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1.星の子のプロローグ
四歳のときに退形成性星細胞腫──脳腫瘍の一種と診断されてから、病院で過ごす日々。
もともと私は病弱だったけど、病気になってからはより一層虚弱になった。
体は段々自由に動かなくなり、日によっては立ち上がることさえもできず、薬の副作用で髪の毛は全部抜け落ちた。
けど、私は頑張ったよ。何度転んでも、希望を持ってリハビリを続けた。いつか治ることを願って、薬を飲み続けた。
でも、お母さんは違った。最初は見舞いに来てくれたお母さんは、いつしか私に会いに来なくなった。諦めてしまった。
お母さんが諦めてしまったのに、私が頑張る意味なんてあるのかな?
誰も来ない、空っぽな病室の中で、私は全てを諦めていたんだ。
だけど、そんな私にも生きる理由ができた。それも二人も。
一人目は、アイドルのアイ。
アイドルグループ【B小町】の圧倒的エースの彼女を見たときに、私は彼女の虜になった。
私とそんなに変わらない年齢のはずなのに、歌って踊って笑顔を振りまくアイの姿に尊みが爆発して、無意識に喉から想いが飛び出してしまう。
「あー!!! アイ可愛すぎるよ! テレビ越しでも眩しすぎて網膜焼けちゃう! 尊すぎて死んじゃう──!」
「物騒なこと言うなよ、さりなちゃん」
「あ、ゴローせんせ!」
そしてもう一人が、たった今私の病室にサボりに来た研修医の先生の雨宮五郎先生だ。
「せんせも見たら分かるよ! もう魂が解き放たれちゃうから! ほらほら!」
「いやぁ……それほどか?」
「もー! なんで分からないの!?」
せんせは孤独だった私の部屋に来て、私の話し相手になってくれている。それが私にとって、どれほどの救いになったかは言わなくても良いよね。
「私が渡したDVD全部見た?」
「いや、半分くらいかな……」
「なんで全部見てくれないのぉ!?」
なおせんせはまだドルオタになれてないので、私が絶賛布教中なのだ。
「こう見えても医者の卵だから忙しいんだよ。休憩時間は寝かせてくれ」
「寝るよりアイを見たほうが体力回復するよね、普通!」
「それはさりなちゃんだけだよ」
嘘だよ! 掲示板のみんな同じこと言ってるもん!
まぁ……そんな感じで、アイとせんせ。二人の推しを手に入れた私は毎日を楽しく過ごしていた。
前とは比べ物にならないほど、彩りに満ちた日々。幸せって、こういうものなんだね。
「はぁ。私がアイドルなら、すぐにでもせんせを虜にしてあげるのに」
「さりなちゃんは今でも俺のアイドルだぞ?」
「せんせったら、女たらしだ。じゃあ約束通り、16歳になったら結婚してよ?」
「ドルオタの人って、推しと結婚するのは解釈違いなんじゃ……?」
「せんせ、その話題は戦争になるから黙っていようね?」
せんせは私がこんなにアピールしてるのに、全然靡いてくれないの。モラリストだなぁ。
そんなせんせとから挙げられた、『16歳になったら結婚しても良い』なんて提案を飲んだのは、ある種の諦めだった。
だって、私は16歳になるまで生きられないんだから。
「せんせ、そこにいるの……?」
「──ッ!」
「ごめ……もう、聞こえな……」
体から生きる熱が失われ、視界から光が失われ、音が消え、私の意識が消えて行く。
ああ、死ぬのって寂しいな。せめてアイのライブ映像くらい、走馬灯が気を利かせて見せてくれたら良いのに。
「せんせ……生まれ変わっても……一緒に──」
「ばぶばぶぅ……」
「はーいアクア。お乳ですよー?」
「おい、そっちはルビーだぞ」
「佐藤社長はうるさいでちゅねー?」
推しのぱふぱふ(吸い付きOK)とかファンにとっちゃ罪すぎるでしょ!
