えるが流石はメガシンカポケモン。すぐに持ち直しやがった

 

 

「ハ゛サ゛!」

 

「ヘ゛ラ゛ク゛!!」

 

 

「ゲノセクト!飛行モードに移って回避!」

「ギュオ!」

 

 

っぶね!

メガハッサムのアイアンヘッドとヘラクロスのメガホーンが飛んで来るがゲノセクトは体を折り畳み飛行モードで回避する。

 

しかしすげえ威力だなぁ‥これ一発の威力がクソ高くて大変そうだなー 面倒だがスピアーに入れ替えてメガシンカ&Zワザいっちゃう?

でもそれ疲労で気絶する可能性大なのでやめとくわ

 

 

「ハ゛ッ゛サ゛!」

 

 

「ぬお!?」

 

 

ちょま!?メガハッサムが私目掛けてシザークロスを仕掛けてきやがった。

ダイレクトアタックは禁止カードだろ!ここまで魔境の地と化してるミアレヤバスキィ!

この環境ヒスイ以上じゃねえか!

 

 

「ヘ゛ラ゛!」

 

 

メガヘラクロスも狙ってくるしさー!なんなの!?

ゲノセクトに指示を出せなくて逃げ惑う事しかできない。もう嫌ダァあー!

私が泣き喚き逃げ散らかしていたその時だ。

 

 

「ハ゛サ゛!?」

 

「ヘ゛ラ゛!?」

 

 

二体のメガシンカポケモンが繰り出したワザが互いに命中!なんか逃げ回ったら同士討ちみたいな感じになりその後も何度かワザが当たりまくったりで勝手に弱っていった。おいおいマジか!

 

ちゃんと間合いとか考えなさいよ

 

 

「ハ゛‥ッ゛‥サ゛‥!」

 

「ヘ゛‥ラ゛ロ゛‥!」

 

 

 

‥よし!作戦通りだ!(大嘘)

三十六計逃げるにしかずの策が効いた様だ(偶然)

なるほど、凶暴化したメガシンカポケモンはこうやって同士討ちを狙えばいいんですね。

 

ゲノセクトの活躍は見られなかったが仕方ない。トドメと行こうじゃねえか

 

 

「今楽にしてやる。ゲノセクトかえんほうしゃだ!」

「ギュオー!!」

 

 

汚物じゃないが消毒だぁあ!もちろん息の根は止めないから安心してほしい。

かえんほうしゃによって大ダメージを負った二体のメガシンカポケモンは炎が消えると両者膝をつき息を切らしていた。

 

 

「ハッサ‥」

 

「ヘラク‥」

 

 

二体は凶暴化が解けたのかメガシンカ状態から解放されると地面に倒れ込み沈黙する。

あーやばかったぜ。私はゲノセクトにお礼を言ってボールに戻すとその二体に近づき声をかけた。

 

 

「もうかかってこないでくれ、それとこれを食べるといい。」

 

「ハッ‥サ‥?」

「ヘラ‥?」

 

 

私は賄賂としてさっき店の人から買わされたきのみを二体に分け与えるとその場を立ち去った。

口止め料やこれで私にもう喧嘩売らんでくれ頼むから

 

しかし凶暴化したメガシンカをなんとか倒せたが、あんなのがいるとはな‥

 

この前カフェの屋上にデデンネのオヤブン個体を見かけたからやっぱこの街終わってんなと思ったがこれ見たら可愛く思えてきた(感覚麻痺)

 

さて、帰るか

明日はゲノセクトにご褒美のミアレガレットをたんまり楽しんで貰うから長居はできねえ

 

野生のペロッパフやモココにもふつきたいこの謎の衝動を我慢して帰ろう

あー疲れた!

