転生したら竜だった件   作:暁悠

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 強者(かくうえ)との戦いは強化(せいちょう)への近道なのです。


第六話 究極の発露

 ……またもや俺は、姉と戦うことに。

 はっきり言って最悪である。確かにアルティメットスキルが欲しいとは言ったが、まさか最短ルートが実践による究極の理解とは……。

 もうボコボコにされるのは、御免なんだけどなぁ……。

 ………

 ……

 …

 そして、戦いが始まった。ちなみに、場所は俺が目覚めた洞窟だ。解析が終了し、一部を模倣して扱えるようにした『空間操作』と『千変万化(カレイドスコープ)』で洞窟内を超拡大し、その表面をグリン姉さんが『結界』で包む。なにせ〝竜種〟同士の戦いだ。これで洞窟が崩れ、色んな国に被害が出たらダメだからね。ついでに小さな部屋を作り、そこも『結界』で塞いでおく。これはナーガの部屋だ。俺の眷属だし、見る権利ぐらいあるだろう。

 俺が行うのは、もちろん〝投擲核撃〟である。それしかできないしね。救いなのは、グリン姉さんが〝火〟で俺が〝水〟であるってところか。一応は有利属性なので、ザード姉さんほど圧倒されることはないはず。

 グリン姉さんは、容赦なく俺に突きを放った。『思考加速』を使えば割と容易に姿を捉えられる。それでも、凄まじい速度なのだが……。

 流石は〝竜種〟の肉体といったところか。先程から、『思考加速』を使えば使うほどその加速倍率が大きくなっている。

 目覚めたばかりの頃は千倍が限界だったはずが、今ではもう十万倍ほどにまで。えげつない成長速度だ。

 俺はグリン姉さんの突きを軽く受け流す。と同時に体勢を崩させ、グリン姉さんの脇腹に鋭い蹴りを叩き込んだ──のだが、それはグリン姉さんの左手で綺麗に受け止められてしまった。正直想定外だ。戦っている感じ、ザード姉さんやグリン姉さんとは、そこまで身体能力に差はなかった。だからこそ太刀打ちできているのだが、それでも俺の方が劣勢なのだ。力の使い方で劣っているのか、それとも……。

「驚いたわ。生まれてからすぐに妖気(オーラ)が微弱になったから、てっきり弱体化しているのかと思っていたわよ。それどころか、存在が安定していないんじゃないか、なんてね。けれど安心したわ」

 なんて言っているが、俺は全ての攻撃を全力で行っている。全力の蹴りが受け止められてちょっと不機嫌になりそうだ。

 紅蓮の炎がグリン姉さんの両拳と、ドレスの裾から伸びるしなやかな両足に宿った。舞うような連続攻撃は、かすっただけでも大ダメージを負いそうだ。当たってみないことにはその危険度はわからないが、俺の生存本能が当たってはダメだと、全力で告げている。

 

《是。スキル効果で威力が大幅に増強されているものと推測します》

 

『案内者』も言っているのだから間違いない。

 というか、グリン姉さんも大概に強かった。ザード姉さんは規格外という感じだったが、こっちは圧倒的な格上。

 そんなことを考えていた矢先、俺の頬を熱線がかすめる。グリン姉さんの手のひらから放たれたそれは、万物を焼き尽くす灼熱吐息(バーニングブレス)だ。

 そんなこともできんのか。俺は〝水〟属性だが、俺の吐息(ブレス)はどんなのになるんだろう? 俺の場合は権能特化で、吐息(ブレス)は普通って可能性もあるな。

 だがまぁ、灼熱のブレスが何だ。俺には『自然影響無効』があるのだから、別に避けなくても──

 

《否。全力での回避を推奨します》

 

 俺は失敗を恐れるので『案内者』に従い、慌てて回避行動を取る。

「あら、油断して避けないと思ったのに。どうして避けるのかしら?」

「生存本能だよ」

 俺は端的に伝えたつもりだが、グリン姉さんは少し怒ったように「はあ?」と言っている。酷い人だ。

 

《今の熱線には『加速破壊励起』という権能が込められていました。直撃すると、体内の魔力が暴走する可能性があります》

 

 なんで知ってるんだ? ってかえげつねえな、グリン姉さんっ!?

