ナニモンなんじゃ? スジモンじゃあ!!   作:年中裸足の人

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その筋の者(スジモン)と着せ替え人形の男の娘

 

 

 

 

『まさかあなたがカロス地方‥しかもミアレにいるなんてね‥』

 

 

もしもしスジモンです。

ただいま国際電話をしております。お相手は私の推しだった人にして、やたら因縁つけてくるドラゴンタイプ使いです。誰だと思います?ヒントはツンデレです。あ、答えだねこれ

 

 

『話に聞いていたけどアローラの裏社会も制覇して三地方の覇者になるとはやるわね!あなたはいつもわたしの先を行く‥さすがはわたしのライバル‥!』

 

「最胸(さいきょう)のあなたに言われるのは光栄ですイブキさん」

 

 

 

イブキ!最胸(さいきょう)!お前もイブキ最胸(さいきょう)!と叫びなさい!

 

は!いかん!ついあのデカすぎる胸を想像して内なる最胸(さいきょう)の悪魔が目覚めていた‥!話を戻さなくては

 

 

‥ってか声だけで分かるが目を燃やして勝手に競争心露わにしているよねこの感じ。そんなわけないです。ワビ組のスジモン共のせいです!私はアローラ制覇なんてしたくなかった!!くそ!叫びたくなるくらい胃が痛えんだよ!!

 

 

ハァ‥ハァ‥‥と言うわけで正解はイブキ製菓!

つまりは聖なるドラゴンポケモン使いことあのイブキさん。ツンデレダル絡み最胸(さいきょう)持ちのバトルジャンキーさんです。

 

まさかこんな昼間っから電話かけてくるなんて驚きだよ。時差気にせずかけてくるのが常だったけどようやく学んだか?

私が考え込む中、イブキさんは機嫌が良いのかテンション高めに返事をしてきた。

 

 

『ふふん♪あなたに言われるのは悪くないわね。それにしてもミアレにいると言う事はあれよね?

カロスの裏社会も平定する気なんでしょ?‥‥全く組長さんは仕事熱心ね。羽根を伸ばす為に長期間遊びに行くと勘違いしていたわたしが恥ずかしいわ。』

 

「‥‥‥」

 

 

いいえ違います。なんでカロスの裏社会も制覇せなあかんのじゃ。裏社会制覇を趣味みたいに捉えんでくれます?どんなイカれた趣味じゃ‥

 

マジで羽休めです。大人のお姉さんと遊んで観光にかまけております。

 

‥‥いや最近休んでないわ。暴走メガシンカに絡まれるわ、オヤブンボコしてスピアーのナワバリ増やしたりしててやってる事ワビ組のシマ拡大と大して変わらんがな。暴走メガシンカポケモン倒すとキーストーン落とすんやがなんでなん?筋を通した感じ??

 

私が考える中イブキさんは獰猛な笑みを浮かべているのか低い声で話してきた。

 

 

『‥帰ってきたらわたしと戦いなさい。今度こそあなたに勝つわ。50戦しても決着がつかないものね』

 

「全部私が勝ってますが?記憶の改竄ならやめて頂きたい。」

 

 

私は思わず冷静にツッコミを入れる。

最近やたら記憶改竄してくんな。てか50戦もしたっけ??

会うたびにバトルしなさい!って言われてスピアーでボコし続けてはや数年‥

 

周りのギャラリーもだんだんと増えていき一種の恒例行事っぽくなってます。はい

アカネさんやミカンさんが呆れながらも微笑ましく見てくる目線にも慣れてきました

 

 

『‥‥ハァ!?違うし!あなたが本気出さないからわたしも手加減してるだけよ!つまり今までの勝負はノーカン!ウォーミングアップよ!次こそ本気!メガシンカと新たにZワザとやらも覚えたらしいのよね?

今度ダブルセットで来なさいよ!』

 

 

低い声から一転して声を荒げるイブキさん。

はぁ‥またか、やれやれいい歳して何言ってんだか

‥‥ってZワザ習得した事なんで知ってるんすか!?

ストーカーかよ!

 

それにウォーミングアップ長すぎだって‥そんなに動かして暖まらないって代謝大丈夫すか?

