転生したら竜だった件   作:暁悠

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第十一話 夜闇の支配者

 次に訪れたのは、リムルに言われた〝シス湖〟だ。

 ここは蜥蜴人族(リザードマン)の領地だったらしく、湿地帯だった。一面が沼地なので、衣服が汚れてしまう。

「どうしたもんかな」

「どうしましょうか……」

 俺もナーガも困っていた。まぁ、解決策はあるにはある。

「ナーガはこうすればいいんだもんな」

「ひゃあっ!?」

 そう言って、俺はナーガをお姫様抱っこした。やっとそれっぽい声を聞けたぞ。嬉しい限りである。

「あっあ、アーブ様……」

「遠慮はするな」

 重ねてウインク。我ながら気障(キザ)な奴だと思うよ。ちょっと違うって? まあ気にするな。気にしたら負けだ。何と戦ってるのかは知らんが。

 そういえば気障(キザ)って良い意味じゃないらしいな。気取っていて嫌な感じ、というニュアンスみたいだ。俺は知らなかった。知ってたとしても、ちょっと懐いた()にお姫様抱っことかする時点で気障(キザ)な奴だわな。

 ナーガはわかりやすく動揺している。可愛い。なんか可愛いっていう感想しか出てこなくなってるな……これはマズイ。他に用意するとしたら……可憐? 可愛らしい? ……全部似通った言葉だな……。まぁいいや、可愛いのは事実なんだし。

「汚れるのは嫌だろ?」

 状態清潔化(クリーンウォッシュ)でナーガを綺麗にしつつ言った。

 ………

 ……

 …

 それからシス湖を抜けて、また森に出た。

 え? シス湖では何をしてたのかって? 何もしてない。見所もないので容赦なくカットだ。強いて言えば、シス湖を歩いている最中に数名の蜥蜴人族(リザードマン)に絡まれた。しかしそっちもリムルの名を出せば何とかなったので、これといった見所はない。

 今は、一度『転移』でテンペストを介して、シス湖とは逆方向にある〝クシャ山脈〟に向かっていた所だ。丁度(ふもと)らしき場所に来たので、休憩がてら身を寄せ合っていた。休憩なんて必要ないんだけどね、俺達には。俺もナーガも精神生命体だし。

 青い薔薇の一件から、ナーガは俺にピッタリとくっ付いていた。離れようとしない。事ある(ごと)に俺の名前を呼ぶようになった。漫画だと、語尾にハートでも付いていそうな感じに。

「ここは落ち着きますね、アーブ様」

「そうだな。神秘的な場所だし」

 事実、このクシャ山脈には神秘的なオーラが漂っていた。

 なんというか、落ち着く──そういう感じの場所だ。

 と、寛いでいた俺達だったが。

「うん?」

「聞こえましたか、アーブ様」

 普通なら聞こえぬような異音だ。爆発音にも近いもので、こんな神聖そうな場所に聞こえる音ではないのは確か。まぁ実際そうだ。俺達の『万能感知』が優れているというだけで、普通だったら聞こえないだろう。

 しかし、聞こえてしまった。聞こえてしまったら気になるし……。

「行ってみようか」

「はい」

 ちょっと緊急事態にも見えたので、俺達は『飛翔』して、爆発音の発生地へと向かったのだった。

 

 その発生地は、クシャ山脈の(ふもと)から真っ直ぐ南に行った場所にある森からだった。地図によると、隣接するのは〝天翼国フルブロジア〟。フレイという魔王のお膝元らしい。

 そこには、真っ黒いドーム状の何か。直径三十キロメートルほどで、かなり広大だ。

「何だ、これ?」

「わかりません……」

 まあ、わからないよな。

 

《問。『解析鑑定』を実行しますか? YES/NO》

 

 勿論YESなのだが……これは本当に何なんだろうな?

 興味本位で降り立って触れてみると、手が弾かれた。新手の『結界』かな?

