とんでもスキルでダンジョン放浪メシをするのは間違っているだろうか?   作:有頂天皇帝

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まえがき
今回はミノタウロスとの戦闘で話が終わり、料理などはまた次回にしようと思います。現在ハーメルンの活動報告にて登場希望キャラや登場キャラたちの2つ名リクエスト、ベルに使って欲しい魔法などを募集してますのでもしよかったらご意見送ってください。


第四話 ミノタウロスたちとの戦闘

 

────ヘスティアファミリア団長にしてLv.6冒険者【聖火の巫女(ウェスタリス)】ことフィルヴィス・シャリアにとって強者による蹂躙は見慣れたものである。

 

エルフの森で生まれると同時に黒髪ということから不吉の象徴として両親から捨てられヘスティアと当時のヘスティアファミリア団長であるアマンダと呼ばれるエルフの女性に拾われたことでヘスティアファミリアに入ることとなった。故に幼い頃からヘスティアのために冒険者になるべく当時まだオラリオにいたゼウスとヘラファミリアの団員たちに冒険者としての基礎を教えてもらった、否身体に叩き込まれたというべきか・・・。恩恵を刻まれるなり18階層のゴライアス討伐に参戦させられたり、耐異常を獲得するためにポイズン・ウィルミスの毒を浴びせられては回復魔法で治療されてを何時間も繰り返したり、平行詠唱を覚えるためにモンスターハウスに投げ込まれたりなどetcetc・・・

 

おかげでフィルヴィスはそれらの経験を活かし僅か十九歳の身でありながらLv.6にまで成長することができた。現在のオラリオでも上澄みの戦力を誇ると誰もが語る中でフィルヴィス自身は自らがそこまで優れているとは決して思えないでいた。何故ならば彼女は身をもって知っているからだ。ゼウスとヘラという最強たちの強さ(理不尽)を、オーディンとアトラスという最強(ゼウスとヘラ)を超えるべく死に物狂いで駆け上がろうとするものたちを、それ以外のファミリアたちにも様々な強者がいる。

 

故にフィルヴィスは彼らに比べれば自分は劣っていると自己評価がかなり低い。(尚、五大派閥の幹部勢と真っ向に戦える時点でその評価はおかしいとはヘスティア談である)

 

そんな強者の戦いを色々と知っているフィルヴィスであるが、ベルの戦いは彼ら強者たちの戦いを思い起こさせるには十分なほどLv.1なりたての冒険者では有り得ない規格外の戦闘だった。

 

「【ウォーターショット】!!」

 

襲い来るミノタウロスたちを右手に握る漆黒の大剣で両断しながら左手に浮かべた水球から超圧縮された水鉄砲が放たれる度にミノタウロスの脳天を撃ち貫く。ミノタウロスの群れとの戦闘が始まってからベルは無詠唱魔法と多彩な武器を用いて戦っており、時には火魔法をナイフに纏わせてミノタウロスを焼き切ったり、弓矢による遠距離射撃をしながら矢を媒介に雷魔法による広範囲攻撃でミノタウロスたちを焼き焦がし、風魔法で加速させた投げナイフはミノタウロスの四肢のどれかを切り飛ばしそれによって生じた隙を狙ってがら空きの胴体をガントレットを装備した右腕の拳で貫くなど様々な戦闘スタイルでベルは戦っていた。

 

────異世界にてフェルによるムコーダの魔法の特訓に付き合っていたベルは自然と多対一の戦い方に慣れるようになり、アイテムボックスを用いた戦況に応じて武器を出し入れして使い分けたり魔法による牽制などベルの戦い方は多彩なものになっていた。ベルのスキルの1つ【大英雄願望(ヘラクレイノス)】による後押しもあるかもしれないが多彩な武器を扱えるのは間違いなくベル自身が鍛えた結果でもある。これによりベルは魔法と武器を使い分けながら戦う魔法戦士として異世界でもこちらの世界でもかなりの実力者として成長していた。

 

「ブモオオオオオオオ!!」

 

ベルとフィルヴィスを恐れて闇雲に暴れるミノタウロスたちの中で1匹の片角のミノタウロスが血走った眼でベルを睨み、自然武器(ネイチャーウェポン)である石の棍棒を振り上げながら襲ってくる。ベルは魔法の発動を解除して両手で大剣を構えてミノタウロスの一撃を防御するが、体重差があるためかベルは吹き飛ばされてしまうものも足元に風の魔法【エアロ・ブラスト】を発動させて風の足場を作って体勢を立て直しその場から弾丸の如く飛び出すとミノタウロスに向けて大剣を上段から振り下ろす。しかしミノタウロスはその一撃を石の棍棒で受け流しながら左拳を強く握りベルのがら空きの胴体に向けて殴りかかる。

 

「ふっ!」

 

ミノタウロスの拳が当たる寸前にベルはアイテムボックスから取りだした鎖でミノタウロスの左腕を縛ると同時に引いて無理やり体勢を崩させ、バランスを崩したところでミノタウロスの顔面に蹴りをくらわせてまた距離をとる。ミノタウロスは蹴られた顔を左手で抑えながら右手に握る石の棍棒で近くにいた他のミノタウロス頭部を砕き、絶命させるとミノタウロスの死体があった灰の山から魔石を取り出すとそのまま一口で捕食した。その瞬間、片角のミノタウロスの威圧感がさらに増した。

 

「やはり強化種か・・・っ!!」

 