 

 

 

 

 

 

‥‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

時間は飛ぶが、あの凶暴化した野良メガシンカポケモンの襲撃から何日か経った。しかしその後もほぼ毎日ああいった野生ポケモン達と遭遇している。

最早モーニングルーティンとかナイトルーティンと化してるぜ

 

まるでメガシンカのバーゲンセールだ‥

 

最初にボコしたヘラクロスとハッサムは舎弟みたいな感じになり時折私がエサをあげたりして可愛がっているからか結構な頻度で会うのだが、あいつら意外とおとなしいのよね

何であの時私を襲ったんだろうか‥?わからんな

やはりクエーサー社の陰謀に違いない

 

ちなみに他の凶暴化した野良メガシンカポケモン達もボコしたがハッサム達と違い、私に復讐しようとしているのか影でコソコソと見ている事が多い。

 

どこでもデウロちゃんみたいに鉢合わせる事は無いが本当にたまーに見てくる感じは間違いなく粘着ストーカーの様で目が怖い 完全に私を獲物として見ています。あの目は闇討ちする気満々ですね‥間違いない

 

やべえよ‥でもそうしないと私が助からんじゃないか

許してくれよ‥

 

私が怯えている中、正面から一つの影が現れる。

これは女性だ!そしてネームドや!

 

 

「あなたはタチバナさん‥こんな所でお会いするとは奇遇ですね」

 

 

「‥マチエールか‥」

 

 

はいマチエールですね。美少女から大人のお姉さんの美女へ成長を遂げたお人である。

 

やはりよい尻をしているなー そっちに目がいってしまうわ。これでCERO Aってマジ?ゲーフリやるな

お尻フェチが開発側にいるのか‥全く最高だぜ!

つい顔がニヤけてしまいますわー!微笑ましいー!

これが本当のおしり探偵か‥

 

何やら真剣な表情で私を見ているがその目つきも悪くないね

 

 

「ええ、しばらくぶりですねタチバナさん。‥いえ」

 

「‥今はこう呼んだ方がよろしいですか?

ワビ組の組長さん。カントーから遠い異郷の地とも呼べるミアレに来るなんてね」

 

 

 

「‥‥」

 

 

はぁああああ〜(クソデカため息)

もうバレたの!? 素性隠してたのに見破られちまったよ。やべえ‥こりゃあ

探偵からしてみれば格好のカモですわね‥!

マチエールは私に少しずつ距離を詰めるとその疑いの目を私に向けて言葉を紡ぐ。

 

 

「あなたの目的はやはりミアレの裏社会との接触なのですか?それとも‥━━」

「私はそんな目的の為だけに来たのではない。」

 

 

マチエールの言葉を遮りつい反射的に口が動いた。

言い訳をする子供の様に咄嗟に口が動くはな‥

 

ってかミアレにも裏社会組織はあるのか‥(困惑)

そりゃそうか、荒れまくっている街の治安維持にも必要なものだからね。まあ会った事ないけど、てか会いたくないけど。

 

あと目的は観光だよ!誰がスジモンと会うだぁ?

あんなのと会うとかたまったもんじゃねえ!

プリズムタワーとか見てまわりたかったがクエーサー社のせいで中には入れねえし、ワイルドゾーンやバトルゾーンとかいうイカれゾーンのせいでめちゃくちゃミアレに蛙化しつつあるんだぞ。

 

つまりだ。私の目的は観光と大人のお姉さんと遊ぶ事です!ミアレに来た目的はその二つと言えるかな?

 

 

 

「‥そう言えばあなたは何かを求めてミアレに来たとも聞いています。探し人がいるのでしょう?あたしに依頼しないのはそれと関係があるからですか?」

 

 

「‥不要だからな。頼る事なんて出来ないさ」

 

 

誰だよ!そんな事言ったの!

まさかカフェの店員さんか!?私の事を怪しんでマチエールに通報したと?

 

ちくしょー!ナンパ被害を報告されちまった!これから大人のお姉さんと熱い一夜を共にするべく計画を練っていたが、バレつつあると言うのか?

 

XYプレイ時の記憶を頼りに過去のミアレトークで盛り上がったがその中でもローラースケートやゴーゴートカートやトレーナープロモが消え去った事が悲しすぎて辛い。

あとサイホーンレーサーサキさんとかね!全盛期の話は聞いてて面白かった。もう20年も前らしいね

 

え?スカイバトル?そんなのあった?(鼻ほじ)

 

そう言った探し人ことお目当てのミアレジェンヌの目星はいくつか付けたから探し人は不要であるし、そんな邪な事を探偵に依頼出来る訳ねえだろ!

