キャラの口調が間違ってたらすみません。
違くね?と思ったら気軽に教えてくれると嬉しいです!
カラフルなネジというものがある。
ネジなのにカラフルとはこれ如何にと思うが重要なのはそこではない。
街中の至る所にアスレチックが如く足場が組まれているのだが、その足場の至る所にカラフルなネジが置かれているのだ。
私も挑戦したがあれ無理じゃね?
人外パフォーマーじゃなきゃクリアできないと思う
まるでSAS◯KEだな。ミスターSASUK◯呼んだ方がいいって‥俺にはSASUKEしか無いんですよ‥
とまあ話を戻すとカラフルなネジを集めると良いものと交換できるそうで私も苦労して2個ゲットした。
て言うかスピアーに取ってきて貰った。クリアムリ!
これで何が交換できるのだろうか。
今交換場所としてラシーヌ工務店とやらに来てそれなりに時間が経つが‥
「おや?オタク見ない顔ですな‥顔つきからしてにわカナ友ですな‥なるほど貴重なカナリィぬいのおこぼれに預かろうとしているのですな?」
「いいえ違いますが?」
何が言いてえ‥?
DG4?
よくわからんが髭を生やした謎のTシャツ着た太っちょ野郎に絡まれております。
オタクってあんたのことじゃろうがい!
太っちょ野郎は私を嘲るように見ながら言葉を吐き捨てる。
「‥失礼。ミリしらでしたか。最早にわカナ友の下位からもはみ出た特級下位クラスとは‥これでは話になりません」
「お前は何を言っているんだ」
私の口調も荒くなるほどの理不尽。
カナ友だと?なんだそれは?私はカラフルなネジの交換に来たがそれと何か関わりがあるのだろうか?
私が考え込む中目の前のデブ(悪口)は見下す様に私を一瞥して更に言葉を吐き捨てる。
「とにかくカナリィ様のファンクラブDG4においてにわかは不要なのですよ。」
「にわかの何が問題なんだ?楽しみ方は人それぞれでしょう?それをその方が望んだのですか?」
DG4とやらはそのカネリィ?って言う人のファンクラブらしいが‥うるせえ!にわかで何が悪い!(開き直り)
テメェの価値観を人に押し付けるんじゃねえ!んな事やってると本気で嫌われるぞ。まあ私はファンですらないからにわか所ではないのだが‥
「‥は?今オタクはなんと?」
私の発言に欠陥ブチブチで怒り心頭の様子ですな。(ガクブル)
だが構うもんか!ワビ組のスジモン共と比べたらこんなの比じゃないぜ!私は言葉を紡ぎ挑発した。
スジモンの ちょうはつ!
「あなたも最初はにわかだった筈。それなのににわかを侮蔑し排斥する様なファンクラブなどたかが知れている‥
そんな事をしてカネリィさんは喜ぶと思いますか?」
「カナリィ様です。」
「‥‥‥カナリィさんが望んでいるのですか?にわかを入れる事にこれほど迄にファンを熱狂させる御仁が器量の狭い人物とは思えませんが」
‥すまん名前間違えた
何が言いたいかって一見さんお断りとかそんなの嫌だろ!推しの良さを広めるのがファンクラブの役目じゃないのかね?
それを独り占めするかの様な物言いに私は我慢できないね。大人のお姉さんの良さはみんなで共有するべき事だろ!
それを本人が望んでいるのなら話は別だが‥
「この‥ミリしらの特級下位クラスの分際で‥!いいでしょう。オタクとは分かり合えませんな‥仕方ない。ここはポケモンバトルで‥」
おーおー好き勝手言いなさる
なんだよ‥やるのか?(へっぴり腰)スジモンバトルの時間になる感じっすか?仕方ない‥
ひんしになりてえ奴だけ、かかってこい!(ガクブル)
私が震えながらボールを手に取ろうとしたその時、私と奴の間に一つの影が現れる。
「待つのです。そこのお二方」
「あなたはDG4伝説の一桁‥マニー殿!?」
「?なんだ‥?」
思わず言葉を零すが私と目の前のデブの間に仲裁する様に現れたのは帽子を被った小太りの男性だ。
典型的なザ•オタク!という感じだが、目の前の男の口調からしてDG4のボス的な感じか?
