転生した俺の旅路   作:意地があんだよ男の子には!

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プロローグというか前日譚というかそんな感じのやつ

 

 

『ポケットモンスター』縮めて『ポケモン』。

この世界はポケモンの世界!やっぼーい!!不甲斐ない死に方したけどこれは幸運や!そこまで根を詰める程やった訳じゃないけど、ポケモンは好きだから嬉しいんだなぁこれが!!

 

で、生まれはなんか最終兵器が埋まってることで有名(前世では)なセキタイタウン。

当時はなんか神秘的なところなんやろなぁとか思ってたらバリバリ過去の禁忌兵器が埋まってましたーでそっちかよ!?となっていたわね。

 

とどのつまりカロス地方である。

でこのセキタイタウンだが、石しかない。不思議な石で命を吸うとかなんか言われてるやつ。ヤバヤバ兵器に使う為だけの要員……そう思うとシャラシティに完璧に負けてるような気がする。発展してないし、見た目地味だし……いや、なんか神秘的な場所!で自然のまま保管してるからいいのか?

え?シティとタウンを比べんなって?それはそう……

 

そういや真ん中の石柱たち、最終兵器が出る時にズボッと埋まったままどこいったんだろ。ずっと気になってたわ。

 

伝承はまぁ最終兵器関連であるけどそれだけ……製作者のAZさんについてはちょっとしか分からんし。

なーんかパッとしない。でも過ごしやすさはある。

 

家族関係については父が単身赴任中。赴任先はミアレシティで月1で帰ってくる。

そしてそして、俺の祖父母はなんと育て屋老夫婦なんですわ!やったー!ポケモンのことを学ぶには最適過ぎる!!

なんで母に頼んで月に1回泊まりに行ったりしてる。孫の可愛い顔見れてじいちゃんもばあちゃんもニッコリ。でもそろそろお弟子さんに代替わりしてコボクタウンで余生を過ごすらしい。

 

因みに今の歳は7歳!あと3年でトレーナーというかポケモン所持が許されるのだ!

うふふーどうしよーかなーケロマツかなーやっぱ忍者系はかっこいいしーでもフォッコも可愛くていいしーハリマロンもだんだん逞しくなってくるのが良いよねーニードルガードも強そうだしなー

 

「アルト?どうしたの?」

「んにゃ、なんにもないですよ?なんにも」

 

おっと顔に出ていたや。でもいいよねカロス御三家。俺はイッシュ御三家が印象的なんだけど。ダイケンキ好きなんだけどなー。前世じゃ動画見てたらボロクソな評価されてて悲しかった思い出。まあ当時はツタージャ選んでたんですけどね()

 

「アルトはまたおじさまのところに行くの?」

「じいちゃんがいつでも来て良いって言ってくれてるからねー。ポケモンについてもっと知りたいからさー。もうすぐ隠居するし、学べる内に学んでおきたいんだよね」

「……むぅ」

「なんでふくれるのさ!?」

「私に構ってくれないから……」

「俺が構わなくたって良くない?アヤカは別に」

「アルトだから良いの!」

「んな事言われても〜あぁ〜揺らさないで〜」

 

薄い黄色に透き通るような銀色の瞳をしたこの子。みんなもご存知、将来のエリートトレーナーさんです。名前はアヤカ。懐かれてるというか幼なじみというか、嬉しい反面構ってちゃんなところに悩まされてる。俺何かした?

でも数年もしたらキリッとしてクールになるんやろなぁ。

 

「なら私もおじさまのところに行く!」

「良いけど、次もおじさんたちに確認しなよ?」

「それくらいわかってる!」

「じゃあ聞いてきなよー」

「うん」

 

はぁ〜疲れるんじゃぁ〜。可愛いけどね?

にしても、変な形してるよな〜この石。ペタペタさわるけど日が当たってないところだから冷たい。

 

「この石が気になるのかい?」

「ん?」

 

誰や……ん?ンン!?!?アンタは、フラダリ!!!?

いやいきなり過ぎィ!!?なんで急に現れてきて現地の子に質問すんの?!僕普通の子デスヨ?