 

《結果が出ました。これは『固有領域』という、『結界』が派生進化した支配領域を形成するスキルだと判明しました。続けますか?》

 

 当たり前だ。そのメカニズムを紐解けば、俺の『流転世界』にも流用出来そうだしな。

 

《了》

 

 さて、対処法がないし、『案内者』の解析待ちなので、解析が終わるかこの『固有領域』が解けるかのどちらかを待つ必要があるのだが……。

「中では何が行われているのでしょう」

「さあな。爆発音みたいなのが聞こえたから、もしかすると誰か戦っているのかも。戦いが終われば自ずとこの『固有領域』も晴れるだろうから、それまで待とうか」

「アーブ様、『固有領域』とは?」

「うん? ああ、これの事だよ。『結界』が派生進化したモノで、一定範囲内に支配領域を形成する特殊なスキルらしい」

「そんなものが……」

 ナーガも思案顔で何かを考えている。

「中にいるのが敵か否かは知らんが、相当な手練なのは確かだ。気を引き締めとけよ?」

「ええ、わかっています。アーブ様の足手まといにだけはなりませんわ」

 戦わないで欲しいな、ナーガには。見学してて欲しい。でもナーガ本人がそれを許さないだろうというのはわかるので、泣く泣く黙認することにした。

 

 三十分は経っただろうか。俺の辛抱が足りないのだろうが、もう少し早く終わらないものだろうか? 実力が拮抗していたら、それも難しいのかな。

 なんて考えていると、『固有領域』が上部からどんどんと霧散していっている。

「終わったようだな」

「備えます」

 流石はナーガ、安心して背中を任せられそうだ。

「さて、何が──っ!?」

 そこにあったのは、凄惨な光景だ。

 草木が血に塗れていて、翼を持つ者達──解析によると、有翼族(ハーピィ)──が地に伏していた。

「これは……」

「何が起こっているのでしょう? 見た所、有翼族(ハーピィ)ですが……死んでいます」

 それは誰が見ても明白である。

 俺達はその中を歩き、この『固有領域』の主を探した。この死せる者達ではない。残滓を解析しただけでも、『固有領域』を形成できる程の強者ではなかった。『固有領域』は〝世界系〟──俺の『流転之王(ヴァルナ)』に含まれる『流転世界』等──の劣等種だが、それを扱えるとなれば精神生命体レベルの超大物の可能性が高い。見た所コイツらは普通の有翼族(ハーピィ)なので、そこまでの強者とは思えないのだ。

 少し歩くと、まだ生気を感じる存在(モノ)を発見した。

 人ではないが、ぐったりと地面に倒れ伏している。三本足で、珍しい闇銀色の(カラス)だった。二メートル程の巨躯を持っている。

 そこでまた、俺の頭に激痛が走る。コレも、夢で見たモノとそっくりだ。

「アーブ様ッ!」

「あっ──」

 また呆けていたようだ。そんな暇もなさそうなので、魔法ですぐにそのカラスを治癒する。生命の波動を問題なく感じるようになったので、ひとまずは安心出来るだろう。

「生命力が回復してきている。ひとまずは安心だろうさ」

「良かった……。それで、この者が……?」

「恐らくは、な」

 ちょっとだけ『解析』したところ、コイツも精神生命体に属する者だった。しかし、ここまで追い詰められていたのは意外である。

 

《解。有翼族(ハーピィ)には種族特性として、爪に『魔力妨害』の機能が備わっています。如何に精神生命体といえども、その爪に捕まればスキルの発動すら出来ません。故に、ここまで追い詰められたのだと推測します》

 

 何と、有翼族(ハーピィ)にはそんな便利能力が……。

 と、そんな事を考えている内にカラスの意識が覚醒した。

『──何者ッ!?』

「おい、待て──」

 俺が制止するより早く、カラスが能力を発動させていた。

『──〝深い夜闇(ディープナイト)〟──ッ!!』

 辺りが闇に包まれる。

「これがコイツの『固有領域』かッ!!」

「アーブ様、お気をつけを」

「わかってるよ!」

 手短に会話を終えた俺達は、すぐさま戦闘態勢に入った。

 さて、どう来る?