「‥ふむ、何やら揉め事の様子でしたので間に入りましたがこれは一体何事ですかな?」
「マニー殿!この男‥ミリしら特級下位クラスのカナ友未満の存在が我らDG4のやり方にケチを‥」
「ケチでは無い。そのDG4とやらににわかが入る事をお前が拒んだ事に反論しただけだ。」
「この‥!それがケチだと言うのですよ‥!」
私が淡々と説明するが相手は頭に血が上っているのか聞く耳を持たない。
だがマニーとか言うDG4のボスはいたって冷静だ。私とデブの主張を聞いても私の事を否定せずに考え込んでいる様だ。
「ふむふむ、なるほどそう言う事情なのですな?それでしたらこの者が言うのも一理ありますぞ。」
「な!マニー殿!?それは一体?」
「確かにDG4においてにわかなカナ友‥通称にわカナ友は蔑称に値する声が多くあるのは事実。
ですがそれはカナリィカルトクイズ王やカナリィ漫才王決定戦ににわカナ友が無謀にも参戦して心が折れる事を防ぐ為の防衛装置としての役割が有ったのですがそれが今や悪い方向に浸透してしまったのですな‥」
「え‥!そ、そうだったのでありますか?」
つまりにわかを受け入れる事にボスは反対していないって事か?
よく分からんが、にわかを守るために敢えて冷たくしていた部分を汲み取れず悪い方向にシフトしていったと‥ 典型的な連帯不足だね。
「人間最初は皆にわかですな。売り言葉に買い言葉‥これではDG4の質が落ちますぞ。お主はそこを反省するのです。ですがその愛が健在な事は安心しましたぞ!後は目的と手段を履き違えなければお主は大丈夫です同志よ!」
「マニー殿‥申し訳ありませんでした!そちらのお方にもお詫びいたしますぞ。それでは失礼します。」
なんか勝手に解決したんだが‥なにこれ?
このマニー殿有能過ぎない?私がポカンと佇む中マニー殿は私に近づくと謝罪の言葉を口にした。
「にわカナ友‥いいえ、ミリしらカナ友未満のオタクに吾輩からもお詫びを。
あの者は最近マンネリ化して結論を急ぎすぎた‥
それを導けなかった吾輩にも責任はあります。怒るのなら吾輩も叱りつけてください。」
言い方にトゲがある様に感じるが‥これぞボスの器だな。この男出来る!あとオタクはあなたですよ?
目下の者の叱りつけからフォローまでを流れる様にこなすその姿はまさに王者の風格!
これで私がブチ切れるのは無粋だな。まさかこの男‥スジモンなのか?
「いえ大丈夫です。こちらこそ熱くなり申し訳ありません。結束が強まってよかったです。さすがはDG4というべきか‥」
こう言う時はとにかく相手を上げるに限るね。
認めよう。お前は強い‥!そうする事で私の株も上がり相手の強さも引き立つという我ながら考えなしのみっともない作戦だ!
私の全力擁護にマニー殿は目を鋭くすると関心する様に言葉を紡いでいく。
「なるほど、堂々たる佇まい。‥もしやミリしらのフリをしてDG4を試したというのですな?
自ら汚れ仕事を買うとは‥感動しましたぞ!まあ吾輩でも同じ事をすると思いますが」
「いえ、私は何も」
評価高くね?そこまで高いと何も言えないっすよ‥
ただ知ったかぶっただけ。そこを評価するのは困ります。私があわあわする中マニー殿はふっ‥と余裕の笑みを浮かべると眼鏡をクイっと上げた。光が反射して眩しい!
「ご謙遜を。吾輩はDG4会員番号4番マニーですぞ。一桁代というエリートと言えるのでありますな」
突然の自分語り&マウント取りどうした?(辛辣)
それにしても一桁だと‥!?つまりこやつは相当な実力の持ち主!
ここは純粋に褒める他あるまい。実際すごいし
「それはすごいな‥!純粋な古参ファンだ。これ程のファンがいればカナリィさんも浮かばれるだろうな」
「そうでしょうとも!吾輩は来たる次期カナリィカルトクイズで優勝を果たし真のクイズ王になるのです」
私の褒め言葉に調子を良くしたのか益々テンションが上がるマニー殿。ふっ‥ちょろいぜ!
話を聞くに連覇を狙うチャンピオンとしての目標立てか‥なるほど良い夢じゃないか。
そこだけは純粋に評価できるぜ!あとはそのマウント取りだけは私だけにしておけ。他の人だと嫌がるからな
「すでに王たる実力があるのにそれに満足しないとは素晴らしい実力者だな。それに良い目標だ。好きな事に取り組めるその姿勢は素晴らしい。カナリィさんも幸せである筈だ」
「ふりそでの御仁よ。吾輩はエリート オタクとは立つ世界が初めから違う。
だが、もしカナリィカルトクイズに参加されるのであればエリートたる吾輩が直接お相手仕りましょう。」
いやだからオタクはあなたですよ。お前がNo.1だ!
