ハリー・ポッターと紅色の魔法使い   作:六原

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今回から試練が始まります!


ケルベロスと悪魔の罠

禁じられた森にハリー達が行った翌日、ハリーが、何者かがユニコーンの血を飲んでいたと話し始めた。

 

「黒いマントを被った誰かがユニコーンの血を飲んでいたんだ。それで、僕に呪文を撃ってきたんだ。」

 

「やっぱり犯人は永遠の命を求めてるのよ。」

 

「だからさ、賢者の石を守りに行かないと危ないよ!!」

 

と3人が口々に言う。

 

「まあ、賢者の石に危機が迫りつつあるというのはあながち間違ってないかもしれないわね。」

 

「アリスもそう思うだろう?」とロンが言う。

 

「でも狙っているのはクィレルだと思うけどね。」と言うとロンが呆れた。逆になんでそんなにスネイプ先生だと思うのよ。

 

 

 

その数日後…

 

「アリス!まずいよ!!」とハリーが慌てて走ってきた。

 

「どうしたの!?」

 

「賢者の石が狙われているんだ!!それに今、ダンブルドアはホグワーツを離れてる。」

 

「守りに行く必要があるわ!今日の夜向かいましょう!!」

 

「はあ…。分かったわ。」

 

誰が犯人にせよ、今日決行される可能性は高い。ハーマイオニーがこんなにも堂々と校則違反に誘ってくるなんて。

 

 

そして夜、

「じゃあ向かいましょう。」と言って私が談話室の扉を開けようとすると、

 

「まって!この透明マントを被って移動しよう。」とハリーが黒い布を広げる。

 

確かに姿を隠して移動すべきだ。犯人に見つかることも、フィルチに見つかることも防げる。

 

「よし、じゃあ行こうか。」とロンが言ったその時、

 

「駄目だ!!」と声がした。

 

振り返るとそこにはパジャマ姿のネビルが立っていた。

 

「夜間にホグワーツを出歩いたらまた減点されちゃうよ!!ここは通さない!」と私たちに言う。

 

事情を説明している間も惜しいし、何より信じてもらえないだろう。と私が悩んでいると、

 

「ネビル、ごめんなさい!」とハーマイオニーが杖を向ける。

 

「『ペトリフィカス・トルタス(石になれ)』!」

 

呪文をあてられたネビルが床に倒れる。ロンが驚いたようにハーマイオニーを見る。

 

「さあ、急ごう。」とハリーが扉を開ける。

 

ネビルに対して薄情じゃあない?まあ、私も行くけどね。

 

 

「ここが賢者の石がある部屋だよ。」

 

しばらく歩いて、ハリーが扉の前で止まる。

 

「なんでここだって分かったの?」

 

「クリスマス休暇中に探索したんだ。さあ、入ろう。」とハリーがハーマイオニーの方を見る。

 

「なんで私に頼むのよ!『アロホモラ(扉よ開け)』!」

 

カチャリ、と鍵の開く音がする。ハリーがドアノブに手をかけて開くと、そこには三頭犬(ケルベロス)がいた。

ケルベロス!?なんでこんなところに...。と思いながら私が杖を向けると、

 

「アリス、ここは任せて。」とハリーがローブのポケットから木彫りの笛を取り出し、吹き始める。するとケルベロスは眠り始めた。

 

「ハグリットが僕たちに話してくれたんだ。音楽を聞かせてやると眠るって。」とロンが言う。

 

なるほど。大方うっかり口を滑らせてしまったのだろう。

ケルベロスが上にいた扉を開ける。そしてロンが闇の中に飛び込んでいく。それに続いて私も飛び込む。

 

…柔らかい床に着地したみたい。とほっとしていると、何かが腕に絡みついてくる。これは!

 

「3人とも!これは悪魔の罠よ!!」

 

悪魔の罠は人間を襲ってくる。危険なものを設置するなあ。まあ、当たり前か。でもこれは最悪死人が出そう。

 

「悪魔の罠は光と熱に弱いから火を起こせばいいわ!」とハーマイオニーが言う。やはりこういう時ハーマイオニーは頼りになる。

 

「ああ、でも薪がないから火が起こせないわ!!」

 

…前言撤回。

 

「『インセンディオ(火よ)』私達には呪文があるでしょう?!」と私が叫びながら火を出すと、

 

「ああ、そうだったわ!!」と言って「『ルーマス・ソレム(太陽の光よ)』!」と唱える。

 

絡んできていた蔓がほどけていき、私たちは下に落ちる。




ハーマイオニーの『でも薪が無いわ!!』が私的にかなり好きです。マグル出身であることを思い出す。あとそのあとのロンの『君は魔女だろう?!』も好き。

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