ペルソナxPERSONA~Minds that Cross Time~ 作:比例文
小話はいくらか挟むつもりですが、本編部分の次回更新は未定です。行き当たりばったりで申し訳ないです……
異形と化した神取──ゴッド神取との戦いが始まる。
「前はあんな姿じゃなかった。何かあるかもしれないから、みんな注意を──」
「覚悟しやがれ、神取!」
「待て、城戸!」
尚也の警告を振り切って玲司が本体の観音像に殴りかかるが、右手が前に出てそれを受け止める。
「なに……!?」
【止揚の紅】
「うおお!?」
その隙を突いて左手が放った炎が玲司を焼く。
「城戸!」
「手がそれぞれ独立して動いてんのか!?」
「前はあんな動きはしなかったはず……」
『明智くんが意外と多くの力を渡してくれたようでね。これが影の嘲笑う絆の力か……皮肉なものだな』
【ランダマイザ】
【マハジオダイン】
右手の魔法で弱体化した暁たちを、本体の強烈な魔法の雷が打ちのめす。
「ちくしょう、やるぜ祐介! ペルソナチェンジ<マハーカーラ>!」
「よし、ペルソナチェンジ<カムスサノオ>!」
【ブフダイン】→「ヒートウェイブ】
【霜 剣 乱 舞】!
ペルソナの耐性で雷撃を防いだ竜司と祐介の合体攻撃。冷気を纏った剣撃がゴッド神取の両手と本体を切り裂いた。
『浅いな』
神取はそれだけ呟くと左手が動き出し、怪しい光を放った。
【メディラマ】
「げ、回復しやがった!」
「右手は妨害、左手は回復か……!」
「どうする、アキラ!」
「先に左手を──」
【ゴッドハンド】
『作戦会議などしている暇はないぞ』
【拡散閃影殺】
指示を飛ばす暁を右手が殴り飛ばし、神取が大技を放ち追撃する。
「まずい……とりあえず全員回復だ! <メルクリウス>!」
【メディアラハン】!
「両手は俺たちが引き受ける!」
左手の回復、右手の妨害、本体の攻撃。左手に攻撃を集中すれば妨害と苛烈な攻撃が飛んできて、右手や本体に集中すれば回復と妨害、あるいは攻撃が待っているという強力な布陣。人数的な不利を物ともしない神取と、ペルソナ使いたちとの攻撃の応酬がしばらく続く。互いに疲弊してきたところで、神取が勝負に出た。
『さすが、手強いな。だが、これで終わらせよう』
浮遊していた両手が観音像の前に集合し、両手の仮面と神取の瞳が怪しく輝く。
【止揚の紅】→【終焉の碧】→【ザンマ】
【原 子 破 壊】!
合体魔法による大爆発がペルソナ使いたちを飲み込み吹き飛ばす。多くのメンバーが瀕死となって倒れる中、うららが立ち上がった。合体魔法の反動か、神取の動きは鈍い。
「あっぶな……パオがかばってくれなきゃ死んでた……さて、ドジばっかのうららちゃんだけじゃないってとこ、見せないとね! ペルソナチェンジ、<ヴィヴィアン>!」
【リカームドラ】!
「あとは頼んだわよう……みんな」
『ほう……!?』
自らの体力を犠牲に味方全員を蘇生・回復する魔法。うららが倒れ、倒れたペルソナ使いたちが次々に起き上がると神取が感嘆とも驚愕ともつかぬ声を漏らした。
「芹沢の野郎、無茶しやがって……!」
「反魂香、使います!」
「そしてワガハイの<メルクリウス>!」
【メディアラハン】!
「よっし、これで全快だ!」
「今の奴は動きが鈍ってる。勝負に出るぞ!<ヴィシュヌ>!」
【天驚地爆断】!
「いっくぜえ<マハーカーラ>!」
【ブレイブザッパー】!
「お願い、<パールヴァティ>!」
【サイコフォース】!
「続け、<オーディン>!」
【雷の洗礼】!
「やって、<カーリー>!」
【デスバウンド】!
「もう休みな、神取!」
【ワイズマンスナップ】!
『ぬう……!』
強力な攻撃の連続を受けてよろめく本体を、真と双葉、モルガナが囲む。
「今よ、<スカアハ>!」
「おめーにはまだ聞くことがいっぱい残ってるからな……頼む<ティシュトリヤ>!」
「シメはやっぱりワガハイだな! <メルクリウス>!」
【ガルダイン】→【アクアダイン】→【マハガルダイン】
「「「吹っ飛べぇ!」」」
【ギ ガ サ イ ク ロ ン】!
