ペルソナxPERSONA~Minds that Cross Time~   作:比例文

24 / 35
キャラの偏りがあるのはわかってるんですが、元の人数が多いうえに作者の趣味や動かしやすいキャラとそうでないキャラでどうしても分かれちゃうのです…申し訳ない(アヤセとかチョー難しいしコロマルはそもそも喋れない!)

今回は主に説明…というか理由付け回。主人公たちはゲームでは出来ない第三の選択をしております。

【12/3追記:尚也の告白について勘違いがあったため、そのあたりの描写について追記と修正を加えました。申し訳ございません】


小話⑥(台本形式)

①『下世話な話』

 

 尚也「ところで鳴上はさ、久慈川についてどう思ってるの?」

 悠「ななななな、何を急に……!?」

 尚也「八十神高校に飛ばされて同行していた時、大好きな『センパイ』の話をたくさん聞いたから。そっちはどう思ってるのかなと」

 悠「え、ええっと……告白……みたいなことはされた」

 尚也「すごいな! それで、どう答えたんだ?」

 悠「あの……少し時間をくれと……」

 達哉「ごまかしたのか」

 悠「ごまかしてない! 考える時間が欲しかっただけでごまかしてない! そういう達哉や尚也はどうなんだ!?」

 達哉「俺は……」

 リサ「『栄吉好きだー!』でごまかした情人も人のこと言えないよねー」

 達哉「き、聞いてたのかリサ……」

 うらら「もちよもち。周りみんな興味津々で聞き耳立ててるわよーう?」

 悠「うららさんまで……!」

 うらら「尚也くんだって二人に告白されたけど保留中だもんねえ」

 尚也「そうなんですか!?」

 克也「やめないか芹沢くん!」

 うらら「女の子たちはだいたいあっちで談笑してるし、男どもも面倒くさそうなのは他のグループで騒いでてこっちの声は聞こえてないからヘーキよヘーキ」

 尚也「なんでうららさんがそんなことを知ってるんだ……未来の俺は一体何を……」

 うらら「城戸くんも、そこで知らん顔してる男前二人も引きずり出してやんなさいな」

 湊「えちょ」

 暁「なんで俺たちまで!?」

 玲司「別に人の恋路に興味はねえし誰を選ぼうが勝手だが、一人に絞れ。でなきゃ俺が許さねえ……!」

 暁「怖い! 玲司が怖い!」

 うらら「結婚詐欺食らったおかげで男を見る目が養われたのよねぇ……五人ともなんかスペック高いけど優柔不断そうだし、ここらで問いただしといたほうが良いんじゃないかと」

 暁「ひえ」

 パオフゥ「……先達としてアドバイスすると、ここは正直に吐いといたほうが良い。そのほうが楽だぜ。そのCD女のパンチの威力は相当なもんだからな」

 うらら「パオ、本当に人殺せるかあんたで試しても良いんだけど?」

 暁「しーでぃーおんな?」

 悠「なんだろう……」

 尚也「キャッシュディスペンサー女……」

 うらら「何か言った!?」

「「ひええ」」

 うららは主人公たちの女性遍歴を手に入れた! 全員複数から告白を受けて保留中だった! パオフゥと主人公たちはぶん殴られた! 

 

 その後の話……

 

 うらら「え、尚也くんが告白受けたのって私たちの時代!?」

 克也「だから止めたんだ……」

 パオフゥ「そもそも、なんで芹沢がそんなこと知ってんだよ」

 舞耶「この前、麻希ちゃんとエリーちゃんが告白したって報告を貰ったから、うららにも教えたの」

 パオフゥ「それで記憶違いを起こしたわけか、この阿呆が」

 うらら「返す言葉もございません……」

 克也「芹沢くんはあとで藤堂くんに謝っておくように」

 うらら「はーい……」

 

②『悪魔とシャドウ論争』

 

