とんでもスキルでダンジョン放浪メシをするのは間違っているだろうか? 作:有頂天皇帝
今回は久しぶりに本編の方を更新させていただきます。この小説は他作者様の小説やソードオラトリアの漫画などを参考にして書いているため抜けていることもあると思いますがどうかよろしくお願いします。今回からソードオラトリアの話を初めて行きます。次回か次次回辺りにはリヴィラの街に行きたいなと思います。
怪物祭の騒動から1週間後。ガネーシャファミリアを中心にオラリオ全土の調査が行われたが極彩色のモンスターに関しての情報は得られなかった。
ギルド側から極彩色のモンスターたちは新種のモンスターとしてその容姿や特性などが発表されたがこちら側も詳しいことは不明であるためそれ以上の情報はない。
一部のファミリアでは今回の一件は始まりに過ぎないのではないかと警戒を強めてはいるものの冒険者たちは今日も変わらずダンジョンへと潜っていた。
それはベル・クラネルも変わらずであるのだが、この日ベルはガネーシャファミリアから依頼を受けてアーディとベルが従魔契約を結んでいるコクヨウたちと共にダンジョンに潜り18階層のリヴィラの街へ行くこととなった。
これはコクヨウたちが冒険者や一般人に被害を与えないかを確認するためと馬型モンスターであるコクヨウを利用して大量の物資を運ばせるとでダンジョンでの遠征にも使えるかどうかのテスト運用など色々な意味があることだった。
先日の怪物祭の騒動の翌日に神ガネーシャ自身から依頼されたベルはこれを承諾しダンジョンに深く潜るということからこの一週間その準備の為に従魔たちの食事や武器や防具などの準備をしていた。
「ということで材料を用意してきました」
「いや、多くね・・・?」
ベルが用意した食材の山を見て銀時は思わず引きつった顔をする。軽く見ても50人前はあるがベルはコクヨウたちの食事を毎日作っているからこの程度の量は慣れたものである。
「少し多めに作っておくので銀さんたちも食べてくださいね」
「あぁ悪ぃな。神楽とかに食い尽くされねぇように完成したらバレねぇように保管しとくわ」
「あ、あははは・・・」
銀時の言葉にベルは苦笑するしかなかった。ヘスティアファミリアでベルが食事を出す度にファミリアの団員である神楽を始めとした大食らいたちがほかのメンバーの分まで食い尽くす勢いでがっついているため銀時が警戒するのも仕方がないと思いつつ少し多めに作り置きしておこうとベルは決めたのだった。
「さて、早速作り始めようかな」
ベルは1品目としてまず豚汁を寸胴鍋5個分作り始める。まず薄切りにしたオーク肉を3センチ幅にカットしていく。次に大根、人参をいちょう切りにして長ネギは少し厚めに斜め切り、里芋は皮をむいてから3分の1にカットしていく。しめじはいしがきを切り落としてから手で割いておく。こんにゃくと油揚げは短冊切りしてからこんにゃくを一度軽く下茹しておく。ごぼうはささがきしてからしばらくの間水に晒しておく。
下処理が終わったら寸胴鍋にごま油を引いてオーク肉を炒めていく。オーク肉の色が変わり始めたら野菜を入れて全体にごま油を馴染ませるように軽く炒める。そしたら水と顆粒だしを入れて灰汁を取りながらじっくりと煮込んでいく。
