ナニモンなんじゃ? スジモンじゃあ!!   作:年中裸足の人

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ポケマスついにガイとセイカが参戦しましたね!
これを機にポケマスを始めるか迷いますね‥



その筋の者(スジモン)とMZ団の新メンバー

 

 

 

「おはようタチバナ。調子はどうだ?」

「キュルルー!」

 

「おはようございますAZさんにフラエッテ。ええ、すこぶる快調です。」

 

 

 

朝のルーティンの一つAZにゃんとフラエッテ姐さんに挨拶をかわす。二人とも元気そうです何より。フラエッテ姐さんはかわいいね。

 

ミアレ神拳460代目継承者(ケン)シローとの騒動から一夜経ったがようやく落ち着いてきたぜ‥

取り敢えず適当にどこか座ってゆっくりするかとソファに向かうとそこには先客がいた。

 

 

「あ、タチバナさん!おはようございます!」

 

「おはようデウロちゃん。今日もいい笑顔だ。君の笑顔は心から安心するよ。」

 

 

私の顔を見てぱぁ!と言わんばかりの明るい笑みを浮かべて挨拶をするデウロちゃん。

やっぱりかわいいねこの子。私も釣られて笑みを浮かべるが、私の笑みを見ると顔を背けるデウロちゃん。

 

‥すまんな。スジモンフェイスまだ慣れんか‥

最近特に怖がられるから泣けるぜ‥

 

 

「はい!あたしもタチバナさん見たら元気出ちゃった‥なんて‥えへへ」

 

 

デウロちゃん‥!なんて優しい子なんだ!

小声で呟いているが私の落ち込みをフォローするかの様な根回しには感激すら覚えるね。

 

私は嬉しさのあまり泣き出しそうになるがここで泣いたら引かせちゃうからスジモンフェイスで耐えよう。

デウロちゃんは隣空いてますよーと隣の椅子をポンポン叩くので隣に座らせてもらいましょか

 

よっこらセレビィ!(おじさん)

 

 

‥てかAZにゃんやデウロちゃんもそうだけどやけに嬉しそうに見ているな。

孫と接する親戚のおじさんを見ている心境なのだろうか。微笑ましく見てるとか最早AZにゃんじゃなくてOG(おじい)ちゃんだろこれ

 

 

「AZさんやフラエッテもそうだが、今日は何かあったのかな?何と言うか楽しそうにしていたが‥」

 

「MZ団に新メンバーが入ったんですよぉ 中々無い事なので驚いちゃって」

 

 

新メンバー!?あの個性的な面々にも負けない感じじゃなかろうな?

MZ団の良心にして実はリーダーなんじゃないかってくらいしっかり者のデウロちゃんみたいな良い子だと助かるが‥

 

私はデウロちゃんに首を傾げながら質問した。

 

 

「新メンバー?そう言えば昨日はタウニーちゃんを見かけなかったが、もしかしてそれとも関係が?」

 

 

 

昨日シローの奴とのバトルを終えてホテルZに戻ったが珍しくタウニーちゃん見なかったのよね。

 

もしかしてその新メンバーの子と仲良くしていたから遅くなったのかな?‥という事は年代も近いか?

まあ流石に40、50代のおっさんが新メンバーとかだったらドン引きなんだが

 

 

「タウニーは昨日の夜遅くにホテルに戻ったらしいです。なんでもその新メンバーの子といつの間にかバトルゾーンに取り残された所をフラエッテが助けてくれたってAZさんが‥」

 

 

え?それまじ?

私はAZにゃんとフラエッテを見るが私の目を見て微笑んでいる事からマジのようだ。

フラエッテ姐さん‥!あんたなんてヒーローなんや!

あんなイカレゾーンに迷い込むとは新人君ちゃん哀れやな‥同情しちまうぜ。

 

 

 

「‥そうか、それは大変だったんだな。」

 

「バトルゾーンは見方を変えれば何でもありだから初めての人は困惑するよねぇ‥」

 

 

デウロちゃんと私はやれやれと言わんばかりに息を吐くがこの子感性がまとも過ぎる。本当にミアレの住人か?気持ちがシンクロして嬉しいんだが。

 

てか新人君ちゃんは何してるの?ミアレのイカれ具合を堪能中?気になって仕方ない。

 

 

「新メンバーの子は今どこにいるのかな?」

 

「さっき表でタウニーとポケモンバトルをするって言って大分時間が経ったから、色々レクチャーしてるんじゃ無いですかね?キョウヤは初めてポケモンを持ったみたいだから‥」

