ペルソナxPERSONA~Minds that Cross Time~   作:比例文

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本編部分が煮詰まってるので小話でお茶を濁し中……もうしばらくお時間をくだされ……


小話⑦(台本形式)

『交渉特訓』

 

 ──スマル・プリズンにて。

 

 悠「シャドウとの交渉?」

 湊「そんなこと出来るのか?」

 陽介「信じられないことに、できちゃったんだよなぁ。それで天城が笑いすぎて腹筋痛めちまって……」

 雪子「だって……だって、栄吉くんと順平くんが……あはははは!」

 千枝「はいはい、落ち着きましょうね。……何したの?」

 陽介「天城の笑いのツボがズレてんのは知ってんだろ」

 尚也「普通に倒して進まなかったのか?」

 マーク「ろくな武器も防具もないのに、やらしい敵ばっか出てくるんだぜ? 交渉で乗り切らねえとやってらんねえよ」

 尚也「それはまた厄介な……」

 

 暁「ホールドアップさせて脅すのは何回かやったけど、協力させたりはしなかったな……」

 達哉「俺たちの戦った悪魔は人間と大して感性が変わらなかったからな」

 尚也「ブラウン曰く『面白がらせちゃえば勝ち』ってね」

 湊「でも、戦闘から逃げるくらいしかメリット無いんじゃないの?」

 栄吉「そーいや、有里はたっちゃんと一緒に戦って回ってたんだっけか」

 達哉「戦闘を回避する以外にもメリットはあるんだ」

 悠「メリット?」

 尚也「お金やアイテム、ペルソナ作るのに必要なスキルカードが貰えたりするんだ」

 湊・悠・暁「「「よしやろう積極的にやろう。教えてくれ」」」

 陽介「手のひら返し早すぎか!」

 

 直斗「待ってください、僕らもやるんですか……!?」

 悠「みんなでやろう。みんなでやれば怖くないし恥ずかしくない」

 千枝「それダメな意味の言葉じゃなかったっけ……」

 尚也「ものは試しだ。練習ついでに色々試してみよう」

 舞耶「そう思っていろいろと台本やシチュを用意したわよー!」

 うらら「こういう時は筆が早いのよねえ、マーヤ」

 

 

 陽介「え、えぶりばでぃやんぐらいふ……」

 りせ「そんなんじゃだめだよ花村先輩! 三科先輩みたいにもっと堂々と!」

 栄吉「そうだぜ陽介。店長の息子がそんなんでどうすんだよ。もっとしっかり声張っていこうぜ!」

 ブラウン「こんな感じにな! エビバディヤングラーイフ! ジュネェェェス!!」

 栄吉「ホォォォォウ!!」

 雪子「ぶおっほ……!」

 千枝「雪子ステイ。美少女が出しちゃいけない声出てるよ」

 

 マーク「オーイエーイ!」

 順平「テレッテッテレレレ!」

 栄吉「ベイべべイベェェェイ!」

 

 ゆかり「順平の奴、順応すんの早いわね……」

 乾「ああいうところ、伊織先輩の強みですね」

 順平「それ褒めてる?」

 

 直斗「推理ドラマの真似事……無理、無理ですよ!」

 杏「い、色仕掛けって……」

 美鶴「わ、私たちには不向きじゃないか?」

 りせ「良いですよその表情! 美人の恥じらいは武器! ほらもっと大胆にポーズ取って!」

 完二「久慈川が鬼監督になってる……」

 悠「さすが現役アイドル。指導にも熱が入ってるな。脚立にサングラスとメガホン装備ですっかり監督だな」

 りせ「センパイと完二も他人事みたいにやってないで、練習して!」

「「は、はいィ!」」

 

 達哉「(バイクの音マネ中)」

 完二「ンだよ……俺たち暴走族『寿根巣』になんか文句でもあんのか……!?」

 悠「……(木刀持って凄んでみせる)」

 

 りせ「いいですよセンパイたち! ビジュアルと特技の見事なコラボレーション!」

 陽介「ねえこれって風評被害にならない? ならないかぁ……」

 

 陽介「そういや、久慈川は何かやらねーの?」

 りせ「やりますよ。歌ったり色仕掛けしたり。あ、花村先輩、せっかくだからちょっと付き合ってください」

 陽介「俺?」

 

 りせ「まわれMerry-go-round♪」

 陽介「めくるめくフューチャー負けないCRY信じて♪」

 

