ポケットモンスターZA もう一人の観光客   作:モフモフ毛玉

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AZさんの口調があってるか不安になってくる…

参加者のキャラが一人登場&次回バトルとなります


ポケモンの捕獲

 

翌朝、グレイはベッドから起き上がり、すぐ隣の部屋にある備え付けのシャワーを浴びて身を清める

 

そのまま朝食として出されたクロワッサンとスープを食べ終え、エレベーターで一階へと降りる

 

自分以外に客が居る事はなく、AZがフラエッテと仲良く日向ぼっこをしていた。

 

「やぁ、おはよう…」

 

「おはようございます」

 

「今日はどうするか決めてあるかね?」

 

AZのその問いに、グレイは苦笑いで答えた

 

「…とりあえず、ポケモンを捕まえようかと…玄関の請求書が来たら教えて下さい、払いますので」

 

「気にせずとも良いのだが…」

 

「いえ、自分のした事ですから」

 

応急処置として木の板を張っただけの玄関を開けて、グレイは再びポケモンを探す為に歩き出した…が

 

「…岩はまだ片付いてないと」

 

存在感を放つ岩は昨日と変わらずそこにあった

 

「今回は飛び越えずに…ある程度は砕いて行こうかな…邪魔だし」

 

コンコンと岩を叩けば、壊せる範囲だろうと確認し

 

「せー…のっ!」

 

右足での回し蹴りを岩に叩き込んだ。

ゴッ…と鈍い音と共に、石が積み上がって出来た岩は崩れた。

 

「…人一人が通れる程度にはしておこう…」

 

そうして、グレイは岩を壊してなんとか一人が通れるだけの道を確保した。 

幾ら石が積み上がって出来た岩とはいえ足だけで蹴り壊すのは、一般人には中々出来ない。

 

「……君、何か格闘技でもやっていたのかい?」

 

昨日、グレイをホテルZへと案内してくれた配達員が、そう言って引きながらも話しかけて来た

 

「…まぁ、自衛として少々は」

 

そう言って周りを見れば遠巻きに住民や観光客がグレイを見ていた。

 

皆、グレイを見て引いている、家族連れに至ってはいつでも逃げられる様に構えていた。

 

「…ま、こうなるか…」

 

グレイはそう呟いて、配達員に話しかけた

 

「すいません、ミアレガレットって何処で売ってますか?」

 

「ミアガレットかい?それならあのポケモンセンターからすぐ近くの露店で売っているよ」

 

「すいません、ありがとうございます」

 

そう言って配達員に頭を下げ、グレンはミアガレットが売っている露店に向かった

 

「…あの人、あたしより強いかも…」

 

そんなグレイの後を、一人の少女が着いて行った

 

買う人が居ないのか、露店にお客は一人も居なかった

 

「すいません、ミアレガレット八つ」

 

「八つなら2800円だよ」

 

「丁度で」

 

そう言って、店員に2800円を渡し、ミアレガレットを買った。

 

「捕まえれないなら餌で誘き寄せてゲットすれば良し」

 

そう言って、ミアレガレットをカバンに仕舞い、再び歩き出した。

向かったのはセゾン運河、よくコイキングが泳いでいる場所だ。

 

「まぁまずは捕まえ易いコイキングでいいかな…」

 

橋を渡り、運河のすぐそばまで降りるとコイキング達は距離を取るも、ミアレガレットを見せればコイキング達が餌をくれと寄って来る。

 

「出来たら一緒に来て欲しいんだけど、行きたい子は居るかな?」

 

その言葉を聞いて、ミアレガレットを食べていたコイキング達の大半は拒否する様に距離を取った

 

一匹だけ、気にせずにミアレガレットを食べている

ヒゲを見ると白色なのでメスの様だ

 

「君は一緒に来てくれるのかな?」

 

「ゴッ!」

 

そう問かければ、コイキングは笑顔で跳ねる

 

「オッケー」

 

そんなコイキングへ、グレイはカバンからモンスターボールを出して近寄る。

 

コイキングはモンスターボールに額を当てると、モンスターボールに吸い込まれ、ボールは一度揺れた後に小さな星を出した。

 

「さてと、次々行こうかな」

 

コイキングを捕まえた後、グレイは立ち上がって歩き出した。

 

 

今度はジョーヌ広場に来た様だ。

 