 

「ん?キョウヤ‥?」

 

 

私は思わず聞き返した。なるほどな、名前からしてメンズか?それにポケモンも持たずにミアレに来ているって相当な世間知らずか、物好きな子だな‥

 

私が考え込む中デウロちゃんは両手を握りニカッ!と笑いながら私に言葉を紡ぐ。あ〜心が癒されるんじゃ

 

 

「はい!新メンバーの子の名前ですよぉ MZ団のロゴ入りのグリーンのジャケットを着ているのですぐにわかると思います。」

 

 

なるほどグリーンのジャケットでロゴ入りね

わかりやすいじゃないか。新人君か‥会ってみたくなったぜ!媚び売りまくるとしますか!

私が気になってしょうがない中、壁掛け時計を見たデウロちゃんは慌てる様に立ち上がる。

 

 

「あ!もうレッスンの時間だ!タチバナさんまたよろしくお願いしますねぇ」

 

 

軽く手を上げて挨拶をするとそのまま玄関扉前まで小走りで移動したデウロちゃんだが、突然立ち止まり私にくるりと振り返ると何かを話そうとしているが口篭っているようだ。大丈夫か?体調悪いんか?

 

私は立ちあがろうとする中、デウロちゃんはまるで勇気を振り絞る様に声を発した。

 

 

「あの、今度新作のダンス見て貰いたいです‥できれば二人っきりで‥タチバナさんにはどうしても見せたくて‥だから‥その‥!」

 

「ああ、楽しみにしているよ。君のダンスからは元気をもらえるから何度でも見せてくれると嬉しいな。

私にとって太陽の様な輝きだからね。」

 

 

緊張からか顔を赤らめながらも笑みを浮かべる彼女の姿に私も釣られて笑顔になる。

この子のダンスは人を動かす何かがあるのよね。だから何度でも見たいし彼女を応援したいな。

 

私の素直な感想に彼女は俯いたかと思ったらさっき以上の笑顔を浮かべていた。まるで花が咲くかの様な美しくありながら可愛げのある笑みだ。

 

 

「‥/// はい!それではまた!」

 

 

デウロちゃんはそのまま扉を開けてその場を後にするが今ロビーにいるのは私とAZにゃんとフラエッテ姉さんのみ。

 

おいおいおっさんとおじいちゃんとおばあ‥‥姉御しかいねえじゃんこの空間はよぉ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむタチバナよ。中々やるではないか」

「キュルル‥♪」

 

 

 

二人して何見てんだ!ニヤニヤしやがって!

フラエッテ姐さんそんな微笑ましい目で見んといてくれ。私と彼女はそんな関係ではないです。

 

AZにゃんといい、なに二人は勘違いしてるんだ!

3000歳夫婦だからって何でもかんでもそんな目でみやがってよぉ!色ボケ夫婦が!

 

こんな所気まず過ぎていられんわ!場所を変えよう。カフェで出直しだ!

 

こんな時は大人のお姉さんと話すに限るね。

待っててねーお姉さーん!

 

 

 

 

 

 

 

‥‥

‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

キングクリムゾン!

 

という事でホテルZ近くのカフェひとみしりが満員で入れない為そこから少し離れたカフェで時間を潰していました。

 

大人のお姉さんはいなかったが将来有望な新人店員の少女のドジでコーヒーをぶちまけてしまい私の袖がコーヒーで汚れてしまった。

私は謝る店員さんを慰めつつホテルZ前に戻ったが、そこに一つの影が見えた。

 

緑色のジャケットに帽子を被った青年がいるがもしかして‥こやつが例の新メンバーか?

私はそっと近づき声をかけた。

 

 

「‥まさか君が噂のMZ団の新メンバーかな?」

 

「‥えっと、あなたは?どうして俺を?」

 

「ああすまない私はタチバナと言う。ホテルZの宿泊客でね。いわゆる観光客さ。デウロちゃんから色々と話を聞いて気になっていたんだ。」

 

 

適当に自己紹介して目の前の青年を見る。

中々のイケメンボーイじゃないか。プラターヌ博士の若い頃の様な色男ぶりやね。

足も長いし顔からして主人公顔をしているがまさかこの世界線の主人公とか? XYといい主人公美男美女過ぎるだろ!

