ハリー・ポッターと紅色の魔法使い   作:六原

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おまたせしました!今回から秘密の部屋です!


秘密の部屋
隠れ穴


「おーい、ハリー!!」

 

僕が部屋で1人でいると、窓の外から声が聞こえた。この声はロン!?でもまさか。

 

「おーいハリー。聞こえないのか?俺たちが迎えに来てやったぜ!」

 

今のはフレッドかジョージ!弾かれるように窓の側に行く。すると、外で3人が車に乗っていた。車は2階の僕の部屋と同じ高さを飛んでいた。

 

「ロン!それにフレッドとジョージも!!」

 

「とにかく車に乗って!」とロンが言うが首を振る。

 

「窓に鉄格子がはめられているんだ。それに、僕、何も準備してないよ!」

 

「それじゃ俺たちが鉄格子を外しておくから、ハリーはその間に準備を終わらせておけ!」

 

その言葉に頷いて、急いで物置小屋へ向かう。そこから教科書や杖などを取り出して、慌てて部屋へ戻ってトランクに詰め込む。と、ガシャン!!と音を立てて鉄格子が外れた。

 

「ハリー、急げ!!」

 

トランクと、ヘドウィグが入った鳥籠を渡す。そして僕も窓から外へ出ようとしたその時、部屋の扉が開いてバーノン叔父さんが現れた。

 

「逃さないぞ小僧!!」と叫びながら僕の方へ向かってくる。

 

3人が慌てて僕を引っ張る。僕も急いで車に乗り込む。そして、バーノン叔父さんに捕まるギリギリのところで車に乗り込むことに成功した。

 

「危なかったなハリー!」と運転席にいる双子の片方が笑う。

 

「本当にありがとう。助かったよ。でも、どうしてここに?」

 

「ハーマイオニーとアリスからも手紙が届かないって僕に連絡があってさ。それで、これは何かあるなって迎えに来たんだ。」

 

「これから俺たちの家まで連れて行くからな!」

 

「ちなみに内緒で来てるからバレないようにしないとだぞ。」と双子はいたずらっぽく笑った。

 

 

 

ようやく目的地に到着し、「よし、大丈夫だ。このままこっそり僕の部屋に行こう。」とロンが言ったその時、

 

「貴方達!何をしていたの?!」と廊下の奥から女性が現れた。

 

僕を見つけて、「まあ!ハリー!!我が家へようこそ。私はモリー。モリー・ウィーズリーよ。」と近寄ってくる。

 

「はじめましてモリーさん。」

 

ロンたちのお母さんだろう。僕とモリーさんが話している隙に3人は階段を登ろうとする。が、

 

「貴方達!どこへ行こうっていうの!!」とモリーさんにバレてしまった。

 

「ハリーは疲れたでしょうからロンの部屋でゆっくりお休み。」と僕に微笑んでから、

「貴方たちには言わなければならないことがたくさんありそうね?」とロンたちを厳しい目で見る。

 

僕はその場をそっと離れ、二階に上がった。

 

 

 

 

 

「ハリー!!」

 

『隠れ穴』で過ごしていたある日、アリスがやってきた。

 

「アリス!!」

 

「ハリー、無事でよかったわ。何かあったのかと心配していたの。ハーマイオニーもね。」

 

「実は色々とあったんだ。」と僕が言うと、

アリスが「まあ!」と言い、続けて何かを言おうと口を開く。が、開きかけたタイミングで、

 

「何があったのか気になるところだが、まずは上がらせてもらわないか?」とアリスの後ろから家を覗いていた男の人が言う。

 

アリスは「そうね。」と男の人を見て頷いた。

 

「あの...。僕、ハリー・ポッターと言います。貴方は…?」と家の中に通しながら聞く。

 

「ああ。名乗っていなかったね。私はリーマス・ルーピン。リーマスとでも呼んでくれ。」と笑い、手を差し出してくる。

 

「よろしくお願いします。」と手を取る。

 

「リーマスは私の育ての親なのよ。」と僕たちを見ていたアリスが言う。

 

育ての親ってことは僕と同じで両親がいないのだろう。

「アリスもだったんだね...。」

 

「でもハリーの方が大変だったでしょう?ほら、貴方の叔父さんと叔母さんがハリーを閉じ込めていたってフレッドが手紙に書いていたわ。」

 

「あー、うん。そのことなんだけどさ、ドビーって知ってる?」

 

僕がドビーと言った瞬間、2人の顔が引き締まり、顔を見合わせる。

 