 

「まあ。こんな変な形してるし、伝承があっても深いところはわからないし」

「そうだな……君は、この石が生命を吸うというのは信じているのかい?」

「おとぎ話でしょ、とか言いたいけどポケモンとか進化する石とかあるんだから何かありそうって思ってる」

「ほう、子どもがそこまで考えられるとは。君は将来、大成するかもしれないな?」

「……そうかな。ポケモンが不思議な力を使えるし不思議じゃないでしょ?」

「そこまで考えれる子が君の歳でどれほどいるか。そうだな……もし、君が大きくなった時に私が君をスカウトしてみたいな」

「まだどう育つかもわからないのに?」

「ふっ……そうだな。だが、君は世界に必要な存在になるかもしれない。可能性があるのならば、他に取られないようにしたい」

 

わぁ、なんかめっちゃ期待されてる。なんで?深いこと言ったつもりもないんだけど。ただ単につらつら並べただけなんだけど。

 

「変な人」

「そうだろうか。いや、そうかもしれない。君のような子どもにこんな質問をするのだから」

「フラダリさん、準備ができました」

「そうか、では行くとしようか。君、名前は?私はフラダリ」

「アルト」

「アルト、か。また会えるかもしれない。その時君は私とどんな関係なのだろうな」

「それは未来が決めることでしょ」

「未来……そうだな。未来のために……私は成し遂げなければならない……また会おうアルト君」

「さようなら、じゃないか。バイバイ、フラダリさん」

 

もうなんか参ってるよね、この人。あれこれやった結果、来たる未来に絶望してしまったら頭おかしいことやっちゃうか。俺もやりそう。力あったら絶対やってる。

 

「アルトー!」

「アヤカ、どうだった?」

「良いって。えっと……よろしくお願いします」

「それはじいちゃんとばあちゃんに言ったら?」

「お母様が言った方がいいって」

「えぇ……なにそれ……」

「とりあえず、良いでしょ!」

「それはうん。良いよ」

 

何がよろしくお願いします?俺によろしくお願いします言う必要あります?

まあともかく!じいちゃんのところに行くぞー!

 

 

 

むぅ……アルトってポケモンばっかり……私のこと……見てるのかな……

 

「あの調子だとあの子気付いてないわね……」

「あんな唐変木に育てた覚えはないんだけどね……でも、あの子妙に謙遜癖があるの。まだ相応しくない!とか俺にはもったいない!とか、それこそアヤカにはもっといい子がいるだろ!とか言いそうで」

「あの子はアルト君が良い!って言っているのにねぇ。謙遜も行き過ぎたらやっぱり誰かを傷付けるのよね」

「幸いそこまでにはなっていないし、まだまだ子ども。これから変わっていって欲しいね」

 

 

 

 

ショウヨウシティ浜辺にて

 

 

「こういう砂浜って何かないかな?」

「何かってなに?」

「ほら、かみなりのいしとかみずのいしとか」

「遠いところから流れてきたもの?」

「それもあるし、もしかしたら地中に石が埋まってたり……ありそうじゃない?だから砂浜は見るようにするんだよねー……ほとんど何にもないけど。さがすのはタダだし良いかなって」

「……じゃあ私も探す!」

「マジマジ砂を見るだけだよ?」

「アルトが見逃さないか見るの!」

「おお、二人で探せば正確性が上がるな!……そんなに大真面目に探すことでも無さそうだけど」

「……」

「あ、はいごめんなさい、探しましょ探しましょ」

 

 

少々時間経過……

 

 

「ん?これは……うーんよくわからんけど、でも大きさ的にも()()に似てる」

「アルト?なにか見つけたの?」

「……うん。これ、アヤカにあげる」

「え?……ただの石ころ?」

「俺からの贈り物だと思って――」

「わかった」

「……え?良いの?」

「うん」

「あ、さいですか」

 

 

それからまた少々経過……

 

 

「ねぇあ、アルト……これ……アルトがくれた石と似た石」

「あ、ほんとだ似てる」

 

いやはや……まさかね?まさか()()()()()()だったりするのかな?そうだったら嬉しいし誇れるけども。運が良いですむのかね?

 

「今度は私がアルトにあげる……」

「わかった。貰う。ありがとうアヤカ」

「!……うん!」

 

満面の笑みだ可愛い。にしても、仮に砂浜に2つも落ちてるって……そんなメガストーンのバーゲンセールかよ。

それとも、石が人を選ぶのか?覚悟と強さを持った者に……いや、それだと俺がそんなやつになるからやめやめ。どうせゲームとかじゃバトルすらしない一般人になるに決まってるしな。

 

「よし、今日はここら辺にして行こうか」

「うん、分かった。ライボルト、行こう!」

「ヘルガも行きましょ行きましょ」

 

名前がヘルガーじゃない?ニックネームですよ。母さんのポケモンだしね。なんで伸ばし棒無くしたのかは聞いてないからわからん。

 

 

 

てことで到着ー!最近住み着いてるイーブイが出迎えてくれる。

 

「イーブイー元気ー?」

「ブイー!!」

「ぐっ!」

 