 

私が考える中イケメンボーイは私に微笑み挨拶した。

 

 

「そうなんですね。はじめまして俺はキョウヤです。俺も観光で来た様なものですのでよろしくお願いしますねタチバナさん。」

 

「こちらこそだよキョウヤ君。私も同じ観光客仲間が出来て嬉しい。‥しかし君は何故MZ団に?」

 

 

 

名前も一致したしやっぱりデウロちゃんが言っていたMZ団の新メンバーに間違いない。

てか君観光客だったのか。観光で来たのにMZ団に入るってどう言う事なんやろ?

 

 

「タウニーに恩を返す為です。この街に来て困っていた俺を助けてくれた‥ただそれだけですが」

 

「そうか‥君もそっち側(・・・・)(スジモン)だったか‥

この街は他の地方より違う事が多くてね。戸惑うと思うが慣れればいい街さ(皮肉)」

 

 

なに!?義理を返す為にMZ団に‥筋を通すその行為はまさしくスジモンや!まさかこの子はそっち側の人間‥つまりはスジモンだと言うのか!?

昨日ホテルZに来たって言っていたから一宿一飯の恩義の為にMZに?やべえな‥素質あるぜこの子は‥!

 

 

「?そっち側‥?‥あ、いえ何でもありません。

今夜からZAロワイヤルにも参加するので緊張が続きますけどね‥」

 

 

何やらピンと来ていない様だが、自覚なしのスジモンか‥

だがそれにしてもZAロワイヤルに参加するだと?

やめとけ!やめとけ!あんなの参加したらクエーサー社の思う壺だぜ?私は少し真面目モードになりキョウヤ君に忠告した。

 

 

「ZAロワイヤルか‥それは君の意思で参加するのかな?キョウヤ君。」

 

「え?どう言う意味ですか?」

 

「私の立場で言うのも何だが、君はあれに参加する必要は無い。君は何の目的で参加する?叶えたい願いがあるというのか?」

 

 

あれは聖杯戦争だから願いを持ったら反転して望まぬ願いに昇華されるに違いねえ。

Aランク‥つまりは勝ち残った最後の一人だけが得られると言うのが胡散臭い。今が辞めるチャンスだ!

キョウヤ お前ZAロワイヤルから降りろ

 

 

「‥そ、それは‥」

 

「目的無く参加するのは愚の骨頂だ。しっかり見定める必要がある。(クエーサー社を)」

 

 

私の詰めにタジタジになるキョウヤ君。そうだそのまま棄権した方が絶対に良い!タウニーちゃんは騙されやすいから多分クエーサー社の闇に気づいて無いんだ!(ド偏見)

 

さあキョウヤ君!どうする!?

私がスジモンプレッシャーを与える中、顔を上げたキョウヤ君は私の眼を見て真っ直ぐな答えを口にした

 

 

「‥わかりません。ですがそれを探す為にも参加したい‥!俺はタウニーの‥AZさんの役に立ちたいんです。これだけは譲れない!」

 

 

なん‥だと‥!?

私ではなく、タウニーちゃん達を選ぶと言うのか‥!

確かに一番接しているのがタウニーちゃんだし、私なんてぽっと出だしこれはしょうがないのか?

 

しかしあんな真っ直ぐな眼で見てくるとか多分私が何を言っても辞めないだろう。むしろ私が強く反対する度に意地になってZAロワイヤルにのめり込む可能性がある。ここは一旦引くか‥降参だ。

 

私は観念する様にキョウヤ君と向き合うと口を動かした。

 

 

「そうか‥君が決めたのなら私は何も言わないさ。悪かったな引き止めて」

 

「あ、いやそんな‥」

 

 

キョウヤ君に気を遣わせまいと私は彼の横を通り抜けるとキョウヤ君に背を向けた状態でホテルZの玄関扉前で立ち止まった。

 

その時不意にさっきカフェで溢したコーヒーのシミが目に入り、袖についた汚れの匂いを嗅いだ。

くんくん‥こいつはくせえッー!

コーヒーの香りがぷんぷんするぜッー!

 

 

臭う(・・)な‥このままでは最悪な事になるかもしれん。(衣服のシミ)街を回る必要があるか‥(クリーニング屋探し)」

 

 

‥うぅむ、全然匂いが取れないな‥これは染み抜きが必要か?