 そう思った、次の瞬間。

「──何!?」

「アーブ様ッ!!」

 俺の腕が切り落とされた。

 何をされた? どこから攻撃された?

 

《不明》

 

 手短に答えてくれるのはいいが、絶望感が出てくる回答はやめていただきたいものだ。

 ちょっとイラッときたし、丁度いいのでここで実験してみよう。そう思って俺は、手のひらの上に魔素の塊を現出させ、それを『破滅の光』に変換する。

 今回は、『破滅の光』の特性は無視だ。これはそのまま『破滅の光』としてではなく、極大密度のエネルギー性特殊粒子物質として扱う。ただし、光としての不定形さは残して。こんな我が侭が効くから、俺の『流転之王(ヴァルナ)』と『千変万化(カレイドスコープ)』のコンボは凄まじいのだ。

 まずは、そのまま破壊力を持った光線(ビーム)として撃ち出してみる。

「──〝天焦がす破滅の光(フォトンアナイアレーション)〟──!!」

 これでは、『固有領域』は打ち破れなかった。

『無駄だ!! この『夜闇』は私の味方。部外者に破る事など不可能!』

 強い『思念』として伝えられたカラスの言葉は、俺の脳を刺激した。

 ほう? 言うじゃねーか。だったら、正面切ってぶち破ってやらあ!!

 そう思うが早いか、俺は『破滅の光』を薄く、超高速回転する刃の付いた輪として成形する。そこに更に『破滅の光』を注いで、エネルギーの密度を極限まで高め、同時に極大の運動エネルギーを『流転之王(ヴァルナ)』で付与する。

「ナーガ、離れてろ。巻き込まれたら死ぬぞ!!」

「ッ!? ハハッ!!」

 ナーガはすぐに俺から距離を取った。

 多分、最大面積が直径三十キロメートルなのだろう。半球(ドーム)状なので、高さは十五キロメートルとなる。

 なので、生み出した丸ノコのような光の輪──光輪を、その高さに届くように巨大化させる。中心点を掴むのが難しくなるので、同時に『飛翔』して。

「──光輪斬破(フォトンウィール)ッ!!」

 極大威力・質量化したそれを、一気に振るう。すると、俺達を覆い尽くす『夜闇』が晴れた。

『──何だとッ!?』

 酷く驚愕した声が響き渡り、俺達の目の前に闇銀色の巨大なカラスが降り立った。

『……通じない、なんて……。いいわよ、殺せば』

 何か勘違いしているようだ。

「勘違いしてるみたいだから言ってやるが、俺達に敵意はない。どうか、安心して欲しい」

『何? 私を狙っているわけじゃない……?』

「そうだ。というか、ついさっきまでお前の存在も知らなかった」

 そう言うと、強く張っていた緊張の糸が切れたのか、カラスはよろめいてしまった。俺達が介抱すると、愚痴を話すように経緯を説明してくれた。

 

 このカラスは、有翼族(ハーピィ)獣人族(ライカンスロープ)の混血種にして変異種なのだそうだ。種族名もない、秘匿された存在らしい。その強さは筆舌に尽くし難いもので、有翼族(ハーピィ)の種族特性である『魔力妨害』を爪に宿し、闇銀色の翼での高速飛行を得意とする。それに加えて、獣人族(ライカンスロープ)の種族特性である『獣身化』による魔人形態から獣化形態への形態変化もあるという。現在は戦闘特化である完全獣化形態らしい。

 その強さ故に忌避され、迫害を受けたのだそうだ。それを理由に逃亡し、ここで追手を、習得しかけでまだよく分からず、未完成の『固有領域』にて殲滅したのだそうだ。

「それは……頑張ったな」

『私を褒めてくれたのは貴方だけよ。これまでも、きっとこれからもね。サヨウナラ、優しい人。貴方に会えて良かったわ』

 それだけ言って、カラスはその場を去ろうとした。

「ちょっと待った!」

『……まだ、私に何か?』

「行くアテ、無いんだろ」

 それくらい、誰だって察せられる。

『それはそうだけれどもね。なら、どうしろって言うの?』

「俺と一緒に来い」

『はあ?』

「だから、俺と一緒に来い。帰る場所も、仲間も、いないんだろ」

 そう言うと、遠い目をして呟いた。

『……そうね。仲間はもう、殺されたわね』

 凄惨な事実だ。俺の世界での〝いじめ〟に相当する行為なんだろうが、俺にその経験はなかった。幸い、平和な学校だったのでそういう案件も少なかった。だが、異世界でそれを味わうことになるとは……。