マジでごめん、せんせ。あんなに泣いてくれてたけど、一つ言わせて。
死んだ先が天国でサイコ──!!!
気がついたとき、私は推しの娘に転生していた。
何を言ってるか分からないと思うけど、私も何が起きたのか分からない。
一体、私の身に何が起きて──?
「ルビー、ママのところまであんよできる? ……わぁー! 上手だねぇ!」
「きゃっきゃっ!」
あ、もうなんでも良いや! 転生の謎とか考えても頭が痛いだけだし! 幸せならオッケーです!
頭を空っぽにしてそこに幸せを詰め込んだような、そんな第二の人生が私を待っていたってことが分かればそれで良い。
今世の私の名前は、星野
最推しのアイの娘として生まれてくるなんて、もう満点超えて200点だよね。私の前世がマイナス100点だとして、丁度100点って感じ。
「ほら、ルビーもおいでー」
「あうあう……」
ごめん嘘ついた。ほんとは80点。
20点減点した理由は隣のこいつにある。私の双子の兄──星野
それにしても、すっごい名前である。どんなイケメンでもそこまでは許されないでしょ。
「わー! ルビーも天才だね、すごーい!」
「きゃっきゃつ! ふっ……」
兄の
チッ……こいつ! 見せつけるようにママになでなでされて! 腹立つんですけど!
「あー! うー!」
「アクアも撫で撫でして欲しいの? 良いよおいでー」
ママの愛は私のモノ! 同担拒否! たとえ幼児だとしても男がママの側にいるなんて許せない!
「よしよしー」
あ! らめぇ! ママの手がナデポすぎりゅぅ!
あ……あ……あぁ……!
「ん、アクア。もしかしておしっこしちゃった?」
「……」
(うっわぁ……)
なんだ、今世の兄よ。そんな汚物を見るような目で私を見て。仕方ないじゃん、この赤ちゃんボディは正直なんだよ。我慢できないんだってば。
「おしめおしめ……おしめってどうやって変えるんだっけ? み、ミナコさん。代わりにやってくれない?」
「ミヤコです。アイさんあなたね……母親なんだからおしめの変え方くらい覚えてくださいよ?」
「はーい。アクアー、ナナコさんがきれいきれいしてくれるからねー」
「ミヤコです」
あとママ。私の名前も間違えてるよ。私ルビーだから。そんなみずみずしい名前の前世
「「ふぁ……」」
「アクアとルビーもおねむなんだね。おやすみ、ふたりとも」
かくして、私の推しの子ライフは始まった。
これから私は過ごしてやるぞ。前世ではできなかった、子どもらしい日々を……!
「アイの秘密を週刊誌に……!」
「慎め。我は天照大神の化身、貴様らの言う神なるぞ」
子供らしい日々を……。
「「バブッ! バブッ! バブっ! バブ──ッ!!!」」
「うちの子きゃわ──!」
子供らしい、日々を……?
「思い出した、重曹を舐める天才子役!」
「10秒で泣ける天才子役! あんた失礼ね! 親の顔が見てみたいわ!」
「お兄ちゃん」
「安心しろ、殺しはしない……」
子供らしい日々なのこれ!?
わ、分からない。子どもらしいってなに? ママに甘えれば良いの? お遊戯を楽しんでいれば良いの? それが、子供らしいってこと?
でも、それって結局自分がしたいことしてるだけだ。母親に愛されるには、努力しなきゃ──。
「ルビー? ダンスの練習してるの?」
「あ、ママ。うん……幼稚園でお遊戯会があって、その練習」
「じゃあママと一緒に踊ろっか」
「うん……あれ? ママ、そこ振り付けちょっと変かも」
「あれれ、そうだっけ? よく覚えてるね」
華麗に踊る推しの生姿を目に収めながら、私はその隣で情けなくなるほどの拙い踊りを披露していた。
目の前には鏡があるけれど、自分の踊りを確認する余裕なんてない。
いつ転ぶか分からない恐怖の中で、私は無意識に手を前に伸ばし、片目を閉じてしまう。
「ルビー」
「な、なに?」
前世の死んだ頃より幼いとはいえずっと健康なはずなのに、前世と同じようにまた倒れてしまいそうになった。
だけど、あのときと違って床に頭をぶつけることはなかった。ママが私を支えてくれたから。
「もっと堂々と、胸を張って良いんだよ。あなたはきっと、ママみたいに踊れるはず」
私も、ママみたいに……?