 もしかすると、それがグリン姉さんの固有能力なのか?

 

《是》

 

 ほほぅ……。

 先程の『思考加速』の話で学んだことが一つ。スキルは、使えば使うほど自分の体に馴染む。だから、かなり頻繁に使ってきた『千変万化(カレイドスコープ)』は、『思考加速』以上に馴染んでいるはずだ。ザード姉さんとの戦いでは俺の属性が染み込んだ物質しか操作できなかったが……。

 今は違うさ。

「さっきの攻撃には、グリン姉さんの『加速破壊励起』の効果が込められていた。当たったら俺の魔力が暴走していただろうし、回避して正解だったな」

 ワザとらしく口に出して言ってみる。

「へえ……そこまで見抜くとは、やっぱりお前は賢いわね。それだけに、ルドラに従ってくれないのが残念でならないわ」

「絶対服従は御免だってば」

「ええ、わかっているわよ。何度も聞いたわ」

 

  ─────────

 

 ヴェルグリンドは疑問に思う。

究極能力(アルティメットスキル)に目覚めていないのに、どうして私の権能を見破れたのかしら?)

 事実、ヴェルアーブが言ったことは当たらずしも遠からずのことだった。

 ヴェルグリンドが持つ究極の権能『加速破壊励起』は、全ての事象を加速させる能力なのだ。それにより、灼熱吐息(バーニングブレス)の破壊効果を増大させていた。それだけではなく、対象の生命活動さえも加速させることが可能なのである。

 如何に精神生命体であろうが、この効果からは逃れられない。単純な破壊は免れようとも、エネルギーの暴走という形で影響を受けてしまうのだ。

 ヴェルアーブの場合は、『案内者』のお陰で回避が可能だった。だが、それを知らないヴェルグリンドとしては納得しがたい事実である。

(いい調子だわ。私の権能を見抜けたということは──この子も〝究極〟に目覚めかけている、ってところかしら。けれど──)

 ヴェルグリンドは、静かに危機感を募らせる。誕生して一ヶ月と少しのうちに、もう究極能力(アルティメットスキル)に目覚めようとしているヴェルアーブを見て、確かな焦りを抱く。

〝竜種〟の攻撃はそのままでも究極に届く威力を誇るが、究極能力(アルティメットスキル)で管理すればその危険度は天文学的に跳ね上がるのだ。それを除いても、ヴェルアーブの成長速度は異常だった。

(不味いわね。そうなると、ルドラを持ってしても『支配』が容易でなくなる……。ここで弱らせておかなくてはね)

 ヴェルグリンドは、静かにそう決意する。

「戦闘中に考え事かよ、ちょっと油断しすぎなんじゃねーか、グリン姉さんッ!!」

 そう言ってヴェルアーブが放つのは、核爆発の雨だ。名付けるとすれば、破滅の雨(ニュークリアレイン)とでも言おうか。

 それはヴェルグリンドに当たりこそするものの、威力が霧散して意味を成さない。

 ヴェルアーブは、能力の扱いが急成長していた。ヴェルグリンドが見抜いた『変容』の能力も、ヴェルグリンドからしてみれば『自身の属性に染まったものしか操作できないもの』という認識だったのだ。

 しかし、それは覆される。ヴェルグリンドが放った灼熱吐息(バーニングブレス)も、ヴェルアーブによって別の指向性を与えられ、そのままヴェルグリンドに跳ね返ってきたのだ。

(チッ、どういうことかしら。まさか、この戦闘の最中、能力が成長しているとでも言うの?)