豚汁を煮込んでいる間に2品目であるコカトリスやブラックバイパーなどの色んな種類の肉を使った唐揚げの下味をつけておく。コカトリス、ロックバード、ブラックバイパーなどアイテムボックスの中で中途半端に残っていた魔物肉を1口大にカットしていき大きめなボウルをいくつか用意してその中にカットした肉を入れ、醤油ベースのものには醤油、酒、にんにく、生姜、味醂を、塩味ベースのものには塩、酒、鶏がらスープの素、にんにく、生姜、ごま油を、変わり種としてカレー粉や焼肉のタレ、塩麹なども用意してラップで落し蓋をしてから味を染み込ませるために30分ほど放置しておく。
そして唐揚げの下味準備をしている間に豚汁の方も野菜が柔らかくなって来たのでネットスーパーで購入しておいた味噌を煮汁で溶いてから一度煮立たせることで完成。
完成した豚汁の入っている寸胴鍋に蓋をしてからアイテムボックスに収納していく。そして3品目4品目としてロックバードの照り焼きとレッドボアの生姜焼きを作るために油とラードをそれぞれ入れたフライパンを熱していく。 フライパンを熱している間に事前にカットしておいたロックバードとネットスーパーで購入した生姜焼きのタレに漬け込んでおいたレッドボアの肉を焼いていく。
ロックバードの肉は皮面をパリパリになるまでしっかりと焼いてからひっくり返し、余分な油をキッチンペーパーで取り除いてからネットスーパーで購入した照り焼きのタレを入れて煮詰めていく。煮詰まったらロックバードの肉に絡めていき照りが出たら完成。これをロックバードの肉が無くなるまで焼いていく。
レッドボアの生姜焼きもまたタレにとろみがつくように両面しっかりと焼いていき焼きあがったものから皿に持っていく。
ロックバードとレッドボアの肉を焼き終えたらフライパンを洗ってからひとつを除いた全部のコンロを使って大量の土鍋で米を炊きながら別の深型のステンレス鍋に油を入れて唐揚げを揚げる準備をする。
油の温度を上げている間に漬け込んでいた肉を取り出して片栗粉と小麦粉を半々で合わせたもので粉つけしてから温まった油の中に入れて揚げていく。それからは粉つけしては揚げてしっかりと揚がったものをパットの上に置いていくのを肉が無くなるまで続ける。途中つまみ食いしようとやってきた銀時や神楽たちを追い払うなどがあったりしたが調理は問題なく進んだ。
最後に炊いたご飯を使ってのおにぎりやロックバードの照り焼きチキン、レッドボアの生姜焼き、唐揚げなどの具材を使ったサンドイッチを作って完成。
完成した料理の一部をホームの冷蔵庫に保管してからベルは先日の怪物祭にて消耗した武器の補充とついでにこの世界の魔剣がどの程度の値段なのか知るためにバベルにあるヘファイストスファミリアが運営している武具屋に向かうことにした。
ベルがバベルに向かっていたのと同じ頃、フィルヴィスはオラリオの共同墓地である第一墓地を訪れていた。都市南東に位置する共同墓地の一つで、冒険者の墓地とも呼ばれ花々しい功績を残した冒険者、とりわけ『古代』から『英雄』と称えられた者達の墓には巨大な
ただ、この墓地の殆どは空だ。ダンジョンという過酷な場所から死体を持ち帰れないことが殆どだからだ。
それはヘスティアファミリアの団員たちが眠っている墓地の一角でも同じであり、広大な土地がありながらその死体の数は半分にも満たない。
「・・・・・・・・・」
花を添えているフィルヴィスは死体がないことを理解しつつも長年続く習慣からそれを止めることはしない。幼い頃からの初代団長であるカリオス・リヨス・アールヴによる教えもあるがフィルヴィス自身が考えていることでもあった。そしてフィルヴィスはヘスティアファミリアの団員たちが眠る墓地に祈りを捧げながら先日の
(あの極彩色のモンスターを見て何故か6年前のあの悪夢を思い出した・・・。アレはあの悪魔となにか関係があるのか?)