「なら尚更だ。俺と一緒に来て欲しい。どっちみち、助かるにはそれしか無くないか?」

『……まぁ、そうね。けれど、いいの? 私といると、貴方も酷い目に遭うかも』

 フフフ、何を今更。

「見てなかったのか? 俺はお前よりは強い。どうにかして見せるさ」

 そう言うと、カラスは初めて笑った。

『ウフフッ、あはははっ! 豪気なものね。それじゃあ、従わせてもらおうかしら』

「契約成立だな」

『契約? 契約と言うなら……対価を求めるわよ?』

 少し悪い顔──実際は知らないし、俺の想像(イメージ)だが──をして、カラスは言った。

「対価? 対価かぁ……。それじゃあ、お前に名前をやろう。魔物にとって名前ってのは、特別な者の証明みたいなものなんだろ?」

『──ッ!? 名前!? 名前、って言ったわよね!? 本当に、いいの……?』

「いいも何も、別にいいだろ。不満か?」

『いっ、いえ! そんなことは……』

 なんか急に改まった喋り方になったな。

「そんな急に改まった口調で喋らなくてもいいぞ。そうだな……カラスだから……レイヴン。お前は、たった今から〝レイヴン〟を名乗れ!」

 すると、七色の繭がカラス──もとい、レイヴンを包み込み、進化を開始させる。変異種であるレイヴンの存在は、転生したての俺みたく安定していなかった。それが、俺による〝名付け〟によって安定しようとしているのだから、運命だな、これは。

 数分すると、虹の繭が弾けた。

「──ワタシ、私は……レイヴン。夜闇の支配者にして、貴方様に仕える者」

 恭しく奏上したレイヴンは、カラスの姿が霞む程に美しく変貌していた。背中に生えた一対二枚の翼と、長くサラサラとした髪は、元々のカラスを思わせる闇銀色だ。瞳は(こき)(はなだ)(いろ)という、端的に言えば〝濃い紺色〟で、肌は人形のように真っ白い。潤った紅色の美しい唇があり、鼻筋も整っていて、傾国の美女と言うに相応しい美貌を秘めている。

 服装は、俺達のように魔素を物質に変換して作り出したようだ。胸元が空いたチャコールグレーのワンピースドレスの上に、プルシアンブルーのジャケットを羽織っていた。

「お、おう。宜しくな、レイヴン」

「宜しくお願い致しますわ。どうお呼びすれば?」

「俺の真名は〝ヴェルアーブ〟だ。俺は〝竜種〟だが、それが周囲にバレるわけにはいかない。だから偽名として、〝アーブ〟を名乗っている。だから、人前ではアーブと呼ぶように。お前も直ぐ慣れるさ」

「改めて、宜しくお願い致しますわ、アーブ様」

 こうして、俺の家族が一人増えたのだった。

 