 実際、それは当たりである。格上との戦闘を連続で行ってきたヴェルアーブは感覚が研ぎ澄まされ、能力の扱いも格段に上達していた。

 ヴェルアーブの戦い方は変幻自在。先の読めない攻撃を幾つも繰り出してくる。それはまるで、あまねく〝水〟のような、如何なる形にも変わる攻撃だ。速度も、形も、威力も、何も読めない攻撃。

 そして、この時だ。ヴェルアーブの心の形、存在としての〝形〟が具現化して、ユニークスキル『流転者(ウツロウモノ)』を獲得したのは。

 その能力は、『変質』。内面的な状態・性質に変化を齎す能力で、含まれる能力は『統合・分離・性質操作』。これは、ヴェルアーブ自身の『千変万化(カレイドスコープ)』と抜群に相性が良かった。

 獲得したばかりのスキルを、ヴェルアーブはなおも開花させていく。元より、ヴェルザードとの戦いで大いなる〝キッカケ〟を得ていたのだ。それが、ヴェルグリンドとの戦いを通し、ヴェルグリンドの奥底に見つけた〝究極〟を理解し、そして──

 

 ──獲得したばかりのユニークスキル『流転者(ウツロウモノ)』が、究極能力(アルティメットスキル)流転之王(ヴァルナ)』へと進化した。

 

 この事象に、ヴェルグリンドは感情を焦りに支配される。

(馬鹿なッ!? 今まで何も感じなかったのに、たった今、感じた!! まさか、この戦いの中で究極の力に目覚めたとでも言うの──ッ!?)

 そんな馬鹿なと、ヴェルグリンドからしてみれば声を大にして叫びたいものだ。しかし、ヴェルアーブからすればそんなことは知ったことではない。

 獲得したばかりの、慣れていない権能が進化したにも関わらず、それは妙にヴェルアーブの〝魂〟に馴染んでいた。最初から持っていた権能であるかのように、万能感と満足感に満たされる。

「そうなのね。私達(かくうえ)との戦いが、お前の可能性を開花させたのね」

「感謝してるよ、グリン姉さん。お陰で、俺も究極能力(アルティメットスキル)を獲得できた」

「フフッ、そんなお前にはご褒美をあげないとね。私の本気を見せてあげる」

 ヴェルグリンドとて、完全な危険因子と化した弟を放っておくほど優しくはない。その内面には、激情が渦巻いていた。

(弟のくせに生意気じゃない。いいわよ、相手してあげる)

究極能力(アルティメットスキル)救恤之王(ラグエル)』の全能をもって、相手をしてあげるわッ!!」

激しい攻防を経ても、両者ともにダメージは微々たるものだ。だからこそヴェルグリンドは、ヴェルアーブを相手に全力を出すことにしたのだ。

 それでもヴェルアーブが死ぬ事はない、と確信して。

 ヴェルグリンドの周囲に、無数の魔法陣が出現した。それは、『並列存在』という権能で生み出した、部分的な『別身体』による魔法の同時発動だった。

「喰らいなさいな!!」

 十一条の光線──核撃魔法:熱収束砲(ニュークリアカノン)がヴェルアーブを襲う。

 それに対して、ヴェルアーブは余裕の構えだ。回避するには数が多すぎるが、何も回避する必要はないのである。

 向かってくる光線を『変質』させ、別の指向性を加えて『変容』させる。一点の下に収束させ、一条の強力な熱収束砲(ニュークリアカノン)としてヴェルグリンドに撃ち返したのだ。

 その威力は、単純計算でヴェルグリンド一人分の約十一倍の威力である。ヴェルグリンドはそれを、全力の魔力障壁(マジックバリア)で中和しようする──のだが、中和しきれずにダメージを負ってしまった。

