鬼滅の刃〜偽りの鬼狩り〜 作:天之龍
時は大正…
鬼から人々を救う為、政府非公認の組織が存在する。
その名も鬼殺隊。
そんな組織に1人の男がいた。
「だーかーらー悪かったって言ってるじゃん。」
「解ってないから怒ってるんでしょーがァァァ!!」
「………」
「ちょッ!黙ってないで”冨岡“くんも“真菰”ちゃんを止めてくれない!?」
男は困り果て、側で黙っている人物”冨岡義勇“に助けを求めるが…
「(真菰が怖いから)…無理だ。」
「なんか言葉足らずの気がするんだけど気のせい?」
「人の話を聞きなさーい!!…それと義勇?後で話あるから」
「「ごめんなさい。」」
2人はただ真菰に謝るのであった。
真菰Side
私は鱗滝真菰。(うろこだきまこも)鬼殺隊の水柱、冨岡義勇(とみおかぎゆう)の補佐だ。
本来なら私はきっと最終選別を生き残れず死んでいただろう。
だけど私は助けられた…目の前にいる彼に…
彼の名前は未だに知らない。私だけじゃない…誰も彼の名前は知らないのだ。
名前を聞いても彼は頑なに教えてはくれない。
そのせいで彼には最悪な名が付けられている。
“酒呑童子”
彼が何処でも酒を嗜み任務であろうと酒を断つことしない。
また彼の鬼との戦いをみた人から…
「あれは人なんかじゃない…鬼以上の…”化け物“だ。」
その言葉が広まり彼のことそう呼ぶ者が増えた。
そのことに彼は…
「えっ、なにそれ?面白いから採用♪」
ヘラヘラしながら只々、笑っていた。
ねぇ…どうして笑ってるの?
私は…悲しいよ。
私だけじゃない。義勇も義父さんも…
だから…私は…いつか…
「もう、キミも義勇も!2人共“柱”なんだからちゃんと人の見本になるようにしなきゃダメじゃない。」
「え〜冨岡くんはともかくオレは見本になってるよ?ほら、悪い見本的な♪」
彼の言葉にまた私はまたお説教するのであった。
真菰Side 終
義勇Side
オレの目の前で真菰に”童子“が怒られている。
童子と言うのはアイツのことだ。
アイツの名は誰も知らない。いや…もしかしたら御館様なら…
とにかく、そのせいでアイツは酷い名で呼ばれている。
だが名がないのは呼ぶ時に困る。だからオレは童子と呼んでいる。
アイツはオレの…いや、オレ達の恩人だ。
オレなんかと違う。本当に強い男だ。
最終選別…そこでオレは友を…錆兎を失った。
錆兎…オレ共に修行してきた親友だ。
だが最終選別で鬼に殺された。
何もできなかった。
錆兎に手を貸すことも庇うことすら…
そして錆兎の仇を真菰とアイツがとってくれた。
真菰の話では童子がいなかったら真菰も死んでいたそうだ。
オレも真菰もそして師である鱗滝さんもアイツに感謝している。
だからアイツがオレ達を頼ってくれるならオレは全力で力を貸す。
「ハイハイ!ほら、そろそろ真菰ちゃんも怒らるの辞めようよ〜!」
「キミが屁理屈ばかり言うからでしょう!!」
「冨岡くん〜助けて〜」
「(オレが何を言っても真菰を怒らせるだけだ。それにオレは真菰からオマエを甘やかすなとも言われている。助けたいが…)…無理だ。」
結局、童子は反省の色を見せず真菰の言葉をのらりくらりと躱して逃げて行った。
次回に続く。