「大丈夫、私を信じて。ルビーは私の娘なんだから」
その言葉に突き動かされるまま、私は自由に体を動かした。ガラスの天井を突き破るよう、思いっきり。
目を開けば、鏡に映る私の姿がある。
あの病室で何千回も観て、ただ憧れるだけだったママと並んで踊る私の姿が。
──ああ、私も踊っても良いんだ!
「ママ! すごいよ、私踊ってる!」
「うん、上手上手」
「踊るのって楽しいね、ママ!」
「でしょ?」
「ママ! ママ! ママ!」
「なぁに、ルビー?」
「だいだいだーい好きだよ!」
私、あなたの娘に生まれてきて良かった。
「私もルビーのこと──」
あなたと一緒ならきっと普通の子供みたいになれる。そんな感動と同時に見える世界が彩りで溢れて──。
全てが、赤一色に染まった。
「愛、してる……」
扉の向こう側から、ママの声が聞こえる。
「ルビー、大丈夫か?」
「あれ……お兄ちゃん?」
気がつけば私は、また鈍色の世界にいた。
いや、違う。世界が白黒なったんじゃない。葬式だから白と黒がよく目に入るだけなのだ。
アイの……ママの、お葬式だから。
「行くぞ」
「……うん」
お兄ちゃんの手に引かれて、ママの遺影に背を向ける。
アイドルのアイは、ストーカーにお腹を刺されて死んだ。夢だったドーム公演を迎える、その当日に。
ママが死んでから、私の周りはがらりと変わった。
事務所の社長、壱護さんは消えた。【B小町】のメンバーは、活動休止で事務所には来ない。
私がいた病室みたいに、
ああ、また戻っちゃうのかな。あの寂しかった日々に。
例年より早く降った雪を窓から眺めて思う。
アイのいない世界なんて、私耐えられないよ。
もういっそのこと、死んで……。
「本当に、うちの子になりませんか?」
──違う。今の私は、一人じゃない。
ミヤコさんが残ってくれた。お兄ちゃんもいる。ゴローせんせだって、きっとまだお医者さんをしているはずだ。
私はまだ、こんなところで死んじゃいられない。
『ルビーは、アイドルなるのかな……?』
「ママ、私はなるよ。ママが私にしてくれたように。誰かの心を照らす、アイドルになる」
あなたがくれた夢を、叶えるまでは……!