何かの病気かもしんないから病院行ったほうがいいっすよ特に頭の(辛辣&失礼)と私はつい思いを口にした

 

 

「随分長いウォーミングアップですね。そこまでやらないと暖まらないって最早体が原因では?」

 

『‥‥へぇ?わたしが歳を取ったと言いたいの?‥全くレディの扱いがなってないわね。ちょっと待ってなさい今からカロスに飛んでいくわ』

 

 

どんな解釈??(おま言う)てか怒ってんの??

本当にこの人訳がわからんな。あなた全然見た目変わんないじゃん。いつも通りの美人なんだからさ

胸の成長期は凄すぎて相変わらず怖い位だが‥

 

てか来ないで。あんたも仕事があるんだから‥

ホテルZのクレーマーとかよしてくれ

それにカントーからカロスまでボーマンダとかで行くとか死ぬ気か?

 

 

「私は歳なんて一言も言ってませんが?純粋に体質の事を聞いていただけでして‥イブキさんが墓穴を掘っただけです。実は気にされていたんですね年齢」

 

 

『あーもう!ほんっっっと頭にくるわね!手心とかないの!?わたしも今やしてんのう筆頭よ!筆頭!!

つまりはトップ!!引退したカリンさん達からもお墨付きを貰っているわ!歴代最強ってね!』

 

 

叫び声が辺りに反響し、周りの目がちょっとこわいっす。ってか‥え?してんのう筆頭なのすごくね?

赤緑のワタルポジということか!こりゃあ次回作のチャンピオンはイブキさんだな!新作出るか知らんが

 

私は息を飲みついイブキさんを褒め称えた(手のひら返し)権力者には媚び売っとかないとね。ぐへへ

 

 

「‥それは凄いですね。確かにあなたの才覚なら最胸(さいきょう)と言える。いや最胸(さいきょう)を超えた最胸(さいきょう)か?」

 

『‥あなたそんなに最強最強言うけど、最強の称号はまだ預けておくって言ったわよね?どうしてあなたはわたしを最強って言うの?あなたに勝ててないのに‥』

 

 

イブキさんの声のトーンが落ちた。こりゃあガチで落ち込んでいるな。この人と付き合い長いから今じゃ話し声だけで大体感情がわかる。それだけ私はこの人を見てきたからね。

 

最胸(さいきょう)じゃない事を悩んでいるとかこの人らしくないな

 

 

 

「決まっているじゃないですか。私に取って最胸(さいきょう)とはあなた以外あり得ない。私の知る中であなたの存在は一番大きい‥(胸が)だから最胸(さいきょう)なんです。」

 

 

 

最胸(さいきょう)とかこの人以外ありえなくね?それほどまでに圧倒的な実力を持っているのよこの人は。

つまりは最高いや最胸(さいきょう)!いつ見ても服がはちきれんばかりのあのタイツいつまで着るんだろうか?(純粋な疑問)

 

私が妄想を膨らます中イブキさんは呆れる様にため息を吐くと言葉を紡ぐ。

 

 

『はぁ‥全くあなたと話すと本当に調子が狂うわ。言って欲しい事はちゃんと言ってくれるんだもの卑怯ね責任を取りなさい。』

 

「責任ですか‥」

 

 

責任ってなんのこっちゃ。バトルして責任果たせと?どんだけバトル好きなんや。私以外友達おらんやろこの人(直球クソデカ火力)

私が呆れる中、尚も言葉を紡ぎ続けるイブキさん

 

 

『いい?わたしと決着をつける為にも誰にも負けるんじゃないわよ?ミアレにドラゴン使いがいるかわからないけど、そんなトレーナーがいたら特にね。』

 

「‥実は戦いましたよ。かなりのバトル好きのドラゴン使いのトレーナーにね。まあ勝ちましたが、イブキさんと比べると当然イブキさんの方が強かったです。Zワザを使ったのも大きかったかもしれませんが‥」

 

 

ハルジオさんね。あのメイドラゴンも中々に強烈だったな‥シローといいなんでこうもキャラ濃いのがミアレにおるんじゃ??一つの街にスジモンが集うのは最早奇跡なんよ。

 

あれからハルジオさん見ないが仕事が忙しいのだろうか?‥それならいいけど‥だってバトルダルいし

 

イブキさんの方が強い発言にまたもや機嫌が良くなるイブキさん。分かりやす過ぎて笑っちゃうんすよね。

 

 

『ま、当然よね。聖なるドラゴンポケモン使いのわたしの方が‥‥ってうそ!Zワザ披露したの!?わたしには一度も見せてないのに!?なんでよぉ!』

 