 

 

「探し人というのは‥やはり、そうでしたか‥!」

 

 

何やら目を見開きながらも納得した表情を浮かべる名探偵さん。ちくしょー!勘付かれたか‥

大人のお姉さんを探しまくってお楽しみの夜の時間を作りたがった私の野望はここまでか‥

探偵に知られるとか本当に恥ずかしくてたまらない

私はつい観念しこぼす様に呟いた。

 

 

「この事は君に知られたくなかったが‥‥成長したんだな‥(お尻が)」ボソッ‥

 

 

この事は知られたくなかったが、あのナイスヒップを見てXY時代よりも成長を遂げた事に感謝しなくてはならない。

お胸も結構いい感じに成長しているから微笑ましくなるよね。私はつい下心を隠せず心が高まっている事を理解した。

 

 

「‥‥」

 

 

何やら押し黙り考え込むマチエールさん

私のあまりの最低っぷりにドン引きしているのかもしれない。ここは退散しましょう。適当に分かれの言葉を告げてその場を後にする。

さてとこれからはもっと隠れて大人のお姉さんと遊ばないとだね!(反省ゼロ)

 

 

裏社会のスジモンとバレた以上面倒な事になるのはごめんだ。MZ団に匿ってもらうか?

いやカタギを巻き込むのはあまり良くない。

ちょっと様子見ながら過ごすか

 

 

 

 

 

 

 

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

side マチエール

 

 

 

 

 

闇夜の帷が下りて街が静まり返る中、路地裏の一角に一人女性が佇んでいた。

ミアレ一の名探偵と呼ばれる女性ことマチエールは街灯に寄りかかり、思考に耽けていた。

 

 

「最近暴走メガシンカの情報を受け取って現場に向かってもそれらしきポケモンが存在しないこの現象‥

誰かが沈黙させたとしか思えない‥」

 

 

暴走メガシンカ。それはミアレシティにて野生ポケモンが突如メガシンカし、制御不能状態に陥る事だ。

およそ7ヶ月前に暴走メガピジョットが確認されてから徐々にその影響は増していきクエーサー社もその対応に追われていた。

 

マチエールも街を守る為に暴走メガシンカの対応に当たっていたのだが、ここ何日かは暴走メガシンカの姿どころか影を踏むことすら出来ていない。

 

これが意味する事は事前に暴走メガシンカポケモンを沈黙させているトレーナーが存在するという事だ。

マチエールは怪訝な表情を浮かべ、暴走メガシンカポケモンを相手取る実力者についてを考察していく。

 

 

(静めたのは誰?SNSに報告されて無いという事は一般市民では無い筈‥誰かが隠れて相手をしていたんだこれだけの数を静めるなんて相当な手練れとも言えるトレーナーだね。まるでタチバナさんの様な‥)

 

 

マチエールが思い浮かんだトレーナーはホテルZの宿泊客でもあるタチバナだ。

 

数日以上前に彼はMSBCのトレーナーハルジオを相手取ったのだがその姿はまさに手練れと呼ぶべき実力者である。

 

だが彼は表向きは観光客であるが、その裏の顔を知るのはマチエールただ一人。

今回の暴走メガシンカを静める実力は確かにある筈だがその動機があまりにも薄い。

おそらく彼は今回の件とは無関係であると踏んだが、彼の事を思い浮かべたマチエールは彼が何故ミアレを訪れたのかそちらに考えが移っていった。

 

 

(タチバナさん‥いいえワビ組の組長さん‥あなたの目的は何なの?)

 

 

実は先程までタチバナと立ち話をしていたマチエール

彼女は彼との会話を通して一つの確信に至っていた。

それは彼の裏の顔‥裏社会最強組織の一つワビ組の組長の彼にはある目的があった事だ。

 

 

(あの人が言っていた探し人と言うのはおそらくサビ組のボス、カラスバさんと見るべきか‥だから依頼は不要と答えたんだ。

それに探偵に裏社会の人間を捜索させる行為は彼がワビ組の組長である確信に近づく事に繋がるからリスクを考えて依頼しなかったんだ‥)

 

 

