転生したら竜だった件 作:暁悠
今は本命で進めている小説もありまして。すみません。
『竜として異世界に転ず』も進めておりますので、暇があればそちらも読んでみてください。
さて、そんなこんなでヴェルドラ兄さんとも邂逅出来たわけだが……。
なんとここで、とんでもない事が起こってしまった。
「あれ? そのヒトが、師匠が言ってた〝竜種〟疑惑のヒト?」
「そんな風には見えねーけどなあ……。ヴェルドラ様の思い過ごしなんじゃ?」
小さな妖精と、気だる気な男が並んで歩いて──片方は飛んで──来た。
「はあ? なんだ、コイツら?」
「なっ!? アンタ、このラミリス様に向かってどんな口聞いてんのよ!?」
ら、ラミリス……?
《この世界における〝
魔王っ!? つまり……リムルの同僚的な感じか……?
となると、リムルも
《是、と思われます。魔王ラミリスには確認出来ませんでしたが、魔王ディーノの内部には確認出来ました》
ま、そうだな。
こんなチビっ子が
逆に言えば、魔王ディーノの方は持っているんだな。解析系なのか?
《不明です。更なる解析を試みましたが、
ええ……。
厄介確定かよ。
ま、いいか。出来るだけ敵対は避ける、って事で。
「そっちが魔王ラミリスで、そっちが魔王ディーノね」
「なんで知ってんの……って、まあいいわね。アタシの凄さがやっとわかったのね!」
「そこは俺の凄さだろ」
「サボってばっかのアンタには言われたくありませんーー!」
「はあ!? そんな事言ったら、お前みたいなチビに言われたくないし」
「アンタっ!? それ以上言ったらお給料下げるわよ!」
「ちょっ!? そ、それはカンベン……」
何だコイツら。火蓋を切ったのはディーノの方だが、煽り合っているのはどっちもどっちだろうに。
ってか、給料下げる、って? まさかディーノ、ラミリスに雇われてんのか……? まあ、話の流れ的にそうだとはわかるが……。
「お給料?」
「ああ、コイツらな。この
リムルからはそう説明されたが……。
魔王二人よ、それでいいのか……?
「いいのよさ! ここで働くのは楽しいしね」
「そうだなあ。最初はサボろうって気満々だったけど、働くのも案外悪くないよな」
素直に聞くと、そう言われた。
まあ、本人達がいいならいいのだ。俺がとやかく言う事じゃない。
いやいや、てか、待てよ?
魔王二人が雇われてるのはいいとしてもだ。なんで同じ魔王という立場のリムルがコイツらを雇ってるんだ?
「ああ、成り行きでな」
成り行きでな──じゃなくてだな……。
もういいや。どうせ聞いても、面倒な感じになるだけである。
ていうか、今更だが、ラミリスがヴェルドラ兄さんの事を〝師匠〟と呼んでいたような……?
「それほど、我の事を尊敬しているという事よな。クアーーーハッハッハッハ!」
「うん! 師匠のお陰でこの迷宮も安定して運営出来てるから、ホント感謝してるのよさ!!」
へえ、働いてはいるんだ。
とはいっても、迷宮の機能的な側面が大きいらしい。
迷宮の最奥で、ヴェルドラが
かなりよく出来た、ゲームのようなシステムだと感心する。それと同時に、
しかも、ゲームの世界に行ってみたい──というのは、全男児が憧れるものだ。それを実現してしまうとは……コイツ、ロマンをわかっているではないか。
「こんな事をやってのけるなんてさ、リムルってば凄いよ」
「そうなのよさそうなのよさ!! リムルは本当に凄いのよさ! アタシじゃとてもこんな事は思いつかないのよさ……」
なんで魔王ラミリスが誇らしげにしてるんですかね?
「まぁな。こういうのはロマンだよ」
うむうむ。
やはりリムルとはとても仲良くなれそうだと、そう確信する次第であった。