 

いきなりテンションおかしくなりやがって

駄々っ子がよぉ‥まるで変わってねえな。

そこがいいと言えるのかもなぁ。駄々をこねないイブキさんとかそれイブキさんじゃないから(謎解釈)

 

 

 

 

 

 

とまあ、この後発狂したイブキさんを宥めてカントーに帰ったらバトルする約束を渋々了承して、スマホロトムを袖の下に戻すと背後から足音が聞こえてきたので意識をそっちに向ける。

 

 

 

 

「タチバナさんお疲れさまです。誰と話していたんですか?」

 

 

おやこの声はキョウヤ君かな?

結構な大声で話してたから他の人の目が私にあるのも納得だ。恥ずいぜ。

 

私は言い訳をする様に振り返りながら言葉を紡ぐ━━

 

 

「ん?ああ、カントーの昔馴染みというか腐れ縁でね全く、時差を気にせずかけてくるのは勘弁━━」

 

 

 

━━が振り返って私は言葉を失ってしまった。

だってそのキョウヤ君の姿が見当たらないのだから

 

 

「‥‥‥??」

 

 

私が周りをキョロキョロとキョウヤ君を探す中、何やら目の前には可憐な美少女がいるが、私を見てこてんと首を傾げながら言葉を紡ぐ。

 

 

「?どうかしました?」

 

 

「誰?」

 

 

私はそう言葉を返した。いやだって知らない人だもん

私も首を傾げ目の前の美少女も首を傾げる。これぞシンクロ。

 

 

「はい?‥‥あ」

 

 

少女も疑問符を浮かべながら返事をするがその声に聞き覚えが‥

 

うそ、まさかその声は━━━

 

 

 

 

キョウヤ君なのか??

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、つまりは着せ替え人形という奴か‥」

 

「うぅ‥そうなんです。」

 

 

私は目の前にいる美少女もとい男の娘もといキョウヤ君に目をやる。めちゃくちゃ頬を赤らめて涙目になる姿は美少女にしかみえんね。なんか悪い事してるみたいでドキドキするわ。犯罪者(スジモン)だけど

 

あの電話後にキョウヤ君から話を聞いたがブティックで服を選んでいた時に店員さんが彼の顔の良さに目をつけて色々と着せ替え人形にしたっぽい

 

 

そういえば着せ替え機能とかゲームXYにあったなー

やたら女性主人公ばかり優遇されて男性主人公は不遇だった奴ね。着せ替え廃人とか懐かしい!

 

 

おっと話を戻そうか。

 

キョウヤ君が思いの外似合っていたのでどんどんと服を着させられて今に至ると言うわけらしい。

今着ている服もその店員さんから記念にと無料で譲り受けたそうだが似合いすぎてクミチョーびっくり。

 

 

「しかし中々似合っているじゃないかキョウヤ君?私も最初わからなかったぞ。」

 

「順応しつつある自分が恐ろしいです‥改めてこう省みると恥ずかしいというか‥うぅ‥」

 

 

スカートの裾を押さえて羞恥に悶えるキョウヤ君。

ふむふむ黒髪のサイドテールに白のブラウスにグレーのベストに黒いリボンとグレーのミニスカといいガーリー系というのか?中々似合ってるじゃない。

 

ソックスがニーハイとはセンスがいい。健康的な足を見せる美の王道。‥‥てか足細くない?ほんまに男の子かいな?スネ毛剃ってて偉いぞ!

デウロちゃんやタウニーちゃんより乙女に見えるってどう言うことなの???

 

私は目の前にいる乙女仕草前回のキョウヤ君を見て、とくせい:いたずらこころが働いてしまいつい声を出した。

 

 

「じゃあデートと行こうかキョウヤ君‥いやキョウコちゃんと呼ぶべきか?」

 

「いや俺の名前キョウヤ‥‥というかキョウコ‥?」

 

 

まるで何もわかっていない男の娘ちゃんの手を取ると漫画で見た執事っぽい仕草でリードする様にキョウヤ君を揶揄った。

男なら反吐が出るが今の私は気分が良くてな。もっと揶揄ってやるよ!!(強気)

 

 

「ではお嬢様どうぞこちらへ。」

 

「あのやめてもらっていいですか?冗談にしてはたちが悪すぎますよ。」

 