ミアレの裏社会を取り仕切る組織サビ組のボス、カラスバこそが彼の探し人であったのだ。

ワビ組とサビ組という二つの組織が接触する事は表世界に置いても影響がある。

つまり彼はワビ組の組長である素性を隠し通す為に敢えてマチエールに依頼をしなかったのだ。

 

 

一つの確信に至ったマチエールではあったが、その表情は未だ晴れておらず浮かない顔つきであった。

 

彼女はコートの内側のポケットからメモを取り出し、数枚ページをめくると、そのページに書かれている聞き込み調査の証言を指で追うと、目を見開き驚愕の事実が明らかになった事を理解した。

 

 

(やはり間違いない‥カフェで聞き込みをして正解だった。あの人は過去のミアレを懐かしむ様な発言を多くしていたみたいだね。内容からして過去にミアレに住んでいたと言う事になる。

だから過去のミアレを知っていたんだ‥

けど、ミアレから姿を消してカントーにいた‥つまり組長さんは失踪したと言うことになるのか‥)

 

 

彼はカフェを巡り、様々な人と会話をする事があったそうだが、過去のミアレの街並みや流行りごとが廃れた原因を聞いていた。

それはつまり過去のミアレに住んでいないと知らないコアな情報である。

 

つまり彼がミアレの住人であった証拠とも言えるのだ

マチエールは彼がミアレから失踪した原因を解明する為に何も書かれていない空白のページを開くと、メモに挟んだペンを手に取り、彼の情報を時系列に羅列する様に書き出していく。

 

 

(過去のミアレの発言に加えて組長さんのカントー、ジョウトの実績と照らし合わせると少なくても10年前にはミアレから失踪した事になる‥それと他にも分かる情報を書き出していこう)

 

 

街灯の灯りを頼りにメモに情報を書き出すマチエール

 

ワビ組を立ち上げた時、彼がカントーにいた事を考慮するとそれよりも前‥少なくとも最終兵器騒動よりも過去である10年以上前にはミアレを去ったのだとマチエールは推測した。

 

ワビ組の組長の年齢は不詳で詳しい事はわからないが彼の見た目からして20代の中盤から後半に差し掛かる年齢であるのだろう。

 

だがそうなると彼の活動時期と重なり矛盾が生じる。10年前よりも更に過去にミアレを去ったのだとすれば彼の負の遺産にしてある闇の過去と重なるからだ。

マチエールはその過去の時期と照らし合わせて、彼の失踪時期を書き出していくとある事実に直面する。

 

 

(そうだ!ロケットチルドレン!10年より更に前は組長さんがロケットチルドレンで活動していた時期と丁度重なるからミアレから失踪したのはもっと後だ!

‥という事は20年前にはミアレを去ったのか‥)

 

 

驚きのあまり息を荒げるマチエールだが、それも無理もない話だ。

ロケットチルドレン‥それは次期ロケット団担い手を人為的に作り上げる最低最悪の計画だ。

 

ワビ組の組長は計画の成功体にして被害者の一人。

その事実とミアレ失踪の時期を重ね合わせると彼が10代にも満たない年頃だ。20年程前にミアレから姿を消したのならば説明もつく。

 

マチエールはその事実に動揺し、体を大きく振るわせると手からペンがこぼれ落ちてしまう。

 

 

(つまりあの人はミアレで生まれ育ち、何らかの事情でカントーに行き、そこでロケット団に捕まってロケットチルドレンに仕立てられたという事?

年齢で言うとまだ10歳にも満たない年齢だよね‥

ひどい‥フレア団の二世達と言い何でこうも罪もない子供達が犠牲になるの‥?)

 

 

マチエールは顔を上げて夜空に輝く星々に目をやる。

光り輝く星々とは違い、光る事を許されなかった存在が彼そのものだ。

彼の凄惨とも呼べる悲惨な過去に強い衝撃を受けたマチエールはただ夜空を見上げる事しか出来ない。

 

見知らぬ人間に未来を奪われ闘う事を宿命づけられた哀れな子供が彼の正体なのだ。

マチエールは無意識のうちに体の震えを抑える様に自身の体を抱きしめていた。

 

 

(あたしも所謂孤児だったけど、もこおがいたし、ハンサムおじさん達や皆がいた。けどあの人にはそう言った人はいなかった‥組長さんの過去は正に闇そのものなんだね‥)