褒められて調子を良くしたのか上から目線が続きますがそんな事やらん(即答)興味ないし。
何やら目に炎が宿っているかの様なその熱い眼差し向けても私は参加しません。それに私の服についても間違っているぞ。着流しです。ふりそで呼びとかナンジャモかよ
「これは着流しです。ナンジャモにも言ったな‥これ」
私が呆れる様に零したその一言に何故か動揺する様に怯えるマニー殿?どうした?私の覇気に当てられたか?(妄想)
「な、なんですと‥!?まさかオタク‥何者にも遜らぬ強固な眼に、固有の衣装‥まさかあの超有名配信者ナンジャモをプロデュースした伝説のPことMr.ふりそで氏!?」
「着流しです。なんだそのあだ名は?」
何言うとるんじゃこいつ?
カントーで会ったナンジャモに何故かMr.ふりそでと言うあだ名で呼ばれる事になったがなんでなん?
ちなみに私がアローラでスジモン組織のフォローしている時もナンジャモと鉢合わせた事がある。なんで?
あいつ暇なんか?配信ネタ探しでアローラに?
とにかくその時もMr.ふりそで!と言ってたし何故か私にアドバイス求めて来てから適当にそれっぽい事言ったら「ボクと契約してマネージャーになってよ!」って言われました。
どこの淫獣だよ‥私が断り続けても腰にしがみついてきたりで追っ払うのも大変だった。
あの上目遣いは卑怯だよね可愛すぎる。あと意外とあの子胸があって将来が楽しみだなって思いました。(小並感)
これは蛇足だがナンジャモのファンはナンジャモ民が訛ってナンジェイ民って呼ばれているとか。どこのチャンネルの住民ですかね‥
私が過去を振り返る中、マニー殿は覚悟を決めた様な目つきで私をみるが‥どうした?
「‥なるほど、視察という訳ですか?‥これは面白い!今度会う時はライバルですね。
オタクとはまたどこかでお会い出来る気がする。またお会いしましょうぞ!」
「話聞けよ」
私の素の声も聞かずに立ち去るマニー殿。
何勝手にライバル発言して勝手に消えんの?それに一方的なライバル宣言とかイブキさんかな?
‥てか、私なんでここにいるんだっけ?
目的があって来たと思うんだけどさっきの騒動でど忘れしちまった。けどまあ忘れるって事は大した事ないだろ!私はその場を後にしようとしたが何者かに呼び止められる。誰だ!?
「待たれい、お若い御仁よ。」
「ん?」
私に声をかけてきたのはヘルメットを被った作業服のじいちゃんだ。腰が曲がってはいるがその目つきはまさにスジモンそのもの。
じいさんは私の体をジロジロ見るとほうほうと髭を触りながら言葉を紡ぐ。
「中々見どころがあるのうお主は‥ 新規層いわゆるにわかの存在を否定せずに受け入れる事でコミュニティの活性化を図り、停滞を防ぐ事に目をつけるとは‥まさかあの者の言う通りその筋の関係者か?」
なに?あなたもスジモンなの?
難しい事言ってて何言ってるか分からんね。とにかくスジモンである事は伝えるとするか
「え?まあ私はその筋の者(スジモン)では有りますが‥」
「そうか‥おっといきなりで失礼した。ワシはタラゴンという。このラシーヌ工務店のボスと言った所かの?折角じゃ中に入りなさい。」
「どうもタラゴンさん。こちらこそよろしくお願いしますね。それと失礼します。」
タラゴンじいちゃんよろしく!
年配者にはペコペコするぜ!年功序列だからね。
じいちゃんは工務店の中に入る様に手招きしてくるので扉を開けて中に入った。失礼しますー
媚を売るような挨拶がよかったのかタラゴンさんは嬉しそうな声を上げた。
「ほう、中々礼儀正しい若者じゃな。関心関心!
そのオジギとやらもそうじゃがさっきの者どもの話を聞く限りミアレ‥いやカロスの者ではない様じゃが、どこから来たのかの?」
「ええ、カントーから来ましてホテルZのお世話になっています。」
「ほぉーカントーから!それにあの万年客無しホテルに客がのう?MZ団とやらの新メンバーのあの若いモンといいこりゃあ明日の天候はすなあらしじゃな!
わしのドリュウズからすれば有難いが」
あ、やっぱ客来ないって思われてるのはどこ行っても共通の認識なんだ‥カントーから来たと言う衝撃よりも驚いている要に見えるけどそんなにホテルZ人気ないのか‥(困惑)
あとMZ団の新メンバーというとキョウヤ君か?噂になるとは流石やね。
それにしても何か忘れている様な気がするが一体‥
‥あ、思い出した!カラフルなネジ!