 

ごめんなさい(手の平返し)調子にのりました。

めちゃくちゃジト目で見てきやがるが、やっぱり女の子にしか見えないって‥

 

私はキョウヤ君にすまんかったと詫びを入れるとそのまま近くのカフェまでエスコートし彼女‥じゃなかった彼を奥の席に座らせて私はその正面に座り、いつもの大人のお姉さんと遊ぶ感じで接した。悪ノリが過ぎるがたまにはいいだろ

 

 

「そんな魅力的な格好をしている君が悪い。‥‥まあ恨むなら君の運命を呪うんだな。」

 

「運命?‥‥冗談にしては真剣な声色でいいますね‥」

 

 

いや今めちゃくちゃ笑い堪えてるんすよ。

あのキョウヤ君が女装するのをMZ団が見たらどう思うか想像するとちょっとニヤけるというか‥ね?

 

だからなるべく低い声出して誤魔化しているのであります。それに運命というのも強ち間違いでは無いし?私は確信する様にキョウヤ君に言葉を紡ぐ。

 

 

「なに、運命というのは掴んでも中々離してくれないものでね。君も私も共に逃れられない運命の渦に飲まれたと言えるからな。」

 

 

「運命の渦‥」

 

 

私はスジモンとして生きることを強いられ、君は主人公として着せ替えられる運命にある‥‥それはまさに運命の渦‥

もがけばもがくほどその渦に飲まれる哀れなスジモンタチバナと女装の犠牲になるキョウヤ君。

 

まさか男性主人公優遇の時代が来るとはね‥女装を入れるなんてやっぱりゲームフリークは変態じゃ無いか!(歓喜)

 

恨むんなら画面の向こうにいるであろう変態プレイヤーに言うんだな。‥おそらく君の生足やらパンツを覗こうとカメラアングルを変えて来てるぞ

 

まあゲームかアニメの世界かは分からないから断言は出来ないがね

 

さっきまで乙女の目をしていたキョウヤ君だがすっと真剣な眼に戻ると私を見る。これはイケメン男の娘ですね‥キョウヤ君は咳払いをするとそのまま言葉を紡いだ。

 

 

「あの、話は変わりますがタチバナさんはメガシンカが使えるんですよね?その黒いバングルがメガバングルって事なんですか?」

 

「ん?誰から聞いたのかなそれ?」

 

「先日ランクアップ‥‥ええとマスカットさんとポケモンバトルをしたんですけどその時聞きました。タチバナさんがマスカットさんを無傷で倒した事を」

 

 

なに?マスカットの野郎から聞いたって?

確かに私はマスカットをボコした。完膚なきまでに‥

だってラスボス候補みたいなものだからね。ウォロみたいに打破せよ!を防ぐためにも力の差を見せつける必要があったんです。

 

それにこの黒バングルに目をつけるとはお目が高い!

 

 

「そうか、マスカット‥さんに聞いたか。まあ成り行きでね。それとこのバングルはメガバングルじゃないからこれでメガシンカは出来ないな(今の所)

まあメガシンカと同じ様な事が出来るのは確かだが」

 

 

これはZパワーリングじゃ(自慢)

強力なワザをお見舞いする事が可能なZワザに必要な道具での。

 

‥ってこれ前にも話したな‥前ってか昨日かな?実はタウニーちゃんにも同じ事を聞かれた。

君たち以心伝心してない?何なの?付き合ってるの?

 

私が話したことに首を傾げるキョウヤ君。やっぱり同じ反応じゃないか。

 

 

 

「メガシンカと同じ様なこと?」

 

「いずれ君に披露する事があるかもな‥‥やれやれ、タウニーちゃんにも同じ事を聞かれたよ。この事についてもだが特にメガシンカについてを強くね。アドバイスが欲しいとも言われたさ」

 

 

私はコーヒーを飲みながらゆっくりと答える。

昨日メガシンカのバトルのコツ教えてほしいし!と鼻と鼻が付くほどタウニーちゃんに接近されたのだがパーソナルスペースが近すぎるんすよタウニーちゃん。あれは最早圧だよ。圧

怖かったぜ‥このスジモンが恐怖するくらいな‥!