 りせ「この曲、花村先輩と歌ってみたかったんですよねー!」

 陽介「なんでだ、初めて聞いた曲のはずなのにめっちゃしっくりくる……」

 

 克也「君たちは警官志望という話を聞いたんだが、せっかくだから未来の先輩として心構えをレクチャーしようか」

 千枝「本当ですか!?」

 明彦「お願いします!」

 パオフゥ「へっ、甘ちゃん刑事に指導役が務まるのかね……それはそうと佐倉。この時代、ずいぶんネットが浸透してるようだが」

 双葉「おう、浸透しすぎて社会問題になってるくらいだ!」

 パオフゥ「それはそれで心配だが……まあいいか。そんな時代でも、盗聴ってのは武器になるもんなのか?」

 双葉「なるなる! 今の時代、バズらすには証拠も大事だからな!」

 パオフゥ「ほーう。じゃあ、お前さんの力を借りてこの音声を流すってのは……」

 双葉「いいな、それ!」

 

 尚也「君の力を俺に貸してくれ」

 達哉「俺のそばに居ろ」

 湊「味方になってほしいんだ」

 悠「俺にはお前が必要なんだ」

 暁「俺と共犯者になってくれ」

 春(敵役)「は、はうううう……! (顔真っ赤)」

 

 舞耶「見た目だけでも威力が段違いね……」

 うらら「敵役はくじ引きで決めたらしいけど、あれはあれで逆に怖いわ……インキュバスの群れかっての」

 りせ「いいなー、奥村先輩……」

 

 

『モルガナのシャドウ』

 

 ヒュプノスの塔からの帰り道にて。

 

 竜司「そーいや、結局モナのシャドウは出てこなかったな」

 パオフゥ「昨日の夜に俺たちが調べたとこじゃ、そのバケネコは公安にも正体不明のマスコット扱いされてたぜ。そのせいじゃねえのか」

 モルガナ「バケネコ言うな!」

 真「そっか。モナの認知世界での姿を知ってるのは私たちだけだから、猫のモルガナと怪盗団のモナがイコールだって認知が広がってないんだ」

 春「現実世界だと普通の猫ちゃんだもんね」

 双葉「それってモナが怪盗団扱いされてないってことじゃ……」

 モルガナ「ま、まあ! ワガハイにはフィレモン様のご加護もあるしな!」

 パオフゥ「……そのセリフ、達哉が聞いたらまた絶妙な顔をするだろうぜ」

 モルガナ「ワガハイからすれば、タツヤのほうがわからん! フィレモン様は素晴らしい方だろ!」

 パオフゥ「……色々あったんだよ、色々な」

 

『無貌の仮面』

 

 双葉「……てなわけで、拾ってきちゃったんだけど。なんだと思う?」

 尚也「無貌の仮面……封神具だ」

 暁「ふうしんぐ?」

 尚也「ペルソナを作るときに使うんだよ。魔法を追加したり生まれるペルソナが変わったりするんだ。暁の時代だと使わないのか?」

 杏「ってことは、これで何かペルソナ作れるの?」

 尚也「作れるといえば作れるけど。これで作れるの、ニャルラトホテプだからなぁ……」

 双葉「げぇっ!?」

 うらら「うげげ、あいつ降魔できんの!?」

 竜司「いらねえ、いらねえ! 捨てちまえそんなもん!」

 尚也「城戸も一度降魔したことがあるけど悪さしなかったし、大丈夫だと思いたいけど……」

 玲司「そもそも、俺以外に降魔できんのか? 俺はもうゴメンだぜ、あんな役立たずのペルソナ」

 春「役立たず?」

 尚也「ペルソナの性質が城戸に合ってなかっただけだと思うけど」

 玲司「それが俺以外に降魔できないんじゃ意味ないって話だ」

 真「城戸くん以外降魔できない……そんなペルソナもあるんだ」

 尚也「何かの理由で特定の人にしか降魔できないペルソナもあるんだよ。俺はそういうのを専用ペルソナって呼んでるけど、俺たちの時代だとニャルラトホテプを降魔できるのは城戸だけだった。今はどうかわからないけど、ベルベットルームに行ってみればわかるはずだ」

 パオフゥ「おい、まさか持っていく気か?」

 竜司「とっとと捨てるなりぶっ壊した方がいいぜ、絶対!」

 尚也「使えるものは使う。危なそうなら捨てるか保管しておく。それでいいだろ?」

 玲司「踊り場反復横跳びの時といいマッピングの時といい、妙なところで発揮されるお前の強情さは一体なんなんだ?」

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