とんでもスキルでダンジョン放浪メシをするのは間違っているだろうか? 作:有頂天皇帝
新年最初のお話になります。豊饒の女主人でのロキファミリアとの会合かベルのランクアップによる臨時神会のどちらにするか悩んだ結果、ハーメルンにてベルの二つ名募集をしていたので神会を優先することにしました。
ベルがオラリオに到着した3日目の昼、とある酒場の娘と出会った時に起こった出来事。
シル「好きです!」
ベル「へっ?」
シル「あなたが好きです!一目惚れです!!」
ベル「ええええええええええええ!?」
シル「すごい透明!なのにこんなに明るくて、力強く輝いている!見惚れちゃう!綺麗!きっと貴方が私の
ベル「!?!?!?」
シル「街中で出会うのは間違っているだろうか!!いいえ間違っててない!私『ピーン』と来たんです!絶対に貴方だ、って!好みドストライク!!何がどうなったらこんな理想の男性が現れるんですか!?え、ここは私の妄想の中?夢小説の世界なんですか!?」
ベル「!?!?!?!?!?!?」
シル「噂の屋台に来て本当によかったなぁ。あ、子供の名前はどうします?今の私、奇跡でもなんでも起こしますから!」
その後も初恋モンスターとなったシルに追い詰められているベルを見ていられなくなったアミッドとアーディによってベルが救出されるまでベルはシルに追い詰められていたのだった。なお、その裏ではとある美神のファミリアの幹部たちと戦うフィルヴィスと銀時たちヘスティアファミリアの幹部たちの姿があったことは誰も知らない。
ダンメモのイレギュラー・レコードでのシルを見てこの世界のベルくん見たら同じ反応してくれるだろうなと思って書きました。
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「さて、怪物祭の開催が近いちゅーのにお前らに集まって貰ったんは他でもない。この冒険者に関して話し合うためや」
今回の神会の進行役を務めるロキは神会に参加している神々にそう声をかけながら今朝発行された新聞にでかでかと乗っている一面を全員に見えるように見せつけながら今回の議題をあげる。そこに書かれていたのは・・・
『ヘスティアファミリア所属冒険者ベル・クラネル。恩恵を刻んでから僅か1週間でLv.1からLv.5にランクアップ!?』
ベルの4段階も飛び越えさらに現在オラリオ最速ランクアップであるオーディンファミリアのレイ・スターリングの三ヶ月という
「んじゃドチビ。ベルたんのランクアップについてキリキリ吐いてもらおうかぁ?」
「くっ・・・!!」
ケケケ。と笑みを浮かべながら尋問相手であるヘスティアに話しかけるロキ。ヘスティアはベルのランクアップからこうなることは予想していたがロキを筆頭に暇神どもがニヤニヤとヘスティアを見てくるこの状況に内心苛立ちと焦りを感じながらヘスティアはどう誤魔化すか必死に考えていた。
(最低でもベルくんの成長促進スキルや異世界関連のスキルは誤魔化さなきゃ・・・!!)
下界で未だベル以外に発現させたのを聞いたことがないレアスキルである成長促進と幼い頃に異世界に召喚された影響で得たスキルたちがもしバレたらベルが暇神たちのターゲットにされることを危惧したヘスティアは何としてもそれらの情報だけは知られないように頑張らねばと気を引き締めていた。
「実際のところどうなんや?ベルたんのランクアップには何らかのレアスキルが関わっとるんとちゃうんか?」
「さぁどうかな?」
ロキは探るようにヘスティアに尋問するが、元より腹芸が得意ではないヘスティアであるが下界に降りて400年以上経ってファミリアの主神として子供たちと過ごしている内に多少なりともそういう事にも慣れていたりする。まぁ9割方誤魔化しきれずバレていたりするのだが・・・
「ベルくんのランクアップできたのはおそらくだけど5歳の頃から恩恵を刻んだ冒険者でも逃げ出すような厳しい特訓をオラリオに来るまでの間ずっとしてきたからだと思うよ」
「特訓でそんなことができるのか・・・?」
ヘスティアからの言葉に誰もが困惑するが、続いてヘスティアから語られる内容に絶句してしまう。
「えっと、ベルくんが言うにはモンスターの巣に放り込まれて陵辱されたり、川底の岩にくくりつけられて死の感覚を叩きこまれたり、拳大の石一つ渡されて熊も出る森の奥深くで一ヶ月生き残ったり、ナイフだけ渡されて雪山に放置されたり、一時間以内に登ってこいと崖に落とされて落ちてくる岩や丸太を避けながら登りきっても一秒遅刻すれば遅いとやり直しさせられたり、ワイヴァーンの足に紐で結ばれて迎えが来るまで頑張ったり、山奥を拠点にする盗賊たちと戦わせられたり、戦場をはしごしたり、毒草、毒を持った動物が犇めく森の中を一ヶ月生き残ったり、素潜りで海の魚をなんの道具も使わず取れるようになったり、闘技場に連れられて連続でモンスターや剣闘士と戦わされたり、どこかの国の御用人の護衛をしたり、古代のモンスター討伐に同行させられたり・・・まあ、他にも色々やってたらしいけど大体はそんな感じの修行をほぼ毎日してきたらしいよ」