 

そんなタウニーちゃんに影響を受けたのか咄嗟に立ち上がったキョウヤ君はそのまま私に向かって声を荒げた。

 

 

「!俺にもそのアドバイスがあれば是非!今度タチバナさんのメガシンカも見てみたいです!お願いします!」

 

 

ちょっとお待ちになってよ。なんだその目の輝きは?眩しいじゃねえか‥ 勘弁してくれっす。

 

ちなみにタウニーちゃんには笑顔でまた今度な!とあしらったのだがキョウヤ君のこの感じだと逃してくれない感じがするなぁ‥最悪詰められるかもしれん

 

メガシンカ慣れてきたとはいえ疲れるからあんまりしたくないんだよ。何と言うか特有の疲労が出るというか?こればっかりはあんまり改善しないね。

 

最早体質なのかもしれん。ほんとに勘弁してほしいぜ。ちなみにZAワザの方が疲労は多少マシですね。

あーしんどくなる話は嫌になるぜ。私はつい下を向きながら言葉を紡いだ。

 

 

「そのメガシンカはできれば避けたくてね。体の事もあるし‥」

 

「体‥ですか?それってどう言う‥」

 

 

あ、やべ

ついこの疲れやすい体の愚痴を漏らしそうになったぜ‥ いかんな、男の娘に話すものではない

すまんすまん。愚痴を吐いても気を遣わせるだけで何の意味も無いから話をそらそう。

 

 

「‥いやすまない。これは全く持って君には関係の無い話になるから忘れてくれ‥‥それとアドバイスか‥まあとにかくポケモンに委ねて見る事かな?」

 

 

アドバイス‥まあ適当こいたがそんなモンだろ!

私結構バトルめんどいからポケモンに投げ出す事が多いのよね。テンパると更に余裕がなくなるのでなおね

 

私の答えに聞き返す様に口を動かすキョウヤ君

 

 

「ポケモンに委ねる‥?」

 

 

「戦うのはポケモンだからね。全てを委ねて任せてみるのが私のやり方と言えるのかな(責任放棄)」

 

 

私のバトルは脳死戦法。

つまりはワザぶっぱ、言い換えるならばその場のノリや直感で適当に指示してバトります。

だって考えるのめんどいし!私よりもポケモンの方が頭良いしこれが一番楽!

 

 

「全てを委ねるってトレーナーとしてはどうなんですか?それって考える事を放棄している様に見えますが‥何故そんな事を‥」

 

 

痛いですねこれは痛い所を突かれた。そうだよね。変だよねこの戦法 だってトレーナーっぽい事全然してないモン! 私はバカだけど手持ちは皆IQ高いから私の事を立ててくれるんだよね。

 

私の事を疑う様な目で見るキョウヤ君の視線が痛くてしょうがないっす。

 

 

 

さてどう言い訳するか‥私が見苦しく情けない思考をしている中突如キョウヤ君のポケットからスマホロトムがロトロトロト‥と音を出しながらピュン!と飛び出すと彼の顔の前で浮遊した。

 

どうやら着信らしいな。

キョウヤ君は驚きながらもすみませんと私に謝るとスマホをいじり通話を始めた。

 

 

『キョウヤ!MZ団の緊急ミーティングをするから至急ホテルZに戻ってほしいし!』

 

「タウニー?わかったよ。すぐに戻るからさ!」

 

『うん!気をつけて戻ってきてね。それじゃあ!』プツン!

 

 

どうやらMZ団の集まりがある様だ。キョウヤ君はスマホロトムをポケットにしまうと私に向き直り謝罪した。

 

 

「お話の途中ですみませんタチバナさん。そう言う訳なので戻ります!」

 

 

いやこちらこそだ醜態を晒さずに済んだからね(最低)

キョウヤ君はゆっくりと立ち上がるが私は彼を引き止め腰につけたポーチから物を取り出した。

 

 

「ああ気をつけてな。それとついでだ。これを持っていくといい」

 

 

私はポーチから色々と要らないものを取り出してキョウヤ君にあげた。でかいきんのたまとかけいけんアメとか変なアメ玉とかこの前バトルしたおっさんから貰ったから押し付け‥‥ではなく分け与えてあげた。

 

だって私には不要だし!きんのたまってどこで使うねん。金策でしか活かせなくね?