私はタラゴンじいちゃんに事情を説明し、交換ができるか聞いてみた。するとうんうんと頷きながらも残念そうな顔を浮かべながら言葉を紡ぐ。
「カラフルなネジか。交換は表の若い者がやっておるが数が足りないのう 最低5つから交換なのじゃ、だからあと3つ見つけてくれい」
「‥そうですか。あと3つか」
ううむ、あのアスレチックをあと3回もクリアする必要があるのか‥しょうがない。ここは諦めるか‥
私はタラゴンじいちゃんに背を向けてその場を後にしようとすると私に待ちなさいと声をかけてきた。
「カントーからの客人よ。聞きたい事がある」
「?」
ゆっくりと振り返ると腕を組み考える様な素振りを見せたタラゴンさんは何かを思いついたのか私に提案する素振りをみせるが‥どうしたんだ?
「うむ折角じゃ‥今から言う特徴の人物を当てたらカラフルなネジを置いた場所を幾つか教えよう。置いたばかりじゃからまだ誰にも見つかっておらん筈。それを集めたら丁度交換できる筈じゃ」
「本当ですか?」
え?まじ?
人を当てればいい感じのやつ?タラゴンさん優しくね?表の人たちめちゃくちゃ怖かったけどこの人はじいちゃんだから優しいのかな!やりますやります!
「そうじゃ!折角カントーから来たんじゃ愛しの孫娘の宣伝にもなり、お主はカラフルなネジを掴める。Win-Winという奴じゃな!」
孫娘?何かやってるのか?よくわからんが確かにこれはWin-Winと言えるだろう。
素晴らしいじゃないか取引成立だ!私はうんうんと頷くとタラゴンじいちゃんはニカッと笑うと更に言葉を紡ぐ。
「なぁに、そんな難しい問題じゃないぞ?サービス問題じゃ!カナリィカルトクイズの予習にもってこいじゃからな。いくぞ?」
「でんきタイプ使い、一人称はボク、今をときめく配信者、そしてカッコかわいくて素晴らしい女性有名人は誰じゃ?」
これは超簡単!まさしくサービス問題だ!
ボクっ娘に配信者にかわいい女性で更にはでんきタイプと言えばあの子しかいないっしょ!
私は自信満々に手を上げて回答した。
「ナンジャモ!」
私の回答にブッブー!とセルフ効果音を出したタラゴンさん。えぇ!?違うの!?じゃ誰だよ!
私が首を傾げようとする中タラゴンさんはバンッ!とデスクを叩き私に迫る。怖い。
「いやちがうわい!!ナンジャモはパルデアじゃろうが!ドンナモンジャTVの時間じゃないぞ!
そこで外すお主は何者なんじゃ!?」
「え?私は
「誰が自己紹介しろと言ったんじゃ!それに語呂は良いが犯罪者じゃろそれ!お主は一体どこで道を踏み外したんじゃ!?戻ってこい!」
「一応(スジモンとして)己の道は歩んでますがね。」
あまりの凄みに思わずブルっちまったぜ‥
なんだこのじいさん‥怖すぎだろ‥!
私も咄嗟に意味不明な事言ったがツッコミが一々迫真過ぎる。まさか芸人さん?鋭く的確とか才能あるって
「‥サビ組見たいな事を言うやつじゃな‥まさかその筋の者ことスジモンと言う奴か?‥いかん話が逸れてしまう‥」
「正解はワシの後ろの壁に貼ってある写真の主にして我が孫カナリィじゃよ。全く先が思いやられるわい」
なんか物騒な事を言ってて気になるが‥
‥って、カナリィさんってあなたのお孫さんなの?
あれだよね?DG4の!今気づいたが後ろの壁に貼ってあるポスター全部カナリィさんか?いやいや!多すぎだろ!孫溺愛し過ぎやん。最早ファンだろ
それにしても褐色ギャルか‥悪くないな‥
カラフルな髪型になんやそのヘソだしスタイルは!?
ゲームフリークゥ‥ナイスゥ!
‥しかし制作者は一体どんな性癖をしているんだ?(冷静)
やっぱ異常性癖の奴しかおらんじゃろあそこ‥
私は最早呆れ返り、ため息を吐くようにタラゴンさんに思いを口にした。
「はぁ‥そうなんですか」
「‥お主本当にその筋の関係者なのか?しかしこれはダメじゃ、教育が必要じゃの。ミアレに来たからにはカナリィの良さを知ってもらうぞ!」
いやいやどういうこと!?
確かにルックスは最高だし胸も結構大きい感じするけどさぁ‥私10代は守備範囲外なんだよね。推しとしては愛せるけど女性としては見れないね。犯罪だし!