「チッ、生意気じゃないの、弟のくせに」

「普通じゃないか? 姉より優秀な弟、ってのは結構いるもんだよ」

「そういうところが生意気だって言っているのよッ!!」

 ヴェルグリンドはヴェルアーブに攻撃を仕掛けようとしたが、危険を察知して止まる。

 見ると、ヴェルアーブの手のひらの上に魔素の塊ができていた。空気中に漂う魔素を、ヴェルアーブが収束させたのだ。

 そして、ヴェルアーブの究極能力(アルティメットスキル)が猛威を振るう。魔素の塊を『千変万化(カレイドスコープ)』によって万物を滅ぼす破滅の光へと『変容』させ、『流転之王(ヴァルナ)』によって威力・質量を超増幅させる。

 一方で、危険を察知して放っておくヴェルグリンドではない。十一条の灼熱吐息(バーニングブレス)をヴェルアーブに放つ。と同時に、空間を転移してヴェルアーブのに頭上に位置取った。放たれた熱線を回避しながらも、ヴェルアーブは冷静だ。

(圧倒的に不利な形勢だな。さて、どう逃げるか……)

 と、冷静に思考を巡らせていた。それが手に取るようにわかるだけに、ヴェルグリンドは苛立ちを募らせる。

(まさか、ここまで私の攻撃が通用しないとはね。驚いたわ。だけど、こうなったらもう私の勝ちは決まったも同然よ)

「終わりにしましょうか、ヴェルアーブ。お前は賢かったけれど、私の方が強いのよ──ッ!!」

 そう宣言するなり、上空から灼熱吐息(バーニングブレス)の雨を降り注がせる。

 灼熱の雨が絶え間なく降り注ぎ、炎の柱となって上と下を結んだ。

 それは(はた)から見れば、炎の檻(フレイムケージ)の如くである。

 そんな中をヴェルアーブは、冷静に踊る。

 決して遊んでいるわけではなく、全ての攻撃を見通すように先読みして、回避してのけたのだ。これも、彼のユニークスキル『案内者』あってのことである。

 相変わらずの超高速攻撃だったが、『思考加速』の倍率が常に上昇し続けるヴェルアーブからすれば、回避できないことはないと感じたのだ。

 その結果、炎の檻(フレイムケージ)に囚われながらも、直撃一つせずに無事だったのである。

「当たらなければどうということはない!! ──ってね」

 そう、決め台詞(ゼリフ)のように言い放ったのだ。その表情には、余裕と嬉しさが宿っていた。

 対照的に、チッ──っと、忌々しそうに舌打ちをするヴェルグリンド。

 だがヴェルグリンドにとって、ここまでは計算内なのだ。

(私の攻撃は、ここからが本番なのよ!)

 絶対的に優位な形勢は、依然としてそのままなのである。

 ヴェルグリンドは奥の手の一つを見せることにした。

「私とここまで戦うとは、本当に驚いたわ。驚いたし、感心したのよ。ご褒美に、熱い抱擁をあげましょう! 灼熱の抱擁(バーニングエンブレイス)!!」

 ヴェルグリンドがヴェルアーブの頭上に位置取ったのには理由があった。下は結界だが、ヴェルアーブが回避した熱線によって一部の『結界』が溶けるように出来ている。最初からこれを狙っていたのだ。灼熱によって岩石が溶けて、灼熱の溶岩が沸き立っている。

 その灼熱地獄に、更なる攻撃が加えられたらどうなるのか?

「──グリン姉さんっ!?」

ヴェルアーブが焦りを見せた。しかし、その意図に気づいて焦ってももう遅い。ヴェルアーブは最初から、ヴェルグリンドの術中にいたのだ。

 ヴェルグリンドの過剰なまでの攻撃が、地面を沸騰させてガス化させた。超高温に気化した溶岩が、ヴェルアーブの周囲を包み込む。

 それは、ヴェルグリンドの権能が込められた小さな飛沫──〝灼熱の紅い溶岩(ブラッディラーヴァ)〟であり、()()()()へと降り注いでいるのだ。

 ヴェルアーブを捕らえる〝真紅の檻(カーディナルケージ)〟は、この時を以て完成したのである。

 

   ◇◇◇

 

 究極能力(アルティメットスキル)救恤之王(ラグエル)』の本質は、『施し』──つまり、〝支援〟である。〝効果の増大〟こそが真骨頂であり、〝加速〟を本質とするヴェルグリンドとは抜群に相性が良かった。

 そんなヴェルグリンドの権能を、今回の〝真紅の檻(カーディナルケージ)〟に当てはめるとどうなるのか?