『オォ……!』
「こいつで終わりだ、神取! <ベルゼブブ>!」
【浮月砕破】!
玲司のペルソナの一撃が、満身創痍となった邪悪な観音像を粉砕した。
「……また負けたか」
「お前には永遠に勝たせたりしねえよ。何度生き返ろうが、地獄に帰してやる……」
玲司の言葉に、神取が嬉しそうに口の端を持ち上げた。
「頼もしいことだ……」
「おい、カンドリ! お母さん……一色若葉について、知ってること全部教えていけ!」
神取が双葉を改めて見返すと、一瞬だけ驚いたように目を見開いた後、納得したように皮肉げな笑みを浮かべた。
「一色若葉……ニコライの助手、だったか。たしかにニコライとともにデヴァ・システムの研究に携わっていたな。新世塾でプチ・デヴァを作る時も南条の研究所に居たことを覚えている」
「……!」
「しかし、特別に親しかったわけではないのでね。彼女の思想まではわからんよ。私にわかるのは、人のために科学を追求していたニコライが助手として雇っていたという事実のみ……だ」
「……あとの答えは自分で見つけろって、そういうこと?」
「私が結論を言ったところで、どうせ君は納得しないだろう。しかし、あの研究員の娘が……運命や因果というのは、どこまでも皮肉なもの──」
そこまで言って、神取は笑いながら黒い影に溶けるように消滅した。
「終わった……か」
「鏡の破片も回収した。早く戻ろう」
「そういや、そうだった……鏡の破片集めしてたんだよな……色々ありすぎて忘れてたぜ」
「これだけやっても、鏡の破片は三分の一だけなんだ……」
「鏡集めについてはまだ楽な方だよ。俺たちはこの倍以上の破片をあちこち探し回ってようやく揃えたんだから」
「どんだけだよ、当時のエルミン生……」
当時の状況を振り返る尚也の話を聞きながら、待機組の待つ渋谷駅前へと戻る一同を見ながら、双葉はぐっと伸びをした。
「ふー、まあ、ともあれ……しんどいのが終わった!」
「普段後方支援なのに、今回は双葉も頑張ったな」
「なあ暁。えっと……ご褒美にき、キ……何でもない! 撫でろ!」
「え?」
「頑張ったんだから、頭撫でろ! それくらいいいだろ!」
「あ、ああ。別に良いけど」
「えへへ……なーなー、アキラは年下もイケるよな?」
「へ!?」
暁の後ろから複数の視線と圧力が突き刺さる。特にパオフゥとうららの誠実に答えろという圧力は殺意すら感じられるほどで、ほかの耳の良い女子たちの視線も気になった。
「え、ええっと……年の上下とかそういうのはあんまり気にしない方、だけど……」
「よしゃ!」
一転して視線と圧力が消え、暁は安堵する。そして、返事を聞いて上機嫌になっていた双葉にパオフゥが声をかけた。
「おい双葉」
「どした、パオじろー?」
「若葉の件、納得はできたか?」
「どーだろ。でも……なんかすっきりした」
「そいつはいい」
はにかむように笑う双葉に対し、パオフゥも僅かだが穏やかに微笑んだ。
「他のみんなは大丈夫かしら……」
窓から見えるネメシスとタナトスの塔を見ながら、真が呟いた。
「……ん?」
からん、と。双葉の足に何かが当たった。顔のない仮面のようだった。
どうしますか?
>拾う
放っておく
壊す
別に見なくても大丈夫な敵ステータス
ゴッド神取(ひび割れた観音像の頭部に神取の上半身が生えている)
ペルソナ:ゴッド神取(暴走状態)
神聖・呪殺・精神無効
不滅の黒 永遠の白
光の裁き 落陽三段撃
ザンマ メギドラオン
マハジオダイン 拡散閃影殺
原子破壊(合体魔法)
ゴッド神取・左手(手のひらに仮面が付いたひび割れた金色の観音像の左手)
魔法耐性、神聖・呪殺・精神無効
止揚の紅 ディアラマ
メディラマ リカーム
ゴッド神取・右手(手のひらに仮面が付いたひび割れた金色の観音像の右手)
物理耐性、神聖・呪殺・精神無効
終焉の碧 ゴッドハンド
ランダマイザ デクンダ
デカジャ