「まさか…」「ええ...。」

としばらく2人で話していたが、「ごめんなさい。私たちが知っている名前だったから。」と僕の方に向き直る。

 

「知っているの?」

 

「ああ。ドビーは屋敷しもべ妖精のことだろう。」

 

屋敷しもべ妖精…?確かに見たことがない見た目だったけど、まずその屋敷しもべ妖精を知らない。

僕が首をかしげていると、

 

「屋敷しもべ妖精って言うのはね、」とアリスが言い、

 

「メチア!!」と呼びかけた。

 

すると、バチンという音と共に、ドビーが現れた。いや、よく見るとドビーじゃない。ドビーはもっと痣だらけだったし、服もただの布切れだった。

 

「うちの屋敷しもべ妖精のメチアよ。」とアリスが言うと、

 

「スカーレット家の屋敷しもべ妖精のメチアです。初めましてハリー・ポッターさん。」とお辞儀をしてくる。

ドビーと全然違う。例えば...僕を呼び捨てにしないところとか。

 

「えっと...君は自分にお仕置きをしたりするの?」と僕が聞くと、

 

「お仕置きはするなと代々の当主様から言われていますのでいたしませんが、普通の屋敷しもべ妖精はするでしょう。」と答えた。

 

「どうしてお仕置きなんてするの?」と僕が更に聞くと、

 

「屋敷しもべ妖精はその屋敷に仕えているんだ。そして命令は絶対。破れば自らお仕置きするんだ。そういう生き物なんだよ。」とリーマスが言う。

 

続けて、「でも、リシーもアルフェもその前の代も、スカーレット家の人々はそれを望まなかったんだ。」と言った。

 

なるほど。と言うことはドビーはスカーレット家の屋敷しもべではない。

 

「ドビーはマルフォイ家の屋敷しもべなのよ。」

 

マルフォイ家?!

「じゃあマルフォイが僕を嵌めようとしたってこと?!」と僕が言うと、

 

「そこまでは言い切れないけれど、マルフォイ家が何か企んでいそうね。」とアリスが言った。

 

「それで、何があったんだい?」

 

「あ、えっと、僕の部屋に急にドビーが現れて、僕がホグワーツに戻らないように手紙を全部取ったって言ってきたんだ。それで、僕が学校に戻るって言ったら、リビングに向かって、置いてあったケーキを飛ばして、それを僕の仕業に見せて閉じ込めさせたんだよ。」

 

「なんでそんなことをしたのかしらね。」

 

「ホグワーツに危険が迫っているから帰っちゃダメって言ってたけど、ホグワーツの方がよっぽど安全だ。」

 

「まあ、ひとまず様子を見ておこう。もしまたドビーがやってきたら教えてくれ。」というリーマスの言葉に頷いた。

 

 

「じゃあそういうわけだから私達も隠れ穴で過ごすわ。」と言ってアリスは階段を上がっていった。

 

「私はモリーに挨拶しに行こう。」とリーマスは廊下に進んでいった。

 

え?2人も隠れ穴で過ごすの?いや、とっても嬉しいんだけど、いきなりで頭が追い付かない。

 

「久しぶりフレッド、ジョージ、ロン。あとジニーもね。」と言うアリスの声が聞こえる。

 

「アリスも隠れ穴に来たのか?!」

 

「ええ。ホグワーツに行くまではね。」

 

「アリス!久しぶりね。」とアリスではない女の子の声が聞こえる。ロンたちの妹のジニーだ。

 

「ジニー!今年からホグワーツだっけ?」

 

「そうなの。」

 

 

「あらリーマス!!早かったわね。」と廊下の先からモリーさんの声が聞こえた。

 

「ああ。アリスが早くしろと急かしてきたんだ。」とリーマスが答えている。

 

 

これからまた騒がしくなりそうだけど、あの家から隠れ穴に来れて本当に良かった。




空飛ぶ車はアーサーの趣味で、そのあとアーサーもモリーから怒られました。
フォードアングリアです。USJにもあります。

リーマス・ルーピン
ハリーの両親と同級生。グリフィンドール出身。

リシー
アリスの父の愛称

アルフェ
アリスの母の愛称


マルフォイ家の屋敷しもべの扱いはかなり劣悪ですが、お仕置きを自らの意思で行う点はおかしくないという。ドビーの場合、恐れからやっている感じなので尊敬しているからお仕置きをするという普通の屋敷しもべとは違いますね。

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