魔法科高校の流転者達-夢と現を見定める破壊神-   作:黒乃 柳

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如何してこうなった…前回の後付けがまさかのフラグ折れ(苦笑)
お早う、こんにちは、こんばんわ!前回の投稿から一週間経たず投稿出来そうなので投稿致します(笑)
と、本日12月5日は私が趣味でプレイしているカードファイト ヴァンガード!の新弾[時空超越]の発売日でありますッ、初期から使っているデッキ2種を強化出来るし新しいクラン[ギアクロニクル]にも期待しているので今からオラわくわくすっぞー!です(笑)



入学式-其の2-

三人が校門を潜るのと同時に一組の男女の言い争う様な声が聞こえてきた。

 

[何だ…入学式早々に痴話喧嘩か?]

 

訝し気に呟く炎に対し口に出さないも似た様な考えに至った輝…其処で隣に視線を向けるとつい先程迄居た勇気の姿は無く代わりに風の如き俊敏さで件(くだん)の声が聞こえてきた場所へと向かう勇気の背中が見えた。

 

[訂正…して。]

 

背中に掛かる程度の長い黒髪をポニーテールにした少女、黒瀬明美(くろせあけみ)が何処か高圧的な視線を送る少年に食って掛かる。

 

[二科生如きに何で訂正しなきゃいけないんだ?所詮は予備だろ]

 

明美の言い分に対し嘲笑う様な科白と共に突き飛ばすと同時に尻餅を付く明美。二人が同時に抱いた感想は憤りよりも焦り、そして哀れみである、何故ならば

 

[…何をするんだい?彼女は僕の大事な従妹…黒乃家の分家だよ]

 

彼は踏んでは成らない地雷を踏んだ、笑顔の中に迸る怒りの炎を秘めた勇気…正確には次期黒乃家当主を現在進行中で怒らせているのだから。

 

[黒乃家…だと?彼の黒乃家か…!?]

 

勇気の名乗りに対し周囲に居た生徒達にどよめきが走る。

 

黒乃家は魔法が技術体系を成す以前から刻を操る魔法を以って過去や未来を見通し為政者を導き政財界にすら影響力を持つ影の実力者。その血族を敵に回したとあれば彼は疎か彼の家筋全てが社会的に抹殺されよう…譬えば"偶然"魔法の暴発で家屋が全焼しようと元々其処には何も無かったかの様に文字通り揉み消す事すら可能である。今更乍事の重大さに気付いた少年は冷や汗と共に勇気の尋常為らざる殺意にも似た"氣"に怖気付いて平伏する。

 

因みに…黒乃家の当主に就く者は程度差はあれど刻に関するBS魔法を遺伝的に引き継ぐ特異な家筋である…黒乃勇気が幻想郷に慣れ親しむのも此の家筋が多少なりとも関係しているが此の場では割愛しよう。

 

 

[っ、す、すまない…俺が悪かったよ…許して欲しい…っ]

 

平伏したまま許しを乞う生徒に能面の様な笑顔を貼り付けた侭見下ろす勇気、冷静な分まだマシではあるが此処で刺激すれば確実に唯では済まない事を知っている炎と輝は有事の際迅速に対応出来る様身構える。

 

[…謝る相手が違うよ、謝るなら明美にちゃんと謝ってくれ。]

 

ふ…と殺気立った気配を沈め尻餅を付いた明美の手を引き乍正当な言い分を説く様に謝罪を求める、勇気自身も二科生入りとはいえ同じ高校に通えると喜んでいた明美の晴れ舞台をぶち壊すつもりは無い。

 

[あ、あァ…すまなかった…さっきの言葉は取り消すよ…。]

 

散々二科生と蔑む相手に促される侭謝罪を述べ乍そそくさと其の場を後にする男子生徒の背を見遣り小さく[誇りの意味すら知らない餓鬼が…]と呟く勇気は此の場の誰よりも冷たく、そして何処か悲しげであった。

 

 

 

————

 

 

 

野次馬の収集は意外にも直ぐに落ち着いた、勇気が心からの信頼を置く友人二人の尽力もあってだが現生徒会会長である七草真由美(さえぐさまゆみ)が偶然近くに居た事が大きい。

 

[全く…入学式当日に騒ぎを起こすなんて…]

 

面目無いとばかりに借りてきた猫の様に大人しくなる勇気、炎と輝は勇気自身の願いもあって一足先に入学式の会場である講堂へと向かった。彼れだけの騒ぎを起こしたのだ、少なくとも明美個人を表立って避難する様な生徒は居ないだろう。

 

[いやー…はは、面目無いです]

 

苦笑混じりに謝罪を述べるもくす…と口元を緩ませる真由美に気付ききょとんと首を傾げる。

 

[ふふ…御免なさい、面白い子だと思っただけよ…さ、入学式迄時間が無いわ…そろそろ行って構わないわよ?]

 

促され此処で初めて時計を見れば確かに余裕を持って家を出たにも関わらず残り時間が少ない事に気付けば慌てて[失礼しました!]と忙しなく講堂へと向かう、我ながら鈍臭いと舌打ち乍。

 

———

 

ぺこりと頭を下げて急いで向かう勇気の後ろ姿を見て再度くすりと笑い乍踵を返す、私こと七草真由美は幼い頃一度だけ彼に出逢っている、久振りに逢った彼ともっと色々話はしたかったが時間が時間だし…本当は彼ともう一人、司波深雪さんを生徒会にスカウトしに来たのだけど潔く諦めよう。其れにしても…

 

[大きくなったね…優しい処は変わらない、少し…恰好良くなったかな?]

 

誰に聞かせるつもりも無い、私は生徒会室に脚を運び乍先程の光景を思い出す…唯彼の場に居合わせた一人として彼の優しさ故の怒りに恐怖よりも其の"人としての強さと優しさ"にほんの少しだけときめいた彼の瞬間を…此れが恋か如何かは解らないけど。

 

 

[…今年は去年より楽しくなりそう、実技、理論の何方も前代未聞の点数を叩き出した新入生が四人も居るし…私も頑張らなきゃね]

 

今頃新入生総代である司波深雪さんの答辞を聞いているであろう四人の前代未聞達に対し再度笑みを浮かべ其の場を後にする…明日にでも勇気君を生徒会に引き込む算段を考え乍。





はい、嘘つきは泥棒の始まりと言いますが私は泥棒はしていません!仮に私が泥棒なら白黒は大泥棒じゃないですか!(迷言)
と…現実逃避は此処迄にして、前回の後書きで司波兄妹を書こうかと言いましたが今回は黒乃家の立ち位置的なものと個人的に会長との絡みを書きたかったので書いちゃいました(笑)

実は次話は既に書き溜めていてその話で軽く勇気君が彼の方とバトリます、ついでにチョイ役で東方から二名出て来ますが基本的にギャグ要員です(笑)
其の内OSANA三人衆の東方に於ける能力でも書き出しておこうかな…まァ二名は原作通りになるかもしれませんけどタグにヴァンガードが書かれているのも…おや、誰か来たようだ…(死亡フラグ)では、また御目に掛ける日を。
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