転生したら竜だった件 作:暁悠
日常とは言ってますが、ほぼヴェルアーブの新婚生活です。
『小説家になろう』での新作連載に向けて、書き方を勉強&練習中です。見慣れない書き方でしょうが、どうか生暖かい目で見守ってください。
第一話 いざテンペストへ
グリイドの危機も去り、ナーガとも結ばれた俺。
今は──
「美味しいですね、これ!」
「そうだろ? 知らぬ内に、リムルの国が凄い事になっててさ。食料を分けてもらったんだけど、それがまた絶品でね」
「そうなんですね! あれ? でも私達、食事は必要ないのでは……?」
「俺達が精神生命体ってのは隠し通してるからな。解析系統も
「それ、逆に怪しまれるのでは……?」
「あ、確かに……クソ、盲点だった」
「うふふ……まあいいじゃないですか。美味しいお料理も手に入りましたし、味わえましたし!」
そんな会話を繰り広げながら、ナーガと昼食を
「俺達が幻獣達の相手に勤しんでる間、かなり大きな祭りをやったみたいだな。開国祭……だっけ」
「へえ」
「表面上は
「ヤタイ……?」
「なんて言ったらいいのかな……路上に並んだ、小さなお店……とか? それが沢山あって、買い物しながら、歩きながら食べたり出来るんだよね。俺もかなり好きだな」
「へえ、素敵ですね! 物事が重なってなければ、私も行きたかったです……」
ヴェルアーブ様と一緒に──と付け加えて、ナーガは言った。
可愛らしい奴である。
「ま、もう流石に遅いだろうが……開国祭は約三日間ぐらいの催事だから。あ、そうだ──」
そういえば、無期限解放の施設があったような……確か……
「何でしょう?」
「確か〝
「行きましょう!」
「えっ!?」
即答だった。
「私、ヴェルアーブ様と旅行行きたいっ! せっかく戦いも終結したのですし、ヴェルアーブ様と一緒に過ごしたいですっ!」
今でも十分過ごせてるだろ──なんていうツッコミは置いといて。まあ、確かにいいかもな。
ナーガと二人で旅行か……その場合、あの二人にどう対処するか──
「話は聞いていましたわ」
「どわっ、レイヴンっ!? それに、ティターンも……」
「私達の事を心配しておいででしょうけれど、大丈夫ですわ。新婚の御二人を邪魔する程、私達だって意地悪ではありませんから」
どうぞ楽しんで──と、微笑みながら言った。
イヤイヤ、嫌味だとか、そんな感じはしないんだけどね? からかわれてる気がしなくもないっていうか……。
ティターンにそんな気はなさそうだったので、完全にレイヴンが主犯だな。
ああでも、そうか……二人が遠慮してくれるっていうのなら、それに甘えるのも手かもしれない。
「おお、そうなのか? それじゃあ、お言葉に甘えようかな」
少しは葛藤したが、それを表に出さないように応じる俺なのであった。
◇◇◇
昼食も終えた俺達は、テンペストを覆う『都市結界』の前に来ていた。門を通れば、もうテンペストの首都〝リムル〟である。
「楽しみですね、ヴェルアーブ様」
俺の隣でそう言うのは、可愛らしく着飾ったナーガだ。その薬指には、小さな宝石が輝く指輪。
「……だな」
その姿を見て、ちょっとドキドキしながらも、俺はそう応じた。
さて、門を通る前に検問である。
「はい、止まってくださいねー──って、アーブさんじゃないっすか!?」
「君は確か……ゴブタ君?」
「そうそう! そうっすよ!」
検問をしていたのは、前に知り合った〝ゴブタ〟という
「かなり偉い地位にいただろ? なんで検問なんかしてるんだよ?」
思わず俺がそう問うと、ゴブタは悪びれる様子もなく、こう言ったのだ。
「いやあ、オイラ、また
ああ、コイツはダメだなと、そう思った次第である。ナーガですら、ジトッとゴブタを見つめていた。
「そんな顔で見ないで欲しいっすよ! だいたい、あのジジ──」
ゴブタは気づけなかったようだ。少し前から、俺の背筋がピンと伸びていた事にね。
「ジジ、何じゃ? 言ってみるが良い、ゴブタ」
ゴブタの背後にいつの間にか佇んでいた、壮年という感じの、老齢の
ハクロウによる稽古が厳しいので、ゴブタは度々抜け出し、その度に罰を受け……。なぜ学ばないのやら。受け入れるしかないだろうに。
ま、俺が同じ立場になったら、俺の全権能を用いて逃げ出すけどな。
「ヒッ!? ジ──師範ッ!? どうしてここに!?」
「また言いかけたのう。そんなに、厳しい稽古がほしいか?」
「そんな事ないっす! 検問作業頑張るっす!」
「それでよい。まったく……」
やれやれと言った感じで、ハクロウさんは溜息をついた。
「お疲れ様です、ハクロウさん」
「おやおや、アーブ様ではありませぬか。どうぞ、ごゆっくりしていってくだされ」
一応はリムルの友人なので、この国での俺の扱いはかなり上等だ。まあ、そんな配慮は別にいらないのだが……。
そうして検問を抜け、無事にテンペストの首都〝リムル〟へと訪れた俺達。
まあ、軽い新婚旅行のようなものだろう。
こうして、俺の──俺とナーガの、初めての新婚旅行が幕を開けた。
少し短いでしょうか。
迷宮挑戦編も書きますが、楽しみです。特に、vsゼギオンとか。
注目どころは、ナーガvsアピトとヴェルアーブvsゼギオンの、超技巧戦でしょうか。技量と権能が物を言う、最高の戦いを書けそうです。
それではまた〜。