 リサ「悪魔」

 ゆかり「シャドウ」

 リサ「ぜったい悪魔のほうが呼びやすいって!」

 ゆかり「シャドウのほうがわかりやすいよ!」

 パオフゥ「……何の騒ぎだ?」

 舞耶「悪魔とシャドウで呼び方を統一してなかったでしょ? そしたら、どっちがわかりやすいかって論争になっちゃって……」

 パオフゥ「くだらねえ……ともあながち言い切れねえか」

 ゆかり「じゃあ多数決!」

 リサ「ズルい! それじゃあシャドウ派が有利じゃん!」

 パオフゥ「俺は悪魔のほうがわかりやすいと思うがね。シャドウは人間のほうを指すこともある」

 ゆかり「へ?」

 リサ「そっか、エルミンと月光館の人たちは人間のシャドウを知らないんだっけ……」

 パオフゥ「おい、そこで聞き耳立ててる連中も知らん顔してる連中もちょっと集まれ。整理するぞ」

 

 ● ● ●

 

 ブラウン「そんで、車の通り道がどうしたって?」

 ゆきの「車道だよそれは。いきなりボケるんじゃないよ、上杉」

 ブラウン「すんません……」

 克也「普段表に出している人格を表や光の自分とするのなら、シャドウは否定したい裏や影の自分。見た目はそっくりだが、赤い瞳と邪悪そのものの表情が特徴。鳴上くんたちの出会ったシャドウも、そのような認識で合っているかな?」

 悠「大体合ってますけど、こっちのシャドウの瞳は金色でした」

 雪子「見た目も少し違ったと思います」

 りせ「性格もだいぶ誇張されてたというか、隠したい自分がフルオープン! って感じでした」

 竜司「俺たちが会ったシャドウは欲望のオバケみたいな連中と……」

 暁「変わったところでは双葉だな」

 モルガナ「あれは認知世界だったから、自分に対する認知が特に強く反映されてる感じだったな」

 竜司「オタカラとは何か関係あんのか?」

 モルガナ「あれは人が持ってる悪意とかを支える欲望のカタマリみたいなもんだから、シャドウの一部って言っても良いかもな」

 パオフゥ「……」

 うらら「どしたの、パオ。怖い顔しちゃって」

 真「……」

 克也「そのどれにも共通しているのは、いわゆる心の闇や悪の部分を強調しているところだろう」

 尚也「シャドウ……というか、人の別側面という意味だったら見たことがあります」

 南条「まいとあき、そしてもう一人の園村か」

 美鶴「どれも、我々の知るシャドウとは違うな……」

 湊「こっちにもいろいろな形のシャドウが居たけど、今戦ってる神話の怪物みたいな奴らではなかったよ」

 舞耶「どんな奴だったの?」

 ゆかり「ちょうど舞耶さん達と初めて会った時に月光館をうろついてたのが私たちが戦ってたシャドウです」

 舞耶「あー、あのドロドロみたいなのとか黒いのとか……」

 陽介「俺たちの時は否定するとバケモンになって襲ってきて、認めるとペルソナに変わったけど、そっちは?」

 克也「僕らの時はそういったことはなかったな……達哉、<向こう側>ではどうだったんだ?」

 達哉「<こちら側>と同じだ。ただ、『テロリスト』の噂を付与されて仮面党の幹部になっていたから、そのあたりに違いはありそうだ。ただ……倒して影の存在を認めたら、ペルソナが完成してパワーアップした」

 舞耶「<向こう側>だと私はシャドウを偽者って決めつけて倒しちゃったのよね」

 陽介「なんともなかったんですか?」

 舞耶「うん、全然。達哉クンの言う通り、テロリストの噂が付与されてたせいかも。……でも、本当は向き合ったほうが良かったんでしょうね」

 うらら「マーヤ……」

 克也「それで、桐条くんたちの指すシャドウというのはどういうものだったんだい?」

 美鶴「桐条のデータベースと、私個人の調査によれば、影時間にのみ行動し、人間を食う怪物……月に封印されたニュクスの一部だと」

 克也「なるほど、概念からしてそもそも違うのか……これは悪魔とシャドウで分けて考えたほうが良さそうだ。今後は誰かの影とニュクスの一部をシャドウ、それ以外を悪魔と呼ぶという案を提示したいが、どうだろうか?」