それにおっさんから貰ったのを食べるのって何か抵抗あるのよね(失礼)って私もおっさんだったな(涙目)

 

だからキョウヤ君にあげた。色々お金必要だろうし。押し付けてすまんが有効に使ってくれ

 

 

「ありがとうございます!タチバナさんそれじゃあまた!」

 

 

私に手を振って駆け出すキョウヤ君。足早いな。流石は若者にして主人公だ。あれだけ早ければホテルZまですぐ戻れるだろう。私は大人のお姉さんといっぱいお話しを楽しむとするかね。

 

 

 

 

‥‥というかキョウヤ君、まさかあの服装で戻るの?

MZ団メンバーに色々と勘違いされるような‥大丈夫なのかね?

 

 

ま、いっか!

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

side キョウヤ

 

 

 

 

ホテルZに戻りMZ団緊急ミーティングを通して本格的にMZ団の活動に勤しむキョウヤ。

 

その内容の一つが暴走メガシンカを沈静化させる事だ

パニックを防ぐ為に極秘裏に行われているが、今回は数が少なかった為キョウヤの心持ちにも多少余裕がありタチバナに言われたメガシンカのアドバイスを実践してみたのだ

 

それはポケモンに全てを委ねる。一見するとトレーナーとしての責務を放棄するに近い行為なのではとキョウヤは思っていた。

 

しかし彼が言いたいのはそうではない。ポケモンに己の身を委ねる程の強固な信頼関係を築き、絆を育めと遠回しに言ったのだ。

実際に戦うのはポケモン本人。全てを委ねるとはトレーナーとポケモンは一心同体になりポケモンの目や耳となってサポートをするという事なのだ。

 

今回の暴走メガシンカポケモンとの対応でキョウヤはそれを強く噛み締めた。

メガシンカとは人とポケモンを繋ぐ強い意志の力だ。

それが脆弱だとそもそも先に進めない。つまりは土台を固める事が大事である事を彼は見抜いていた。

 

彼はまるでキョウヤの現状を見抜き必要な事をキョウヤに気付かせる様に振る舞った。まさに教導者と言える存在だ。

 

 

 

その後キョウヤはホテルZに戻るとジカルデと呼ばれる秩序の監視者に勝負を挑まれその腕前を認められたのかジカルデが咥えていた石ころを託される。

 

そしてFと名乗る世捨て人の風貌をした男とミアレシティに迫る危機と未来を守る覚悟があるのかを問われた。

 

 

キョウヤはその覚悟を見せてFと再び向き直ったがFは視線をホテルZに向けると胸に抱いた思いを零す。

 

 

 

「━━━こちらのオーナー‥‥‥

3000歳の男の罪を問うのはまたの機会にするとしましょうか」

 

 

「‥それにしても見事な決意の発露です。彼が見出すのもわかる様な気がします。それだけの何かが君にはあると‥それはまさに運命と言えるか」

 

 

 

そのまま視線をキョウヤに戻すとまるでありし日の面影を重ねる様に口角を少し上げて言葉を紡ぐ。

Fの意味深な言葉にキョウヤは首を傾げながら疑問の表情を浮かべていた。

 

 

「彼‥?」

 

「ええ、君も存じ上げている筈です。彼こと組‥‥失礼タチバナさんですよ。あの人はあなたを高く評価していました。」

 

 

キョウヤにとってタチバナとは近しい隣人でありながらもどこか遠くの世界に生きている様な錯覚に陥る不可思議な男であった。まるで自分を試す様な物言いだが、いつも期待を寄せる様な発言をする事から味方であるとは思っていた。

 

しかし彼が発する言葉一つ一つの意図が分からずに困惑する事も多々あったのだ。

目の前の男Fはタチバナについて何か知っているのかもしれない。キョウヤはその疑問をFに投げかけた。

 

 

「そうなんですね‥‥あの時俺の事をそっち側とか選ばれしものとか運命の渦がどうだとか言っていましたがそれとも関係があるのかな?‥それに体の事でメガシンカはしたくないみたいな事を言ってたけど‥‥」

 

「!‥そっち側‥選ばれしもの‥君も彼から言われていたのですか‥やはりそうだったのですね」

 

 

キョウヤの言葉一つ一つに覚えがあるのか、表情を強張らせながらも納得する様にゆっくりと頷く。

タチバナの発言の意図を理解している様子にキョウヤは口を動かした。

 

 

 

「え?どういう事なんですか‥?」

 