『『『『それはしゅぎょうではないとおもいます!?』』』』』
「だよねぇ・・・」
ヘスティアから語られるベルの修行内容に神々は顔を青ざめながら思わずそう叫んでしまう。ロキやフレイヤを始めとした強豪ファミリアの主神たちですら顔を引き攣らせているのだから余程異常であることは明らかである。
「ベルくんは鍛えてくれた人たちから限界を三百回ぐらい超えろと言われてたみたいでね・・・」
『『『『『限界の意味とは!?』』』』』
神々の反応を見てヘスティアは自分もベルから初めてそのことを語られた時や過去に自分の眷属たちが愚弟やヘラの眷属たちを鍛えた時のことを思い出して遠い目をしながら内心同意していた。
「まぁあの愚弟とヘラの子供たちから生まれた子供だからちょっと他とはズレちゃってるんだよね・・・(まぁあの子たちだけじゃなくて異世界での経験も大きく関わってるんだろうけどね)」
ヘスティアがゼウス・ヘラ経由で聞いたベルのこれまでの経験を思い出し内心呆れているが、ロキたちは聞き逃せないことをヘスティアが話していたことにギョッと目を見開いた。
「ちょい待ちやドチビ。今ベルたんが誰の子供って言ったんや・・・?」
「ん?あぁベルくんの両親は父親が愚弟のファミリアの子供で母親がヘラのファミリアの子供なんだよ」
ロキは顔をひきつらせながら冗談であって欲しいと願いながらもヘスティアに確認をとるが、ヘスティアはなんでもないかのようにベルの両親の所属ファミリア──かつてのオラリオ、そして現在下界に君臨する多くのファミリアたちの中で最強の2つ名を名乗ることを許されているあのゼウスとヘラファミリアに所属しているという事実を明らかにした。
『『『『『『え゛え゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!?』』』』』』
ヘスティアの言葉に思わず神々は喉が張り裂けんばかりに絶叫を上げてしまう。ヘスティアはまぁそんな反応が返ってくるだろうなと予想していたために特に驚きはなかった。ベルの血筋を明かすことはできるだけしたくなかったのだが、他の情報を隠すためにもこの情報を明かすことで神々の目をそれに集中させることにしようとフィルヴィスや銀時たちと話し合ったのだ。
「まぁそんなわけでベルくんは愚弟たちの子供たちに鍛えられたりしたお陰で恩恵を刻む前にかなりの偉業を積んできたんだ。それで今回のダンジョンでの戦いでそれまでの偉業が反映して今朝ステイタスを更新したらランクアップできるようになったってわけさ」
ヘスティアは一応は事実であるベルの短期間連続ランクアップした理由を話す。最初はベル・クラネルがどのようなレアスキルを持っているのか探る気満々だったロキたちであったが、ゼウスとヘラの血筋というとてつもない情報を出されたことによって大人しくせざるを得なかった。というかヘラの血筋があると聞いたら下手に手を出したらヘラの逆鱗に触れかねないとしてちょっかいをかけるのはやめようと心に決めた神々がいたりする。
「・・・まぁそういうことなら一応納得したるわ」
ロキはヘスティアがまだなにか色々と隠しているだろうと察しているものの今この場でいくら問いただそうとしても無駄であると考え、この場での追求は止めることにした。それから神々によるランクアップを果たした冒険者に与える二つ名を考える命名式が始まるのだった。
それからはもう酷いものだった。【
【ヘスティアファミリア所属冒険者 Lv.5冒険者ベル・クラネル 二つ名【
あとがき
短めになりますが今回でベルくんの二つ名が決まりました。ハーメルンにてアンケートに協力してくださった方々ありがとうございました!イレギュラー・オラトリアの方も少ししか書いてなかったのに思った以上に好反応があって嬉しかったです。やってみたい展開が多いのでどれをやるかしっかりと決めてから挑戦したいと思ってます。内定が決まったことで忙しくなるために投稿頻度は遅くなるかもしれませんが今後も更新は頑張っていくのでどうかよろしくお願いします!!
番外編候補
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イレギュラー・オラトリア
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アナザー・オラトリア