ミアレシティの人たちとイチャイチャするだけ 作:小説ゾーンです
タイトルは迷った結果なので深い意味は全くなかったりします。
「言われた通り遊びにきましたよ~……ってあれ。誰もいないや」
サビ組とのイザコザが済んでから数日後、丁度この辺りに用事があったのでついでに寄ってみたのだが、タイミング悪く留守のようだ。
「ジプソさんもいないしこの部屋には私だけか。変に物触ったりして壊したら後が怖いし、今日は帰って……おっとメールが」
ポケットからスマホロトムが飛び出してくる。誰からだろうと確認してみれば、どうやらカラスバさんからのようだ。
『あと30分くらいで戻るから待っとき』
「まさかどっかから見られて……あぁいやサビ組の誰かが連絡したのかな。そういうことなら待たせてもらいますかね」
前から触ってみたかったデカい黄金の像や、飾ってある刀を抜いたりして暇をつぶしてみたが……ふと目に入ったのはカラスバさんのいつも座ってるいかにも高そうなイス。
「っていうか実際高いんだろうけど……座っちゃえ」
私の睨んだ通り今までの人生の中で一番の座り心地といえる。身体が深く沈んで溶けそうなほどリラックスできるけど……おそらく座り心地が一番の要因ではない。
「すんすん、すぅ~~~っ、はあ~~~っ……カラスバさんの匂いがするぅ~っ♪」
長らくカラスバさんが座り込んだであろうイス、まるで全身がカラスバさんに抱きしめられているような"濃い"香りがする。
「私がポケモンだったらぎゅって抱きしめてもらえるのかなぁ~」
どっかの悪の組織のボスが膝の上でペルシアンを撫でるように、私もいっぱい撫でてもらいたい。身長差もそんなに無いし、膝に乗っても簡単に撫でてもらえそう。
「にゃ~ん♡ 浮気しない一途なポケモンにゃん♡ だからいっぱい撫でて可愛がってほしいにゃ~ん♡」
私の猫なで声が部屋にシンと響く。
――やっぱり虚しいだけか。てか私は人様のイスで何をやっているんだろう。早くソファにでも座って……
「へぇ~、えらい可愛いポケモンさんやなぁ?」
「――あえっ。い、いつから見てました?」
いつの間にか部屋にいて、すっごくニヤニヤしながら私のことを見ていたカラスバさん。しかもスマホロトムも浮いてるから多分撮られた。なんなら今も連射音が聞こえる……や、やめて!
「俺のこと呼びながらイスをクンクン嗅いでたあたりからやなぁ~、そんなんされたらお嫁に行けんくなったわ俺」
「……わ、私帰ります!すみませんでした!」
恥ずかしさに耐え切れず逃げようとした私の腕を、カラスバさんが強く掴む。しかし逃げられなかった!
「そう怖がらんくてもええやないか。それに、なにやってたか素直に言えたら……望みのままにシてやってもええで?」
――この後滅茶苦茶撫でられた。
とある場所に投げたSSを軽く手直ししてあげていくだけ。取り合えずあと三話ほど毎日18:00に更新予定。それから感想や高評価を貰えたら……嬉しい。