 

 

マチエールは元々ミアレのストリートチルドレン、所謂孤児である。物心ついた時から実の両親などの家族が存在せずいつからか仲良くなったニャスパーのもこおとその日暮らしを続けていた。

 

そして5年前ハンサムと呼ばれる男性から探偵としての知識や世間の一般常識や人やポケモン、家族の大切さを学び一人の人間として大きな成長を遂げた。

 

しかしワビ組の組長にそんな存在はいない

一人で裏社会の王座に君臨する孤独な王。過去も現在も暗く、マチエールの様な光の世界では無く闇の世界を生きている。

 

そして彼の過去は今にも続く重大な欠陥を残していたのだ。マチエールはその事に気づくと顔を伏せ表情が僅かに曇っていく。

 

 

(ハルジオさんとバトルしていた時の咳き込みはその後遺症だったんだ‥ロケットチルドレンとしての逃れられない運命とでも言うのかな‥)

 

 

ロケットチルドレン計画により言わばロケット団のボスサカキの為に作られた悪魔の計画は改造生命体とも呼べる存在へと変貌していた。

彼の体は常人よりも寿命が短く虚弱体質であると言える。だから彼はハルジオとのバトル時に吐血していたのだ。

 

マチエールはあの時無理矢理にでもバトルを止めるべきであったと後悔の念に押しつぶされそうになるが、何度か深呼吸をして気持ちを整える。

 

そして彼女は一つの疑問を抱くに至った。

 

 

(‥けど体に鞭打ってまでどうしてミアレに?サビ組と接触するのならあの人が来る必要はない。代理の人間を派遣すればいい筈。あの人が無理をしてまで来る理由が思いつかない‥)

 

 

裏社会の王とも呼べる男が、虚弱とも呼べる体に鞭打ってカントーから来る事自体がそもそもおかしい。

 

立場で言えばワビ組の組長の方が圧倒的に上だ。ならば代理の人間を派遣するか手紙などを送ればよい。

しかしその理由が思い浮かばないのだ。

 

他にも腑に落ちない部分が数多く存在する。マチエールの思考は未だ真実すら見せない彼の本性を暴く為に思考に耽ていたのだ。

 

 

(それにおじさん達との繋がりがまだわからない。裏社会の王として国際警察と接する事はあるかもしれないけどクセロシキおじさんを知っているのは何故?

フレア団と組長さんに接点は無い。モミジさんもそう言ってたし、どこでクセロシキおじさんの事を?

それにフラダリとの関係性って何なの?)

 

 

ハンサムハウスにて彼が壁に立てかけられているハンサムとクセロシキの写真を見て彼らの事を認識していた事や彼が世話になったと言うフラダリとの関係性が全く掴めないのだ。

 

彼がミアレにいた時期を20年前と仮定しても当時はフレア団は結成されていない。つまりフラダリはおろかクセロシキを知る道理が無いのだ。

 

考えれば考える程に彼の事を見失いそうになるマチエールは思考を整理しようと額に手を当てる。

 

 

(いや、わからない事は後にして今は組長さんがミアレを去った理由を考えよう。そこから何かが繋がってくる事もあるからね。とりあえず今考えられる説は‥二つになるか)

 

 

一旦フレア団関係の事は頭の中から外す為に、彼が何故ミアレを去ったのかを推察するマチエール。

再び空白のページを開くと地面に落ちたペンを拾い上げて彼女は頭の中で纏めた二つの説をゆっくりと書き出していく。

 

 

(一つ目は旅行先のカントーで事件に巻き込まれロケットチルドレンにされた説。

二つ目はミアレにいた時にロケット団の息がかかった人身売買のブローカーに攫われ、ロケット団に売られた説‥この二つかな)

 

 

ミアレに住んでいたという事は彼にも家族がいた筈だ

カントーに家族旅行で訪れた際にロケット団に拉致されてロケットチルドレンにされたのが一つ目の説。

 

二つ目は旅行には行かずにミアレにいた時にロケット団の息がかかった人身売買のブローカーによって攫われロケット団に売られたという説だ。

 