広場では住民や観光客が何やら慌てている様子だった。

 

「フカ?」

 

どうやら何処かからフカマルが迷い込んだ様だ

 

フカマルはキョロキョロと辺りを見渡し、お腹をぐうぐう鳴らしている

 

フカマルの頭部に切れ込みがある為、このフカマルはオスだろう

 

「丁度いい、捕獲しよう」

 

ミアレガレットを取り出しながら、グレイはフカマルに近寄った

 

「お腹空いてない?よかったら食べる?」

 

そう言ってフカマルにミアレガレットを差し出す

 

フカマルは明らかに動揺しつつも、お腹は空いていたのか少しづつ近寄ると、ミアレガレットを掴み距離を取って食べ始める

一口食べると美味しかったのか、あっという間に食べ終えてしまう

 

「ふふふ、まだまだあるぞ…」

 

「フカッ…!?」

 

ミアレガレットを見せれば涎を垂らし、先ほどの警戒心はどこへやら、グレイのすぐ近くで食べる様になった。

 

「カフッ…」

 

四つのミアレガレットを食べたフカマルは、満足したのかお腹をさすってゲップもした

 

「さてフカマル、君がよかったら一緒に来ない?」

 

そう言ってモンスターボールをフカマルの前に出す

 

「フカッ!」

 

フカマルが元気よく鳴いてボールのスイッチを手で押すと、一度揺れた後に小さな星を出した。

 

「…よし、これであと一匹…野生のポケモンでもお菓子好きなんだな…」

 

ミアレガレットを思い付きで買ったにも関わらず、既に二匹も捕まえている事に自分でも驚きながら、グレイはまた歩き始めた。

 

 

そのまま暫く歩き続けるも、足の疲れが来た為にベンチに座り、休憩する

 

「……歩き疲れた…ミアレガレットもあと一つになったしな…」

 

カバンから出した最後のミアレガレットを手に持ち、折角だし一つくらい食べようか、と口に運ぼうとした時

 

「……ラル…」

 

いつの間にか、隣にラルトスが居た。

 

グレイにはめもくれず、ただ手元にあるミアレガレットをじぃぃっとみている

 

「……」

 

グレイは無視して、口に運ぼうとする

 

「……ラルゥ…」

 

この世の終わりみたいな顔をされた

 

「…欲しいの?」

 

そう尋ねれば、コクコクと頷くラルトス

 

「…まぁ、最後の一個だったけど、あげるよ」

 

「ラル〜♪」

 

そう言ってラルトスに渡すと、嬉しそうにもぐもぐ食べている

 

そんなラルトスを見ながら、グレイは思った

 

(やっぱり、ミアレシティの野生のポケモンって意外と食いしん坊なのか…?)

 

貪りまくったコイキング達、四つも平らげたフカマル、そして目の前のラルトス。

 

ミアレシティのポケモンとの共生は、案外食から果たせるのかもしれないな、とグレイは日が傾き始めた空を見て思った

 

「ラル…ラル…」

 

クイクイと、グレイの服を引っ張るラルトス

 

「ん?悪いけどもうないよ…」

 

「ラル〜」

 

首を振り違う違うとアピールするラルトス

 

「最後の一個をくれたから、仲間になるって事?」

 

「ラル!」

 

ラルトスは元気よく答えた

 

「…なら、君で丁度三匹目…」

 

そう言って差し出したモンスターボールにラルトスはコツンと頭を当ててボールに収まる。

今度は、揺れもせずに小さな星が飛んだ。

 

「…よし、これで最低限の三匹だ」

 

さてと、ホテルZに戻るとしよう、そう思って立ち上がったその時

 

「そこのあんた!私と勝負しなさい!」

 

全身真っ黒コーデな少女に、行手を阻まれた。

 

「…帰らせてくれません?そもそも人の後ろをコソコソと付いてくるのもどうかと思うんですけど…」

 

「えっ、あたしの尾行がバレてる…!?…こほんっ…だから何よ!?絶対に勝負してもらうから!」

 

日が落ち、辺りが暗くなる中、グレイと少女の強引な勝負が始まった。

 

「……はぁぁ…まだどんな技を覚えてるかさえ知らないのに…」

 

グレイはそう零し、腰に付けたボールホルダーから、一つのボールを手に持った

 

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