私がそんなの嫌だと言わんばかりに口を動かした。
「いや、私はですねカナリィさんについては━━」
「問答無用じゃ!お主にはカナリィのかっこよさをカントーで布教してもらう!その筋の関係者なら尚のことよ!」
「いやだからそれってなんのこ‥どぉ!?━━」
「我が孫の格好よさを伝えるからその耳かっぽじってよく聞くんじゃぞ!」
ぬおお!?襟を掴まれガン詰めされている!
やばい!これ完全にヤカラだくそ!何つうパワーだ!
引き剥がせん!こえええ!本当にジジイかこいつ!
私が必死に抵抗を試みる中横にある扉がガチャリと開き、小さな影が姿を現す。
「じいちゃーん。エナドリ切れたから新しいの頂戴〜ん?お客さんと‥え?ちょっとじいちゃん!?」
現れたのはスウェット姿の女の子だ。フードを被り顔が伺い知れないがどこかで見たような‥私が考え込んでいる中、私とタラゴンジジイ(暴言)の状況を見た少女は私とタラゴンジジイの間に割って入ろうとする
「じいちゃん!大乱闘はよしてよ!また腰をやっちゃうよ!?それにその人死んじゃう!」
「おおカナリィよ!騒がせたのう!大丈夫じゃぞ!ワシはほれ!」
それにって何だよ!私の事は後回しぃ!?
少女の必死の懇願虚しくタラゴンさんは片腕に力を入れて力こぶを作りニカッと笑って現状アピールをする
いや今そんな状況じゃないんすけど。側から見たら私カツアゲされている様に見えるじゃないすか‥
私の思ったことを目の前の少女は怒鳴るように叫んだ
「そう言う問題じゃねえ!お客さんとの乱闘をやめてって言ってるの!傷害事件で牢屋とか勘弁してよ!」
「ワシもそこまで見境がない訳じゃないぞ?此奴にカナリィの素晴らしさを知ってもらおうと思ってな!いわゆる
「いやいや!
この少女ノリがいいな。まさか芸人さんか?
この流れるようなツッコミといい状況把握能力すごいな!
とまあ私が感心する中、少女はタラゴンさんと何とか会話を進めると彼女の説得に折れたのかタラゴンさんは私に「すまんのう」と詫びを入れ渋々私を解放した
あー怖かった。私は服装を整え少女を見るとタラゴンさんとの激しい絡みから少女はいつの間にかフードが取れてその姿が露わになっていた。
「‥!ああ!しまったボクの可愛い顔が‥!これじゃあ身バレしちゃう!」
「顔見られたくなかったのか?‥大丈夫だ。フードで何も見えなかった事にするから安心してくれ」
私は安心させるように少女に言った。
やはり可愛いね。ポスター通りというべきかな?カラフルなマスクを付けたギャル少女って奴なんだねカナリィさんは?
怒っている時も白目剥いたりして表情豊か過ぎる。
これゲームだとどうなってるんだろ?てかゲームなのこの世界線?それとも小説とかアニメ?わからん。
でも確かにタラゴン(呼び捨て)が溺愛するのもわかる程の可愛さ!ナンジャモ派かカナリィ派かで割れそうだよね。
私が考え込む中、カナリィさんも私の冷静さに一旦静かになるがまた声を荒げていく。
「あ、どうも‥‥っていやいやそうじゃなくて!冷静過ぎるでしょ!?もっと取り乱す場面じゃないのこれ!DG4のカナリィだよ!?ボクの素顔=居所判明だから興奮しないと!」
「‥まあそうですが、ここで慌てても何も変わらないのでね。」
慌てない慌てない。もし目の前にいるのが私の推しであるエリカ様やミカンさんだったら喜ぶがほぼ初対面っすよ?興奮する訳ないじゃ無い。
私の余りの冷静さにカナリィさんは逆に落ち込んでいる様に見えた。
「‥いくら何でも冷静過ぎないっすか?これはこれでなんか反応に困るというか‥
てか反応からしてボクの事知らない感じっすよねお兄さん?それか名前は知ってるけど顔は知らないとか?‥もしかしてミアレの人じゃないとかです?」
「まあそうだな。カントーから来た観光客だが‥」
あ、そんなキャラなんだ?その格好で一人称ボクはやばいね(今更)見た目通りチャラい感じ?
私がカナリィさんをはっきりと知らないと言った事にちょっと思うことがあるのか落ち込んでいる様に見えなくもない。
私がカントーから来た事を話すと顔を上げてテンションが高く声を上げていた。
テンション上がりますねぇ!