 俺は思案する。これから、どうするか? 急に仲間が一人増えたが、リムルには必ず怪しまれるだろう。何回か『解析』されそうになっていたようだし。

 とりあえず『思念伝達』だな。

『えーと、繋がってますか? お返事くださいな』

『おう、繋がってるよ。どうした?』

『あんなに(もてな)してもらったわけだが、俺達、また旅立つ事にしたよ』

『はあ!?』

 流石に急過ぎたのか、リムルも驚いている。まあ、仕方ない。

『急用が出来たんでね、長々と話してる場合じゃないんだ』

『……そうか。気を付けてくれよ?』

『わかってるよ』

 そう言って、『思念伝達』を終える。こういう嘘を平然と()いてしまえる辺り、ちょっと自分が怖い。

「そんじゃ、ちゃんとリムルにも報告したし……行こうか!」

「行くって、どこに行くというのかしら?」

「どこでもないさ。強いて言えば、行く場所を〝探しに行く〟のかな」

 そう言ってウインクすると、レイヴンが呆れ気味に言った。

「要は行きあたりばったりの旅ですのね」

「アーブ様はこういう、突飛な事をする御方ですよ、レイヴン」

「楽しい旅になりそうだわね、ナーガ」

 俺がリムルと『思念伝達』で話し合っている間に自己紹介を済ませていたようだ。

 あ、そうだ。

「なぁ、レイヴン?」

「何でしょう?」

「お前の実力が知りたいから、ちょっとだけ『解析』するが……いいな?」

「ええ。何なら、私がスキルも含めて自己申告しましょう。どちらにしろ、帰る場所がない私にとって永遠に仕える貴方様ですもの。いつか話す日が来ますわ」

 確かにな。俺もそう思ったので、それならと自己申告してもらった。

 話してもらった状況と種族等の解析結果をそのまま表すと、こうである。

 

 名前:レイヴン

 種族:(シン)(チョウ)。上位聖魔霊──〝闇霊(あんれい)(ちょう)

 加護:水鏡の加護

 称号:〝夜闇の支配者〟

 魔法:〈闇霊魔法〉

 能力:固有能力『万能変化』

    ユニークスキル『夜鷹(ナイトジャー)

 耐性:物理攻撃無効、精神攻撃無効、状態異常無効、

    自然影響無効、聖魔攻撃耐性

 

 こちらもナーガに負けず劣らず圧巻だった。俺による〝名付け〟一発で、魔王種を超える覚醒魔王以上の力を手にしているようだった。これは俺だからとか関係なく、元が特殊過ぎたのだろう。ちなみに、『獣身化』は『万能変化』に統合されているようだった。見た感じ、ナーガよりもレイヴンの方が強そうである。

 そして、レイヴンのユニークスキル『夜鷹(ナイトジャー)』。(カラス)なのに(タカ)とは……と思ったが、そこはスルーでいいだろう。このスキルを構成する権能は『思考加速・万能感知・魔王覇気・夜闇・空間支配・多重結界・夜闇世界』と多種多様。その中でも一際異彩を放つのが『夜闇』と『夜闇世界』の二つだろう。これは、二つで一つの権能だ。まず、『夜闇世界』。これは、レイヴンが元々持っていた『固有領域』の進化版だ。無事〝世界系〟に至っている。その効果は、『夜の闇で構成された独自世界を作り出す』というもの。一言じゃピンとこないだろうが、要は『外界と隔絶されたレイヴンに有利な世界に敵を閉じ込める』というものだ。

 そして、この『夜闇世界』を発動してようやく日の目を見るのが『夜闇』という権能。これは、『自身が夜の闇そのものとなることで存在を隠匿する』という効果だ。しかし、使い道は他にある。それは、〝見えない攻撃〟だ。この世界内では、レイヴンという存在は完全に隠匿される。使われたら、俺も光輪斬破(フォトンウィール)で破壊しない限りレイヴンを捉えられないだろう。だからこそ、四方八方から見えない攻撃を飛ばせるのだ。

 しかもこのスキル、究極の一歩手前という段階にいるのだ。レイヴンがグリン姉さんと戦おうものなら、多分問題なく究極能力(アルティメットスキル)に覚醒するだろう。覚醒前でも、もしかすると『夜闇世界』なら、グリン姉さんの灼熱の抱擁(バーニングエンブレイス)すらも完封してしまえると思われた。

 いやはや、末恐ろしい人を仲間にしたものである。




 頭痛がどんどんと解消していく。今のところ強さ関係はヴェルアーブ>レイヴン>ナーガです。もっと言えば、多分ヴェルアーブ>ミリム>レイヴン>ナーガ>リムルでしょう。現時点ならね。
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