 対象の運動量は大幅に増加し、熱量は極大に増幅する。〝灼熱の紅い溶岩(ブラッディラーヴァ)〟が二千度どころか数万度に達し、ガス化してしまうのも当然なのである。

 こうして生じた灼熱の牢獄だが、真骨頂はその先にあった。

 ヴェルグリンドの支援効果は、上限がない。どこまでも増大させることが可能なのだ。つまり、適度な支援ならばプラスに働くが、過度な支援になるとマイナスに働く。

 そのマイナスの効果は、対象の体力消耗までも促進させてしまう。自分で生み出した熱量でその身を焼き尽くすほどに、その効果を高めることも可能なのだ。

 つまり究極能力(アルティメットスキル)救恤之王(ラグエル)』は、全てのエネルギーを自在に操作する権能なのだ。

 

 それにより作り出された灼熱の抱擁(バーニングエンブレイス)に捕らえられた者は、その生殺与奪の権利をヴェルグリンドに差し出さなければならない。その対象が〝竜種〟であろうとも、結果は同じ。

 檻に捕らわれてしまった時点で、もう逃げ場などないのだ。

 

 ──しかし、今回ばかりは相手が悪すぎた──

 

 ヴェルグリンドは勝利を確信し、確実にヴェルアーブを弱らせておこうと、行動を起こそうとして──動きを止めた。

 ヴェルアーブが作り出していた破滅の光が消えていたのだ。

(どういうこと? さっきのはブラフ──?)

 ヴェルグリンドがそう思うのも無理はない。

 なぜなら、作り出された破滅の光は、もうそこにないのだ。

 ならば、どこに?

 正解はヴェルアーブの中である。ヴェルアーブは一時的に破滅の光を体内に宿し、自身の肉体の性質をそれに合わせて『変質・変容』させていたのだ。

 霧散しないように抑え込んでいたそれを、破滅の力を更に増大させて、一気に解き放つ。

「──〝天焦がす破滅の光(フォトンアナイアレーション)〟──」

 ヴェルアーブは、ようやく体を満たした万能感に浸りながら、戦場を光で包み込んだ。

 

 それを甘んじて受けるヴェルグリンドではない。自身の最大最強の奥の手をもって、それを相殺しようとする。

 ヴェルグリンドは構えを取り、大気を蹴って自身を超音速の弾丸と化す。

 それは更に速度を増していき──

灼熱竜覇加速励起(カーディナルアクセラレーション)──ッ!!」

 ヴェルグリンド自身が真紅の流星となり、極大質量と強大なエネルギー波動を帯びて光へと向かう。

 実際、その質量とエネルギーによる相殺は有効だった。加えて、それを数ある選択肢の中でそれを選択したのは正しいと言える。

 実際、ヴェルアーブが発した破滅の光は危険極まりないものだ。触れた物質を消滅させ、触れた生命体やエネルギーを同じ破滅の光へと変換する。逃れようのない破滅そのものだった。

 それを、極大威力で相殺するのは無茶だった。とはいえ、有効ではあるのだ。事実、破滅の光による消滅は免れている。だが、ヴェルグリンドも無事では済まず、エネルギーも大幅に消耗し、ボロボロになってしまった。

 ヴェルアーブはそれを確認すると、破滅の光を収束させて元の肉体を形作る。対するヴェルアーブは、ヴェルグリンドのエネルギーに加え、展開されていた灼熱の抱擁(バーニングエンブレイス)すらも破滅の光に変換・吸収したことで、元々のエネルギー量以上にまで回復していた。

 文句無しで、ヴェルアーブの圧勝だった。




 なんとヴェルアーブ、急成長。連戦で戦い慣れしたのか、それとも……。
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