「へぇ〜カントーから!遠いところからよく来たっすねー!カントーの文化にはこの前お世話になったっすよ。ボクの配信発言のカルタを使ったカナリィカルタ王とか!カントーの方向けの配信なんすけどニュースとかになってないっすか?」
「いや、知らないな。そもそも恥ずかしながらカナリィさんの事を今日初めて知ったんだ」
本当にしらん。言いづらいが事実だし
私がはっきり言うとうーんと考え込むように指を顎に当てて考えだす。なんかすまんな
「‥‥まぁそうっすよね。わかっちゃいるけどはっきり言われるとこれはこれでショックが‥」
「カナリィよ。やはり此奴を
「じいちゃんは黙ってて!それ
家族漫才を繰り広げているが、やっぱこの娘ツッコミと大喜利の才能あるって。今度ボケてみるか?
私が考える中二人はギャアギャア騒ぐが結局カナリィさんの圧にやられたのかタラゴンさんも一歩下がり静観の立場をとる。
こうなるとちょっと気まずいな‥
何か適当にカントーで話題の奴とか話すか?一応私も仕事柄関わっているし、適当にそれっぽい事話して彼女の興味とか引いてみるか
「カントーだと、配信者は歌枠やスパチャ芸に大喜利‥ASMRとかアイドル関係が主流なんだ。ゲーム実況や企画物はあまり受けないからカナリィさんを知らないのだろうな。VRtuberとか新しいものが注目されているものもあるが‥」
VRtuberって言うのは前世でいうVtuberに近いね。
この世界の人たちは基本顔面偏差値高いからそう言うのはあまり無いのだが、VR空間に入ってそこで非現実的空間を楽しむ新たな事業の展開も視野に入れている。
今ワビ組のフロント企業が力を入れて開発しているが実用化まで後少しといったところか?
シノギが増えてウハウハだぜぇ!
ちなみにカントーでゲーム配信が受けないのはもう企画としてやり尽くされており新鮮さが無いのもある。
それもあってゲーム配信=古いものとしてレッテル貼りされ本当に面白い作品も埋もれているので勿体無い
だからカナリィさんもレッテル貼りされてウケないのかもしれんな。前世ではゲーム配信は人気あった様なのでこことは大違い!
私の発言を耳にした彼女は何やら興味ありげな目線になるが、やはり配信者の
「‥‥その界隈に詳しそうっすねアンタ?ボクが知らないのもあるし、益々気になるっすよ。まさか仕事もそう言った筋のもの?」
「まあ、そうだな。その筋(スジモン)が大半と言えるか‥まあ仕事柄芸能と関わる事も多いが‥他にも個性的な者達(スジモン)と共に働くのは骨が折れたりするかな」
いきなりスジモンに興味を持つだと?(曲解)マニアック過ぎるだろ!いや芸能世界への伝手とかが気になったのだろうな配信者だし。でも芸能もスジモン崩れのチンピラが多いからなぁ‥(嘆き)
スジモンと一緒に仕事するのはまじで辛い。
あいつら何でもかんでも力で言う事聞かせようとしやがるから私が間に入らないと進まんのよ
一応ワビ組は恐れられてるから私が行くだけで大抵何とかなる。さすがワビ組ブランド!
セキチク湾に沈めたろか!で大抵ビビるのでこれマジ便利。
もしくはいかりのみずうみのコイキングのエサにしたるわ!も割と使う。スジモンには何だかんだ暴力が一番だね。暴力はいいぞ〜
とまあ、色々と思う事はあるが私のスジモン業務に対して興味津々なのかカナリィさんは私に意気揚々と質問してくる。
「ふぅ〜ん?‥‥メンツか‥それはどういった人たちっすか?結構な有名人?あと仕事内容とかは‥」
おいバカよせ!ブラックボックス見てえな世界なんだぞ!知ったら君もスジモン世界突入だ!
カタギにそんな世界入れさせるかぁ!意地でも入れんぞ!スジモンワールドは複雑怪奇で君みたいな女の子が入っていい所じゃないんだぞ!
「それは言えない。内容は言うなればトップシークレット(闇金、不動産)だな。特に君に対しては口が裂けても言えない。」
芸能もあるけどスジモン業務の一環とは言えカナリィさん見たいなカタギの配信者には益々話せんよこんな激ヤバ業務‥色々とショッキング過ぎるだろ!
スジモンの有名人ってマジでヤバいんだからな!カナリィさん見た目良いから色々と搾取されるぞ!