「ダメだ。ルビーにアイドルはさせられない」
何年か経って、私は10歳になった。
前世の今頃には、自分の足で立つことができなくなっていた。もう病気に怯える必要はないとはいえ、焦りが募る。
それにママは、今ぐらいの年頃には壱護さんにスカウトされてたらしい。ネットを探せば、これくらいの年齢から芸能界で活躍し始める子たちは一杯いる。
そして私は、自分がアイドル業界をイージーモードで生きていけるなどと自惚れてない。スタートは早い方が良い。
そう思って、ミヤコさんとお兄ちゃんに向かって言ったんだ。『私、そろそろアイドルになりたい』って。
そしたら、お兄ちゃんから色々言われちゃった。
「アイがどうなったのか忘れたのか?」
正直、反対されるのは分かっていたよ。
「ストーカーと化した厄介ファンに刺されたんだぞ?」
でも、これはないでしょ。
「ルビーまでそうなったら──」
「『ママがアイドルじゃなければ良かった』って、お兄ちゃんは思うんだね」
「そうは言ってない」
「そういうことでしょ!? 現にそうじゃん! 私がアイドルになれば、ママみたいに刺されると思ってる!」
「俺は、ただ心配で……」
「うるさい、もう聞きたくない……ッ!」
お兄ちゃんが私を心配してくれてることは分かってる。だけど私の夢を、アイを、アイドルをそんな風に言ってほしく無かった。
ママがアイドルじゃなかったら、確かに死んでなかったかもしれない。
それでも、ママがアイドルだったからこそ、私は生きる希望をもらえたんだ。
私はまるで、その思いを兄に否定されたような気持ちだった。
「アクア、あなたは言い過ぎよ。もう少し言葉を──ちょっとルビー! どこに行くの!?」
「ついてこないでミヤコさん! 今日は帰らないから!」
「待っ──」
私は逃げるように事務所を飛び出した。外に置いてあった箒をドアの前に置き、簡易的なつっかえ棒にして時間を稼ぐ。
『ルビー、お願い開けて!』
「ごめんミヤコさん。私、頭冷やしてくる」
外にはあのときと同じように雪が降っていた。
ああ、そっか。もうすぐママの命日だったね。だからお兄ちゃん、あんなに反対したのかな。
……とにかく今は、遠くに行きたい。
私の願いが天に届いたのかまるで何かの導きかのように、目の前にタクシーが通りかかる。
「タクシー!」
「はい、どちらまで……ってお嬢ちゃん一人だけかな? 親御さんは?」
私が車の中に乗り込むと、四角いメガネ、ふくよかな体型、『J』の印をつけた特徴的な帽子、『鈴木』というネームプレートをつけた運転手さんがそう聞いてきた。
「私だけです。とりあえず遠くまでお願いします!」
「えっと、君年齢は?」
「レディに年齢を聞くなんて失礼ですよ!」
「そ、そういうわけには……」
「とにかく出してください!」
私は無理やり言って、車を出してもらった。
「ちなみに、行き先は……?」
「決めてません。行けるなら宮崎までお願いします」
「ここ東京だよ!? 時間もお金もすごくかかるけど!」
「良いから遠くまで行ってよぉ……!」
思い出したら泣けてきた。どうしてアイドルの話になると、いつもお兄ちゃんと喧嘩になっちゃうんだろ。
たった二人の家族なのに。
「……なにやら、訳ありみたいだね」
運転手さんとバックミラー越しに目が合う。心の内を誰かに話したい気分だった私は、気がつけばことのあらましを口から零していた。
「私、兄と喧嘩したんです。私の夢を否定された気がして、癇癪起こしちゃって。でもほんとは、心配してくれてるんだって分かってる。悪いのは、お兄ちゃんを納得させられるだけの実力がない私なのに……」
「そうか……悩みがあるなら、君にぴったりの場所がある。そこに行っても構わないかな?」
「どこでも良いですよ……」
投げやりに答えた私はそのまま座席のシートに倒れ、眠ってしまった。
「お嬢ちゃん、目的地に着いたよ」
「あれ……私、どれくらい寝ちゃってました?」
「30分しないくらいかな」
「ちなみにここは?」
「君の悩みを聞いてくれる場所だ」
目が覚めた私がタクシーから降りると、目の前には喫茶店があった。
「悩みを……? あ、ごめんなさい。お金が先ですよね。今払いま──」
「お疲れ様です、鈴木さん」
背後から聞こえた、凛とした女性の声に遮られる。