クリーニング屋とかクリーニングサービスとかあったっけ?ちょっと街を回って探してみるか。

スマホロトムだと閉店した店とかも営業扱いされてて機能してないから結局足が頼りなんだよね。

はぁ〜疲れるぜ

 

 

「?それって‥?」

 

 

後ろから私の独り言を聞いて聞き返すキョウヤ君。

あ、ごめん おじさんの独り言だから気にしないでくれ。君はいっぱい女の子ナンパして強くなれよ(偏見)

 

 

「いや、すまないこっちの話だ。邪魔をしたな‥

それじゃ気をつけて」

 

 

私は彼に声をかけてそのままホテルZに戻った。

さて着替えてからクリーニング屋に行くとするか

もう一着の着流しセットか久々にワビ組のスーツスタイルで行くか迷うね。

 

クリーニングが終わったら、そのまま大人のお姉さんと熱い夜を過ごそっと!

 

今夜はホテルには戻らないで街を回るとするかね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥

‥‥‥

 

 

 

 

side キョウヤ

 

 

 

 

 

 

「ZAロワイヤルお疲れさまキョウヤ!初めてのZAロワイヤルはどうだった?」

 

「お疲れさまタウニー おかげさまでYランクへ昇格したよ!」

 

 

ホテルZのロビーにて二人の男女が喜びの声をあげている。MZ団のリーダータウニーが新メンバーの青年キョウヤの戦果を喜んでいたのだ。

 

観光で訪れた筈のミアレシティで旅行カバンを盗まれた事をきっかけに騒動に巻き込まれ、その後はタウニーの手持ちのポケモンを一体譲り受けてポケモントレーナーになるという激動の1日を過ごした。

 

そしてトレーナーになって僅か一日足らずでZAロワイヤルランクアップ戦に挑みZランクからYランクへと驚くべきスピード昇格を果たした。

 

この天才とも呼べる実力の高さにタウニーとキョウヤの横に佇むMZ団のメンバーからも驚きと喜びの声が上がる。

 

 

「キュルル」

 

「すごーい!天才だよ!!」

 

「確かに凄いですが相手は永遠のZのザックですよね?」

 

「勝負を見てないピュールにはわからないだろうけど、キョウヤのポテンシャルなら余裕でもっと上にいけるし!」

 

「すごいよねぇ トレーナーになったばかりであっさりランクアップなんて」

 

 

キョウヤを差し置いてMZ団メンバー達で会話が盛り上がるが話題はキョウヤの才能を褒め称えるものばかり。

キョウヤも褒められて満更でもないのか笑みを浮かべながらも羞恥に近い感情を抱いていた。

 

そんな折不意に背後の受付から杖が床を擦る音を聞き思わずキョウヤは振り返る。

 

 

 

「キョウヤはどうであったか?タウニーよ」

 

「AZさん。キョウヤがいてくれたらミアレの未来だって守れるし!マチエールさんも褒めてたからなおね」

 

 

杖をついた長身の男にしてホテルZのオーナーAZがタウニーに優しく語りかける。

彼女の発した言葉にうんうんと頷きながら優しい笑みを浮かべ彼女に自身の思いを口にする。

 

 

「マチエールか‥‥彼女は凄腕のトレーナーだ。あの子も手伝ってくれると嬉しいが彼女には彼女の使命がある。‥‥だが惜しいのはタチバナよ。

タチバナもZAロワイヤルに参加してくれると尚良いが、彼にも何かやるべき事がある様でな。街を良く回るのはその為なのか‥」

「キュルル‥」

 

 

 

観光で訪れた着流し衣装の青年タチバナ。

ポケモンバトルの実力はかなり高いがZAロワイヤルに微塵の興味も示さない。

しかし彼は街を守る為に独自に行動している様に見えたAZはただ静観の態度を取っていたのだ。

 

AZの口から出たタチバナという単語に反応したMZ団のメンバーはそれぞれの思いを口に出していた。

 

 

「確かにタチバナさん頑なにZAロワイヤルに参加しないよねぇ‥結構強いみたいなのに。」

 

「確かに珍しいです。この前タチバナさんのグソクムシャと接しましたが、かなり鍛えられてましたね。今度ズルッグの特訓に付き合って貰いたいです。」

 

「あたしからも散々言ってるけど『興味ない』の一点張りだし。あれだけの強さを持つのに勿体無いよね‥」

 

 

タチバナに関する評価は一貫してかなり高い。

キョウヤとは違い交流する時間が長かったからだと言える。

 

まるで兄を慕う弟や妹の様な仲の良さだと錯覚するがキョウヤは彼の発言に引っかかりを覚えていた。

 

 

「タチバナさんか‥」

 

「あれ?そういえばさっきちょっと話したんだっけ?あの時浮かない顔してたけど何か言われたの?」

 

 