フィルヴィスは片角のミノタウロスが通常のミノタウロスとは違う── 同胞であるモンスターの魔石を喰らい、能力や知恵が特別に強化されたモンスターの一種であるという推測が当たっていたことに歯噛みしながら襲ってくるミノタウロスの首を剣で斬り飛ばす。すぐにベルの援護に向かいたいフィルヴィスであるが、この中で最も脅威だとミノタウロスたちにみなされているフィルヴィスは彼らに襲われ続けているためにベルの近くに行けないでいた。

 

「ブモォォォ・・・!!」

 

「・・・・・・!!」

 

気づけばミノタウロスたちの群れの殆どはフィルヴィスに殺到しており、ベルと片角のミノタウロスは自然と1VS1で対面する形になっていた。ベルは大剣と鎖をアイテムボックスの中に収納して最も得意とする武器であるナイフと短刀による二刀流に切り替え、片角のミノタウロスもまた先程殺したミノタウロスが持っていた石斧を持ち、石の棍棒と石斧による擬似二刀流で武器を構える。暫しの間ベルとミノタウロスの間に静寂が流れるもそれもほんの僅かな時間であり、最初に動いたのはミノタウロスだった。

 

「ブモォォォ!!」

 

ミノタウロスは左腕を大きく振りかぶると凄まじい勢いで石斧を投擲する。予想外の攻撃に一瞬驚くベルだが瞬時に意識を入れ替えてベルは石斧を回避するでもなくむしろ自分から当たりに行くようにミノタウロスに対して突撃を仕掛ける。ベルは迫る石斧を短刀で逸らしながらミノタウロスの懐に接近しそのがら空きの胴体にナイフを突き刺した。魔石を狙ったその一撃はミノタウロスが咄嗟に体をずらしたことでナイフの切っ先が数cmほどズレてしまいギリギリの所で魔石に届かなかった。それを好機と捉えたミノタウロスは腹に力を込めてベルのナイフを抜けないように筋肉を収縮させると石の棍棒でベルの頭に振り下ろそうとするが、

 

「【サンダーボルト】!!」

 

ベルはミノタウロスが攻撃するよりも早くナイフを通してミノタウロスの身体の内側に雷魔法を流し込んで内側から雷で焼く。ミノタウロスは内側からの攻撃という初めての激痛を前に声にならない叫びを上げながら必死に耐えようとするもベルの放ったサンダーボルトはミノタウロスの肉や内臓を焼くだけでなく魔石をも砕き、ミノタウロス強化種は灰の山となりドロップアイテムである【ミノタウロスの強角】とミノタウロスの肉を落とした。

 

「まさか一人で強化種を倒してしまうとは・・・」

 

ミノタウロスたちを倒し終えたフィルヴィスは強化種を一人で倒してしまったベルに驚きを隠せないでいた。ミノタウロス自体がLv.2以上の冒険者が倒せるレベルのモンスターであり、その上である強化種ならばもっと上のLv.の冒険者──下手をすれば第一級冒険者でなければ倒せないようなモンスターをベルは特に怪我という怪我を負うこともなくたった一人で勝利して見せた。

 

(胃が痛くなってきた・・・!!)

 

Lv.1でありながら単独でミノタウロスの強化種倒せる実力、無詠唱で3つ以上の魔法の行使、アイテムボックスやネットスーパーなど聞いた事のない効果ばかりのレアスキルまみれ、かつての最強であるゼウスとヘラの眷属たちの血統を引き継ぐなど一つでも厄介な問題がこれだけあるのはフィルヴィスにとって胃痛案件でしかなかった。

 

「フィルヴィスさん?」

 

「いや何でもない・・・。ドロップアイテムを回収して今日は帰ろうか・・・」

 

「はい!今日はこのミノタウロスのお肉を使って牛丼作りますね!!」

 

「そうか・・・楽しみにしているぞ」

 

「はい!」

 

フィルヴィスはなんかもう色々と疲れたのでドロップアイテムをアイテムボックスに収納して嬉しそうに話しかけてきたベルの笑顔に癒されながら一緒に帰還することにした。────なお、帰還した後は後で衝撃的な情報が出てしまいフィルヴィスは胃痛に悩まされることになり、癒しを求めてベルの頭を撫でることになるのをまだ知らなかった・・・。

 

「「・・・・・・」」

 

なお、逃げていたミノタウロスを追っていたロキファミリアのベート・ローガとアイズ・ヴァレンシュタインはベルとミノタウロスの強化種との戦闘とドロップアイテムやミノタウロス肉をどこかに消していく謎の光景を前に驚き完全に出るタイミングを失ってしまった。それで声をかけるタイミングを失ったアイズはシュン・・・と落ち込むのだった。

 

 




あとがき
戦闘シーンどうでしたかね?とんスキの魔法をイメージして今回使用してみましたがもし大丈夫だったらドラクエなどの他作品の魔法を使わせようかなと思ってます。思いつきではじめた小説ですが楽しんで呼んでくれる方が多くいてとても嬉しいです。他の小説もあるので投稿は遅いかもしれませんが今後もどうかよろしくお願いします。それとこれはハーメルンのアンケートでも聞く予定なのですが、ベルくんをランクアップさせる場合は何段階まで飛ばしてもいいですかね?偉業とかはとんスキ世界やアルフィアたちとの特訓で溜まりに溜まりまくっているからいける気がするんですよね・・・。ご意見色々と参考にしたいのでコメントやメッセージよろしくお願いします

番外編候補

  • イレギュラー・オラトリア
  • アナザー・オラトリア
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