フィルヴィスはヴィオラスを見て最初に思い浮かべたのは6年前のヘスティアファミリアの多くの団員を失う悪夢のような出来事【27階層の悪夢】だ。
当時Lv.4だったフィルヴィスも同行したがその時、
慕っていた先輩冒険者や同期の団員が次々と殺されていく姿を前に発狂したフィルヴィスを銀時が気絶させなければフィルヴィスはあの時死んでいただろう。
「・・・今日はこれで失礼します」
祈りを捧げ終えたフィルヴィスは小さい礼をしてから墓地から離れていく。そして明日ダンジョンに潜るための準備をすべくミアハファミリアでポーションを買いに行こうとミアハファミリアのホームである【青の薬屋】に向かって歩いている途中の人気のない路地裏を通っていると視線を感じたフィルヴィスは己の武器であるヘスティアソードと
『────そう殺気立たないで欲しいものだな』
フィルヴィスがヘスティアソードの剣先を向けた先の角から姿を現した黒衣の人物は敵意はないと両手に何も持っていないと見せながら伝えるが、見るからに怪しい人物をそう簡単に信じるほどフィルヴィスは甘い人間では無い。
「なら顔くらい見せたらどうなんだ。黒衣で全身を隠している怪しさまみれの人間の言葉を簡単に信じるほど私はお人好しではない」
『ごもっともな言葉だが諸事情で顔は晒せないんだ。本来ならこうして表立って人に声をかけることもしないが少し厄介なことがあって君に冒険者依頼
「私に・・・?」
黒衣の人物の言葉にフィルヴィスは疑問を感じる。確かにフィルヴィスはLv.6の中でも上位に食い込むほどの実力を持つ第一冒険者だ。それでもフィルヴィスより強い冒険者はオラリオにもそれなりの数いる。その上フィルヴィスは基本的に主神であるヘスティアを守るためにほかの冒険者と比べてダンジョンに潜ることが少ないことはオラリオにいる人間の多くが知っている。そんなフィルヴィスに依頼を出す意図が読めず黒衣の人物の狙いを探ろうとするが、それよりも先に黒衣の人物が冒険者依頼を話し始める。
『依頼はダンジョン18階層【
「なんだと?」
フィルヴィスは黒衣の人物の依頼を聞いて眉を顰める。イシュタルファミリア────正確に言えば女神イシュタルと団長────はベルを除いたヘスティアファミリアの団員たち全員から嫌われている。主神であるヘスティアを蹴落とそうと6年前の心身共に弱っていたヘスティアに対して
そんなイシュタルファミリアの動向をヘスティアファミリアの団長である自分に探れなどどういうつもりだとフィルヴィスが黒衣の人物を睨むと黒衣の人物は話を続ける。
『3日ほど前に【男殺し】や【
「・・・それだけで怪しむのもどうかと思うがな」
『
「それは・・・そうだが」
黒衣の人物の言葉を否定することが出来ずフィルヴィスは頭を悩ませる。表立って言っては来ないがヘスティアやフレイヤなどに対して強い敵意を持ちその打倒を考えているイシュタルが無駄な行動をするというのはありえない。故にフィルヴィスは黒衣の人物の言葉を否定しきれずどうすべきか悩み、そしてコレを放置すれば厄介なことが起こるだろうという結論に至り・・・
「・・・わかった。その依頼を受けよう。だがヘスティア様に一度声をかけてダンジョンに潜る準備を整えてからになるが構わないか」
『あぁ構わない。無理を言っているのはこちらの方なのだからな』
フィルヴィスは黒衣の人物にそう断りを入れてからその場を離れる。少し歩いたところで振り向くがその頃には黒衣の人物は影も形もなくなっていた。それからフィルヴィス予定通りダンジョンに潜るのに必要なものを購入してからホームに帰り、ヘスティアに冒険者依頼を受けるためにダンジョンに潜ることを伝え、ヘスティアの護衛をホームにいた団員たちに頼んでからフィルヴィスはダンジョンへと潜った。
──────この時のフィルヴィスは知る由もないことであるが、今回の一件をきっかけにイシュタルファミリアが本格的にヘスティアファミリアを潰すために動き始めることを・・・
あとがき
番外編もそうだけど本編でもやりたい展開は多いので執筆を頑張りたいところですねぇ・・・。ちなみにフィルヴィスがフリュネをボコボコにしたのは互いにLv.4の時ですが、ゼウス・ヘラの眷属たちに鍛えられたフィルヴィスの方が技術が圧倒的に上だったために勝負にもならないし偉業の足しにもならなかった。当時強くなることに執着していたフィルヴィスにとってフリュネはなんの価値も無いと見下しそれがより一層フリュネを惨めにさせて強い殺意を持つようになった。原作と違うファミリアに所属していることからフィルヴィスの魔法新しいの考えなきゃいけないですよね・・・。誰かいいアイデアください・・・
番外編候補
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イレギュラー・オラトリア
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アナザー・オラトリア