ここから先はCERO Zの時間だから何も言えん。
「!ボクに言えないって事はやっぱその界隈の上澄み‥!」
「察しが良くて助かるよ。何度も言うが私はその筋の者(スジモン)これだけ言えばばわかるだろ?(スジモンの)業界において情報の漏洩は何よりも避けたい事なんだ」
「‥‥」
私の必死の抵抗にようやくヤバい事に気付いたのか押し黙るカナリィさん。そうだそれでいい。カタギはスジモンの世界に入ってはいけないのだ。
特に女の子なんてもっての外。犠牲になるのは私だけで充分なのだ‥ 早く抜け出したいけど。
あーイライラしてくるぜ‥
スジモンばっかり相手にする私の日々はいつになったら終わりを迎えるのか‥私は早口で零す様に愚痴った
「‥まるで
まるでスジモンのプロデュースだな‥反社者どもの相手は疲れるべ。
私にもやるべき事(大人のお姉さん配信者のプロデュース)をやりたいのだよ!(私欲)
「!今なんて‥?いや‥まさか、お兄さんの正体‥!」
「いやなんでもない。色々と思うことがあってな つい口が滑った。忘れてくれそれでは失礼する」
正体?今更スジモンとバレても致し方なし。
組長とバレるのは痛手だが‥
私は驚くカナリィさんと黙っているタラゴンさんに別れを告げると扉を開けてその場を去る。
結局カラフルなネジの場所は分からんかったがあの場にいても疲れるね。今日は帰ってポケモン吸いして時間潰すか。
あーあスジモン業務まじだるいっすわー
‥‥
‥‥‥
side カナリィ
「じいちゃん。あの人って本当に‥」
ミアレシティの都市再開発事業を請け負うラシーヌ工務店の事務所において一人の少女が老年の男に対して先程まで時間を共にしたとある青年について触れていた。
着流し衣装の精悍な顔立ちをした青年タチバナの発する言葉からは業界人としての確かな知識と力強い雰囲気を醸し出していたのだ。
「その筋、つまりは業界の関係者か‥でなければあんな知識は持ち合わせてはおらんだろうからな。最初のすっとぼけはわしを試していたのか‥‥全く、食えん奴じゃな」
作業服に身を包んだ老年の男タラゴンは冷や汗を流しながらも孫娘であるカナリィと言葉を交わした。
彼の放つ確かな業界人のプレッシャーに当てられ途中から口を挟む事が出来なかったのである。
タラゴンの緊張感溢れる佇まいにカナリィはごくりと唾を飲み込むと、業界人である着流しの青年の正体に辿り着こうとしていた。
「‥伝説のプロデューサーMr.ふりそで‥!まさか実在するなんてね。噂は本当だったんだ‥」
Mr.ふりそで
デビューしてまだ日が浅いナンジャモをプロデュースしたとされる謎多き人物だ。
曰く当時のナンジャモに必要なキャラ設定や口調、更にはインフルエンサーとして必要な心構えや知識を彼女に教え込んだ結果ナンジャモの知名度は上がった。
たった一度の運命の出会いが彼女を変えたのだ
その後ナンジャモがスランプに陥った時に再会し、必要なアドバイスをして立ち去った。
まるで彼女が本当に困った時のみ手を差し伸べてくれる理想のメンターの様に。
そこから彼女は伝説の配信者として名を馳せる様になった。だからこそ彼の偉業は伝説として語り継がれているのだ。
「有名Pとやらか。これは思った以上の大物の様じゃなカナリィよ。そのミスター何某とやらがカナリィを知らん事は腹立たしい事ではあるが‥」
タラゴンは強く拳を握りしめた。まるで鼻をへし折られた様な強い衝撃と悔しさの思いが心を覆いつくす。
これまで孫であるカナリィの知名度はミアレでは勿論の事だがカロスにおいても高いものだと信じていた。
しかし事カントーにおいては全くの無名。更には配信者界隈、業界人からは相手にもされない事実に言葉が出なかった。
まさに井の中のケロマツ大海を知らずという
カナリィは深呼吸して息を整えると呟くように心境を口にする。震える様な小さな声は彼女の自信を大きく崩していたのだ。
「あの人小声で言ってたよね?たしか
まるで眼中にないって感じかぁ」
「‥‥‥」
かき消されそうな小さな声にタラゴンも無言でカナリィを見つめた。
配信者としてミアレの人たちを元気づけたい、好きな事をやり続けたいそんな彼女の思いや自信が消失される様な儚い呟き。
始めた動機は何であれ、有名になると人は頂上を目指したくなる。彼女も密かにナンジャモの様な有名配信者を夢見ていたのだ。
しかし現実は残酷だ。
彼女はミアレにおいては有名だが、カントーや他地方では無名に近い。その現実だけならまだ受け入れられたが業界人、特にMr.ふりそでという伝説プロデューサーはカナリィの事すら知らない、まるで眼中に無いと言わんばかりに。
