これは、とある日のバベルでの日常。
天使は聖槍を纏いて
とある日のバベルにて
「18号さん、居ますか?」
18号が戦闘シュミレーション終わりに自室で休んでいると、ノックとともにベータの声が聞こえてくる。
「入っていいぞ。何の用だ?」
「失礼します。えっと、この前のシュミレーションの戦闘データを渡しておきたくって。」
そう言うと、ベータはデバイスを取り出して18号にデータを渡す。渡されたデータを見てみると、そこには各々の撃墜データや被弾率などのデータが記されていた。
「お前の最高撃墜数、ここ最近ずっと上がりっぱなしだな。」
「あ、はい。多分この新装備のおかげだと思います。これを貰ってから…なんだか力が溢れてきて。」
そう言うとベータは自身の装備を見る。この装備はバベルの最新技術の結晶であり、ベータにとっての誇りでもあった。
「装備のおかげ、ねぇ…それだけじゃないと私は思うぞ。」
「それだけじゃ、ない?」
ベータが少し不思議そうな顔をしていると、18号は続ける。
「お前自身も強くなってるって事だよ。今のお前は目に迷いがないし、何より誇りを持って戦ってる。正直、凄いと思う。」
「そ、そんな。私は…」
18号に褒められたからだろうか、ベータは少し照れながらモジモジとしている。その後にベータは18号の方を見て
「でも…こんな風になれたのは18号さんのおかげもあるんですよ?」
「おいおい、お世辞ならいらないぞ。」
「お世辞なんかじゃありません。前までの私は…自信なんて少しもなくって…射撃も下手くそだったし、格闘戦もボコボコで。自分が嫌になる時もありました。でも、そんな時、18号さんを見て思ったんです。「かっこいいな、私もああなりたいな」って。」
「…きゅ、急に言われると恥ずかしいな…」
ベータからの急な告白に18号は少し照れた素振りを見せる。そんな姿を見てベータは微笑みながら続ける。
「だから…私にとっての最強は18号さん、あなたただ1人なんです。今までも、そしてこれからも、ずっと憧れの存在なんです。」
「…ふっ、お前にそんなふうに思われていたとはな。悪い気分じゃない。ま!私は最強だからな!」
18号はベータの方を見て少し笑ったあと、立ち上がって、ベータの方をピシッと指さして
「いつかまた、お前に追いついて、私が最強って見せてやるからな!それまで腕を落とすんじゃないぞ!」
「ふふっ…はい、18号さん。私の憧れは、終わりませんから。追いかけさせてくださいね。」
「もちろんだ!私が強くなりすぎても文句いうなよ!」
お互いの方を見ながらにっこりと笑い合う。確かな誓いが、そこには生まれていた。
fin