ペルソナxPERSONA~Minds that Cross Time~   作:比例文

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御影町組のその後や小ネタ、そして裏で動いている彼らの話。
悪魔だって噂するのだ。


小話②(一部台本形式)

①『トリッシュ最強伝説』

玲司「あのメカを倒したの、お前らじゃなかったのか?」

南条「俺たちは今着いたばかりだ。まさか、ここにも何か居たのか?」

真「じゃあ、いったい誰が……」

 

さて、メカーーX-1を倒したのは誰だったのか。

時は真たちが金策に勤しんでいる間に遡る。

『ヒホォ……あれがサイキョーの元締めトリッシュ……』

『最近ここらで暴れてる人間ども、あいつに上納金を納めるために暴れてるらしいぜ……』

『き、きっと『トリッシュはとんでもなく強い』んだホー!』

『うおお……それは『筋肉モリモリ、マッチョマンの変態』ィィィィ……!』

『逆らっちゃいけないわ……『トリッシュには誰も勝てない』のよ……!』

『あいつ、『たまに借金の督促のために外に出てくるらしい』よ……』

トリッシュ「Very Shit! あいつら、また変な噂流したな!」

X-1『?』

トリッシュ「んー? 見慣れない悪魔じゃん。入り口に陣取っててムカつくし…なんか強くなったから腕試しだ!」

X-1『!?』

そして、借金返済へ続く――

 

②『ペルソナ召喚の話』

 明彦「ずっと気になっていたんだが……なぜ城戸とリサは召喚器無しでペルソナを出せるんだ?」

 千枝「ショーカンキがあれば出せるのも十分すごいと思いますけど……絵面さえなんとかなれば」

 リサ「最初見た時はいきなり拳銃自殺したと思って驚いたよ……」

 真「真田さん以外が使っても効果が無かったのよね」

 明彦「その辺りは美鶴が説明していた気がするんだが、よく覚えてなくてな」

 玲司「ペルソナ召喚の方法っつっても……そりゃ気合いとしか言いようがねえよ」

 リサ「なんか『出ろーっ』って感じに気合い入れて念じると出ますよね」

 千枝「そんなもの?」

 真「そんなんでペルソナ出せたら苦労しない……でも出してるし……」

 リサ「そもそもさ、この歳で『ペルソナーっ!』って叫んで何も無かったら恥ずかしいじゃん?」

 真「そこ触れていいの?」

 明彦「気合……なるほど、試してみるか」

 千枝「やるんですか!?」

 明彦「行くぞ……ペルソナァァァァーッ!」

 出た。とても役立ってくれたのは、すぐ後の話。

 

③ 『御影町(1996)電話事情』

 完二「ケータイ、通じないッスね」

 美鶴「基地局の問題か、それともこの世界の問題か……」

 南条「だが、俺と上杉の携帯は通じる。この時代の人間にしか繋げないんじゃないか」

 完二「南条先輩とブラウン先輩、他にも仲間いるんスよね? その人らには……」

 南条「もう試したが、誰にも通じん」

 ブラウン「城戸とかケータイ持ってないし、もし居るとしたらアイツかなー?」

「「「え?」」」

 南条「なんだその顔は。そんなに意外か?」

 完二「いや、俺の時代だと持ってるのが当たり前みたいなトコあるんで」

 南条「たしかに便利だが、そこまで普及が進むのか……」

 ブラウン「ところでフタバちゃんは何いじってんの?」

 双葉「スマホ……って言ってもわかんないよな。未来のケータイ電話」

 ブラウン「マジで!? 未来のケータイってそんなんなってんの!?」

 双葉「んふふふふ。二十年の技術発展は凄いんだ」

 ブラウン「おおおお、すっげぇ! 薄い! つーか板だぜ板! 南条、お前も見ろよ!」

 南条「喧しいな。言われんでも見る」

 ブラウン「まさにミライって感じ! ね、これでどんな事できんの?」

 双葉「電話にメールにカメラは基本! アプリ入れて、色んなことができんの。例えばメモや動画編集、画像の加工にゲームに……」

 南条「たった二十年でそこまで多機能になるものなのか!?」

 ブラウン「うっわおもしれー。スパイ映画の小道具みたいだな!」

 

 パオフゥ「いつになく饒舌だな、あいつ……」

 完二「好きなもん語るときは、誰だってそういうモンでしょ」

 

④ 『御影駅にて』

情報の交換を終え、御影町にほかのペルソナ使いが居ないとわかった一行は御影駅に向かった。

「お前らの地元にはこんな路線が走ってんのかい、地元民?」

新宿、八十稲葉、辰巳ポートアイランド、蓮華台、御影町。

路線図に載っていた駅名はこれだけだった。

それを見ながら、パオフゥが茶化すように問いかける。

「そんなわけねえだろ」

「あの、パオフゥさん。そういう言い方は……」

「パオじろーはワルぶってるだけだと思うぞ。そういうトコもそーじろーに似てる」

不機嫌に返す玲司と仲裁しようとする美鶴に重ねるように双葉が言った。

「だからソージローじゃねえって言ってんだろ」

「蓮華台というのは……」

「珠閒瑠市の区画だよ」

「完全に時空が歪んでる……これもネオ・デヴァのせいなの?」

「電車の行先はまた別の時代に繋がっているのかな?」

「仮にそれぞれの時代に通じているのなら、俺たちは未来に行くことになるのか」

「ちょっとドキドキするなぁ、それ」

「佐倉……ソージロー……俺と声が似てる……まさかな」

 

⑤ 2013年、八十稲羽

達哉と湊はベルベットルームの扉をくぐり、八十稲羽へとやってきていた。

寿司天帝こと2017年のトロの情報は有益だったが、そこで情報は途切れてしまった。

やはり他のペルソナ使いたちの協力が必要と判断した彼らは、時代ごとに散り散りになっているペルソナ使いたちを助けるべく、共鳴を追って八十神高校へとやってきたのだ。

「何あれ、ロボット?」

八十神高校の昇降口を警備する四体のX-1に、湊が驚く。

「X-1だ。『自衛隊の秘密兵器』の噂が早速現実になったか……四体も置いてあるってことは、教団の連中はここにいるペルソナ使いがよほど怖いらしい」

刀を抜きながら、達哉が説明する。武器や防具は達哉が持っていたものを湊に貸していて、戦う準備は万全だった。

「準備はいいか?」

「もちろん」

すべては目的を果たし、仲間たちを救うため。達哉と湊はX-1に襲い掛かった。

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