その事が彼女のメンタルに深い傷を負わせた。タラゴンはそう思う程にカナリィを心配していた。
しかし彼女の眼に映るのはそれとは反対の強い意志が感じ取れた。
カナリィは握り拳を突き上げると叫ぶ様に宣言した
「なら個人勢がどこまでやれるのかあの人に知らしめてやる‥!ボクはこう見えて負けず嫌いだからね!絶対にあの人からプロデュースして欲しいって言わせてやる!!」
「おお!その息じゃカナリィ!ワシも応援しておるぞ!ほれ、この動き!どうじゃ?」
彼女のその強い魂の発露にタラゴンも声をあげた。
カナリィは諦めていなかった。むしろその悔しさをバネにして次に進む意地を見せたのだ。
孫の成長に涙ぐむタラゴンだがすぐに涙を拭い、背後にホロで映し出したカナリィを投影させると自身の動きを同期させる。
カナリィを励ます様にDG4のポーズなどを見せるが彼女は白目をむき、怒りの表情を浮かべた。
「だからそこまでやる必要ないんだって!ホロの中身がじいちゃんって知ったら炎上どころじゃないよ本当に」
「すまんのう。つい嬉しくなってな!」
ため息を吐くようにタラゴンを注意するとタラゴンは微笑みながら謝意の気持ちを示した。
そのタラゴンの気持ちを汲んだのかマスク越しでもわかる程に口角を上げたカナリィは彼が立ち去った扉を見つめながら決意を露わにする。
「ボクを舐めていると痛い目見るよMr.ふりそで氏?あの鉄仮面が顔色を変えてボクにプロデュースさせて下さい!って懇願する姿を想像するだけで堪らない気持ちになるね」
それは決意の表れでもあるが一種の愉悦に浸る思いとも言えるもの。
彼女の決意かはたまた欲望の発露かは定かでは無いがここから彼女の新たな一歩が始まるのだ。
「よし!早速作戦会議!じいちゃんとDG4の未来の為にもっと考えるよ!」
「よしきた!やるぞいカナリィ!」
二人は止まらずに歩み続ける。
カナリィというゲーム配信者が後にミアレの垣根を超えた超有名配信者へと駆け上っていく伝説はここから始まった。
彼女もまた見方を変えれば伝説を継ぐものたちの一人となっていくのだ。
主人公(タチバナ)‥Mr.ふりそででは無くただのスジモン。ワビ組の新たなシノギとして配信者もあり程度把握しているだけ。ワビ組もデカくなり過ぎたので、シノギ確保の為裏稼業の他にも表稼業にも進出し影響を与えている。時代もあるしね。
タラゴン‥バ美肉ジジイ。カナリィがツッコミ上手いのはこのじいちゃんの影響もある。タチバナを名うての業界人だと思い込んでいるが、眼中にない様な発言に悔しく思っている部分もある。
マニー‥DG4の一桁。ゲーム本編ではZA主人公をにわカナ友と呼んで馬鹿にしていたが今作においては、にわかは否定しないがカナリィカルトクイズ王と言ったマニアの大会ににわかが出てメンタルが折れる事を危惧して自ら嫌われ役を買っていると言う設定です。
タチバナの事を伝説のPことMr.ふりそでと誤解し、ミアレに来たのはナンジャモ民を増やす為にDG4と対決すると勘違い。防衛ラインを守る為にタチバナにライバル宣言をした。
カナリィ‥ネットアイドルにして毒舌ゲーム配信者。その見た目の良さから同人誌界隈に彗星の如く降り立った期待の新人。
タチバナの発言から彼を伝説のPこと存在しないプロデューサーMr.ふりそでと思い込み自身を知らなかった事やプロデュースしなかった事を後悔させてやる!と息巻きいつも以上に配信に熱が入った。
なお視聴者からは影武者が別人と疑われた為、思わずファンとレスバした。
Mr.ふりそで
ナンジャモの才能をいち早く見抜き無名の彼女をプロデュースした謎多き人物。ふりそでを着るのは未婚の女性だが何故Mr.が付くのか、そして彼女に的確なアドバイスを残して姿を消した後は行方知れずである為配信者界隈では伝説のPと呼ばれ崇められている。
実態は適当言ったタチバナの言葉を曲解したナンジャモによる偉業なので凄いのはナンジャモであってタチバナではない。
ナンジャモがタチバナを高く評価した事と話に尾鰭が付いて設定が盛り盛りになってしまったのが主な原因
ナンジャモ‥アローラには軽い慰安旅行やネタ探しも兼ねて訪れていた。SVの前で時間軸で言うと剣盾くらい。当時ジムリーダーに就任したものの配信業務との両立が難しく配信が低迷していた時期でもある。そこでMr.ふりそでことタチバナと偶然出会い、遠回しに適当こいた発言を深読みして実践した結果見事に低迷は回復し伝説的な配信者へと成長していった