「あなたはジガルデに選ばれしものの一人という事です。そっち側とはミアレを救ういわば救世主になり得る器‥英雄としての側面を持つ事を示唆したのでしょう。それこそが運命の渦‥言い得て妙です」

 

「‥‥!」

 

 

キョウヤは驚きのあまり言葉が出なかった。

暴走メガシンカや急増する野生ポケモンの被害でミアレシティの危機は高まりつつある。

 

それを救う救世主たる器がキョウヤではないかとタチバナは評価していたのだ。

ジカルデという秩序を司るポケモンに見出され、まるで英雄になるべくミアレに導かれたこの奇跡を運命の渦として何と言うのだろうか。

 

だがもう一つ謎が残る、それが彼の体の事について。

Fはその事に触れるが、まるで腫れ物を触るかの様な慎重な言葉選びで言葉を紡いでいく。

 

 

「体の件については私も詳しくはわかりませんが彼にとってメガシンカは負担が大きいのでしょうね。

‥‥それも彼の過去と関係があると言えるのか‥」

 

「タチバナさんの過去‥?」

 

 

キョウヤは首を傾げながらもその先の展開に興味を持ち始めていた。

体については彼の過去が関係していると言うのだろうか。Fが発するその空気は先ほどとは違い悲壮に満ちた重い空気。

 

その空気の中でFはゆっくりと口を動かしていく。

 

 

「ええそうです。わたしから語るのも無粋ですので、知りたければ彼か詳しい人に聞いてみてはどうかと思いますが‥‥あまり勧められたものではないかと」

 

「え?何故ですか?」

 

 

キョウヤはその重い空気を感じ取りながらもその思いを口にした。純粋な好奇心と言えるものだがタチバナは自身の生い立ちを話そうとはしない。

カントーからの観光客である事しかわからず、職業も年齢も真の目的も何もかもがわかっていない。

 

それ故にキョウヤは好奇心が隠せなかった。

彼の過去を知る事で彼の事がわかるかもしれないという悪意なき探究心。

 

Fはその悪意なき純粋な好奇心の眼を見ると表情を曇らせて言葉を紡いでいく。

 

 

「それは彼の過去が闇そのものだからです‥‥人間の持つ醜悪な感情、いわゆる負の側面を一身に背負わされた忌むべきもの‥‥君はそれでも彼の過去を知りたいと思いますか?」

 

「‥‥‥」

 

 

Fの悲壮なる表情と低い声色にキョウヤは何も言えなかった。彼の正体を知るのはまだ早すぎる。生半可な覚悟で彼の事に踏み込むと痛い目を見るぞと言わんばかりであった。

 

英雄の器であるキョウヤを評価しつつも、生半可な覚悟では何も救えない事をFはキョウヤに突き付けたのだ。

 

 

「失礼、言葉が過ぎましたね。君の決意確かにこの目で見届けました。それでは失礼します。」

 

 

Fはキョウヤに謝罪の言葉を口にして背を向けて歩き出すとそのままキョウヤから遠ざかっていく。

 

キョウヤは立ち去るFの後ろ姿を呆然と目に映すのみFが話すタチバナの過去にして彼の正体。その真実はキョウヤの心を大きくかき乱した。

 

 

 

「タチバナさん。あなたは一体‥?」

 

 

 

その言葉は風と混ざり静かに消えていく

キョウヤはただ立ち尽くすのみであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

ホテルZでジガルデが見出したトレーナーキョウヤと会話を交わしたFは路地裏の物陰に佇み思案する。

 

それは裏社会の王として秩序を司る組長ことタチバナの陰惨にして救いの無い過去についてだ。

 

 

「ロケットチルドレン‥‥呪われし運命の忌み子。

ロケット団のボスサカキの為だけに作られた歪にして恐るべき子供達(チルドレン)‥まさに『奪うもの』そのものか。

いや『奪われたもの』と称するのが正しいでしょう。

しかし彼はカントー地方の騒動でその過去を乗り越えたと聞きます。」

 

「ですが未だその呪いは消えず彼の体を蝕んでいる。

彼自身は自由を望んでいるがロケットチルドレンという運命がそれを許さない。それ故にメガシンカが負担となっていると‥」

 

 

 

ロケットチルドレンとはサカキの為に作られた意志無き人形とも言える存在だ。

 