キョウヤが不意に零したその一言に疑問符を浮かべるタウニー。

ZAロワイヤル開催前にキョウヤはタチバナと初めて顔を会わせそのまま会話をしたが、彼の発言の意図を未だ理解できず思い悩んでいたのだ。

 

タウニーもそのことに気づいてはいたが、深入りを恐れて話を切り出せずにいた

だが今、キョウヤにその話の真相を聞けるのでは無いかと言わんばかりに歩み寄ったのだ。

 

キョウヤは彼の発言を思い返す様に顎に手を当てて言葉を紡いでいく。

 

 

「えっと‥実はタチバナさんにZAロワイヤルの参加はやめた方がいいって言われたんだ。何の目的も無く参加するのは良く無い事って‥」

 

 

「どう言う事なんだろうねぇ?」

 

「わかりませんよ。ボクに聞かないでください。」

 

 

キョウヤの発言にいち早く反応したデウロとピュールは互いに首を傾げて疑問符を浮かべる。

反対にタウニーは顎に手を当てて考え込む素振りを見せた後キョウヤに向き直ると言葉を紡いでいく。

 

 

 

「これは推測に近いけど、タチバナさんにも叶えたい願いがあるからこそだろうね。参加する人はみんな叶えたい願いを持っている。だから夢や願いもなくただ惰性で参加した事を快く思わなかったんだと思うし、あとキョウヤを試したんじゃないかな?

生半可な意思だと挫折した時に大きなトラウマを負う事もあるって聞くからキョウヤを案じていたのかもね。」

 

「‥そうだったんだ。そんな考えがあったから俺にあんな忠告を‥でも最後あの人は満足した様に頷いていたから俺の覚悟は汲み取ってくれたと思うかな。」

 

 

 

タウニーが発したタチバナの意図にキョウヤは己の浅はかさを省みた。

彼はキョウヤを試した一面もあるが、根底では彼を案じていたのだ。

 

ZAロワイヤルに参加する覚悟を問きながらも根底ではキョウヤのメンタルを案じる彼の優しさにキョウヤは彼が何故MZ団をはじめAZやフラエッテに慕われるのかを理解した。

 

しかしそこに一つの疑問が残る。キョウヤはその疑問をタウニーに零した。

 

 

「あれ?じゃあ何で叶えたい願いがあるのにタチバナさんはZAロワイヤルに参加しないんだろう?」

 

「あたしにもわからないんだ。自分勝手な願いって言っていたけどなんだろうね?‥‥あの人カフェ回るの好きだから、全てのカフェをタチバナさんだけ無料にする!とか?」 

 

 

キョウヤの疑問に対してタウニーも首を傾げていた。

彼が頑なにZAロワイヤルに参加しない理由もそうだが、彼が不意に零した自分勝手な願いが分からず仕舞いであったのだ。

 

タウニーは場を和ませようとしたのかタチバナの趣味と自分勝手な願いというのを組み合わせた冗談を口にするが、それを聞いたデウロは笑みを浮かべた後にタウニーに言葉を返した。

 

 

「タウニー‥いくら何でも短絡的すぎるよぉ タチバナさんはそんな事しないって!多分世界平和とか壮大過ぎる願いじゃないかな?」

 

「‥ボクもそう思いたいですが、あの人にも人並みの願いや夢があるのでは?」

 

 

まるでタチバナを聖人君子の様に見るデウロの発言にピュールは一部同意しつつも彼も同じ人間であり、人並みな夢や願いがあるのかと問いた。

デウロは腕を組みながらうーんと唸る様に考え込むが彼女の脳内には美化されたタチバナが映し出されていたのだ。

 

 

「あのタチバナさんならそれくらい考えてると思うんだよねぇ。あの人だけカフェ無料ってそんな欲望に満ちた下心はないってあたしは思うな。

もしそうだったら幻滅どころじゃすまないよ!」

 

「冗談だってデウロ タチバナさんは誰かを思いやれる理想の大人だからね。そんな事言うわけ無いし」

 

「‥あ、ごめんね。あたしとした事が熱くなっちゃった‥」

 

 

デウロは珍しく熱が入り、その強い想いが発露されたがタウニーに指摘されると頬を赤らめて下を向いてしまう。

それほどまでに彼とデウロの絆は深く、タウニーも信頼を寄せているのだ。

そしてそれはピュールも例外ではない

 

 

「‥確かにそうですよね。あの人が自己中心的な事を願うなんてあり得ないです。」

 

 

風にかき消されるような呟きに近いその言葉も強い信頼が感じ取れていた。

彼の人となりやホテルZの住人達との強固な信頼関係はキョウヤの心を大きく動かしていた。

 

 

(信頼されているんだねタチバナさんは‥宿泊客なのにここまで愛されるなんてスゴイ人なんだ‥けど‥)

 

 

しかし彼が発言した言葉の中でいくつか気になる箇所があった。キョウヤは一つ一つを整理する様に思い返していく。

 

 

そっち側(・・・・)って何だろう?‥まるで一つの境界線を張り、そっちに踏み込んでほしくないかの様な物言いだったけど‥俺に対して何かを教えようとしている?)