たぶん顔も覚えられたと思う。来た瞬間猛ダッシュでこっちにずつきしてくるんだぜ?溝入ったらヤバそう。

 

「ほんと、愛いやつだなぁ」

「いらっしゃい。突然だがアルトや、そのイーブイはそろそろお前さんで引き取ったらどうじゃ?」

「まだ7歳だよ?ポケモン持っちゃいけないだろ」

「なぁに言っておる。家族同伴なら一応捕まえても良いんじゃよ。それに、これだけ懐かれていれば問題もあるまい。ワシから言わせてもらうと、もうお前さんはもう立派なポケモンブリーダーじゃ」

「じいちゃんは過大評価って知ってる???」

「ならお前さんは自己評価低すぎない???」

 

 

 

「似たもの同士……」

「よく似てるわよねえ。いらっしゃいアヤカちゃん」

「おば様、今日もよろしくお願いします」

「貴女も立派ね。昔のフユキを思い出すわ」

「アルトのお母様ですか?」

「あの子も10歳で旅に出て、帰った時には今の旦那さん引っ提げて帰ってくるのだもの」

「す、凄い……」

「ふふっ、自慢の娘よ。アヤカちゃん、アルトちゃんのこと、よろしくね?」

「へッ!?」

「恋する乙女って女からしたら丸わかりよ。逆に男はわかりづらいものよ」

「何か負けた気がする……」

「でも無理もないわよね。あの子はたぶんだけれど、人一倍ポケモンが好きで好きで、その分他を疎かにしちゃうの。でも逆に考えれば、それだけそのわがままが出せる環境なんだと思うわ。だからアヤカちゃん、もしあの子が迷ったら傍で支えてあげて」

「は、はい!」

「いい返事よ!」

 

 

「何話してんだろうね」

「ああいうのには首突っ込まないのが、できる男の基本じゃ。アルト、お前さんもなかなかわかっておるな?」

「無理に話題を拾う必要も無いしね」

「面倒じゃろうしな」

「そうそう」

 

女の子同士の会話に男が入るとロクなことがないのは前世で経験済みだ。怖いぞぉ、ヤバイ時は怨念でも唱えてるんかと思ったわ。

なんで知ってるかって?たまたまそういう機会があったんだよ……深い意味はない。ただただ怖い経験をしただけだった……

 

そんでアヤカさん、ああ見えてフィジカルお化けだから俺にゃ対抗できなんだ。良くて回避だから。この世界の住人、ポケモンに対抗できるよう動体視力が凄いこと凄いこと。

スーパーマサラ人には敵わないけど、それでもそこら辺にいる小型の野生ポケモンの攻撃くらいなら避けれる。アヤカさんはたぶんマサラ人と拮抗できるよ。やらないだけで。

 

「まあそんなことは置いておいて」

「置いておけるのか……」

「世話世話!これをしにきたんだからさ!」

「ほんと、ポケモンが好きじゃの……だが、心意気は流石じゃ。わしの技術、叩き込んでやるからの!」

「よっしゃ!やってやるぜ!」

 

よーしポケモンのこと学ぶぞー!

 

 

 

 

 

 

ーそれから5年ー

 

 

 

えー……トレーナーになってると思うじゃろ?……いやなっても良かったんだけどさ、なんか心配が勝っちゃった☆

というわけで……(わたくし)アルト、現在12歳でポケモンブリーダーをやらせてもらってます。

こういう技術は旅をして上達させるよりも事前に持っておいた方が良いと判断しまして。並行で料理の腕も上がるからやっておいてお得なんだ。

上達していくのもそれは醍醐味だろうけど、前世みたいに安全じゃないし……町とか村抜けたらサバンナとか砂漠とか雪山が一帯に広がってるようなもんだぞ?無理に決まってる……ポケモン世界怖い……

 

とまあこれはついで。本当の理由は爺ちゃんが体調崩したから介護してた。死ぬな爺ちゃん!生きろ爺ちゃん!!俺が付いてやるから!!世話になったのに何もせずに旅になんか出られるかいって話だから、看病してたんだわ。

因みに旅立ち当時のアヤカさんはちょっと不満げだった。まあ一緒に旅するって約束を破ったし仕方ないよねと。

で、現在のアヤカさんなんですが。今テレビに映ってる。

 

 

 

『カロス四天王を突破し、カロスリーグチャンピオンとの対面です。チャレンジャー《アヤカ》、チャンピオン《カルネ》。どちらが勝つのか!』

 

 

 

凄く凄い強い。この世界なんだがリーグ方式が2種類ありまして、トーナメント方式と四天王突破方式があるんですわ。

簡単に言うとトーナメントがアニポケ版、四天王連戦がゲーム版ですね。アニポケ版は年に夏冬で2回トーナメントがあって、3年に1度にゲーム版のリーグが開催されているんだわ。