いかに彼が過去を乗り越え自身を受け入れても彼の体に流れるその血が許す事は無い。

これまでは彼の持つ善性としての意志がポケモンとの絆を育んだがその絆の力がリバウンドして彼の体を蝕んでいる。即ち限界を迎えようとしている。

 

だからこそ彼はメガシンカを使おうとはしないのだ。

 

 

彼がわざわざミアレに足を運んだのは絆の根源たるメガシンカを深く知ろうとしたのか或いは次代の英雄を見届けるためなのか━━

 

 

「フレア団の二世とはまた違った孤独にして理解なき存在とはかくも悲しきものです‥あの二人以上の修羅の道をあなたはどう進むのか‥‥見届けさせてもらいますよ組長」

 

 

おそらく彼はミアレにて己の責務を全うするつもりなのだろう。その命を賭して。

 

Fはその高潔な精神があるからこそ彼が裏社会の王として君臨している事を理解した。

 

 

一人の救世主たる器の持ち主と秩序を司る存在達によってミアレはこれから夜明けを迎える

 

英雄の伝説を継ぐものたちの物語はまだ始まったばかりだ。

 

 

 





主人公(タチバナ)‥男の娘は属性としたら見たらそれも美の一つと割と受け入れている。もちろん大人のお姉さんが大好きなのは変わりない。
イブキとは付き合いが長いし割と彼女の考えを理解しているしそんじょそこらの奴より分かってるオーラを出しているとか。イブキの事はネームドだし性格の事もあり勿論恋愛対象としてみてないが割と大きめの感情を持っている。勿論イブキの方もだが。


イブキ‥セキエイリーグの四天王筆頭にまで上り詰めた天才。キョウとカリンが引退した事もあり後進の教育に邁進する日々を送る。
見た目は変わっていないがそろそろいい年齢である為周りからは結婚しないのかと言われているが組長以外で対等に接する男性がいない悲しき男運を持つ。
ちなみに組長に対しての恋愛感情は微塵もない。
と言うのも良き友でありライバルとしていつまでも超えるべき自分の壁として立ち塞がり続けて欲しいと言う願望を持っている為パートナーとして隣に立つのは見当違いと思っているのだとか。あなたも重いよ‥‥


キョウヤ‥プレイヤーによっては女装して夜の街を渡り歩いては日銭を稼ぐという字面だけ見るとやばい事をさせられる可哀想な子。
一応ホテルZのミーティング前に着替えた為、女装コーデはバレていない。今後ももしかしたら女装にハマったキョウヤ君が見れるかもね。


F‥ロケットチルドレンの実態に割と曇っている。
もしかつてのフラダリが見たら怒り狂いメガカエンジシになっていたかもしれない。
グリとグリーズ以上の過酷な運命を背負いながらも筋を通そうとする組長の人生を見届けるのも悪くないと思っているのだとか




サカキ‥(はいはいわたしのせい、わたしのせい。
もう否定すんのもダルいわ。)







ゲーム内でのタチバナのイベント

この世界のゲームZAにて男性主人公限定だが着せ替えを使い女装コーデで街を歩くとタチバナとのカフェイベントが発生する。
(一度のみ。このイベントを見ずにストーリーをクリアすると見る事は出来ないので注意!)

けいけんアメL×10
ふしぎなアメ×5
でかいきんのたま×2

イベント報酬は上記の通り。効率良くレベル上げしたかったり、多少所持金が心許ないプレイヤーは是非このイベントを活用しよう。

何故かこのイベントででかいきんのたまをプレゼントしてくるし数も意味深である為、今作のきんのたまおじさん枠と言われているが見た目が若い為きんのたまお兄さんと言われているとか。最悪である



ちなみに女性主人公だと着せ替えで男装コーデにする事で高級レストランで会食すると言った似た様なイベントが発生するがイベント報酬は全く同じである。

その為字面だけ見ると割と地獄絵図なのだが何故かそこまで話題にならない。それもストーリー中盤の活躍が大きなプラスになっているからだと言える
それ以降も影で活躍したりフォローに入るなどでタチバナの株が大きく上がり黒幕だと思ったプレイヤーは別の意味で裏切られたとか


男性主人公と女性主人公で話し方が変わるキャラであり自身については語ろうとせず、意味深な発言をするミステリアスさや主人公を特別視する様な発言、特に女性主人公だとお姫様の様に接するなど紳士的な優しさが目立つ為カラスバ、ガイと並んで女性人気が高いのだとか
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