どちらにせよロケット団が行った事は人の道を外れし外道行為とも言える。

ポケモンの殺害やジョウトでの怪電波事件にラジオ塔乗っ取り事件など悪事に事欠かない組織であるならば手段を問わないのは当然である。

 

マチエールは溢れる怒りで拳を強く握り込んだが何度か深呼吸して怒りを押さえると、まずはロケット団についての情報を調べる必要があるとの確信に至った。

 

 

(カラスバさんにも探りを入れる必要があるかもしれない。ミアレの裏社会を牛耳るあの人なら何か知っている事は確実‥けどワビ組の件を伝えて勘繰られても不味い‥

ここはワビ組の事は伏せて過去のミアレで人攫いがいたのか、ロケット団とミアレに繋がりがあったのかを裏社会独自のルートを使って聞いてみないとね)

 

 

サビ組はミアレの裏社会を取り仕切る存在だ。

お金の貸し付けや暴漢には厳しいが、ミアレを愛する人間たちの集う組織でもある。

彼らにとって情報は何やりも欲する筈だ。探偵の調査で得た最新の情報を取引材料にしてロケット団とミアレの繋がりを得ようとしたのだ。

 

 

(それと並行して市役所に行って住民情報を調べれば身元については知れる筈‥ここ20年の戸籍とカントーで行方不明になった家族関係で調べてみようか‥そうすれば前進に繋がる筈だね!)

 

 

いずれにせよ彼が過去ミアレに住んでいた事が判明した以上、彼に関する戸籍や住民情報を遡れば彼の身元についても手掛かりが掴める筈だ。

 

彼の真相に一歩近づく中マチエールはふと彼が自身に見せた視線についてを振り返っていた。

 

 

(しかし、あの人のあたしを見る目‥優しさに満ちた様な優しい笑顔だったな‥あたしの事を一方的に知っているのは何故なの?それにあたしの成長ぶりを喜ぶ理由が思いつかない。

わからない‥全然わからないよ‥

謎が解ければまた別の新たな謎が浮上する。流石は裏社会の王‥簡単には掴ませてくれないか。)

 

 

まるでマチエールを旧知の仲であるかの様に暖かく見守り密かに成長を喜ぶかの様な呟きが彼女の頭から離れず益々謎が深まっていく。

彼とマチエールに接点はないが、マチエールは彼が向けたその視線に引っかかりを覚えた。体を観察する様な未知にして奇異な目線だが不思議と悪い気はしなかった。

 

 

(何を隠しているのかを解き明かさないと本当の狙いが分からずじまい‥事件では無いけど探偵として必ず真実に辿り着いてみせる!)

 

 

彼女の探偵としての血が騒ぐのか、彼の正体と本性を暴く事に心血を注ぐ名探偵は今日もミアレを翔ける。

 

 

 

ここに名探偵マチエールの新たな推理譚が始まろうとしていた。

 

 

 





主人公(タチバナ)‥お尻チェックとお胸チェックをして過去との成長に喜ぶ変態野郎。サビ組の事はまだ知らない裏社会の王の恥。

マチエール‥タチバナのお尻チェック目線をいやらしい目線とは捉えず何かあると思い違いした深読みお尻探偵。まだまだ謎が残るタチバナの過去に同情しつつも本当の狙いが何かを探っている。
ちなみにタウニーからは女性とは聞かされておらず、ただ探し人としか伝わっていなのでカラスバを探していると思っている。なんでや!


暴走メガシンカポケモン‥タチバナにボコられたが、暴走状態を助けてくれた恩人なのでどちゃくそ感謝し影で見ているのは借りを返す機会を伺っている為。
ちなみに相手した個体はメガゲンガー、メガヤミラミ、メガサメハダー、メガミミロップ、メガタブンネ
最後の二体は別の意味で熱い目線を向けているとか。

最初にボコしたハッサムとヘラクロスはむしタイプ使いでもあるタチバナに忠誠を誓い野生むしポケモンのまとめ役になったりと結果的にミアレのむしタイプによる被害が減った。流石は裏社会の王

サカキ‥(また冤罪か‥もうその件は終わったんじゃ無いの?)