なんでゲーム版は3年に1度なんだって?連戦も連戦で非常にポケモンの負担が大きいから。もちろんトレーナーの負担も大きいぞ。

で、今年はゲーム版の四天王連戦のリーグなんだわ。これに耐えれるんだから、よく育てあげたとしか言えない。だって現地での処置だけで連戦だから疲労は溜まる一方なんだぜ?そんな過酷な闘いだから、年に2人いれば多いんじゃない?0人の時もあったし。

 

「凄いねえアヤカちゃん。アルトちゃん、ごめんね……」

「何言ってんだよ、こうしてるおかげで爺ちゃんの最期を見届けられたんだ。後悔はないよ」

「でも……」

「まだまだ旅なんて出れるし、ブリーダー資格取れたから結果オーライだよ。爺ちゃんにも自慢できたしな」

 

なんて祖父母孝行!全く俺ってできる孫!ここは誇ってもいいと思う俺!!

 

「無理しているようにしか見えないよ」

「…………わかってる。早いって……爺ちゃん……」

 

ここ最近はずっとこうだ……どうにか空元気で頑張らないとやる気が起きん……めっちゃ親しい人が死んだときってこんな喪失感あるんか……つれぇよ。旅なんか行ける状態じゃないって…………

 

「ィブイ……」

「ごめんなぁイーブイ……こんなダメダメメンタルで」

「ブイ……」

 

お前が今唯一の癒しだよ……ほんと……これじゃブリーダー失格だよな……

 

「……うん、アルトちゃん。突然だけど旅に出なさいな」

「旅って……心の準備もなにも、やる気が……」

「黙って行きなさい。お爺ちゃんのお願いよ。これ」

「……爺ちゃんの……遺書か…………せめて死ぬ前に言ってくれよぉ」

 

…………遺言じゃなくて遺書で言わないでおくれ。せめて死ぬ前に言ってくれたらまだこんなにならなかったかもしれんってのに………………でもなぁ。そうだよなぁ。爺ちゃんだからなぁ。相変わらず自分のペースでやってくるなぁ。

 

「ほんと、いつ言葉が飛んでくるのかわからないなぁ……」

 

教えてくれるんだけど、突拍子もなく新しい知識を叩き込みに来たりしてきてちょっと投げた時あったな。爺ちゃんの知り合いの牧場にいるゴーゴートの群れに放り込まれたこともあったり、サイホーン磨きをさせられたり、ミツハニー養蜂したり、一日中牧場のミルタンクの乳絞りをさせられもしたな……

 

はあ、爺ちゃんめ……仕方ないか、爺ちゃんがやれって言うならやるしかねぇか!

 

「あーあ、今まで落ち込んでたのも鬱憤思い出して消えたわ。支度する」

「いい顔になったね」

「ェブイ!!」

「母さんに連絡してくるっと……そういやバトルどうなって__」

 

 

 

『勝負ありです!勝ったのは……チャレンジャー《アヤカ》!見事チャンピオンを打ち倒し、新たなるチャンピオンに君臨しました!!!』

 

 

『おめでとう、アヤカさん』

『ありがとうございます。カルネさん』

『ふふ、画面の向こうに一言どうかしら?』

『……そうですね。なら一言、“待ってる”』

『それは、チャレンジャーに対してかしら?』

『そうですね。その意味も含まれてると思います』

 

 

『いやーそれにしても___』

 

 

 

「……なんともまぁ丁度いいタイミングで来るものか……やってやろうじゃんか」

「良いわねえ……青春ねえ」

「ィブイ?」

「ブイちゃんも、頑張ってね」

「ェブイッ!!」

「よーし、行こうイーブイ。まずは家に帰るぞ!」

「あ、待ったアルトちゃん」

「え?」

「これ、お爺ちゃんが旅立ちのときに渡してって」

 

石?進化の石……にしては、見た事ないな……新種の石か?

 

「婆ちゃんこれは」

「“こおりのいし”ね。お爺ちゃんが最後の育て屋のときに貰ったの。最近見つかった貴重な石らしくてね。特定の場所でしか進化できないポケモンでも、この石を使ったら進化できるらしいの」

「つまり」

「ええ。イーブイちゃんを進化させられるの」

「ブイ?」

「……そうかなるほどね。爺ちゃん、サプライズまで用意してくれてたのか……用意周到だな。とはいえ、イーブイが進化する意思があるかどうかだが……どうする?イーブイ」

「……ブイ!ェブイ!!」

「よしわかった、じゃあ受け取ってくれ!」

「ブイッ!!」

 

イーブイがこおりのいしを前足で触った瞬間うわ眩しッ!!な、何の光ィ!!?(進化の光)

 

「グレイ!」

「イーブイちゃん改めグレイシアちゃんね」

「うわ綺麗可愛い」

「グレィ♪」

 

うひょぉ〜擦り寄ってくるんじゃぁ〜可愛いんじゃぁ〜。コイツゥよ〜しよし〜!