「「異議なし」」

 

 と、そんな形でシャドウと悪魔を呼び分けることになったのでした。──S.E.E.S臨時書記担当、山岸風花のレポートより。

 

 

③『認知と戦闘』

 

 陽介「今更なんだけどよ……ホンモノの武器を持って町中移動して悪魔やシャドウと戦って大丈夫なのか?」

 悠「悪魔が一般の人を襲ったらまずいな……」

 達哉「大丈夫……だと思う。俺たちの時は平気だった」

 リサ「私は拳で淳は花、パンツ番長は見た目ギターケースだからごまかし効くけど……情人は普通に日本刀だし、舞耶ちゃんは拳銃だし……考えてみればよく捕まらなかったよね」

 順平「(パンツ番長って何?)」

 淳「(ミッシェル……栄吉のことだね)」

 ブラウン「俺らの時は緊急事態だったしなぁ」

 南条「それでも最初はモップや模造品だったぞ。なぜ稲葉は最初から斧など持っていたのか」

 竜司「七姉妹に飛ばされた時も最初からそれ持ってたよな……」

 マーク「い、いいだろ別に! お守りだよ、お守り!」

 達哉「これもまた認知が関係しているかもしれない」

 モルガナ「というと?」

 達哉「学生がペルソナと本物の武器を使って、公の場で怪物と戦うなんて異常事態をみんなが現実だと認知しないせいじゃないか」

 真「認識できるのはペルソナや悪魔を認識できたり、実際に戦ってる当人だけ。他人は全く認知しない……根も葉もない噂が現実になるのとは逆に、有り得ない現実が起きてもそれが大衆から見て事実だと認識されなければ現実として認識されない……そういうこと?」

 達哉「ああ。ペルソナの召喚に召喚機を使うのも、テレビや認知の世界でしか使えないのもそのせいじゃないかと思う」

 美鶴「召喚機は『召喚機を使えばペルソナが出せる』という認知を使用者に与えるためのただの道具に過ぎない……か。なるほど、明彦が気合で召喚したという話も聞いたし、可能性としてはありえそうだ」

 悠「そして、『テレビの中や認知の世界という非日常の中ならペルソナという非現実的な力が使えてもおかしくない』という無意識の思い込みが現実でのペルソナの使用を制限してる……と」

 暁「今も『異常事態にあるから、周りが使えるから使える』と思い込んでるだけなのかもしれないな……」

 悠「もしかしてイゴールが言ってたペルソナの真の覚醒って、そういう思い込みの制御を外すって意味なのか?」

 尚也「俺たち現実世界で普通に使うことが当たり前だったから、普通にペルソナが使えたり悪魔に狙われたりするわけだ」

 真「待って。そうしたら、もし戦闘中に怪我をしたら周りにはどう映るの?」

 モルガナ「認知の力がそれらしい理由を作って補正するんだろうな……たとえばリュージが敵の攻撃で骨折したとしても、ただ滑って転んで怪我をした、くらいの認識になるんじゃないか」

 竜司「おい、なんで俺を例に使った?」

 達哉「そして、存在しないはずの現実に攻撃されることもあり得ないから、悪魔やペルソナの攻撃はすべて人を素通りする。物がどうなるかはわからないが、それもモルガナの言った通りに補正されるんだろう」

 アイギス「なるほどなー」

 

 

 む、難しい話ですが、つまり人前で悪魔と戦ったりペルソナを出しても問題ないということみたいです! ──S.E.E.S臨時書記担当、山岸風花のレポートより。




※キャッシュディスペンサー(現金自動支払機)=いわゆるATM(厳密には違う)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。