アルセウス‥(この前神である私を愚弄したよな?だから暴走メガシンカ個体を複数体引き起こしてやったぜ。神の偉大さにひれ伏せ人間!
は?暴走したポケモンが可哀想?んな事知るか!それよりも神である私を愚弄する方が可哀想だろ!)

レジギガス‥(お前を握り潰す。復活するのを楽しみにしていろ)









MZ団の方に突撃インタビュー!!
Qタチバナさんってどんな人?


タウニー‥「大事なお客さん!ホテルZ名物のクロワッサンカレーの美味しさも分かってるし、AZさんも笑顔で話してたから良い人だし!観光客だけどポケモンバトル強いし、探し人いるみたいだし一体何者なんだろうね?企業の社長さんとか?」

デウロ‥「初見時は強面で怖いなって思ってたけどあたしの思い違いでよかったよぉ。色々と接すると分かるけどすごくいい人だよねぇ 聞き上手だし、面倒見もいいし、優しいし大人の余裕や色気があってその‥いいなって思ってるんだ‥うん‥」

ピュール‥「気遣いと心配りが凄いですよね。特にタウニーやデウロさんみたいにズカズカと入り込んで来ないのは個人的にありがたいです。適度な距離感を保つ大人の対応に感謝ですね。あの二人も見習ってくれると嬉しいのですが‥それよりもあの服の刺繍のデザインはとても素晴らしいですね。僕も着てみたくなりましたよ。」


回答ありがとうございます!

次回はミアレ一の名探偵とポケモン研究所所長代理のお二人ににインタビュー!見てね!!
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総合評価:12478/評価:8.65/連載:19話/更新日時:2026年03月02日(月) 12:05 小説情報

ポケモントレーナーの日常?(作者:ポケモン全般(今はas)やってる人)(原作:ポケットモンスター)

ポケモンの世界に生まれた転生者が旅に出る話▼(世界線がゲームかアニポケかも分からないしエンジョイクソボケなので何をやらかすか分からない)▼アニポケ時空になりました。▼タグは随時追加予定です。▼アンケを投げています。▼基本最速10票を採用していますが見逃しなどあり複数が10票越えしていた場合は1番多い票数の案を採用する予定です。よろしければ適当でもええのでポチ…


総合評価:4787/評価:8.57/連載:12話/更新日時:2026年06月25日(木) 04:20 小説情報

サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!(作者:DestinyImpulse)(原作:ポケットモンスター)

▼ 転生したのはオリ主でもモブでもなく紛れもなく主人公。▼ 定期的に世界を救わなくてはならない大役を背負いながらも、ポケモンとの出会いと冒険に胸を躍らせる。▼ ▼「通りすがりのポケモントレーナーだ、覚えておけ!ピカチュウ、君に決めた!!」▼「ピカチュウ!!」▼ コレはアニポケ主人公のサトシに転生した少年が、時にポケモンと絆を深め、時に女の子とのフラグを作り、…


総合評価:7733/評価:8.61/連載:60話/更新日時:2026年07月03日(金) 19:35 小説情報

ミステリアスな糸目キャラに憧れたら如何にも怪しすぎる不審者になった(作者:あーあ=あ)(原作:ポケットモンスター)

糸目キャラになった転生者がミステリアス系キャラを目指したらあからさまにラスボス張りそうな怪し過ぎるキャラに…▼モチベがないので更新不定期です


総合評価:5768/評価:8.16/短編:10話/更新日時:2026年06月18日(木) 04:13 小説情報

元凡人による悪への道のり~裏ボス枠になるために~(作者:悪なれず)(原作:ポケットモンスター)

▼ 悪役が好きだった。▼ 悪役にならなかった。▼ 悪役になれるかもしれない。▼――じゃあなるか。▼ そんな話。▼ ギャグとコメディとシリアスとダークを混ぜれたらいいな。▼ 程度の差はあるけど、頭おかしい主人公の方が見てて面白いよね。▼ 基本的に主人公の独白。▼ 口は悪い。▼ 読みづらい。▼ 無駄にシビアな世界観。▼ ついでに言うとご都合主義もあるけど、暇つぶ…


総合評価:4096/評価:8.73/連載:28話/更新日時:2026年07月05日(日) 21:21 小説情報


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