「この子が訳ありの子ですね。これ、運賃代です」
「いやいや店長さん、お金なんて貰えないよ。大した距離でもないし」
「なら、この子に手を貸してくれた礼とでも」
「なおさら必要ない。困っている子どもに大人が手を差し伸べるのは当たり前だからね」
な、なんなのこの人。一見ただのタクシードライバーに見えて、滅茶苦茶かっこいいんですけど。
「むしろ、急にこの子を押し付けてしまって申し訳ない。後を頼むよ」
「もちろん。秀知院学園生徒会長として、困っている青少年に手を差し伸べるのは当たり前ですから」
秀知院学園? 生徒会長? 何のことだろう。というか、よくよく考えてみればこの人は誰なんだろうか。
疑問を抱いた私と謎の人物を残したまま、かっこいい運転手さんは去っていった。
「中に入ろうか。冷えるでしょ? 紅茶かコーヒーか、それともココアでも飲む?」
「あ、えっと」
「あはは、混乱してるんだね。ボクはこの喫茶店の店長をしていてさ。ほらこのステッカー」
「あ、『子ども110番の家』……?」
「そういうこと。だから困ってる小学生以下の子どもを見かけたら、ここで手助けをしているんだよ」
このステッカーは学校でも見たことある。犯罪に巻き込まれたときとか、助けが欲しいときに子どもが駆け込める場所の印だ。
少なくとも悪い人ではないのかな。
「体を温めながらでも、君の抱える問題について聞かせてくれればと思うんだけど、どうかな?」
「はい。あの、飲むならこ、ココアが良いです……」
お店の中は暖かくて、自然と私は緊張を解していった。
「なるほど。アイドルになりたいけど、それに反対する兄と喧嘩しちゃったんだね」
「はい……」
私はなるべく簡潔に、経緯を店長さんに話した。
「それが何回も続いているのか……君はアイドルになる夢を諦められないんだね?」
「はい、絶対に無理です」
「そして、兄に認めて欲しいと?」
「……お兄ちゃんと喧嘩したまま、アイドルになんてなれない。誰かを笑顔にする仕事なのに、兄を笑顔にできないなんてアイドル失格だから」
「そうかそうか。なるほど。じゃあ、君は自分の道理を、自我を、夢を兄に貫き通せるほど、強くならなくっちゃね」
「強く……」
「聞いても良いかな」
店長さんは優雅な所作で一口紅茶を含み、そして言った。
「君がアイドルを目指すのは、一体どうして?」
……。
そんなの、決まってる。
私はアイに、ゴローせんせに生きる希望をもらった。
だから今度は私の番。
「私は、自分がしてもらったように、誰かの心を照らす……そんなアイドルになりたいんです!」
「人生、成り上がるには運と実力の両方が必要不可欠だ。チャンスを持ってくる運。そしてその次に、チャンスをモノにする実力。君にはその容姿と情熱という実力はあったけど、運はなかった」
──これまでは。
店長さんは、そう付け加えた。
「面白い。だったらこれは投資だ。君が望むなら、ボクが強くしてあげる」
「あの……?」
「君が誰かの心を照らすアイドルになれるよう、ボクが協力してあげると言っているんだよ」
「な、なんでそこまでしてくれるんですか!?」
空になったカップをお皿に置いた店長さんは、ニヤリと笑って言った。
「君が幸薄そうだからかな。見てるとほっとけない気がするんだよ。それで、どうする。ボクの手を取ってみる?」
降って湧いた奇跡を、私は逃したくなかった。
「よろしくお願いします!」
電話で呼び出されたミヤコはなんともないルビーをみて安心し、そして驚愕した。
「なるほど、苺プロダクションの斎藤ミヤコ社長さんですか。ところでボクはこういうものでして」
「え!? し、四宮銀行の特別顧問……?」
「はい、おたくの星野ルビーちゃんに投資をさせていただきたく」
「そんな大企業様がうちのルビーに一体何の用なんですか!?」
「ふふ……この喫茶店の二階部分は個室になっていて、商談にはぴったりなんです。じっくり話し合いましょうか。ね?」
「ねぇ、ルビー。こんな都合の良くカネとコネを持った存在をどうやって捕まえたの……? おまけに『星野ルビーがアイドルとして成功した際、優先的に取引したい』だなんて、あってないような甘い条件をつけてくるなんて……」
「うーん、神様の導きかな……?」