ポケットモンスターZA もう一人の観光客   作:モフモフ毛玉

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生存報告も兼ねての更新。
家族の葬儀の為に更新が出来ていませんでした。
暫くバタバタするので、次話はのんびりとお待ち下さい


眠らぬ街に跳ねる影

 

人々が眠り、バトル好きはZAロワイヤルに興じるミアレシティ

 

「ライチュウ!なみのり!」

 

「ランス!つるぎのまいをしながら躱してミサイルばり」

 

二人の少女は周りをそっちのけにして戦い

 

「若者は元気ですね…」

 

「そうですねぇ…そう言えば、あの新作の小説…そろそろ次が出ると噂が回ってましたよ」

 

「それは本当ですか!?」

 

シャンデラを連れたトレーナーと、胡散臭い表情でこっそりと伝えるサメハダーを連れた男は、世間話に花を咲かせる。

 

シャンデラは暇そうにゆらゆらと揺れ、サメハダーは大きく口を開けて欠伸をしていた。

 

しかしそんな二匹の周りには倒れたポケモン達とボールに戻すトレーナー達がいる……不意打ちを狙って返り討ちにされた様だ。

 

「首を長くして待ってましたがようやくですか…今日は帰って書店に寄りましょう…」

 

「お供しましょうか?よく行く書店が新作はいち早く仕入れているので…取置きをしてくれるかもしれません」

 

「おや…それは良いですね…是非とも」

 

不意打ちされている事すら気にせずに、二人のトレーナーと相棒ポケモンは、四方八方から挑んでくるトレーナー達を返り討ちにしながら歩いて行く。

 

「今だ!ファイアローブレイブバードであの二体とも吹き飛ばせ!」

 

「ランス!?」

 

「ライチュウ!?」

 

白熱した勝負をする二人へ、水を差す様にファイアローがライチュウとスピアーを巻き込む様にブレイブバードを叩き込み、二体とも気絶させる。

 

「コラァァ!バトル中のトレーナーにポケモンで奇襲すんじゃねぇ!」

 

「やっべ、監視員のセンリだ、逃げろー!!」

 

インチキをすれば監視員が飛んでくる…しかし、このトレーナーは相手を間違えた

 

「よくも勝負に横槍入れてくれたわね!?ピジョット!ねっぷう!」

 

「エンペラー!おしおきのアイアンテール!」

 

「うわぁぁぁ!?」

 

ファイアロー共々ねっぷうで吹き飛ばされ、尻餅をついた先には巨体のペンドラー、悲鳴を上げる間も無く、その尻尾によって無慈悲にも吹き飛ばされ、ホログラムの壁に叩きつけられてファイアロー共々気絶した。

 

「ってぇ…俺がやる前にやられてる…」

 

スーツにモヒカンという強烈な見た目の監視員は、伸びている違反者を縄で縛るとホログラムを抜いて行く

 

「この違反者は俺が責任持って連れて行くからよ、詫びにそこにげんきのかたまり置いといたから倒れちまったポケモンに使ってやれ」

 

それじゃあな!と監視員は違反者を連れて去って行った。

 

「…どうする?仕切り直す?」

 

「…うーん、ここはお互い別行動にしましょうか」

 

「そうね、グレイもきっと今日はロワイヤルに参加してるはずだし!」

 

「…まだストーキングしてるんですか?」

 

「何よ?グレイはあたしより強くなるトレーナーよ?それにレベル差も飴をいっぱいあげたから使って強くなってるはずだわ!前は一方的にボコボコにしたけど、今なら良い勝負が出来るはず…!」

 

「…そのグレイさんは貴女に対して苦手意識がありますし、そもそもずっと粘着する方なんて通報されてもおかしくないのに…

 

 貴女がここに居られるのはグレイさんの温情というのを忘れないで下さいね?」

 

「グレイもあたしを認めてるって証拠ね!」

 

「…絶対違います」

 

そう言ってキラキラした目で走って行くスイセンをリアは溜息を吐いて追いかけた。

 

しかし、スイセンの目の前に、上空からドスン!と何かが降って来た

 

「うわっ!?」

 

「もう少し前なら貴女潰れてましたよ…って…あれは」

 

「ヴゥゥゥ…!」

 

降って来たのは頭を抑え、苦しそうにしているミミロップだった。

 

「…っ!?スイセン、周りを…!」

 

「…何よ…これ…!?」

 

二人の周りを、同じ様に苦しむスピアー達が囲んでいる。

 

「ヴゥゥ…!ヴルァァァ!!!」

 

「スピィィ!!」

 

そして、ミミロップとスピアー達をピンクの殻が包み込み

 

「スピィィィア!!!」

 

「ヴルァァ!!!」

 

それぞれ、メガシンカを果たす

 

「…ちょっと何よこれ…!?」

 

「…くっ、可愛いスピアー達がこんなに苦しんでるなんて…」

 

「可愛い!?スピアーってかっこいいじゃなくて!?」

 

「可愛いに決まってるでしょう!?」

 

言い合いになるも、二人の間を暴走メガシンカしたスピアーの放った毒針が通過する

 

「…今は置いときましょ…コイツらをどうにかしないと…!」

 

「そもそもスピアーだけで6匹も居ますし…あちらのミミロップは任せて良いですか?」

 

「誰に言ってるのよ?それよりあんたこそ、スピアーが相手だからって気を抜いたりしたらダメよ」

 

「苦しんでいるからこそ、一度倒して助けます。手を抜く気はありませんよ」

 

二人の少女は背中合わせになり、相棒を出した

 

「ジジーロン!」

 

「ランス、もう一度お願いします!」

 

飛び出た二匹は警戒する様に、臨戦体制になって構えた

 

「…行くわよ!」

 

「ランス!スピアー達を助けましょう!」

 

「「メガシンカ!!!」」

 

二人がメガシンカさせた、ちょうどその頃

 

ミアレシティの各地で、頭を抑え、苦しみながらふらつく野生のポケモン達の目撃情報が、毒の様にじわじわと住民やトレーナー達の間に広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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