 

(それに匂う(・・)とも言ってたけど、この街で何かが起きようとしているのかな‥?AZさんもタチバナさんが街を回っているって言っていたけど、それとも関係が?わからないな)

 

 

彼はキョウヤ達に危害を加える存在なのかは定かでは無い。だが一つはっきりしたのは彼には込み入った事情があるという事だけだ。

 

観光客にしてはキョウヤに意味深な発言をする一方で彼を案じ、MZ団メンバーを一人一人大切にしている

優しさの裏に隠された彼の素顔は果たしてどの様なものなのか。今後彼と接すれば見えてくるものがあるはずだ。

 

キョウヤが思考に耽る中デウロがお腹をさするとタウニーに対して呟く様に言葉を発した。

 

 

「‥あ、そういえばZAロワイヤル終わったら安心してお腹が空いちゃったよぉ‥」

 

「じゃああたしがこれからご飯の準備をするし!」

 

「ボクは結構ですよ。別のものでお願いします。」

 

 

デウロの言葉を皮切りに空気が緩やかなものに変化していく。

奥にいるAZも笑顔を浮かべて見守るこの和やかな雰囲気にキョウヤの頬も緩んでいくのを理解した。

 

 

(いいチームだな‥ここに来て俺は良かったのかもしれない。)

 

 

和やかな空気を堪能しているとタウニーはキョウヤの肩をつつくと手を取り、ゆっくりと歩き出す。

それに続く様に後ろにデウロとピュールも歩を進める

 

 

「キョウヤ!ご飯にするからこっちにおいでよ!」

 

「わかったよタウニー!」

 

 

 

MZ団の新メンバーキョウヤ。

後に英雄の伝説を継ぐものたちの一人として活躍する青年の物語はここから幕を開けるのだ。

 

 

 





主人公(タチバナ)‥大人のお姉さんハーレム街形成という欲望まみれのスジモン。キョウヤに意味深発言した事から、おそらくこの世界線のプレイヤーはタチバナを黒幕だと疑うに違いない。
ちなみに夜は大人のお姉さんと熱い夜(ポケモンバトル5回戦)を過ごし、見事に体が枯れた。

キョウヤ‥一部では出所説、プラズマ団のNの影武者説、スジモン説などあるが今作ではガチの観光客設定です。タチバナの事を何か事情がある人間なのかと勘繰っている様だが‥

タウニー‥やたらキョウヤへの距離感が近く、並の少年なら勘違いしてしまう程。タチバナの自分勝手な願いとは何か、探し人は誰なのかはまだわかっていない

デウロ‥タチバナに幻想を抱く恋する少女。最近タチバナの顔を見るだけで見えない尻尾を降るほど懐いているので最早忠犬デウロ。

ピュール‥キョウヤに渡した帽子を大事に扱っているのを見て内心嬉しく思っている。タチバナと接する事もありゲーム本編よりも態度がやや軟化している。

AZ‥ デウロの恋路を見守るお爺ちゃん。フラエッテがあらあら若くていいわね〜と言っているのを頷きながら見ていた。





ZA公式サイトの登場人物ページ風紹介

タチバナ

ホテルZの宿泊客でミアレシティには観光で訪れました。
優しく余裕ある態度で接する事からエムゼット団メンバーから信頼され、良好な関係を築いています。
街を巡る事が多く、どうやら観光の他にも何か目的がある様ですが‥‥





ちなみに女性主人公ことセイカの場合だとお姫様みたいに優しく接したりします。
ガイに対しては弟の様に接するので男子特有のノリで結構バカやる感じになりますかね。

なのでタチバナ、ガイにただ巻き込まれるピュールの三馬鹿トリオになり、デウロはピュールに同情しつつも男の人はこれだから‥見たいな呆れた目になりますが、タチバナの実力と年上としての包容力は高いのでたまに見せるギャップに心が落ち着かないとか。

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