 

「〜♪」

「中身は本当にイーブイちゃんね。もっと甘えん坊になったかしら?」

「やっぱブイズはどれも可愛いんだぁ〜っと、こうしてると何時までも旅が始まらないな」

「せっかくだから、はい。モンスターボール」

「ああ、グレイシア」

「グレイ!」

 

差し出したモンボに鼻でつんと、中に入っていく。手の中で揺れて揺れて揺れて……よし、無事にゲットできたぞ!

 

「これで正真正銘、俺のお供になったわけだ。出ておいで!」

「グレイッ!!」

「おわっっぶッ!!?」

「ふふっ、本当にアルトちゃんが好きなのねえ。そうだ、せっかくだからニックネームでもどう?」

「お、良いね。安直なやつでも許してくれるかな?」

「レィ?」

「良いんじゃないかしら。フユキもあんなだったんだから」

「ヘルガも引き締まってていいと思うけど。そうだな………うん、グレイで」

「グレイ!!」

「よしよし、グレイは可愛いなぁ」

 

ダァ〜もう甘やかしちゃう!!これでうっかり屋さんなのヤバイよ。あとチョロ……お調子……どっちもあんま変わらんな。お調子者さんだからフンス!とかしたら俺は悶絶する自信がある。

 

ということで、婆ちゃん家に置かせてもらっていた着替え等の荷物を詰める。よく思えば3年くらいいたのか。結構、しんみりするものだな。

 

「支度はできたのかい?」

「うん、お世話になったね」

「世話になったのはこっちの方だよ。ありがとうねえ」

「なんかあったら母さんに頼めば良いと思う。空飛んで来れるし。んじゃ行ってくる。ルカリオもまたな」

「くわんぬ!!」

「グレ」

「くわんぬ」

「挨拶も終わったことだし、行くか」

「グレイ!」

 

 

 

 

 

 

「てことで、旅に出るよ母さん」

「そう。それじゃあアヤカちゃんに連絡しないとね!」

「あの絶対疲れてるだろうから後日で「もう送ったよ?」アッハヤイ」

 

早いって母さん、まあそんな早く返信なんて来ないだろうs

 

《さっきフユキさんから来たメッセージだけど本当!!?》

《早くない?そうだけど。ちゃんと休みなよ?おめでとう》

《ありがと!!アルトも頑張って!!》

《頑張ります》

 

うん。早い()どんだけ待ってたんだよ……期待されちゃあ仕方ないけど、モブなりに頑張りましょうかね!

 

「あら、いい返信貰えたみたい?顔、ニヤけてるよ?」

「良いじゃん別に!だろ、グレイ?」

「グレ?」

「グレイ……ってもしかしてアンタに相当懐いていたイーブイちゃん?グレイシアになったんだ。さてはお父さんに何か貰った?」

「うん、こおりのいしだって」

「良かったじゃない。にしても、このなつき具合ならエーフィーやブラッキー、ニンフィアになってもおかしくなかったけど」

「捕まえてなかったからじゃない?」

「え、捕まえてなかったの?」

「おう、捕まえてなかった。なんなら進化させてから捕まえたけど」

「…………アンタ待たせすぎ。この子、女の子でしょ?」

「え、あうん」

「この子ったら……どうしてポケモンの女の子にすら待たせるのかしら……」

「それは……悪かった……かも?」

「諦めなかったグレイちゃんに感謝しなさい朴念仁」

「はい……ん?朴念仁だって?そんなに俺に魅力ないだろ」

 

何言ってんだ母さん。俺は前世じゃ良いとこなしの一般底辺だったんだぞ。ナメるなよ底辺を!

 

「はぁ……アルトをよろしくねグレイちゃん」

「グレィ!!」

「逞しいわねこの子」

「良いでしょ良いでしょ!えへへ」

「……そうね。こういうところよね、この子の良さって

 

?まあいいか。にしても、今から身支度したとしても日が沈むな。野宿するのもいいけど、久々に我が家に帰ってきたことだし、ゆっくり過ごしますか!

 

 

 

 

 

 






アルトの手持ち

グレイ(グレイシア) ♀ Lv?






こんな感じであとがきに手持ちを書いたりします。
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