ハリー・ポッターと紅色の魔法使い   作:六原

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ドラゴン

クリスマス休暇も明けて暫く、またハリー達が中庭でひそひそ話合っていた。

 

「やっぱり、スネイプで決まりさ!だってクィレルを脅してるのを2人も見ただろう?」と興奮気味に話すロンに、

 

「何がスネイプ先生で決まりなの?ロン。」と後ろから声を掛ける。

 

「うわあっ!!ア、アリス…」

 

「そんなに気になるの?賢者の石が。」

 

私がこう言うと、3人が驚く。

 

「ほら!アリスはどうせ気づくから協力してもらいましょうって言ったじゃないの!」とハーマイオニーが2人に言う。

 

「こうなったら、アリスにも協力してもらおう。」とハリーがロンを納得させるように言う。

 

ロンが頷いたのを確認して、「実は今、ホグワーツで賢者の石が守られているんだ。そして、スネイプがその賢者の石を盗み出そうとしてるんだよ。」とハリーが小声で言う。

 

賢者の石を盗み出そうとしている?スネイプ先生が?まあ、確かにスネイプ先生はいつでも怪しい感じだけど、流石にそれは無茶だ。でも、何もなしに疑いはしないだろうし…

 

「そう考える根拠があるってこと?」

 

「ああ。ハリーの箒に呪いをかけていたし、それにさっき、クィレルを脅していたんだ。」

 

「え、ハリーの箒に呪いをかけたのはクィレルじゃないの?」と言うと、

 

「え!?」とロンが驚く。もちろん2人も。

 

「あの試合の時、教員席の方を見たらクィレル先生がハリーに杖を向けて口を動かしていたから。」

 

私の言葉を聞いて、「クィレルが呪文をかけてたなんて見たか?」ロンがハーマイオニーに聞く。

 

ハーマイオニーは「スネイプを注視していたから分からないわ…」と言った。

 

「ハーマイオニーが教員席に行って、そこで、クィレル先生とぶつかったのよ。スネイプ先生に火をつける前に。ぶつかった瞬間に箒が元に戻っていたからクィレル先生だと思っていたのだけど。」と私が言うと、3人がざわつく。

 

「あのクィレルがそんな大胆なことするか?」とロンが言う。

 

「私は長年ホグワーツに勤めてるスネイプ先生よりも、ターバンを巻いて大蒜を詰めているクィレル先生の方が信用ならないけど。」

 

もしかしたら死喰い人かもしれないし…

 

「分かった。私はスネイプ先生が無実だと証明するために協力する。」と尚もスネイプ先生を疑っていそうな3人に言う。

 

「で、ハグリッドの所に行くんでしょう?私はマクゴナガル先生に呼ばれてるから、じゃあね。いい収穫があるといいわね!」と3人とわかれる。

 

 

ハリー視点

 

「さっきの、本当かなぁ?クィレルもハリーに呪いをかけていたって。」とロンが言う。

 

「観客席からよりもフィールドからの方がよく見えたでしょうし、それに私達、スネイプだけを見ていたわ。だから気が付かなかっただけかも。」とハーマイオニーはアリスが言ったことに賛成ぎみのようだ。

 

「うーん。でも、どっちも合ってるとすると、2人が箒に呪いをかけたってこと?2人とも妨害しようとしていたとか?」

 

それならば、全員の証言が正しいことになる。

 

「違うわ、ハリー。1人は妨害する呪文を。もう1人はその呪文を妨害する呪文をかけたってことよ。」

 

つまりどちらか片方は僕を守ろうとしていたってこと?そうだとすると…

 

「スネイプがハリーを守るか?」とロンが僕が思ったとおりの事を言う。

 

「さあ…」とハーマイオニーはどっちが妨害してきたのか決めかねているようだ。

 

それにしてもアリスはかなりスネイプの肩を持っている気がする。何かあるのだろうか。考えながら僕はハグリッドの小屋の扉を開いた。

 

 

 

 

アリス視点

 

「アリス!!」と寮の部屋で課題をしているとハーマイオニーが慌ててやってきた。

 

「どうかしたの?もしかして賢者の石がもう盗られた?」と私が恐る恐る言うと、

 

「いえ、賢者の石はまだ盗まれていないはずだけど…えっと、ハグリッドがドラゴンの卵を育ててるのよ!!」

 

ドラゴン!?

 

「ドラゴンを育てるのって専門的な知識が必要じゃなかったかしら?」

 

「ええ、私もそう言ったんだけど、ハグリッド、ドラゴンを飼うのが夢だったみたいで。『大きくなるまで育てる』って!!」

 

はぁ…これは困った。ドラゴンは凶暴だし、懐かせることは素人ではまず無理だ。それに孵化したての子供のドラゴンでも、危険性は変わらないだろう。

 

「私もドラゴンに関してはよく知らないから、専門家をあたってみたらいいんじゃない?」

 

「うーん、そうね。調べてみるわ。」

 

「じゃあ、明日図書室でドラゴンについて調べに行かない?」と私が提案すると、

 

「いいわね!」とハーマイオニーが頷いた。

 

その数日後。

 

「アリス!チャーリーが明後日来てくれるって!!」とロンが言う。

 

チャーリーとはロンのお兄さんでありドラゴンキーパーなのでハグリッドのドラゴン—ノーバートを頼めないか打診していたのだ。まったく、ドラゴンを飼って、しかも名前まで付けて…

 

「明後日?」

 

「うん。1番都合が良いらしくて。」

 

明後日は…

 

「ごめんなさい、私は付き添えないわ。」

 

「またダンブルドアに呼ばれてるの?」

 

「ええ。」

 

はあ…3人だけは心配だなぁ…何かやらかしそう。

 

「くれぐれも慎重にね?」

 

「ええ、もちろん!」とハーマイオニーが大きく頷いても心配は消えなかった。

 

 

 

 

次の日、グリフィンドールの得点が大きく減っていた。およそ半分ぐらいにまで。それに、スリザリンも少し減っている。

 

「ねえアリス、何があったの?」とダフネが近づいてくる。

 

「私も分からないわ…」

 

これは3人が何かやらかしたな…

 

 

教室への移動中、ハリー達を見つけ、「ちょっと3人共!!」と言うと、3人がビクッとして振り返る。

 

「アリス!いや、これには訳があって…」

 

「へぇ?一体どんな訳があるのか後で聞かせてもらうわね?」

 

 

 

はぁ…ハリー達の話をまとめると、ドラゴンをチャーリーに渡すことはできたが、その帰りで透明マントを落としてしまい、そこを後を追っていたドラコに見つかり、マクゴナガル先生に深夜の出歩きを咎められたそう。

 

「今度罰則として禁じられた森に入ることになったんだよ…最悪だ…」とロンが言う。

 

禁じられた森に?禁じられた森には入るな、と入学式でダンブルドア校長から言われたはずだ。

 

「ハグリッドも居るんでしょう?」

 

流石に生徒だけは危険すぎる。

 

「ええ。」とハーマイオニーが頷く。

 

「でもマルフォイがいるんだぜ?きっと何かしてくるよ。」

 

まあ流石に殺しては来ないだろうから大丈夫よ。きっとね。

 




この話のデータが飛んで書き直しました…。

やたらスネイプの肩を持つアリス。

ドラゴンキーパー
ドラゴン専門の飼育員みたいなもの。

チャーリー
ウィーズリー家の次男。ロンの7歳年上。

グリフィンドールの減点
1人マイナス50点。よって、グリフィンドールからはマイナス150点となった。かなりやばい。クィディッチ一試合分ぐらいはある(多分)。

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