こんにちは、僕はミアレシティを観光しに来た観光客です。
駅を出たら旅行カバンをヤンチャムにひったくられてる方が居ましたが、ワニノコ、チコリータ、ポカブと共に女性と走って行きました。大丈夫でしょうか?見た所カバンを取られた方はポケモン持ってませんでしたけど…
そう言う僕もポケモンは持ってません、この身一つで観光します
今時ポケモンを持たない人を見かけませんが、だからと言っていない訳ではありません
理由は様々ですが、一番はお世話が出来るかどうか、です。
ポケモンも生き物です、ご飯は食べるしトイレも行きます。寿命もポケモンそれぞれで違うので、自分より先に亡くなったり、自分よりも長生きしたりもします。
トレーナーは最大6匹連れ歩けますが、6匹もお世話をするとなると大変です。
そもそも、ゲットしたとしてもレベルが高過ぎると言う事を聞いてくれません。野生のポケモンとバトル中にお前の命令なんて知らねーよとそっぽ向かれたら死活問題です。というか最悪死にます
野生のポケモンは手加減なんてしません、生きるか死ぬかの世界で生きる野生のポケモン達が手加減する必要性ないですしね
この身と貯金して貯めた100万円、念の為に買い貯めた100個のモンスターボールと友達からお土産で貰ったそれぞれのガンテツボール三つでミアレシティを楽しみ尽くそうと思います。レッツゴー!!
「キミキミ、ポケモンなしにワイルドゾーンに入るのは危険だよ、それにそのままだとミアレシティじゃ生きてけないよ?
せめてどこかで最低1匹は捕まえておきなさい」
はい、無理でした。名物でもあるワイルドゾーンに入ろうとしたら警察官に止められました。
ミアレシティの観光をするには最低3匹はポケモンが必要みたいです。なので捕まえなくてはなりません
ポッポは飛んで行きました
ヤヤコマも飛んで行きました
ピンク色のメリープにはボールを尻尾で弾かれました
こっそり入ったワイルドゾーンに居たピチューはこちらに気付いた瞬間に逃げられました
ミネズミは集団で威嚇してきたので逃げました
ヤブクロン達はこちらをみた瞬間にイトマルを散らす様に逃げました
木にぶら下がっていたイトマルには糸を吐かれました
「捕まらないんだけど…」
ボール回収をしてくれるお兄さんから落としたモンスターボールを貰い、ポケモンが生息している場所へ向かいながら空を見上げる
そう、これが僕がポケモンを持っていない理由
ボールを投げるのが下手くそで、ポケモンに逃げられたり敵対されやすいんです
ふわふわ浮いてこちらを見てるフラベベにボールが掠りもしないのを見て、疲れた僕はモンスターボールを握ったまま、ベンチに座ってスマホロトムに映る動画を眺めて現実逃避する事にしました。
ド素人が作った様なホテル紹介動画を見た後に、ふと空を見れば、そろそろ日も落ち始めていたので、何処かのホテルに行こうと、ベンチから立ち上がろうとしたら
周りが謎の赤いホログラムに覆われました。
「…あれ?取り残された?」
これを僕は知っています、ZAロワイヤルです。
自分はポケモンを持っていないので参加者とはならない…はずです
そばに居たフラベベもいつの間にか何処かに行きました、もう慣れてるんだろうと思います。
「む?トレーナーか?勝負だ!行けデルビル!」
はい、無理でした
デルビルがトレーナーの指示で走って来ます
怖いです。手持ちなんていないのに…
デルビルがお口に炎を溜めて飛びかかってきます、詰みです。もうどうしようもありません
「…?まてデルビル!」
しかし寸前でトレーナーの指示により、デルビルは僕を通過して着地してトレーナーの元に走って行きました。
「君、どうしてポケモンを出さないんだ?」
「まず持ってないです」
そう言って、握ったままだったモンスターボールが空な事を見せる
それをみて、トレーナーは頭を下げて謝罪した
「申し訳ない!ZAロワイヤルに巻き込まれる人が少なくないのを忘れていた!良ければ出口に案内しよう…!」
そう言って一緒にバトルゾーンの出入り口まで行く事になりました
トレーナーの視界に入らない様に隠れたり
足音を立てない様に移動したり
どうしても戦わないといけない時はデルビルが不意打ちで攻撃したりと
中々ダーティな戦いが多かったです
そんなこんなでやっと出入り口に辿り着きました
「次から気をつける…事は難しいかもしれないが、ポケモンが捕まえられる様に祈っているよ」
それでは、と手を振ってバトルゾーンの奥に消えて行くトレーナーを見送って、僕はミアレシティの夜の中、ホテルを探す事にした。